4日公開の映画「MW-ムウ-」(PG12指定)を鑑賞した。

この映画は手塚治虫原作の映画で映像化不可能と言われた作品で、

16年前にある島の住人600人が忽然と消え、

その仕業は政府によってもみ消された。

そしてその島には2人の少年が生き延び16年後に青年となっていた。

青年となった2人の青年は対照的な生き方をする事になるが、

1人は復讐の殺人鬼となり、

もう1人は殺人鬼を手助けするものの祈る事で悪夢を忘れようとする。

そして16年前の事実は次第に明らかになり

政府へ復讐するストーリーである。

手口はこれ以上にない残忍な犯行が続き、

復讐する先に舞っているものを目撃した時その闇を知る事だろう。
手塚治虫氏が残した禁断の遺作という事で、

確かに禁断な遺作である事は間違いないだろう。

私も内容を読んだ時これをよく映像化しようと考えたものだと思うし、

映像化した事で一体何を感じる事ができるのか?

それがこの作品のテーマとなるだろう。

復讐を題材にした作品では重力ピエロがあるけれど、

この作品でも阻止する事ができたのでは?と思う事もあるし、

政府の隠ぺい工作に対する疑念を感じる作品となるかもしれない。

観る人によっては観るに堪えないだろうこのストーリーの結末とは・・・

キャスト

16年前の沖之真船島事件の生き残りで

毒ガスを吸った後遺症で残りわずかの命だが、

その反面驚異的な能力を発揮し、

次々と凶悪犯罪を犯し復讐していく

結城美智雄演じる玉木宏

16年前の沖之真船島事件の生き残りで現在は神父をしている。

今の悪夢にうなされ、結城の手助けをしているが、

やがて結城を止めようと決死の覚悟をする

賀来裕太郎演じる山田孝之

東京中央新聞記者で沖之真船島事件を追う

牧野京子演じる石田ゆり子

警視庁捜査一課の凄腕刑事。結城を必要に追う

沢木和之演じる石橋凌

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

16年前、とある島で、島民全員が大虐殺されるという事件が発生。

その事実は政府によって闇に葬られたが、

奇跡的に逃げ延びた2人の少年は、

それぞれの宿命を背負って大人になる。

一人は頭脳明晰なエリート銀行員という仮面を被り、

凶悪犯罪を重ねる悪魔、結城美智雄。

もう一人は、敬虔な神父となった賀来裕太郎、

彼は結城の犯行を阻もうとしながらも毎回翻弄され、

激しく苦悩する。

そして結城はついに、16年前の事件のキーワードである

「MW」にたどり着く。

そしてこの「MW」を使い、

全人類を道連れに世界を滅ぼそうとするのだった・・・。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして凶悪犯罪の限りが

ノーストップで続く作品なんだけれど、

その理由が政府への復讐というのが

ストーリーが進むにつれ明らかになっていく。

元々16年前の事件が何だったのか?

という点から入ると16年前沖之真船島では

毒ガスが漏れ島民全員が死亡したが、

政府はこの事実を揉み消すために生き残った島民全員を殺害した。

しかしその中で2人だけ生き残った

それが結城美智雄、賀来裕太郎だった。

ただこの時島にいなかった者たちもおり、

その者たちは口止めと引き換えに

何の不自由もない豪華な生活と地位が約束された。

それを知った結城美智雄はそれらの人物と

接触し次々殺害していくのだった。

確かに島にいた者たちは見殺しにされ、

島にいなかった者たちは地位と豪華な生活が

約束されるという現実に対して復讐の念を

持っても不思議じゃないし、

政府がこの事実をもみ消した事に対する復讐という点でも

復讐する理由は理解できる部分だ。

もしこの事実が公になれば政府はただではすまない訳で、

日米安保問題など国際問題に発展する。

ただ原作は丁度ベトナム戦争の後ぐらいなので

そこで使うはずだった毒ガス兵器を

日本で密かに開発していたという流れだが、

この時代では16年前となると松本サリン事件が

丁度15年だから毒ガス研究をその頃同時にしていた

と考えるとまあ興味深く感じるかもしれない。

今では化学兵器の製造は国際的に禁止されているだけに、

アメリカもこの事実が公になる事を阻止するだろう。

復讐鬼と化した美智雄は次々と殺人事件を実行する。

ただお金は闇ルートのお金を使っており、

生き残ったのは沖之真船島の生き残りと

関係者がターゲットであり、

この劇中で関係者でなく殺されたのは

刑事1人と記者2人の3人だ。

それも全てこの沖之真船島事件に関わったゆえ・・・

手段を選ばない残忍な犯行の連続に

ここまで徹されると別の意味で芸術的になるのだが、

そこで止めようとした裕太郎も

その犯罪ほう助で悩まされて続けて

最後の最後で止めようと決心する。

果たして美智雄の野望は何なのか?

そしてその野望を止める事ができるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

とにかく1度狂ってしまったものは止められないという事だろう。

理由を聞いてしまったらさすがに

常軌を逸してしまっていると感じてしまうだろうし、

もし復讐をするにしてもそれをするのは

その実行者のみに向けてしまうのならまだ理解の余地があったが、

最後の最後でその余地は無くなったのが

最終的な結論に辿り着く事になるだろう。

総評として、殺人ゲームとして

観るなら観るに堪えないだろうし、

復讐劇として観るなら最後まで見届けられるだろう。

ただ救った少年が救われた少年に止められる

という事は筋書きとしてあまりあってほしくないケースだし、

本当なら救った気持ちがあるのなら

最後に救われる道は無かったのかを考えてしまう。

復讐は何も生まない事を実感する作品でした。

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