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1月12日公開の映画「渾身 KON-SHIN」を鑑賞した。

この映画は隠岐の島に伝わる伝統の古典相撲を題材にした映画で

20年に1度行われる古典相撲大会に出場する男が

妻と駆け落ちして戻ってきた事で島の住民から心象が悪く

その妻も病死した後残された愛娘と妻の幼馴染の再婚相手との家族の絆

そして関係を修復されていくストーリーである。

島に伝わる伝統行事を通じて描かれる家族の絆を深め

修復して行く姿に最後は引き分けという

お互いを思いやる気持ちを感じて終わる事だろう。
今年最初の鑑賞作品となったけれど、

最初の作品で実にいい作品に出会えたと感じている。

世の中争い事が多い中でお互いを尊重し合う精神、

さらに家族との絆を見事なまでに描いてくれた作品だ。

どうしても島なので1度上手くいかなくなると難しいところがあるんだけれど、

それを修復して行く姿、

そして本当の家族になるまでの姿は実に日本の心を描いた作品として素晴らしいところだ。

そんな日本の心を描いた作品をレビューしたい。

キャスト

伊藤歩演じる坂本多美子

青柳翔演じる坂本英明

井上華月演じる坂本琴世

甲本雅裕演じる山本清一

財前直見演じる大林伸江

長谷川初範演じる吉田忠治

笹野高史演じる永見剛

中村嘉葎雄演じる細田一千代

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

坂本多美子は、夫の英明、そして病死した英明の先妻で、多美子の親友でもあった

麻里の娘で5歳になる琴世とともに、仲睦まじく暮らしていた。

傍目にも微笑ましいほど多美子になつきながらも、

琴世はまだ多美子を「お母ちゃん」とは呼べずにいる。

今日は、20年に一度の水若酢神社の遷宮を祝う古典相撲大会の日。

島で生まれ育った多美子にとって、古典相撲はもちろん大切な伝統行事にほかならないが、

この日の大会はそれ以上に

特別な意味をもっていた。

かつて、麻里との結婚を選んだことで、親が決めた婚約者との縁組を破談し、

駆け落ち同然に島を飛び出した英明の、島での評判は決して芳しくない。

以来、勘当された両親とは顔も合わせることなく、

娘・琴世を会わせることさえできていない。

それでも島が大好きだからと苦労を覚悟の上で、英明と麻里は島での暮らしを選び、

島に住居を構えたのだった。

そして英明は、相撲をはじめた―。

因習やしきたりが色濃く残る島。

周囲の冷たい視線に耐えながらも、一心に相撲に取り組む英明のひたむきな姿は、

人々の心に少しずつ変化をもたらした。

一方、麻里の死後、頼る身内のいない英明父娘の世話をみていた多美子は、

英明の誠実さとやさしい笑顔に、いつしかひとりの男性として惹かれていた。

麻里に対する遠慮から、英明への恋心を抑える多美子。

けれど麻里が亡くなり3年になろうとしていたある日、何気ない会話から、

ふたりは互いの気持ちを意識する。

そして周囲をやきもきさせながら、英明はようやく多美子に結婚を申し込んだのだ。

英明が正三役大関に選ばれたのは、その数か月後のこと。

20年に一度の開催となる遷宮相撲大会だけあって、

その年に、実力はもちろんのこと、心身ともに充実し、

気概溢れる男と認められた者だけが、正三役大関として推挙されるのだ。

地区の人々はもちろんのこと、島をあげての総意を得た、名誉ある最高位。

苦労を承知で古典相撲に飛び込み、

島の皆に認められた英明を、多美子は誇らしく思うと同時に、

地区の誇りを背負って土俵にあがるという重責に、

喜びと不安の入り混じった感情が込み上げるばかりだった。

夜を徹して行われた300番にもおよぶ取組も大詰めを迎え、

いよいよ結びの一番を残すのみ。

対戦する相手は、強すぎるあまり対戦相手がおらず、

当時犲茲蕕困梁膣忰瓩箸い錣譴薪鎮翩匯囲困梁子で島一番の実力者、敏夫。

最高潮の熱気に包まれ、土俵に上がる英明。

不安で胸が押しつぶされそうになりながら英明を見つめる多美子と琴世。

そこには、英明の生き方を許せずにいた両親と、

麻里、多美子、それぞれの両親の姿もあった…。

家族と地区のみんなが見守る息詰まる緊張感の中、

ついに世紀の大熱戦の火蓋が切って落とされた。

渾身の想いでぶつかっていく英明。渾身の想いで応援する人々。

果たして、20年に一度の大一番の勝敗やいかに―。

以上渾身 KON-SHINHPより


結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして親の決めた結婚を破談させてまで

幼馴染の麻里と駆け落ち同前で島を離れた英明は

やはり愛する島の事を忘れられず後ろ指さされる覚悟で隠岐の島に戻ってきた。

当然周りに快く思わない人もいたけれど、

その中で麻里の親友だった多美子は温かく英明夫妻を迎えた。

当初は島でも仕事先がなく困り果てたが、ようやく養殖場に就職が決まり、

そしてほどなく娘琴世が誕生するもそれからわずかして

麻里が不治の病で倒れてこの世を去るのだった。

そんな英明に多美子たちが琴世の面倒を交代で見ていたのだった。

そんな英明は20年に1度行われる古典相撲が行われるために

相撲の稽古に打ち込むのだった。

隠岐の島にとってこの行事は島の男たちにとって宿命に近いものがあるだろう。

そんな英明に多美子は次第に惹かれ始めていた。

当初は麻里の事を考えたものの、

麻里が琴世の事を託して亡くなった事を踏まえて

多美子は英明と琴世と共に生きている決意を固める。

しかし琴世はなかなか多美子の事をお母さんと呼んでくれず

多美ねえちゃんと読んでいた。

まあいくら幼くても本当の母親を知っている子供にとって

お母さんと呼べるほど簡単な問題じゃない。

そして英明もまた古典相撲に向けて稽古に励んでいる姿に

次第に周りが英明を認め始め、永見らが英明を正三役大関に推挙した。

この古典相撲では正三役大関は名誉であり、

心技体が揃わないとならないと言われるほどの名誉な地位だ。

ただ英明は駆け落ち同前で島を1度出ている事で異論が出ていたが、

その前に20年前に行われた古典相撲では正三役大関を出す事ができず

正三役大関は不戦勝のまま終わっていた過去があった。

この古典相撲はそれぞれの役があり、最高位は正三役大関であり、

以下番外大関などもあり、それぞれの番付で出番が決まっていた。

そしてこの相撲は必ず2番勝負で1勝1敗で終わるように

将来に遺恨を残さないように配慮されたものだった。

ここではどちらも勝って終わり引き分け精神でお互いの事を

尊重する事が伝統として受け継がれている。

通常勝負事に決着を付けるものだけれど、

古典相撲ではお互いを尊重するという精神が伝統として

守られどちらにも勝ち負けの経験をさせてあげる事が求められていた。

それゆえ最初の勝負が事実上の勝敗決定戦という事になる。

そして英明が正三役大関に選ばれ驚く本人や家族には

乗り越えなければならない家族の壁があった。

勘当同然で島を飛び出した英明が越えなければならない事とは?

そして多美子は英明が超えるべき壁を超える支えができるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

これだけ限られた場所に戻るという覚悟は相当なものだったと思う。

まして隠岐の島のような大きくない島では

どうしても噂と事実を知ってしまうために

反対意見がある中で島に戻ってきた訳だから

最初は相当変え当りが強かったはずだ。

そんな英明もその逆風に立たされながらも

姿勢を見せていく事で次第に認められるようになり、

前妻麻里が亡くなった後に再婚した多美子の支えがあって

英明は次第に周りに認められ正三役大関に推挙されるまでになった。

その姿勢を知った英明の両親との和解、

さらに琴世との対面を果たして結びの一番で渾身の力で相撲を取ったのだった。

総評として相手の事を尊重し合う精神は素晴らしい事だし、

辛い状況でも確りその姿勢を見せる事で次第に周りの目が

変わっていく姿は不祥事を起こした時には姿勢で示すしかないという事でもあるし、

確りした姿勢を示していれば厳しい目で観ていた人も認めてくれるものだ。

時にはそれを勘違いしている人もいるのだが、

自ら決めた事をやり抜いた姿と家族の絆は

多くの人たちにとって心を打つものだったと思います。

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