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29日公開の映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」を鑑賞した。

この映画は浦沢直樹原作の漫画「20世紀少年」の3部作の最終章で、

ともだちにウイルスを撒かれた世界でともだちが世界を支配し、

それを止めようとケンジら原っぱ一派と

ケンジの姪カンナらが立ち向かって

ともだちの正体を探りつつともだちの暴走を

止めようとするストーリーである。

1章の序曲、2章の中継ぎ、そして最終章の真実を巡っていくうちに

ともだちが本当に望んでいた事、

そしてともだちがどうして生まれてしまったのかを

知ってともだちの本当の正体を知った時

全ての理由を知って驚愕する事だろう。
1章、2章で描かれたエピソード以外にも

もう1つの1,2章を視聴した上で

ともだちの正体さらにはその訳を探ってきた訳だけれど、

1章である程度めぼしがついて、

2章ではともだちは1人じゃないという流れになっていた。

それだけ怪しい部分を含めたら確かに

ともだち1人でできる仕業じゃない事も

踏まえた上で考えれば自然の流れだった。

しかしそれでも本当のともだちは1人だ。

そのともだちの正体を知っただけでは

この3部作の結論が出ない事もある意味裏をかかれた格好だ。

試写会でもラスト10分は描かれなかったそうなので、

本当のラストは劇場にあるという事だ。

ラストの前まで色々な接点が繋がったストーリーを振り返りたい。

ストーリー

“ともだち歴3年”(2017年)。

世界は「世界大統領」として君臨する

“ともだち”に支配されていた。

殺人ウィルスが蔓延した東京は聳え立つ壁により分断され、

都民の行動は完全に制限されていた。

“ともだち”の追手から逃れ、

身を潜めているかつての仲間たち。

荒れ果てた新宿でオッチョは反政府組織として

武装蜂起する氷の女王・カンナの存在を知る。

そんな中、“血の大みそか”以降、

行方が分からなくなっていた“あの男”も遂に……!

それぞれの想いとは別に着々と近づく新たな絶望。

“しんよげんの書”には何が描かれているのか?

“ともだち”の計画とは?

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして今まで明かされなかった

全てが明かされる最終章という事でこれまで謎だった

部分が明らかになった事だ。

まず行方不明だったケンジの姉キリコが

アメリカでウイルスの抗体の研究をしていた。

そこにケロヨンが武者修行でアメリカで

そばの修行をしていた時に偶然再会していた。

キリコのついては1,2章では行方不明の存在だったが、

2章で自ら研究したウイルスが利用された事で

ウイルスの阻止を決意した。

そして研究場所に選んだのがアメリカだったが、

直前でともだちの邪魔が入り再度研究しなければならなかった。

そこで研究を守ったのが2000年の大晦日の戦いに

参加しなかったケロヨンだった。

2章では行方が分からなかった1人だったが

アメリカにいたのだった。

そしてマルオは春波夫のマネージャーとして転々としていたが、

春波夫も実はケンジとかつてバンドを組んでいたのだった。

それを知っていたからマルオをマネージャーとして匿っていた。

一方カンナは氷の女王一派として

ゲンジー一派のヨシツネと別々に行動していた。

意見が食い違ったためらしいが・・・

2章で怪しい行動をしていたヨシツネに

オッチョは不信感を抱いていた。

私も2章でヨシツネの怪しさと不可解さは気になり

ともだちとの関係をある程度知っているのは感じていたが、

ここでその繋がりも明らかになる。

そしてあの男が戻ってきたそうケンジだ。

血の大晦日で行方不明になっていたが、

あの時コックピットは頑丈に作られており、

ダイナマイトに工作を成されていた事を知るのだが、

それでも15年間記憶を失っていた。

そして15年後再びウイルスがばら撒かれた事を知って逃げるが、

逃げ続けた先に出した結論は自らの運命に逃げない事を

悟り向き合う事を選んでともだちに立ち向かった。

そしてともだち内部でも内部分裂し、

そしてさらにそこに辿り着いた経緯も知っていく。

全てはともだちが少年時代から仕組んできた計画的野望だった。

粛清される中で抵抗するともだち内部の人たちの

行動も目が放せないところだ。

そしてついに最終決戦に挑むケンジ、オッチョ、ユキジ、

ヨシツネ、カンナらははたしてともだちの暴走を

止める事ができるのだろうか?

そして世界を救う事ができるのだろうか?

そしてともだちの正体は一体?

結末は劇場で観てほしいけれど、

サスペンスストーリーとして考えても見応えある3部作だったし、

どうしてともだちが生まれたのかを

ラストの10分で十分理解する事ができた。

私も最初の段階でともだちの正体はあの人だという事は

1章の時点でめぼしはつけていたので

そこまでは全ての流れを考えると

1997年から2017年まではほぼこれを実行できる人物は誰か?

と考えた時に2,3人しか実行可能は人物は存在しなかった。

そしてその中で手を貸す人物も必要だった事を

考えてもともだちに手を貸す人物が存在する事も

ある程度2章の段階で確信していた。

だから2章の時にサダキヨの存在が

間違いなくそうさせたのは確かだったし、

ヤマネの存在もある意味その流れの中で

最も実行可能な人物を特定させる事にはなった。

だから終盤のシーンではともだちは

確かに20年の経緯から考えれば合致するのだ。

少年時代に空想を考えた事と捉えても不思議じゃなかったし、

タイプ的に考えられそうだし怪しまれない感じだった。

しかしそれは真実じゃなかった・・・

これは今の酒井被告の事件でも感じる事だが、

人は1つのイメージに捉われてしまうと

本当の真実に辿り着けなくなってしまうものだ。

清楚なイメージしか持たなければ

違うイメージは頭の片隅にすらない。

でも色々な想像力を巡らせればどこかおかしいと

気づき始める可能性はケンジも血の大晦日で

ともだちの顔を見た時点で何かおかしいと思った。

それがともだちの顔を見てもスッキリ解決しなかった訳だ。

ケンジが描き、ともだちが構築し実行した中では、

そのカギはやはり少年時代にあった。

この3部作に登場する人物の中で

お面を被った人物は1人じゃなかった。

つまり数人この事を知っていた訳だ。

確かに人は1つの思い込みで存在しないはずの人物が

存在したら何かの矛盾が存在してしまう。

そしてさらにはそれがエスカレートしてしまい、

本当に存在しないものと思ってしまったら

本当の記憶と本当の真実が

一致しなくなってしまうのかもしれないし、

本当の原因は少年たちの偏見・・・

まあ何処の世界でも無くならないイジメだが、

そのイメージが複数存在してしまった事で

本当の真実を見失ったのが20世紀少年の真実であり、

そしてともだちの存在う生んでしまった要因なのかもしれない。

総評として3部作を振り返ると1章の序曲、2章の中継ぎ、

最終章のクライマックスと本当に

この事件の原因からこの事件を経ていく事で

知る少年時代の過ちを知っていく。

明らかになる真実・・・

そしてその理由は1つの過ちから素直に向き合えなかった

少年時代にあった。

思い込みによる思い込みの先にみたともだちは

私たちが外見でしか判断しないゆえの偽りの記憶が

もたらしたものであった。

イメージを強く持ちすぎる事は身近な

ともだちを生んでしまうという事を20世紀少年から多くを学び、

そして現実を見据える必要性を説いた3部作でした。

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