1月18日公開の映画「バイロケーション表」を鑑賞した。

この映画は法条遙による日本のホラー小説を映画化した作品で、

オリジナルの自分とバイロケーションの自分の2人が存在する人物たちが

バイロケーションに襲われる事から守ろうと奮闘する姿が描かれるストーリーである。

同じ自分がもう1人いるという話しを聞いた事があるが、

この現象を見届けた先にはもう1つの人生がある事を知る事になるだろう。
数多くのホラー作品を観ているけれど、

これまでドッペルゲンガーを取り扱った事はあったものの、

バイロケーションのように自分と同じ人物を扱う事は珍しい訳で、

バイロケーションとは何なのか?というところから考えていく必要性はある。

どうしてバイロケーションが起こり、どうやったらバイロケーションは消えるのか?

その現象について考えながらレビューしていきたいが、

この作品にはエンディングの違う裏も存在するので

結末はここでは描かずあくまで裏に続くレビューとしたい。

キャスト

高村忍演じる水川あさみ

御手洗巧演じる千賀健永

加賀美榮演じる高田翔

加納隆演じる滝藤賢一

高村勝演じる浅利陽介

門倉真由美演じる酒井若菜

飯塚誠演じる豊原功補

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

ある日、スーパーでニセ札の使用容疑をかけられた高村忍。

10分前の防犯カメラ映像には、いるはずのない自分が映し出されていた。

連行された忍は、刑事から想像を絶する真実を聞かされる。

“バイロケーション”。

それは、自分と同じ容姿でありながら全く別の人格を持つ、もう一人の自分。

通称バイロケと呼ばれるその人物はオリジナルよりも凶暴な性格を持ち、

必ずオリジナルを殺しにくるのだと。

バイロケに悩む者たちが集う「“バイロケーション”の会」へと連れてこられた忍は、

大学生の御手洗巧、謎めいた少年・加賀美榮らと出会うのだが……。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてプロの画家を目指して入選を目指していた

桐村忍はある日下の5階に引っ越してきた高村勝と出会い

それから結婚し高村忍として5階で生活し、

6階には入選を目指して勝が仕事に行っている間に絵を描くという生活をしていた。

そんなある日忍はスーパーで買い物をしている時にニセ札の使用容疑で捕まる。

防犯ビデオには数分前に自分の姿が映っていた。

そして刑事に連行される忍に刑事の加納隆から衝撃な事を聞かされる。

そしてある部屋に連れて行かれ、奥の右の部屋に入れられた。

そこには大学生の御手洗巧、主婦の門倉真由美、刑事加納隆、

そして飯塚誠というバイロケーションを研究する人物が待っていた。

そこで飯塚からバイロケーションを持つオリジナルの面々が

ここに集まっているという説明を受ける。

最初はその話を信じられなかった忍だったが、

その部屋を飛び出すともう1人の忍(バイロケ)が現れ、

忍はただ逃げるだけだった。

ここで初めてバイロケの自分と直面した忍は

この現象はバイロケがオリジナルを襲ってくるというものらしい。

飯塚の説明ではバイロケは

バイロケは、人間が相反する感情で精神的に引き裂かれた時に発生する。

バイロケが発生する時は弱い風が吹き、黒い煙とともに現れる。

発生直後のバイロケは瞳が白く濁っており、

白目を剥いているかのように左右の眼球がゆっくりと不規則に回転している。

発生したバイロケは実体を持ち、行動し、会話する。

バイロケは、自分こそ本物(オリジナル)だと思い込んでいる。

バイロケはオリジナルよりキャラクターが濃い。

バイロケはオリジナルを敵視している。

バイロケが発生するのは、オリジナルから距離が1414.2135m以内。それ以上離れると消滅。

一度発生したバイロケによる副産物の存在時間は23分57秒226バイロケとオリジナルとはシンクロしている。

オリジナルの新しい記憶は、随時バイロケにも上書きされる。

オリジナルが負ったケガは、バイロケにも反映される。

バイロケとオリジナルの見分け方:オリジナルは鏡に映るが、バイロケは映らない。


というのがバイロケの実態であり、特徴という事だ。

そして主婦の門倉真由美からバイロケの現実を聞かされた事と

門倉真由美のバイロケが現れた事で忍は不安に駆られる。

そして数日後今度は加納隆がバイロケで人生を狂わされたと語り、

そして加納隆のバイロケは危険だと話した。

そして歩いたら加納隆のバイロケが現れ、忍を襲ってきた。

殺されそうになった忍だったがオリジナルの加納隆に間一髪助けられ、

バイロケの加納隆はトラックに轢かれて消えた。

しかしバイロケは轢かれても消えるだけで死ぬ事は無い。

そこでどうやったらバイロケを防げるのかと飯塚らは話し合い、

一度集まって何とかしようとする。

その席で忍はこれまで会った事のなかった加賀美榮と対面する。

彼もまたバイロケを抱えるが他の面々とは違うらしい。

そしてそこで話された会話により次の一手を打とうとしたら

バイロケの加納隆が多数の負傷者を出す立てこもり事件を起こし、

オリジナルの加納隆の人生は崩壊した。

このままではみんなが危ないという事で飯塚はある施設へ移動し、

そこでバイロケの加納隆をおびき寄せようとする。

そしてそこで加納隆が現れ、みんな襲われながらも加納隆を捕まえるが、

ここで加納隆が不可解な言葉を発する。

そして御手洗巧が銃を撃って加納隆を殺したが、

殺した方はオリジナルの方だった。

実はここで私も今振り返るとある意味この作品のロジックを確りわかっていないと

どちらがどちらなのか正直分らなくなるんですよね。

今は振り返りながらレビューをしているけれど、

観ている時にはよく考えればあの場面は別の意味で騙されたんだなという事を感じたりする。

それだけ表を観ている中で色々と実際にどちらかのかを観るポイントが

あれにあったのかというのが今思えばわかる。

そんな中今度は大学生の御手洗巧、

主婦の門倉真由美がバイロケに襲われそれぞれ身の守り方について考える事になる。

ただこのバイロケは自ら傷を負うとそれぞれ傷を負うだけに

それぞれそれがポイントだったりするが、

主婦の門倉真由美のバイロケはまた違った一面を見せるのだった。

果たしてバイロケから忍や主婦の門倉真由美、

大学生の御手洗巧は逃げる事ができるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

裏があるのでこれ以上はネタバレとなるだけに

ひとまず表はここまでにします。

ただ1つ言える事はバイロケは作り出される環境によって

必ずしもバイロケが悪いとは限らないという事です。

正直バイロケそのものが意識を持ってオリジナルとシンクロしているので

本当のオリジナルの経験値も加わる訳ですね。

その中でもう1人の自分がそのオリジナルに無い経験値を加えていく訳で、

ある意味オリジナルより経験値を積む可能性もある訳です。

それが最終的にどう響いてくるのか?

というのがこの作品の見所になるでしょうね。

総評として表ではまずバイロケというのがどういうものなのか?

というのを理解する事になったけれど、

これが裏ではどう描かれるのかは表を確り認識した上で観ると

この作品のどちらの可能性もあるのだという結論にはなると思いますが、

そうだったとしてもやはり作品は観ないと評価できない訳で

表で語れなかった事を裏で語りたいと思います。

果たして裏の結末はどういう結末を迎えるのだろうか?

裏に全ての答えがある。

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2013-12-11





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