4月7日公開の映画「アーティスト」を鑑賞した。

この映画は1920年代のサイレント映画を舞台に

サイレント映画のスター俳優に憧れた女優が女優として駆け上がる途中で

スター俳優が挫折し絶望に追い込まれたスター俳優を救うストーリーである。

第84回アカデミー賞作品賞を受賞したという事で注目され、

今の時代では描かれる事の少ないサイレント映画は

言葉ではなく演技と字幕で伝える90年前の手法を用いられた事で

今の時代にないインパクトを受ける事となるだろう。
おそらく私にとってはアカデミー賞受賞作品でなければ鑑賞する事はなかった

作品だろうと思うんだけれど、

確かに今の時代俳優はセリフなしの演技は成立しないものだ。

その中でセリフは殆どないこの作品で実際にはセリフをしている演技をする事は簡単そうで難しい。

でも実際には音声はなくてもセリフは語っているとは思うけれど、

それでもその多くは演技で確り伝えられるかどうかだ。

そんな平均年齢60歳を超えるというアカデミー会員には

その懐かしさに思わずブラボーと叫んでしまったのだろうとは思う。

個人的には子守唄のような音楽の中で観続けたこの作品について簡素なレビューをしたいと思う。

ストーリー

1927年のハリウッド。サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、

ふとしたハプニングで彼のファンで女優志願のペピー・ミラーと出会う。

やがてジョージは、オーディションを受けにやってきたペピーと再会。

その日を境にペピーはエキストラから少しずつ上位の役をものにしていく。

1929年、セリフのあるトーキー映画が登場。

しかしサイレントにこだわったジョージは、自ら監督・主演した映画が失敗し、

失意のどん底に落ちてしまう。

一方、ペピーは大スターになっても、ジョージを思う気持ちは変わらなかった。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして世の中必ず時代というものは存在するもので

サイレントからトーキー映画へ移り変わろうとする時代に

サイレント映画の大スターが苦心するというお話だ。

どの時代にも当然の流れがあり映画も音のない映画から音のある映画へ流れる転換期が描かれる。

サイレント映画のスターがトーキー映画のスターになれるとは限らないし、

これはどのジャンルでもいる事だ。

逆にサイレントの方が途中で挟まれる字幕メッセージで伝えていく訳だけれど、

確かに全て何を話しているかわからずに展開されると観ている方も

良くわからないまま終わってしまう。

これがセリフの声があれば不要だったりするけれど、

実際に外国語映画ではそれが難しいものだ。

母国語以外を理解する事は簡単じゃないからね。

そんな中スター俳優が苦悩する姿が描かれていく訳だが、

当然スターを目指して行く中で当時の俳優に憧れていた人だっているけれど、

それはどの時代を経ても憧れの人は憧れの人である。

それが挫折したとしても・・・芸能界ではその時代のスターが必ずいる。

しかしそのスターが10年後スターとは限らない訳だけれど、

10年を経てもそれは同じであり、共演できれば憧れの人との共演となる。

簡単に振り返ればスターに憧れた女優が往年のスターを救うという展開的には泣けるお話だった。

総評として当時を知らない世代にとってこの映画は実に斬新に映るものだ。

これは温故知新とも言える訳だが、時として昔の手法を用いる事で原点を知る事、

そして言葉のない中で伝える難しさを改めて知る事もある。

セリフの苦手な人や声にコンプレックスを抱いている人にとって

こういう映画は新境地になり得るかもしれないが

その上では豊かな表現力がなければならない訳で

そういう意味では演技の奥深さを教えてくれた作品だったと思います。

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