5月28日公開の映画「プリンセス トヨトミ」を鑑賞した。

この映画は万城目学の長編作品プリンセストヨトミを映画化した作品で、

会計検査院の調査官3人が調査のために大阪の財団法人の実地検査を実施するが、

そこで大阪に隠された400年の謎、

それは豊臣氏が滅亡したはずの大坂夏の陣に繋がっているミステリーである。

よく大阪人という言葉を耳にするけれど、

実際に豊臣氏の末裔が存在するとすればある意味納得いくストーリーになるだろうし、

それが国に守られているという真実が暴かれていく。
大坂城を築いた豊臣秀吉が亡くなった後天下は徳川家康のものとなった訳だが、

それでも豊臣氏が健在の中では完全な平和は有り得なかった。

そこで起きたのが豊臣氏を滅亡させた大阪の陣である。

冬の陣ではさすが大坂城という事もあり落城させる事ができなかったが、

堀を埋めた事で裸同然の城となった大坂城は夏の陣で落城をみる。

そこで秀頼と淀殿は自害して果て、その息子も打ち首となったと言われるが、

ただミステリーとして秀頼らは生き延びたという説が存在したりする。

その先が薩摩だったという話があるらしいけれど、実際のところは定かじゃない。

そう考えるとその末裔が生きていたとしても不思議じゃない話だ。

今回はその末裔が大阪の民に守られ、

現代まで受け継がれているという事が明るみになる訳だが、

それは国によって守られているという事、

さらにはそれが限られた大阪国の人間しか知らないという事だ。

会計検査院の調査官3人が財団法人を調査していく先に知る大阪国の姿とは?

そして豊臣の末裔とは誰なのか?

レビューしていきたい。

キャスト

松平 元 演じる堤真一

鳥居 忠子演じる綾瀬はるか

旭 ゲーンズブール演じる岡田将生

真田 大輔演じる森永悠希

橋場 茶子演じる沢木ルカ

長曽我部演じる笹野高史

真田 竹子演じる和久井映見

真田 幸一演じる中井貴一

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

国家予算が正しく使われているかを調べる会計検査院の調査官3人が、

東京から大阪にやってくる。

大阪府庁、市立中学校と、大阪での実地調査を順調に進めていく彼ら。

しかし容赦ない調査で“鬼の松平”と呼ばれるチームリーダー・松平は、

財団法人OJO(大阪城址整備機構)に奇妙な違和感を覚える。

質問をぶつけても、のらりくらりと説明をかわす職員に、不信感は増すばかり。

さらに調査を進めるうち、松平は400年もの間、

大阪が守ってきた“秘密”を知ってしまう…。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして400年の時を受け継がれてきた

豊臣の血を受け継ぐ者を守るという事で

それは大阪に住む一部の人間しか知らないというストーリーなのだが、

それが暴かれるのが今回の会計検査院の調査員による3人な訳だが、

このストーリーの特徴としてそれぞれ大坂夏の陣で加わった

大名の名前が連なっているという事だ。

調査官の松平、鳥居は徳川方の大名名であり、

調査を受けるOJOは真田、長宗我部という豊臣方の大名である。

最も今の時代で長宗我部という名字そのものが

珍しいからまあストーリーが進行する上で不可欠要素ではある。

OJOを調査するために訪れた松平、鳥居、旭の3人は

会計検査院の中でもかなりの凄腕らしい。

そんな3人が調査する所は尽く不正が暴かれ続けていた。

そんな中で3人はある少年と少女に出会う。

1人は橋場茶子、もう1人は真田大輔の2人だった

大輔はどういう訳か女装をして学校に登校する

という性同一性障害的な部分があり、

虐められるが、それを茶子が助ける日々を送っていた。

それを見た鳥居は2人が気になってしょうがない。

そんな中でOJOに検査を行うが、どうもこの建物何か怪しい・・・

目の前にあるお好み焼きやで食事を取る3人だったが、

携帯を忘れて松平が乗り込むとそこには誰も存在しなかった。

それを怪しんだ松平はこの建物には何か秘密があると感じ、

その建物を調べ始める。

そして松平は驚愕な事実に辿り着く。

それは大坂城の抜け穴だった。

大坂城は元々太閤秀吉が建てた城だが、大坂夏の陣で焼失している。

そこから秀頼の子は逃げ出したと言われているが、

数日後に捕まり処刑されているとある。

しかし実際は生き延び、その末裔が今でも生きているという事らしい。

まあ実際に生きていたという説も残っており、

鹿児島(当時の薩摩島津領)に秀頼らが逃げ延びたという話もある。

まあ当時の薩摩まで逃げ延びれば

島津の保護下の中で生き延びる事は可能だった事を踏まえれば

あり得ない話じゃない訳で、国松が生き延びていた

という考え方は間違っていないだろう。

そんな松平はその事を問正された長宗我部はそこで真田が現れ、

そこで真田は松平に大阪国の存在を話したのだった。

現実によく大阪の人たちの事を大阪人という呼び方をするケースもあり、

あながち大阪国という名が存在しても不思議じゃない。

ただ独立国家を実際に存在させてしまうと

他の地域の独立を許す事になる訳で存在は許すが、

公表は許さない国の姿勢があるのだろう。

そんな真田は豊臣の末裔の存在を話、国松は生き延び、その末裔が存在する。

江戸幕府は国松は死んだものとして扱い、

その真実は書き換えられたと話されている。

その中で大阪の人たちは豊臣の末裔は今の時代まで

守り抜いているのが真相らしいが、

その末裔が誰なのかを知る者は限られているらしい。

実際に検査員の3人は最後まで知る事はないのだが、

そんな中で末裔が何者かに連れ去られる事件が起きる。

それに決起した大阪国の人々はある合図をキッカケに

大阪は全機能停止になる。

そこにこの事を仕掛けた人物が松平に迫り、

松平は自らの過去について正面から向き合う事になる。

果たして松平は大阪国を認める事ができるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

実に興味深いミステリーであり、

その中には人々が継承してきた想いが

400年の年月を超えて存在する事が表現されている。

実際に現代において色々な末裔が存在する訳だけれど、

例えば有名どころでは織田信長の末裔はフィギュアスケートの織田信成選手だったり、

真田幸村の末裔はプロ野球横浜ベイスターズの真田裕貴投手、

明智光秀の末裔は明智ハナエリカというモデルで

母親がイタリア系メキシコ人というハーフだったりする。

それ以外にも徳川家康、前田利家などの末裔が生きている訳で

豊臣の末裔がいたとしても今より情報網が発達していなかった

時代ならあり得る話だ。

そんな中で秀吉の末裔が存在し、

それを守ろうとする大阪国の人々の行動は一定の条件が必要なのだが、

確かに存在するのかわからない末裔を守るなんて

子供ではなかなか理解し難いし、理解できないだろうね。

そしてもう1つの問題として末裔の本人が知らないというのも

1つのキーワードになっている。

通常こういう末裔って本人が自覚するものだけれど、

そういう自覚が今はない。

それもまたミステリーとして仕上げている訳で、

末裔はこれからも大阪国の人々に守られ続けるだろう。

総評として最後に松平は自分の過去と向き合い、

本当に父が伝えたかった事を知るんだけれど、

これは親子の継承をする事で次の世代に受け継ぐ大切な行事だという事だった。

それを理解した松平は大きな決断は最後に下す訳だけれど、

人々が受け継いできた想いはこれからも受け継がれて行くのだろうし、

親子の絆は400年の時を経ても続いていく事だろうと感じました。

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