2015年5月1日より改正される「SIMロック解除に関するガイドライン」に対して、NTTドコモ、auはそれぞれの基準とSIMロック解除方法などを発表しました。

既にSIMロック解除を提供しているNTTドコモは、現在のSIMロック解除手続きと新しいガイドライン適用機種を、2015年5月1日以降に発売された機種かどうかで分けるということです。

つまり既に発売されている機種から4月23日発売のGalaxy S6/edgeについては旧ガイドラインでの適用ということで、通常通り発売後すぐにSIMロック解除を実施することができます。

新ガイドライン適用機種になって変更になる点は、無料でSIMロックを解除する方法としてインターネットでの受付が開始されたり、今までなかったSIMロック解除を実施することができるようになるまでのSIMロック解除規制期間が設けられたり、購入履歴がある機種しかSIMロック解除ができないなど、旧ガイドラインよりも軒並み条件が厳しくなっています。

SIMロック解除を義務化することで、キャリアの契約に依存せずどこのキャリアのSIMでも自由にケータイ/スマホ端末が利用できるようにし、市場の活性化を図りたいという総務省の思惑はどうやら完全な逆効果になってしまっているようです。

SIMロック解除義務化といっても、結局無料でSIMロック解除を実施する場(インターネットでの受付)を設けるという形だけの逃げ道を作っただけで、店頭での受付であれば結局手数料がかかるという点はまったく今までと変わらないばかりか、むしろ解除規制期間が発生したり購入履歴がない中古端末はSIMロック解除できなくなるなど、間違いなく現状よりも不便になります。

今までSIMロック解除を実施していなかったauについては、多少動きやすくなるとはいえ、元々電波方式が違うこともあり、auとドコモ/ソフトバンクのSIMの入れ替えでの利用は機種によってはうまくいかない可能性もあり、あまり積極的に利用者が増えるとも思えないのが現状です。

結局SIMロック解除をしての利用にはキャリアとしての保障はなく、完全な自己責任で行わなければならないといわれれば、そんなリスクを取ってまでわざわざSIMロックを解除し、他のキャリアのSIMを使おうという人が増えるとは考えにくい状況です。

SIMロック解除義務化には、その効果を疑問視する声は以前からありましたが、今回のドコモの対応を見ても、その声は現実のものになりそうな気配です。

世の中の動きをしばらく、観察したいところです。