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4月3日公開の映画「ソラニン」を鑑賞した。

この映画は浅野いにお原作の「ソラニン」を映画化した作品で、

大学時代にバンド活動したボーカルの恋人と

同棲するOLの女性との恋愛が描かれ、

不安の中で夢を諦めず進むが、

ボーカルの恋人の突然の死で大切な人を失った女性が

恋人の生きた証を証明するために

恋人が残した曲を歌うストーリーである。

20代前半という夢を追う反面現実に直面する

不安に襲われながらも前へ進もうとする姿、

そして失って知る恋人と愛した日々、

そして残してくれた曲はラストシーンで

運命の曲として観ている人の心に響く事だろう。
20代前半の青春ストーリーだけれど、

確かに20代というのは夢もあるけれど、

それ以上に不安もある年代だ。

それだけ社会人として働く事で見えてくる現実、

そして夢への大きな壁・・・

夢を諦め現実に向き合っていくのもこの頃だ。

確かに私も20代前半の頃は先が見えなかったし、

10年後の自分を想像する事ができなかったから不安だった。

だからその不安の中でも2人ならという気持ちはわかる。

しかしそんな矢先に恋人を事故で失い

初めて知る恋人の事を本当に愛していた事・・・

そして彼女は決意する彼がいた証を証明するために、

いやいた証を形として残すために・・・

私は4年前にそんな出来事に遭遇した人の著書をレビューした事がある。

その人もまた彼を失い、その生きた証を残すために

著書として形を残す事を選んだんだけれど、

私がBlogを始めた頃にたまたま本の著者からTBを受けた事で

その人の事を知ったのだけれど、

私にとってもその人と出会わなければ今の私はいないだろうし、

その生きた証を知る事もなかっただろうという人でした。

その著書を読んで感じる事は失ってから

知る愛の深さなのだと思います。

人は失わないとわからない事もある。

だからこのストーリーに登場する

彼女も彼が生きた証を残そうと歌う事を決意し、

そして自ら彼が残した運命の曲を歌う。

その運命の曲を歌うまでのストーリーを

レビューしていこうと思います。

キャスト

OL2年目で恋人種田と同棲生活を送る。

種田の夢を支えようと就職したが、自由を求めて辞めてしまう。

しかし種田との生活に不安に襲われながらも

種田と一緒に夢を追う事を決意した矢先種田を失い、

種田が残した曲を歌う事を決意する井上芽衣子演じる宮崎あおい

大学時代はバンド活動をした

フリーターのバンド「ロッチ」のギター兼ボーカル。

芽衣子との同棲生活を送るが、自らの夢へなかなか踏み出せない。

しかし芽衣子の後押しで夢へ向かおうとするが

壁の大きさに現実を受け入れようとした矢先に

事故で亡くなってしまう種田成男演じる高良健吾

バンド「ロッチ」のドラム担当、

今は実家の薬局を継いでいるがバンドの夢を諦めていない

ビリー演じる桐谷健太

バンド「ロッチ」のベース担当、恋人アイと付き合っているが

そろそろ現実を見つめて仕事を探している。

それでもバンドの夢を諦めていない加藤賢一演じる近藤洋一

洋一の恋人でバンドの夢を目指す洋一を支える。

芽衣子とも大学時代からの親友で何でも話せる存在として

時には芽衣子を励ましている小谷アイ演じる伊藤歩

種田が一念発起して完成させたデモCDに目を留めた

大手レーベルの新人発掘担当者冴木隆太郎演じるARATA

芽衣子が花屋のバイト先で知り合った大学生、

芽衣子に好意を持っている大橋演じる永山絢斗

洋一が在籍する大学のサークルに入会してくる

ガールズバンドのメンバーで洋一に対バンを持ちかけてくる

鮎川律子演じる岩田さゆり

芽衣子の母演じる美保純

種田の父演じる財津和夫

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

OL2年目で自由を求めて会社を辞めた芽衣子。

音楽への夢をあきらめられないフリーターの種田。

不透明な未来に確信が持てず、寄り添いながら、

東京の片隅で暮らすふたり。

そんなイマをどうにかしようと、

仲間とともに書き上げた曲「ソラニン」。

早速、その曲をレコード会社に持ち込むが、

良い反応のないまま日々は過ぎていく。

そんなある日、種田がバイク事故にあってしまい……。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして種田と芽衣子の出会いは

大学時代の音楽サークルで出会いそこから恋人同士となる訳だけれど、

大学を卒業し、種田と同棲して生活を支える

芽衣子はもうOL2年目を迎えていた。

そんな生活に不安の毎日を送る芽衣子は

ある日種田に会社辞めようかな・・・

と話すと種田は辞めちゃえば・・・

という一言で芽衣子は辞表を出して会社を辞めてしまった。

入りたい会社に入った訳じゃない人って多いと思うし、

上手く馴染めないと会社でも苦しくなってしまう事は少なくない。

私も2回会社を辞めているけれど、

自ら辞めようと決意した時は1度ある。

就職氷河期で再就職すら難しかった時代だったので

なりふり構わず就職した会社だったけれど、

自分のやりたい事じゃなかったのもあるし、

その会社の社風に合わなかった。

ゆえにこの場所では先が見えないという不安感と

続けられないだろうという気持ちが重なり辞めた事があった。

今の仕事もそうじゃないけれど、

そういう経験をすると割り切りができるようになるもので、

仕事とオフの使い分けでできるようになる。

ただまだ20代前半の頃は夢を諦め切れず

夢を追いたくなる気持ちも持っているものだ。

種田もそんな夢を諦め切れずにフリーターをしながら

バンドを解散せずに続けていた。

しかし一緒に暮らしている芽衣子にとって

そんな種田の生活に先が見えない不安に襲われるのは無理のない事だ。

芽衣子が会社を辞めたのは種田に夢へ向かってほしい

という気持ちもあったから辞めたという感じを受ける。

そして自由になった芽衣子は

種田に音楽の夢に進んでほしいと後押しする。

そして種田は芽衣子らの後押しで曲作りに専念する。

そしてできた曲が「ソラニン」だった。

その曲で勝負をかけた種田たちだったが、現実は厳しかった。

レーベルから提示されたのはバックバンドによる演奏だった。

バンドにとってそんな扱いはある意味屈辱的な扱いになる訳だが、

種田はそれでも少し前へ進めた。

そして種田は芽衣子と一緒に夢を追う為に再び仕事を始めて、

音楽活動を継続する事を決めたのだった。

しかしそんな矢先に種田は事故で他界する。

亡くなった事を受け入れられない芽衣子は

仲間の励ましも種田を失った悲しさの中にあった。

そしてある日種田の荷物を整理していた時に種田の父がやってきて、

芽衣子は種田のギターを持って種田が残した曲

「ソラニン」を歌う事を決意する。

ここまで1度も音楽活動をした事のない芽衣子にとって

1からギターを始める事そのものも難しいと思うけれど、

芽衣子には1つの気持ちが固まっていた。

そう種田が生きていた証を証明するという使命に・・・

そしてそんなある日洋一の元に対バンに

出場してほしいという話が決まり、

芽衣子、洋一、ビリーはその日へ向けて練習に励むのだった。

そして当日芽衣子はライブで種田の生きていた証

「ソラニン」を歌うのだった。

結末は劇場で観てほしいけれど、

本当に20代前半の夢と希望と不安を確り描いた作品だった。

20年前の20代と今の20代では社会情勢も違うし、

社会人になってもどこか学生時代の夢を追いかける

自分を捨てられない。

東京に暮らす以上どうしても1人よりも2人で暮らした方が

生活費も何とかなるものだけに、同棲する恋人同士も珍しくない。

観てられない位の2人の愛おしい姿にはちょっととは思うけれど、

今の恋人同士の関係ってそんな感じなのだと思えば

それも時代背景を表している。

しかし種田がバンド活動をしていても

夢へ踏み出せなかったのは

やはり自分の評価を知るのが怖かったからだろう。

種田のようなタイプは芽衣子のような人がいないと

なかなか前へ進めない。

そんな芽衣子は種田の姿を観て不安を覚えないはずもない。

そして芽衣子はそんな不安の中で種田に

夢を後押しするために自ら仕事を辞める事で後押しをした。

普通夢を後押しするために仕事を辞めるというのは

なかなかないけれど、不安の中だと自由になりたい

という気持ちはどうしても大きくなるものだ。

そして夢へ向かって走り出した種田は本当に知る現実の壁を・・・

それでも諦めずに続ける事を決めた。

夢はどの時代にも持っていたいものだからね。

その矢先に種田は亡くなるのだが、

残された芽衣子にとって種田を失って初めて知った

種田を本当に愛したただ1人の人だという事を・・・

芽衣子の元に残されたのは「ソラニン」・・・

この曲は自分への別れを告げる曲になる訳だけれど、

種田の残した曲を伝えるために芽衣子は

歌う事を決意していく事になる。

それは芽衣子が前へ進むための曲でもあり、

種田がいた証を証明するための運命の曲だったのかもしれない。

最後のラストシーンでは芽衣子は種田がいた証を

確り証明した魂のライブだった。

総評として、20代前半の不安な気持ち、

それでも夢を諦められない気持ちが、

そして現実という壁にぶつかる年代のそれぞれの葛藤を

見事なまでに描き通した。

そこで誕生した「ソラニン」は種田と芽衣子の

デスティニーソングだったという事を

ラストシーンで確り受け止める事ができた。

そして失って知った種田への愛の深さは

これから生き続ける芽衣子にとって永遠に残っていく事だろうし、

何時も芽衣子の側で種田が見守ってくれている事だろう。

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