30日公開の映画「ゴールデンスランバー」を鑑賞した。

この映画は伊坂幸太郎原作の作品で地元仙台で

運送業に勤める男性が突然首相暗殺犯に仕立てられ、

無実を訴えながら逃げ続けるストーリーである。

冤罪事件が後を絶たない中に置いて本当に

彼を犯人じゃないと信じる人たちが彼を助け続け、

無実を訴えていくストーリーに本当に信じられるのは

何なのかを感じる事になるだろう。
冤罪がテーマの作品と言える作品だけれど、

この映画を鑑賞しているといかにメディアが

1度犯人と伝えてしまうとそれが冤罪でも

本当になってしまうのかをまざまざと感じる作品だ。

私も色々な経験をしているのでわかるけれど、

マスコミの取材が時としていかに捏造的に作られ、

真実でない話が真実であるかのように

伝えてしまっている事を痛感した事も少なくないものだ。

結局は当事者の言葉から発言する

言葉こそ真実に最も近いのかを感じるし、

発言の嘘偽りであるかはやはりそれなりに

言葉から伝わる熱意や気持ちで感じる事ができるものだ。

警察や検察の詰問で数多くの冤罪を生んだように、

この作品でもまた最初から犯人に仕立て上げる事で

それを本当の犯人の如く扱ってしまう怖さを感じるだろう。

果たして犯人にされた男性は誰を信じ、

そして誰が助けるのか?

そして男性は最後まで逃げ切る事ができるのか?

そして真犯人は誰なのか?

推測の域を出ないケースもあるけれど推理しながらレビューしたい。

キャスト

大学時代はファストフード友の会というサークルに

在籍し花火のアルバイトをしていた。

現在は運送会社に勤務し2年前には

人気アイドルを助けた事で一躍仙台の人気者となった。

しかし首相パレードを見物しようとした時に

大学時代の仲間にハメられ首相暗殺犯として追われる事になる

青柳雅春演じる堺雅人

雅春の大学時代と同じサークルで元恋人。

6年前に別れてしまい、今は結婚して子供もいる。

現在雅春が犯人にされてしまった事を知り逃亡を

助ける手助けをする事になる樋口晴子演じる竹内結子

雅春の大学時代のサークル仲間で久し振りに雅春と再会するが、

どういう訳かイメージという言葉を言い続け、

睡眠薬で眠らした上に

「オズワルドにされるぞ!逃げろ生き恥さらしても生きろ!」

という言葉を残して雅春を犯人に仕立てるコマの1人となる

森田森吾演じる吉岡秀隆

雅春の大学時代のサークルの後輩で

雅春が警察から追われているところを訪れるが、

警察からマークされており、

雅春を売った事を後悔している小野一夫演じる劇団ひとり

雅春が救ったアイドルで今回の事件である

キーマンとなる凛香演じる貫地谷しほり

ネットカフェで出会いラジコンへりの操縦に付き合わされるが、

その女性に雅春がハメられている事を知る井ノ原小梅演じる相武紗季

警察庁の刑事で雅春を犯人といち早く断定して

追い続ける刑事佐々木一太郎演じる香川照之

佐々木の部下で執拗に雅春を追い続ける小鳩沢演じる永島敏行

黒いパーカーの男で通り魔事件の犯人だが、

雅春を助ける事になるキルオ演じる浜田岳

入院中の患者で裏稼業に精通する。

雅春と出会い雅春の逃亡を手助けする保土ヶ谷康志演じる柄本明

雅春の先輩で宅配ドライバーの同僚でもある。

雅春の無実を信じて逃亡を手助けする岩崎英二郎演じる渋川清彦

花火職人で花火会社の社長、雅春の無実を信じて

こちらも協力する轟静夫演じるベンガル

雅春の父親で最後まで無実を信じている青柳平一演じる伊東四朗

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

首相の凱旋パレードが行われているそのすぐ近くで青柳は、

大学時代の友人・森田と久しぶりに再会していた。

様子がおかしい森田。そして爆発音。

首相を狙った爆弾テロが行われたのだ。

「逃げろ!オズワルドにされるぞ」。

銃を構えた警官たちから、反射的に逃げ出す青柳。

本人の知らない“証拠映像”が次々に現れ、

青柳は自分を犯人に仕立てる巧妙な計画が立てられていた事を知る。

青柳は大学時代の友人たちに助けを求めるが…。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして無実の雅春が

犯人に断定され逃げなければならないところから事件が始まる。

突然再会する事になった森田との再会で森田は雅春を犯人に

する事を誰かに命じられていたようだ。

家族もいるが、妻がパチンコ三昧で何時しか多重債務者となり、

その借金を帳消しにするためにこの首相暗殺事件に乗ったらしい。

確かに借金を返済できるなら友人すら売る人もいるけれど、

どうも話を聞いているとその相手は相当強大な組織らしいのだ。

何も知らずに再会した雅春は首相暗殺された現場から森田の逃げろ!

生き恥をさらしても生きろという言葉とイメージという

言葉を残して車に仕掛けられた爆弾が爆発して死亡するのだった。

そして何故か逃げなければならなくなった

雅春は徹底的に逃げるが警察の包囲網に囲まれてしまう。

最初に逃げたのはネットカフェで知り合った小梅という女性、

しかしその部屋には小梅はおらず、

逆に不事前な部屋の形に逆に犯人扱いされるハメにあう。

確かに女性の部屋にラジコンヘリが何台も置いてある。

普通女性の部屋にこのようなラジコンヘリが置いてある事態不自然だ。

そして次に行ったのが後輩カズの部屋だけれど、

カズは既に警察にマークされており雅春は逃げるしかなかったが、

カズが捕まっている事を知り部屋へ戻ると警察が待ち伏せしていた。

そして何故か雅春は刑事の佐々木に出頭するように促されるが、

やっていない者がどうして出頭しなければ

ならないのかという気持ちの強い雅春は途中で

現れた通り魔男に救われるのだった。

この通り魔どうやら事件の1部を知っているらしく、

逃げるなら携帯は電源をつけない事を告げるのだった。

救われた雅春だったが、既にマスコミは

雅春を犯人という報道がなされており、

雅春は逃げるしかなくなっていた。

確かに最初に逃げた時に撃たれると

わかっていたらそれは逃げるだろうし、

いくら無実でも殺されたら無実を証明できない訳だから

逃げるしかない訳だ。

そして逃げ続ける中で雅春の無実を信じる人たちが次々と現れる。

その1人も元恋人の晴子、そしてキルオ、宅配ドライバーの同僚、

裏稼業に精通する入院患者という感じで

雅春の手助けをするのだった。

そして雅春は逃げ続ける中でキルオが整形をした

という人物を知っており、キルオの案内で雅春は偽物を追うが、

キルオはダミーに殺され、行き場を失いかけていた。

そこに裏稼業の入院患者と出会う。

そこで雅春は無実を証明するために

公開生中継で無実を証明しようとするが、

果たして雅春の無実は証明されるのか?

そして雅春は逃げ切れるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、この事件は本当に謎の多い事件だ。

元々この事件が発生する前に雅春は数多くの映像が撮られており、

それを転用しているケースが目立つ。

もちろんアイドルを救ったあとに

有名人になってしまったために写メを撮られたり、

振り向かれたりもしているけれど、

どうして彼がターゲットになってしまったのかが

謎のまま残った。

ここで推測されるのは森田が2年前のアイドルを救った

事件の時には既に雅春にターゲットを決めており、

決定的な出来事を2年間待っていたと考えるのが普通かもしれない。

首相パレードなど政権交代などで変わっていくだけに

都合よく仙台パレードが実現する訳もない。

首相暗殺が最初からの目的なら

その当事者は政府関係者の中にいるか、

反政府組織の仕業になる可能性が高い。

日本の場合世界有数の安全度の高い国ではあるものの、

全く盲点がない訳じゃない。

それがラジコンヘリの操縦という盲点になる訳だけれど、

ここで私が推測する首相殺人犯の容疑者を上げていくと、

警察庁の佐々木、及びその部下小鳩沢、井ノ原小梅、

キルオ、そして森田森吾らが上がるけれど、

森田森吾は完全に利用された身だ。

弱みに付け込み雅春を指名したのが事実だろう。

そして1番謎なのが井ノ原小梅だ。

劇中でもラジコンヘリの操縦とネットカフェでの出会い、

そしてマンションへの誘導で登場するが、

全てにおいてこの女が1番謎めいている。

恐らく組織の女スパイという見方が1番あっているのかもしれない。

そして1番怪しかった刑事の佐々木だけれど、

これも実は手先の1人だっただろう。

結論から言ってしまえば劇中に登場した人物の中では

殆どは組織の手下しか登場していないのだ。

だからどうして首相を暗殺しなければならなかったのか?

どうして雅春をターゲットにしたのか?

という疑問点は解決しないまま終わった。

事件の真相は奥深く、結局は雅春は逃げ続けるために

姿を変えて生き続けるという現実だけが残ったのだ。

総評として事件は未解決のまま終わった。

しかし仮に捕まったとして犯人として始末された事を思うと

時間が事件を解決してくれるという言葉もあるように、

犯していない罪を背負う事もない。

事件の闇は奥深いまま未解決・・・

そういう事件こそ本当に解決してこそ

冤罪を負わされた雅春を救う唯一の手段なのだが、

相手が強大過ぎて手が出ないと解釈するしかないのも事実だ。

マスコミの報道1つで犯人にされてしまう現実、

そして巨大組織の深い闇・・・

私たちがいつ何時犯人にされても不思議でない世の中なのだ

という事を感じた作品でした。

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