5
9月28日公開の映画「散り椿」を観賞した。

この映画は藩の不正を暴こうとしたために藩を追われた武士が亡き妻の願いを受けてかつて友だった武士を助けに藩に戻り不正の真実に迫っていくストーリーである。

不正の真実を知った先にみる結末はあまりにも切ないものとなるだろう。

久しぶりの時代劇という事で時代は享保年代という事で日本が1番平和だった時代の話である。そんな時代なので武士が活躍するとしたら仇討など藩の不正などに関わった時ぐらいであり、今回の話がまさに藩の不正を暴くために奮闘する武士の姿が描かれる。

1度は失敗した藩の不正を再び暴く決意に至ったのは亡き妻の願いだった。果たして亡き妻の願い通りに不正を暴く事ができるのだろうか?

キャスト

瓜生新兵衛演じる岡田准一
榊原采女演じる西島秀俊
坂下里美演じる黒木華
坂下藤吾演じる池松壮亮
瓜生篠演じる麻生久美子
篠原三右衛門演じる緒形直人
宇野十蔵演じる新井浩文
平山十五郎演じる柳楽優弥
篠原美鈴演じる芳根京子
坂下源之進演じる駿河太郎
千賀谷政家演じる渡辺大
田中屋惣兵衛演じる石橋蓮司
榊原滋野演じる富司純子
石田玄蕃演じる奥田瑛二

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

享保15年。藩の不正をただそうとしたため藩を追われた瓜生新兵衛。その妻・篠は、新兵衛の追放後も連れ添い続け、やがて重い病に倒れてしまう。死の床で新兵衛に託した最期の願いは、かつての友にしてライバルであり、藩追放に関しても大きな因縁を持つ人物である榊原采女を助けてほしいというものだった。妻の願いをかなえるため故郷へ戻った新兵衛は、過去のできごとに関してある確証を得て、采女と対峙することに。

結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして藩の不正をただそうとしたため藩を追われた瓜生新兵衛は妻篠とともに逃亡生活を送っていた。

しかし逃亡先でも新兵衛を暗殺しようと刺客が送られてくるなど安心できる日々はなかった。そんな最中で妻の篠が病に倒れ帰らぬ人となってしまうが、その直前に新兵衛に榊原采女を助けてほしいと最後の願いを新兵衛に残して亡くなった。

その願いに応えるべく新兵衛は藩に戻ることを決意するも、1度追われた身である故に簡単に戻れるほど甘くない。それでも新兵衛は再び藩の不正を暴くために奔走していく。

この時代は不正を暴かれると藩のお取り潰しや切腹を言い渡された時代でもある訳で、不正を暴くためには並大抵な事では暴けるものではなかった。

そんな中で采女に接しようとする新兵衛だったが簡単には近づけない。周りの協力でようやく情報を得て動く事ができるところまで至ろうとしたが、そこに邪魔が入り新兵衛はその間にかつての同僚だった篠原三右衛門を失った事でこの不正に関わった黒幕が次第に見えてきた。そして采女と対峙して不正の真実を知るのだった。

結末は劇場で観てほしいけれど、色々な思惑に翻弄されながらも真実に辿り着いていく姿は亡き妻篠の願いを果たそうとする新兵衛の姿に信念を観る事になるのだが、命を狙われ続けても剣の腕前が凄いからこそ簡単にはやられる事はない。

それでも1人では太刀打ちできない訳であり、色々な人たちの協力なしではこの不正を暴く事はできなかった。全てはこの藩を良くする為に尽くした新兵衛の姿がそこにあったのだった。

総評として新兵衛は亡き妻の願いを見事に果たす事になる。1度は追われた身である新兵衛にとって再び藩に戻ることは相当な覚悟があったはずだが、それを後押ししたのが亡き妻篠の願いだった。そうでなければ不正を暴く事もなかったであろう。信念を貫き散り椿の如く散っていった者たちの分もこれから生きていく事だろう。





散り椿 (角川文庫)
葉室 麟
KADOKAWA/角川書店
2014-12-25






散り椿
葉室 麟
角川書店(角川グループパブリッシング)
2012-02-29