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11月23日公開の映画「かぐや姫の物語」を鑑賞した。

この映画は高畑勲監督の最新作で原作「竹取物語」を忠実に描いた作品で、

私たちが良く知る竹取物語のかくや姫の視点から観たストーリーである。

ありふれた実に有名な作品である竹取物語を忠実に描いた先に知るのは

かぐや姫が感じそして自ら望まなかった結末に鑑賞する人はどう感じる事になるのだろうか?
竹取物語そのものは既によく知っているストーリーな訳だけれど、

実際に竹取物語の真実の先にかぐや姫は何を感じていたのだろうか?

という部分については実際に私も良く考えた事は無かった。

それを再度考える作品がこのかぐや姫の物語なのだろうと思う。

良く知る物語ゆえにストーリーを追いながらになる訳だけれど、

果たしてかぐや姫はどのような罪と罰を犯したのだろうか?

キャスト

かぐや姫演じる朝倉あき

捨丸演じる高良健吾

翁演じる地井武男

媼演じる宮本信子

相模演じる高畑淳子

女童演じる田畑智子

斎部秋田演じる立川志の輔

石作皇子演じる上川隆也

阿部右大臣演じる伊集院光

大伴大納言演じる宇崎竜童

石上中納言演じる古城環

御門演じる中村七之助

車持皇子演じる橋爪功

北の方演じる朝丘雪路

炭焼きの老人演じる仲代達矢

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

今は昔。竹取の仕事をしている翁と媼がいた。

ある日翁が山へ行くと、そこで一本の竹が輝いており、

そこに光り輝くような美しく小さな姫がいた。

翁はその姫を連れ帰り、媼とともに自分たちの手で育てることにする。

捨丸ら、山の子どもたちと山を駆け回りのびのびと成長した姫だったが、

翁は姫を都に連れて行く。

姫はその美しさとしなやかさから“なよ竹のかぐや姫”と名付けられ、

名だたる都の公達たちから求婚を受けることとなる…。

結末は劇場でみてほしいけれど、

今回のレビューとしてストーリーの流れの多くは竹取物語を読んでいれば

わかる部分なので冒頭からかぐや姫が成長する過程の中でポイントを上げていくと、

かぐや姫が成長し、その中で身近な存在となる捨丸らと山を駆け回って

生活する訳だけれどかぐや姫にとってはこういう生活を本当はしたかったのだろうと感じる。

しかし人というのは何が幸せで何が不幸せなのか?

という答えは違うものだ。

竹取の翁もまた月から多額の金と高価な衣装を送られた事により

お金があれば幸せになれるという考えに至る。

実は今回のストーリーはこういうお金があれば幸せなのか?

というのが実はテーマなのかもしれない。

確かにお金があれば色々な事が可能になるのは間違いない。

現実にも家を建てられるし、豪華な暮らしもできる。

そしてお金があればお金持ち同士とも結婚できる。

そう考えてもおかしくない。

現実社会ではよく婚活と言いますけれど、

条件の多くが現実離れした年収ばかりでまず条件不成立が殆どだ。

年収を満たせば条件成立というのもある意味お金で決めるのか?

という疑問定義にもなる訳だけれど、それが今の現実だ。

かぐや姫も当初は捨丸と山で共に暮らしている事が幸せだった。

でも翁がお金を得た事でその暮らしは

ある意味かぐや姫の立場としては奪われたという事になる。

そしてその後かぐや姫は月からの多額の金のおかげで

豪華な生活をする事になるが、

かぐや姫にはその生活で満たされる事は無かった。

若い時の経験からいきなり生活科一変すると人を狂わす事があるけれど、

それが必ずしも幸せなのか?

とは限らない訳であり、1度慣れた生活をすると豪華な生活には慣れないものだ。

故にかぐや姫は高貴な習い事や風習にすら慣れないままだった。

それでもかぐや姫はお披露目されるとその美貌を巡り数多くの官位ある男たちが

こぞって求婚を求めてきた。

どの求婚にも乗り気でないかぐや姫はそれぞれにこの世に無いと思われる

無理難題の品を持って来た者と結婚すると言った事により

求婚を求めた男たちはそれぞれの人生を狂わせていく。

そして中には偽物を、中には本物を持って来ようとしたが中には命を落とすものすらいた。

それがかぐや姫にとって本当に求めていたものとは違うのだった。

果たしてかぐや姫はこの地球で何を求めようとしたのだろうか?

結末劇場で観てほしいけれど、

ここまで忠実に描いてかぐや姫の視点で描いた作品は昔話を残すには

実に見事な仕上がりを見せている。

ただここで考えたいのはかぐや姫を描く上で今の世に何を伝えたいのか?という部分だ。

これを今に伝えるならお金があるから幸せとは限らないという事だろう。

私はそう受け取った。

確かにかぐや姫が望んだ事を考慮すればお金ではなかった訳で、

本当に自らの意思で生きたいと願ってこの世に降りてきた。

そしてその望みは身近な場所にあった。

でもそれを阻んだのがお金だったという訳だ。

確かにお金がなければできない事もあるんだけれど、

だからといってお金が無いから手に入らないという事ではない。

そこをどう考え、どう感じるかはそれぞれの境遇による。

ただ私からの視点ではかぐや姫はお金ではないものを望んでいた事に

最後で気づいた時には既に遅かったのだった。

これは私たちに最後に気づく前に気づけることがあるのではないか?

というメッセージなのかもしれない。

総評として今の時代お金で決まってしまう事も少なくないが、

かぐや姫はお金ではないものを望んでいた。

お金があるから望んだものが手に入るものではないし、

お金で手に入らない実在しないものを言ってもいけない。

本当に望むものは実は身近に存在するんだと

かぐや姫の物語は教えているのだと感じる。

観終わった時本当に自らが望んでいるものは

お金があるから手に入るものなのだろうか?

と考えてみると良いのかもしれない。

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