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30日公開の映画「おとうと」を鑑賞した。

この作品はぐ〜たらだめ弟を持つ確り者の姉の娘が結婚する事になり、

その席にぐ〜たら弟も出席するが、結婚式を台無しにし、

兄弟からも縁を切られ、娘も環境の違いなどで

離婚してしまい家族崩壊寸前となるが、

それでもぐ〜たら弟をほっとけない

確り者の姉の献身的な姉弟の絆を描いたストーリーである。

売れない芸人、酒癖も悪く、ばくち好きという

ダメ要素しかない弟を持っても最後まで見捨てる事をしなかった

献身的な姉の姿に本当の血の繋がる親族の絆を感じて涙を流すだろう。

さすがに吉永小百合主演作品という事もあり、

普段劇場にあまり足を運ばないアラカン世代以上で

埋まったスクリーンは何時ものムードと違った。

元々吉永小百合さんの世代はもう60代前後なので

平均年齢がそれ位になっても不思議じゃないんだけれど、

1年3カ月ぶりとなる吉永作品であり、

母べえ以来となる山田洋次作品にして学校Ⅳ以来となる

現代劇に注目度が高かった。

その評判通りどんなにダメな弟でも

血を分けた姉弟である事実は変わらない訳で、

そんなダメな弟を献身的に時に厳しく接する姉の姿、

さらに姉の娘の結婚、離婚、再婚という

今の時代だからこそ通じる問題、

そして最後を看取る姿とその施設など

団塊の世代がこれから抱えていく姿が描かれている。

そんな家族の切っても切れない姿をレビューしていきたい。

キャスト

商店街の一角にある高野薬局を経営する。

1人娘の小梅と義母の絹代と3人暮らしをしていたが、

ある日行方不明となっていた弟の鉄郎が

突然帰ってきて小梅の結婚式を台無しにしただけでなく、

鉄郎の借金が肩代わりまでする高野吟子演じる吉永小百合

昔からぐ〜たらな性格で何時も周りに迷惑ばかり掛けている。

現在は売れない役者をしながらたこ焼き屋で働くが、

酒癖の悪さ、バクチ好きが災いし何時も姉の吟子に

迷惑ばかり掛けている丹野鉄郎演じる笑福亭鶴瓶

吟子の1人娘で医者との結婚をするが、

環境と価値観の違いで離婚する。

鉄郎の事を嫌いでいるが、

鉄郎の身を最後は案じる高野小梅演じる蒼井優

小梅の幼馴染で大工、離婚して家に戻ってきた小梅を密かに思っている

長田亨演じる加瀬亮

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

東京の私鉄沿線、商店街の一角にある高野薬局。

夫を早くに亡くした吟子は、娘の小春を育てながら、

義母の絹代との三人で暮らしている。

小春とエリート医師との結婚が決まり、一家は幸せの頂点にあった。

ところが、結婚式当日、吟子の弟・鉄郎が紋付袴で大阪から現れ、

せっかくの披露宴を酔っ払って台無しにしてしまう…。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてこういう親族を持つと本当に大変なものだけれど、

私も迷惑を掛けた経験があるので全てを否定するつもりはない。

ただ酒癖の悪さは・・・酒癖の悪さを知る親族たちは

酒を飲むなという事を言っても酒が目の前にあれば

無駄だという事を確り認識しないとね・・・

酒で裸になって捕まる者や、勢いで暴力振るってしまった

というケースがあるので酒はぐ〜たらを招く1つである典型だ。

ただお酒が入ってという前提なのでお酒が入らない時まで

同じ人物と観ない方が良いという事を付け加えたい。

次にバクチ好きだけれど、私は堅実にロト6位しか

買わないので年間使う金額は決まっているけれど、

パチンコ、競馬、競輪などが趣味の人は

多額の借金を抱える可能性がある事を確り認識しないと

いけない事をこの作品でも確り紹介されている。

そしているだけで迷惑という事は・・・

こればっかりは本人の自覚なので存在だけで

迷惑というのでなくどうして迷惑なのかを

確り認識させないといけないでしょうね。

そんな弟を抱える確り者の姉吟子は

1人娘の小梅が結婚する事になり式の準備をしていた。

そして式の当日になって行方不明だった

弟の鉄郎が現れ吟子たちは困惑するのだった。

そして不安は的中して結婚式は台無しになってしまい、

吟子は新郎の親族に謝罪するのだった。

そして鉄郎の兄は鉄郎と絶縁すると告げるのだった。

確かに血の繋がる兄弟でもそういう気持ちにさせるのだから

相当な問題児だったのだろう。

それから鉄郎は大阪に戻るが、

その数ヶ月後小梅は新郎との結婚生活が

上手くいかず離婚する事になる。

吟子は一度新郎に会っているけれど、

この新郎何を話して良いのかわからないって・・・

なら何故結婚したの?

箇条書きにしてもらわないとわからないとは・・・

こういう頭だけはめちゃくちゃ長けていて

常識力0の医者っていますよね・・・

普通結婚って何かを話す事で結婚する事になる訳だけれど、

こういう人は一生お手伝いさんでも雇って

1人で暮らすしかないでしょうね。

結婚相手は家政婦じゃない事を肝に銘じてほしいものだ。

家に帰ってきた小梅だったが、今度は鉄郎の恋人が現れ、

借金を返してほしいと吟子に迫り、

吟子はなけなしのお金全額を肩代わりするのだった。

本当に他人にまで迷惑を掛けて肩代わりさせるとは

本当にダメな弟だと思いますよ。

少なくてもこういうバクチによる

借金は本来支払ってはいけないでしょうが、

これも姉弟の絆がそうさせたのでしょう。

そして何食わぬ顔で訪れてきた鉄郎は

吟子と小梅に絶縁を宣言されその後姿を消す事になった。

それからして小梅に新たな恋人亨ができた。

幼馴染の男性で商店街の大工をしている。

エリートの医者よりもこういう身近な男性の方が

価値観も近くて何かと面倒をみてくれるから

小梅には最良の結婚相手になる。

それからして吟子の元に行方不明だった鉄郎が

捜索願で見つかった事が連絡され吟子は大阪へ向かうのだった。

ただそこで待っていたのは鉄郎の生活実態と

鉄郎の残りわずかな命だった。

果たして吟子はおとうとの最期をどう看取るのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

どんなに絶縁しても血の繋がった姉弟である事には変わりないし、

どんなにダメな弟でも家族の絆はどこかで

繋がっている事を丁寧に描かれていた。

鉄郎が施設に入るみどりのいえだけれど、

身元のいない人が入る施設で、

生活保護とその他の保護を受けて

そのお金だけで運営している施設だ。

驚いたのはこういう施設なのに公的な補助金が0という事だ。

老人ホームの運営が頻繁になり老人ホームで

暮らす老人も珍しくなくなった現代において

老人ホームの経営すら厳しく、

介護士、ホームヘルパー不足も深刻だ。

それ以上に給料も安く結婚して暮らしていける収入も少ない。

まあ今のお金持ち首相では老後は間違いなく

至れり尽くせりの高級介護を受けれる人にはわからないだろうけれど、

私たち庶民の今の収入では老人ホームに入居できない老人もいる訳だ。

鉄郎のように運良くみどりのいえに入れる人は本当に運が良い方であり、

そうでなければ1人孤独死するしかない。

生活保護とその他の保護費で運営している事を

踏まえればこういう施設ほどこれから団塊の世代が

多くなる今必要な施設だと思うし、

ホスピスの存在意義を確り考える機会になったと私は思う。

私も老人ホームには足を運んでいるけれど、

本当に介護の現場は厳しい・・・

そういう現実を親身になって感じてほしいものだ。

そして最期を看取るという事の大切さはどんなダメな弟でも

最期だけは確り看取ってあげてほしいという

山田洋次監督の気持ちが込められたシーンだった。

総評として今日鑑賞された多くの60代の観客は

近い将来迎えるであろう自らの最期を感じながら

最期の看取ったシーンで涙した。

60代を迎えた人たちには自らの近い将来であり、

亨や小梅世代にも近い将来なのだ。

最期を快く看取ってあげる事の大切さ、

そして家族の絆の深さを感じ最期を

看取る看取られる大切さを噛み締めた。

どんな家族でも血の繋がる家族の絆は切れないものだと

いう事を教えてくれた作品でした。

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