5
24日公開の映画「沈まぬ太陽」を鑑賞した。

この映画は山崎豊子原作の映画で日本の航空会社の労働組合委員長を

務めた男が懲罰人事で僻地の海外勤務を9年務めた後

墜落事故のお世話係として犠牲者遺族の補償に当たるが、

会社の方針などで社員は厳しい労働環境などの改善と利権に走る経営陣、

さらには政治家の圧力との闘いの中で信念を導いて

生きていく姿を描いたストーリーである。

ストーリーは日航機墜落事故を軸に会社と政府の思惑に奔走される

1人の男が最後まで自らの信念を信じて闘う姿に私たちが

今この大不況の中で生き残り、

そして会社のために何ができるのかを考える事になるだろう。
3時間22分の劇場作品を観るのも初めてだったけれど、

途中休憩の入る映画は2本立て以外ではこれが初めてだった。

それだけ想大に描かれており、

30年間を描く上ではこれだけ長い時間が必要だったのはうなづける。

私自身山崎豊子作品を理解するのは難しいんだけれど、

政治や会社の利権に関する事は私自身得意としない

分野なのでそう感じるのかもしれないが、

今JALが経営再建中というタイミングもあり、

果たして24年前に起きた日航機墜落事故を

どのようにして描かれるのかも1つの注目でもあるし、

そこから立ち直していく姿も見所の1つだ。

会社を良くしようと奮闘する姿は何かに流され易い

現代人に欠けているものを見せてくれる事だろう。

キャスト

国民航空社員で労働組合委員長として

過酷な労働条件と待遇改善を訴えたが、

懲罰人事で海外の僻地に飛ばされ、

帰国後は国民航空墜落事故の遺族のお世話係を担当する。

事故後は新会長の元で会長室部長に任命される

恩地元演じる渡辺謙

国民航空社員で労働組合副委員長として恩地と共に闘ったが、

エリートコースと引き換えに労働組合分裂を画策する。

のちに常務に昇進し、新会長と反目し合う。

そして手段を選ばず自らの出世と会社の利益を求めた

行天四郎演じる三浦友和

国民航空客室乗務員で墜落した事故機に登場するはずだったが、

難を逃れた。行天の愛人として行天に手を貸すが、

恩地の強さにも惹かれている

三井美樹演じる松雪泰子

恩地の妻で海外勤務になった時にも理解を示し、

世間の誹謗中傷にあった時でも闘い続けて支え続けた

恩地りつ子演じる鈴木京香

元関西紡績会長。労務問題に辣腕をふるった実績を買われ、

首相から国民航空の会長に就任を指名される。

事故後の会社の信用を再建に尽力し、

恩地を登用して社内改革をすすめた

国見正之演じる石坂浩二

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

昭和30年代――。巨大企業・国民航空社員の恩地元は、

労働組合委員長を務めた結果、会社から10年におよぶ

僻地での海外勤務を命ぜられ、

パキスタン、イラン、そしてケニアへ、次々と転勤を命ぜられる。

かつて共に闘った同期の行天四郎が組合を抜けて

エリートコースを歩みはじめる一方で、

恩地は家族との長年にわたる離れ離れの生活で

焦燥感と孤独に追いつめられ、

本社への復帰を果たした後も不遇な日々は続くのだった。

そんな中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こる。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして壮大かつ再建への険しい道のりを

信念を通し続けて闘った恩地の姿には本当に心を打たれた。

舞台の中心は1985年の日航機墜落事故がメインなんだけれど、

その事故から立ち直るために社内改革を進めていく

国見会長と共に会社の再建を進めていくが、

その中で社内の利権と政府の思惑に翻弄される。

恩地は同期だった行天と共に労働組合で闘ったが、

のちエリートコースと引き換えに恩地と労働組合に

関わった社員を追いこんでいく。

それでも恩地は屈せず自らの信念を導き通していく。

そして起こった墜落事故だけれど、

そこで会社経営陣はさっさと補償金を払ってしまいたい気持ちがあり、

政府はその信頼を取り戻すべく手を打つが、

そこで行天は手段を選ばず赴任した国見会長と恩地に対抗しようとする。

それに屈しない恩地は国見会長と共に整備班の改革を行い、

改善しなければならない難題に次々と手を付けていった。

そしてそれが後々政府を揺るがす内容が出てきた事で

国見会長と恩地は追い込まれるが、

信念の揺るがない恩地は最後まで堕ちていく

行天とは違う生き方をして自らの信念と貫き通したのだった。

家族の支えもあり、時には自らのその時の情勢で

顔色を変える相手には尽く怒る姿には肩書で

態度を変える事に対する反発でもあった。

まあ世間体というものなんだけれど、

労働組合の委員長はダメだが、

会長室部長なら良いという見方はあまりにも差別行為だし、

そんな目でしか観れない人が多い事も痛感する。

これから先は劇場で観てほしいけれど、

とにかく会社も政府も都合の悪いものには蓋をしろ!

という姿勢が会社も国もダメにしている。

当時の首相は既に政界を引退したが、

当時の副総裁は後々献金問題で失脚する訳だし、

そう考えると政治家が金の利権と保身に走る傾向がまざまざと描かれている。

会社も同じで経営陣自らの利権以外は社員には過酷な労働を強いられ、

さらには遺族の保証より多額のホテルを購入するなど、

遺族の補償に対する誠意に欠ける対応をしようとする姿に

恩地が遺族に対して会社に屈せず親身に交渉に当たる姿には

心を打たれるシーンだった。

総評として会社に翻弄され、政府にまで翻弄されながらも

自らの信念を曲げない恩地の信念こそ今会社に必要だし、

何かを変えていく力にになると感じる。

確かに今はリストラなどで苦しい経営状態の会社も多い。

その中で生き残るためには強い信念を持ち行動する事こそ

窮地を打開できるカギなのだと思いました。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Ranking ブログランキングに参加しております。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)
著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
発売日:2001-11
おすすめ度:4.0
クチコミを見る



沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)
著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
発売日:2001-11
おすすめ度:4.5
クチコミを見る



沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
発売日:2001-12
おすすめ度:4.5
クチコミを見る



沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)
著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
発売日:2001-12
おすすめ度:4.0
クチコミを見る



沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)
著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
発売日:2001-12
おすすめ度:4.5
クチコミを見る



渡辺謙主演 映画『沈まぬ太陽』ドキュメントブック渡辺謙主演 映画『沈まぬ太陽』ドキュメントブック
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2009-10-16
クチコミを見る



映画「沈まぬ太陽」オリジナル・サウンドトラック映画「沈まぬ太陽」オリジナル・サウンドトラック
アーティスト:サントラ
販売元:BMG JAPAN Inc.
発売日:2009-10-21
おすすめ度:5.0
クチコミを見る