15日J2リーグ18第23節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで6位横浜FCと対戦し、0対1でアルビレックス新潟はボールを多くの時間で支配しながらゴールが遠く逆に僅かなチャンスからゴールを許してホーム8戦勝ちなし、リーグ戦5試合勝ちなしとなり、7勝5分11敗勝ち点26得失点差-6で17位のままだった。

試合前には大規模入り待ちを行い選手たちに勇気を与えながらも勝ちに結び付けられずゴールが遠いままだ。

ここ4試合でわずか1点ではさすがに酷すぎると言わざるえない。元々得点源という点ではここまで一時期貴章、河田、新太がゴールを量産したが、ここ最近は誰も得点源になれず誰が決めるのかもないという状況だ。本来FWはゴールを決める、ゴールに結びつけるプレーが必要なのだが、そのプレーまでなかなか持ち込めないし、持ち込んでも決められない。

これはある意味ポゼッションサッカーというパス重視のサッカーが影響していると言ってよいのだけれど、ゴールまでの手数が他のクラブと比べても非常に掛け過ぎている為に、これまでリーグ戦23試合、ルヴァン杯6試合、天皇杯2試合の計31試合も戦っている訳だけれど尽くゴール前を堅められて手づまりしてしまっている。

ここでセットプレーから得点できる強みがあれば別なのだが、そのセットプレーは尽く決まらないという状況だ。これではゴール前に堅められた相手に対してゴールは厳しい。その中でこの試合は終始有利に進めながらゴールを決められず数度のピンチに決められるというこれまでの形を繰り返された。

そういう点も踏まえて振り返りたい。


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アルビレックス新潟のフォーメーションは4-2-2-2

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FWには達也、貴章が入りMFには小川がボランチに入ってスタートした。

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試合は立ち上がりから新潟が攻勢に出てゴールを襲うもこの立ち上がり15分でゴールを奪えなかった事がこの試合の流れを停滞させてしまった。何度かビルドアップし過ぎてあわや無人のゴールにゴールされそうになるなど相変わらずボールを回す事に終始し過ぎている為にパスを奪われてカウンターを受けるシーンはこの試合でも何度もあった。

パスの出しどころに困っているのは31試合観続けてきて何度も観た光景だが、何故前へボールを回せないのか?という疑問に感じている人が多いと思うんですけれど、この試合でもそうですけれど対戦した多くのクラブは守る時には5バックになるために裏へのスペースがないのはもちろんなのですけれど、この試合ではさらに状況を難しくしていたのはCFのイバ以外は5-4-1で守るという状況だったために殆どパスの出せるスペースがない。

中央に入っても尽く2列目のディフェンダーに囲まれ、殆どのクラブは自陣でボールを待ち受けているからCFのイバは殆ど中央に陣取る以外は出しどころがない。こうなってしまうと自ら突破するか?縦パス1本で1対1で競り勝って活路を見出す以外にない。

もちろん相手自陣でファウルを受けてFKを獲得して不利有利を無くすという点も踏まえないといけないのですがそのFKがサッパリ得点に繋がらない訳ですから無理もない。よくスタンドで何で前へ出さないのか?という声を聞くんですけれど、出さないのではなく出せないんですよ。

出しても味方が少なく成功率は尽く低い訳で選手たちにしたら成功率が低い選択肢を鈴木監督からは悪い判断と言われているのかもしれません。でも私はそういう考えじゃなく成功率が低い選択肢でも成功させればチャンスが広がる訳です。元々ある成功率の高い選択肢は正直なところいい判断とはいわず、挑戦しない判断になる訳でそこからゴールへの発展はありません。

この試合で1番挑戦していたのは泰基でした。空いたスペースからミドルシュートを狙いましたけれど、この挑戦する判断は非常に良かった。枠内シュートでコースが正面でなければ決まっていた可能性が高かったシュートでした。ゴール前を堅める相手が良くやってしまうのは受け身になるケースなので正面からシュートを放つのではなく多少斜めから放つ事で相手もそれほどプレッシャーなくシュートの選択肢ができる。

それ以外にも縦パスで挑戦していた姿勢はこの試合では1番いい判断だったと思います。対して悪い判断は大のような下げる癖が付いてしまった選手ですね。大の場合は1番悪いケースで柳下監督、吉田監督で1番悪かった時のポゼッションサッカーが染み付いてしまっていて試合を打開する判断も展開も全くできていない。

展開ができないだけならまだしも、FKは尽く得点に結びつけられないし、守備もいい訳じゃない。現状を踏まえればどうして大が10番を背負ったのか正直謎です。私が描く10番像は少なくても得点力がある選手、試合を変えられる選手です。亜土夢でも得点力こそこれまで最低と言われましたが新潟らしい動きをする選手でしたし、ゴールを狙う姿勢はありました。

私が監督ならスタメンで使う理由が今は全く見つからないほどです。これならまだ何も染まっていない坂井大将を起用して攻撃に専念させた方が同じミスでもまだ伸びしろがある感じです。次の試合から渡邊凌磨選手の出場が可能になるのでこういう新潟にまだ染まっていない選手が新潟の流れを変えると思うだけに私なら大はスタメンから外しますね。

守備についてですが、J2を一回りしましたけれど多くのクラブはポジショニングを重視した人数を掛けた守りに終始してきています。1人の選手にマンツーマンする守備をするクラブがないだけに、逆に言えば新潟も選手レベルで言えばそれほど落ちる訳じゃないのでポジショニングを重視した守備にした方がポジションに穴を空けずにプレーできると思います。

あとはCBの質がどうしても今は落ちている。私がわからないのはどうして輝綺と広瀬という似たタイプをコンビにするのかという事です。富澤も元々はDMFの選手なので純粋にCBの選手じゃないし、元々千葉で出場機会がなく新潟に移籍してきた訳ですが、J2の千葉で出番がなくCBがいないから新潟CBのレギュラーになった経緯を考えると人材不足以外何物でもないという事です。

昨年舞行龍がいなくなった穴が1番大きかった訳で、舞行龍ほどのクラスとは言わないものの軸になるCBいないのが不振の原因と言える。私が監督なら元々CBの柳をどうして起用しない?という疑問があります。左足のCBは貴重ですし、何より空中戦に強い。

今のセンターバックは身長がないので空中戦では圧倒的に不利です。同じ試すなら柳をCBとして試す事が必要だと思います。ボランチであれだけできた事を踏まえると本来のCBで起用した方が伸びしろがあると思います。

私のセンターバックの考えは1人は必ず長身の選手、もう1人が身長がなくてもカバーリングできる選手という事で2選手ともカバーリングの選手では機能させる事はできない。長身の大武、柳がいながら輝綺、広瀬を起用する事は私としては疑問視せざる得ない。

あと言える事はカウンターに対する攻撃が全くできていない事も問題だ。ボールを奪ってカウンターする場合は奪った直後に走り出さなければならないが全く走り出せていない。故にそのまま1人でゴール前まで持ち込む以外にないのが実情です。サイド攻撃もサイドからクロスを上げるばかりしか選択肢をしないのではなくシュートを狙う選択肢を増やしてほしい。

これだけボールを回してもシュートまでのプロセスが長すぎる事が最大の問題だと考えています。新潟が衰退した原因がシュートまでのプロセスが長くなった事に尽きるので短くする事で取り戻せると思いますし、単純にゴール前にゴールに繋がるポジショニングができるかもあります。

ゴール前に堅める相手にスペースもいい状況もありません。自ら切り開くしかないという事を今一度見直していかないといけません。

次節はアウェイで山形と対戦する。山形も前回対戦後に5連勝でPO圏内に浮上しただけにやはりそれ位の連勝が必要!上が団子状態だからこそ連勝すれば追いつける可能性が残させている事がまだ救いである事を今一度冷静になって戦う事が必要だ。

諦めたら全てが終わり!諦めずに短いプロセスでゴールを目指すサッカーをしていく事が必要だ。


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