数少ないau回線を利用したMVNOであるケイ・オプティコムが提供する「mineo」は、利用料金の値下げを発表しました。2015年2月1日より実施されます。

1GBを980円から850円に、2GBを1580円から980円に、3GBプランは4GBに1GB増量された上で2330円から1580円に値下げされます。
 
これにより、mineoの料金体系は他社MVNOと比較しても同等以上に安くなります。

とはいえ、昨今のトレンドとして2GB利用で約1000円のMVNO事業者がかなり増えてきていることを考えれば驚くほど安いというわけでもなく、iPhoneのiOS8で利用できない、LTEのみしか利用できず3Gでは通信できないなどのマイナスポイントがまだ解決されておらず、今すぐにドコモ系MVNOを上回る人気を獲得するのは難しいかもしれません。

しかし大手キャリアと比較すれば劇的に安いのは間違いないわけですが、これから今以上のMVNOの値下げが実現できるかは疑問であり、値下げ競争は、そろそろ限界ではないかと思われます。

値下げが難しいのであれば、料金据え置きでデータ容量を増やすという方法もありますが、それにしても月あたり2GBあれば動画をそれほど見ないユーザーには十分すぎる容量であり、これが仮に1000円5GBになったとしてもインパクトとしてはそれほど大きくないかもしれません。

次に注目を集めるとしたら、2000円程度でのデータ容量使い放題プラン、などでしょうか。あとはその上にテザリングの利用が可能ということになれば、それこそメイン端末にデータ容量を供給するWi-Fiルーターとしてのみ利用する人が続出する可能性大です。

ドコモ、au、ソフトバンクという大手キャリアで月に7000円~8000円もかけて通話通信を利用するのであれば、完全にMVNOに切り替えて毎月の料金を抑えに抑える方がどれだけ経済的かわからない状況です。

多くの人が自らMVNOの格安SIMを利用することができるようになっていけば、大手キャリアの役割は本当に通信回線を提供するのみという土管屋的な状況に変り果てることもあるのかもしれません。