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6月8日公開の映画「羊と鋼の森」を観賞した。

この作品はピアノの調律師になった青年が苦悩しながらもピアノと向き合っていくストーリーである。ピアノの音は絶対音感を持っていないとなかなか難しい仕事だけにその音の調整の難しさを知る。

ある事がキッカケでピアノの調律師になった青年が苦悩しながらも成長していく姿が描かれていく訳だけれど、そもそもピアノの調律師は絶対音感の持ち主でないと簡単に務まらない仕事である。絶対音感は色々な音が音符のように聴き分けられる能力だが、誰もが持っている能力ではなく、持っているからと言ってピアノが弾けるという訳ではない。

絶対音感を持ち合わせていなくてもピアノの調律師になれない訳じゃないが、やはりそういう能力を持っている人には音の感性が敏感であり、その感性の微妙な違いに苦悩する。その苦悩の先にみる音の世界とは一体どんな景色なのだろうか?

キャスト

外村直樹演じる山賢人

柳伸二演じる鈴木亮平

佐倉和音演じる上白石萌音

佐倉由仁演じる上白石萌歌

北川みずき演じる堀内敬子

濱野絵里演じる仲里依紗

上条真人演じる城田優

南隆志演じる森永悠希

外村雅樹演じる佐野勇斗

秋野匡史演じる光石研

外村キヨ演じる吉行和子

板鳥宗一郎演じる三浦友和

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

17歳の外村直樹は、北海道で林業を営む家に生まれ、この先も森と共に生きてゆくのだろうと漠然と考えていた。ところが、高校の講堂でピアノ調律師・板鳥が鳴らす音を耳にし、自分が心から望む道を新たに見出す。東京の調律師学校に進み、卒業後は地元旭川の楽器店に就職する。憧れの板鳥や、面倒見のいい先輩・柳らに導かれながら修行を積んでゆくが、ある日、顧客の佐倉姉妹から調律を断られてしまう。

結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして林業を営む家に生まれた外村直樹はある日の高校の講堂で出会ったピアノ調律師・板鳥が鳴らす音に感銘を覚えて自らピアノ調律師になる事を決意し、家を飛び出して東京の調律師学校で調律を学び卒業後に板鳥のいる楽器店に就職した。

そこから調律師として苦悩する日々が始まった訳だけれどその中で直樹は先輩の柳伸二の指導の下で次第に1人で任されるようになるが、その中で人それぞれの音の違いがある事を知っていく。

調律師という事で音の調整をする人なので人によって好みの音が違ってくる。ここで登場する人たちもまたそれぞれの感性に合わせた音で引いている訳だけれど、その音が微妙に違うだけでその人の感性が狂ってしまうほど難しい。

その中で経験が必要である事を直樹は知っていくのだが、その中で出会った佐倉和音、由仁姉妹がそれぞれ違った音を好む事でより直樹は苦悩し始める。

姉妹でも実力の差もあれば、音の感性の違いもある。その感性にそれぞれ合わせようとしてもその違いによりそれぞれのリクエストの違いに直樹は苦悩し、その直後に行われた発表会で由仁が突然弾けなくなってしまったという事でそれは自分のせいだと責めてしまう直樹がいた。

様々な苦悩の末に直樹は仕事を続けていくが、どうして由仁が弾けなくなってしまったのか?を直接話される事になる。そしてその先に知る由仁の頼みに直樹は応えようとするが果たして直樹はその頼みに応える事ができるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、調律という難しい人の感性に合わせていくという仕事がいかに大変なのかという事でもある。もちろん自分の思い通りになるケースもあるけれど、ならないケースもある訳で、その音の答えを知る事ができるのは依頼した人しかいない。

なので依頼した人が良いと思ってもらえなければその時点でそれが答えじゃないという事だ。奏でる人の思った音を出す事は容易じゃないのだが、それが聴く側にもわかるレベルなのか?と問われると実はわかる人は相当な経験値がある人になると思う。

音は元々聴く人の感性が優先されるために万人受けする音はあってないようなものだ。大衆で聴いたり歌ったりする事もそれは教育の一環として聴いて歌っている。なので本当に自分に合った感性の音に出会えるかはその人次第になる。

その中で自分のヒーリングに合った音と出会える事ができればそれが最高の音となる。

総評として音という感性は人によって多種多彩である。その多種多彩の答えを調律師は毎回探し続けている。その音を観る蹴られるかどうかを知っているのは全て依頼者のみだ。依頼者の望む音を観る蹴る事ができればそれは調律師として最高の仕事をしたという事になるだろう。





羊と鋼の森 (文春文庫)
宮下 奈都
文藝春秋
2018-02-09






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2018-06-06