5
8月26日公開の映画「日輪の遺産」を鑑賞した。

この映画は浅田次郎の長編小説を映画化した作品で、

終戦直前の日本を舞台に終戦宣言する前に軍部が多額の財産を極秘に隠そうとし、

その作業を遂行する少佐たちと20人の少女が敗戦直前から

戦後にかけて日本の遺産を守ろうとしたストーリーである。

今に時価にすると200兆円の遺産を極秘に隠したという

ストーリーとそれを知らずに任務を遂行した少佐と兵士、

女学生たちの運命が描かれており、最後までその遺産を守り、

そして秘密裏にした事実が60数年の月日を経て明かされていく。
日本が敗戦直前に色々な資料や財産が隠ぺいされたという事実があるんだけれど、

敗色濃厚の中でその国がやる事の1つとして一切の情報を

消去するという事が行われるケースが多い。

これまでの歴史でもそうなんだけれど、

だいたい負けた国はこれまでの財産となるものは全て隠すか、

破壊している訳だが、今回のストーリーも敗色濃厚となった日本が

戦後の再起を目指す時に必要な財産を隠ぺいする作業を極秘に遂行するのだが、

それに借り出されたのが女学生たちだった。

当時の日本は男は殆ど戦場へ借り出されており、動ける兵などないに等しかった。

そんな中で借り出されたのが女学生たちだった。

何も知らない彼女たちは軍に命じられるまま任務を遂行していくが、

そこである事を上層部が命じる。

それに苦悩する少佐と中尉はどんな決断を下すのか?

その結末が現代になって語られる。

キャスト

戦前戦後直後

真柴司郎演じる堺雅人

望月庄造演じる中村獅童

小泉重雄演じる福士誠治

野口孝吉演じるユースケ・サンタマリア

久枝(演じる森迫永依

現代

金原久枝演じる八千草薫

金原庄造演じる八名信夫

金原荘一郎演じる北見敏之

金原涼子演じる麻生久美子

後藤俊太郎演じる塩谷瞬

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

終戦間近の昭和20年8月10日。帝国陸軍の真柴少佐は、

阿南陸軍大臣ら軍トップに呼集され、ある重大な密命を帯びる。

山下将軍が奪取した900億円(現在の貨幣価値で約200兆円)ものマッカーサーの財宝を、

秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿せよ……。

その財宝は、敗戦を悟った阿南らが祖国復興を託した軍資金であった。

真柴は、小泉中尉、望月曹長と共に極秘任務を遂行。

勤労動員として20名の少女たちが呼集される。

御国のため、それとは知らず財宝隠しに加担するが、

任務の終わりが見えた頃、上層部は彼女らに非情きわまる命令を下す。

果たして少女たちの運命は?

そして財宝の行方は…?

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして舞台は現代から始まるんだけれど、

そこで長年学校を支援している老夫婦がいた。

その学校に勤務する孫娘夫妻が結婚する事になり喜んでいた中で祖父が急死して、

そこから老夫婦の出会いと軍が隠していた事実が語られるんだけれど、

戦後66年経た今当時の遺産が語られる事で当時の人たちが

どう考えていたのかを今の人たちに知ってほしい事と、

こういう事実があった事を受け継いでほしいという気持ちで語られている。

舞台は戦後直前の日本が舞台で、

当時広島、長崎原爆で日本は降伏を決意する事となり、

それに先立ちこれまでの機密文章や財産を処分及び

隠ぺい工作を図ろうとする上層部は密かに軍の財産を隠ぺいしようとしていた。

これがマッカーサーの財産かどうかは別にするが、

そういう財産を極秘に隠ぺいするためにはそれを知られない必要がある。

その上でそういう事をあまり知らない人たちが関わる方がやり易く、

目立たないと判断した上層部はこの作業に

女学校の女生徒20人に任務を命じるのだった。

それに関わった少佐の真柴が陣頭指揮を執り、

望月軍曹が運送を担当し、小泉中尉がそれを補佐するという役割だった。

もちろんそれが財宝とは知らされず、

爆弾と言われて運ぶ事で慎重な作業を強いられる事となった

女生徒たちは神経の使う任務でありながらも

黙々と軍の命令に従って遂行し続ける。

そんな中真柴少佐の元に1つの命令が下される。

それは任務完了後女生徒全員を始末する事だった。

これは要するに口封じのための殺害なんだけれど、

戦後直前の中でそんなことが必要なのかと

苦悩する真柴少佐はその真意を問いただすために

上官のところへ真意を問質しに向かったのだった。

そして戻った時に真柴少佐は驚愕の事実に遭遇する事となる。

果たしてその事実とは?

そして女生徒たちの運命は?

結末は劇場で観てほしいけれど、当時の日本は軍事主義であり、

軍の命令は絶対だった時代であり、逆らえば処刑されるような時代だ。

そんな中で戦後の未来を考えた人もいなかった訳じゃなく、

やはり軍のやり方はおかしいと思いながらも任務を遂行してきた訳だが、

その中で終戦を知った事でどうしても軍の命令が

絶対正しいとは思えなくなっていたのは間違いないだろう。

そしてその財宝は隠ぺいされる事となるのだが、

その財産が今の日本にあれば復興は大きく前進するだろうし、

経済も立て直せるとは思いますけれどね。

総評として戦後末期の日本は上層部の暴走で数多くの悲劇を招く結果となり、

死ななくてよかった人たちも死ななければならなかった。

そういう悲劇を私たちは経験し今がある。

しかし亡くなった人たちの想いを背負って生きてきた人たちももう少なくなった。

その想いをこれからの世代に受け継ぎ、

その次の世代以降へも受け継がなればならないのだと思うと、

それがお金に換算する遺産じゃなく、

こういう悲劇を繰り返さないための日本の遺産なのだと思いました。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Rankingブログランキングに参加しております。

永遠の調べ永遠の調べ
アーティスト:元ちとせ
販売元:螢▲螢ラジャパン
(2011-08-31)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


日輪の遺産日輪の遺産
著者:浅田 次郎
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2011-07-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る