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16日Jリーグ17第26節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで1位鹿島アントラーズと対戦し、2対4でアルビレックス新潟は前半にFWタンキ、MFホニのゴールで2点リードしたものの、後半王者鹿島の猛攻を受けてMFレアンドロにハットトリックで逆転され、FW金崎にPKを決められて試合を決められ7節以来の2得点でも王者には通用せず完敗した。

残留争いは16位広島が勝利した為15位との勝ち点差が12となり、2勝5分19敗勝ち点11得失点差−35で最下位のままだった。

久しぶりに複数得点を獲りながら勝利が遠い今のチームは残り試合で全て勝利を目指す以外に道はないという現実だけが残った。

王者と最下位という現状の格差を考えれば王者が勝利するのに疑いがないという状況ではあった。とはいえ私は最下位新潟のサポーターである以上王者に挑戦し勝つ事しか考えてサポートしていない訳で、現状のチーム状況でどう勝つべきなのか?を追い続けているもののようやく攻守に形ができてきたとはいえ1度大きく崩壊し大きく自信を失ったチームが勝つ事がいかに大変な事なのかというのを今シーズン嫌というほど痛感させられている。


1人のサポーターとして財力不足と言ってしまえばそれまでだけれど、昨日今日こうなった訳じゃないし、一度悪くなった状況を立て直す事がいかに時間を要するかを解っている以上監督が代わったり、選手が入れ替わって急激に良くならないのがサッカーの怖さである。野球みたいに投手にエース級数人と抑えが補強してしまえば失点が防げる競技と違い、サッカーの攻守のバランスが重要な訳で単純にはいかない。


得点を獲れる形はようやく見えてきただけに今日の試合が首位相手という事を踏まえても現状置かれる現実を踏まえたらこれではいけないのは言うまでもない。もちろんこの試合を振り返る事をしなければ先に進めない訳で確り振り返る事にはする。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−3−1

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前節と同じメンバーでスタートした。

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試合は王者鹿島に押し込まれる展開から始まるも、前半開始早々の5分にカウンターからFWタンキが押し込んで新潟が先制する。小川の絶妙のクロスに抜け出したタンキが押し込んだゴールだった。ゴール前に押し込むようなプレーが彼の持ち味という事を周りもようやくわかってきたシーンだった。


しかしその後は鹿島に圧倒的に押し込まれる。鹿島は中央でレオが左右にパスを散らしてサイドからパスのくさびを入れて崩しにかかるプレーが多い訳だけれどかなり手堅い攻撃であり、周りの選手がそれだけレベルの高い選手だからこのサッカーができるという事だ。


これが下位チームだとパスは回すが昨年の新潟の吉田監督の時のようにゴール前でパスだけ回すサッカーになるが、鹿島は確りシュートまで持ち込んでいる。ここが首位のチームの違うところだ。そして何より鹿島の選手は確り周りを観ている。だからこそ決定的なシーンを演出できるともいえる。それに決定力ある選手が2人もいる訳だから1人だけならマークし切れるが、2人だとやはりどうしても1人は剥がされてしまう。前半は何とか0に収まったけれど、後半は鹿島の餌食になってしまうのだった。


そんな状況だったが新潟もカウンターから再びチャンスを作りMF磯村のクロスにMFホニが合わせてゴールを決めて新潟は前半で2点リードを奪って折り返した。前半で2点リードした試合はこれが初めてだった訳だけれど、今シーズンこういう展開をこれまで経験していない中で首位相手に2点リードを奪えたという想定外ともいえる状況にどう考えるべきだったのか?というのはある。


ガッチガチに守るのか?それとも追加点を奪うためにさらに攻撃に徹するのか?王者鹿島相手を考えた時にどちらを選んだとしても厳しい展開になる事は容易に想像できた。ただ他のチームと違うのはカウンターが決まる可能性があるという事だ。そう考えた時に後半どういうメッセージを送るのかもポイントではあるんだけれど、相手にとって何が1番嫌なのか?それを考えた時に前線のスピードだったと思う。


リードされたチームほど後ろが手薄になるのはサッカーでは良く起きる事だ。そうなるとホニを前線に残して小川を右サイドに回した方が個人的には良かったと思う。そしてある程度守備を考慮するなら守備に不安がある大を交代させる事をファーストチョイスにして挑めば良かったのではとも感じる。


今日のホニは本当に良く走ったし右サイドだけでは勿体ないと感じている。確かに右サイドの守備でもかなり頑張っていたんだけれど、ホニのようなスピードある選手ほど2トップの一角にしてタンキの高さとホニのスピードを活かした方が相手も後ろに不安を与えられると思う。現実にスピードでホニがサイドを駆け上がってもそれについていくだけの周りのスピードがある訳じゃないのでやはりタンキ、ホニで得点を狙うサッカーの方が今は機能すると思う。


後半の守備についてだけれど特に新潟の右サイドを完全に崩された。これは新潟の守備が後手になったというよりもレアンドロのプレーが凄かったというべきだ。ハットトリックを決められた訳だし、元々ブラジルで代表になれるほどの実力者である事を踏まえてもこの選手の実力が後半に発揮されたというところだ。


レアンドロを防ぐ手段はあったのか?と問われるとFWならまだ防ぐ術はあったと思うが、MFになると前線の選手も警戒しなければならず1人マンマークをつけても他の選手がフリーになるだけなので新潟のベンチ入りの選手を見ても防げる手はあったとは言えない。


ハットトリックを決められた時点で厳しくなったけれど、後半43分にPKを与えFW金崎に決められた時点でこの試合は決した。終わってみれば王者鹿島の倍返しにあってしまった試合だった。

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実力差、力の差全てにおいて上だった相手に対してクラブ新となる4試合連続完封を阻止しただけがこの試合唯一の明るい材料だったが、2得点は鹿島も油断した守備があったとはいえ鹿島相手に2得点取れた事は前向きに捉えないとこの試合の良かったところは全て後半の悪かったところに集約してしまう事になる。


これまでどういう形で得点を獲りに行くのか形が全く見えなかったチームはタンキの加入で明確に見えるようになった。そしてその形から他の選手がどう得点に絡むかも見えてきたし、その形を体現できるようになった。守備も今日の試合は王者鹿島の力の差で屈したけれどそれまでの2試合は必ずしも下を向くばかりの守備ではなくなった。


10節でどん底に落ちてから16節戦ってわずか1勝というのはそれだけチーム状況が最悪だった事の裏付けになる。監督が代われば良くなるというのは最初の数試合だけでその効果が続くケースは本当に全体の数例しかない。戦術の継続ならそれも可能かもしれないが、戦術の大幅変更、さらに選手の大量入れ替えをシーズン中に敢行した状況ではそう簡単に再建できるものではないと肝に銘じなければならない。今やっている事は継続して初めて力になる。それを止めたらまたやり直しになる。またやり直して訳がわからなくなりましたにならない為にも継続していく事だ。


5年前も残り2節で勝ち点差5になり絶望的だった。それでも諦めず最後まで勝ってダメだったら仕方ないという気持ちで戦った経験から全部勝ってダメだったらやるだけやった結果と割り切れる。残り8試合全て勝ったとしても正直残留できる保証は何処にもない以上は全部勝つだけを目指してやるしかない。それがどれだけ厳しい現実なのかはもちろん私自身理解しているけれど現在残されている最高の目標を目指す以外道がないなら目指すしかない訳ですからね。


次節はアウェイで札幌と対戦する。タンキが出場停止だが、富山がどれだけカバーしてくれるか?そして札幌戦以来勝利がないだけにここで勝利を手にして負の連鎖を今度こそ止めなければならない。目の前の試合を全部勝つ以外道がないならいばらの道でもサポートし続けるのみだ。

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