2015年10月25日

深層心理に触れられるイメージが浮かぶ ─ 米津玄師ニュー・アルバム『Bremen』

bremen-yonestu2─ 米津玄師ニュー・アルバム『Bremen』 ─

米津玄師ニュー・アルバムの『Bremen』が10月7日に発売になっています。

私も米津玄師は、以前にハチ名義でニコニコ歌い手として活躍していた人、というくらいしか知りませんでした。ただ、きゃりーぱみゅぱみゅのツイートで『アイネクライネ』を聞いて、「おおっと、この人は単なる歌い手じゃないな」と思ったりしてました。

そんな 米津玄師のニューアルバムですが、シングルカットでチャートにも上がってきている『アンビリーバーズ』も良いですが、それよりも個人的に気になったのは『メトロノーム』と『Flowerwall』だったり。別れの歌だったり、幸せの中にある束縛と閉塞感だったり、自分の深層心理に触れられるようなイメージの浮かぶ楽曲が多く、聴いていて普段は忘れているような感覚を思い出すような、そんな感じがしました。
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2015年09月12日

気持ち良さと中毒性とメロウ感を凝縮 ─ Yun*chi 2nd album 「Pixie Dust*」 ─

11867-yunchi─ Yun*chi 2nd album 「Pixie Dust*」 ─

Ynu*chi(ユンチ)のセカンドアルバム「Pixie Dust*」が9月9日に発売。ちょうど台風が来ていたこともあり、早めに仕事を切り上げ、閉店間際のタワレコに飛び込んで購入しました。

今回のアルバムはシングルカットされていた「Lucky Girl*」「Starlight*」「Wonderful Wonder World*」が良いのはもうわかっていました。気になっていたのはそれ以外のアルバム楽曲です。

特に今作では、昔から個人的に好きだったChara(チャラ)がプロデュースする楽曲もあり、U-SKE(浅田祐介)、Jazzin’park、☆Taku Takahashi(m-flo)、飛内将大(アゲハスプリングス)などなど、通称 ”ゆんちブレイン”(←勝手にネーミングした)がそうそうたる顔ぶれになってきて、凄いアルバムになっています。
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2015年09月05日

モラルとアートの境界線を考える ─ 東京・日本橋アートアクアリウム

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─ 東京・日本橋アートアクアリウム ─
8月某日、少し時間ができたので前から気になっていた日本橋アートアクアリウムへ足を運びました。

アートアクアリウムとは、特殊な加工を施した水槽に金魚を入れて、光や装飾を施したアート作品。毎年開催されているようですが、今年も日本橋には長蛇の列ができていました。浴衣の女性やカップルも多く、やはりこういったアート作品は女性に注目されるものなのでしょうね。

ただ、私はどちらかというと、同日同場所内で開催されるDJ 野崎良太(jazztronik)のパフォーマンスを観たかったというのが本音でして、アートアクアリウムも興味はあったものの、野崎さんのDJがなければ行かなかったかも(←おいおい)

まぁそれはさて置き、アートアクアリウムです。たしかに綺麗でした。アートとしても完成されています。
金魚の動きをセンサーで読み取って、背景に自動的に絵が描かれるというアート作品もあって、「おお、チームラボみたいだ」などと一人感動してみたりも。

ただ、気になったのがそのモラルの部分でして、金魚と言っても生き物です。それを煌びやかに着飾って見世物にするというのはモラルに反する行為ではないのか、これがたとえば金魚ではなく人間だったとしたら、かなり悪趣味なものになってしまわないだろうか、などという「モラルとアートの境界線」のようなものを考えさせられたわけです。
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2015年08月30日

「ミカヅキ」酸欠少女 さユり ─ "フツウ"ではない病み(闇)感覚を持ち合わせる少女

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─ 「ミカヅキ」酸欠少女 さユり - "フツウ"ではない病み(闇)感覚を持ち合わせる少女 ─

8月26日リリースのデビューシングル「ミカヅキ」発売したアーティスト、”酸欠少女”こと「さユり」

テレビアニメ「乱歩奇譚 Game of Laplace」のエンディングテーマにも起用されたことから、ニコニコ動画や路上アーティストだったレベルから、一気にデビューという展開になったようです。
※千葉県船橋の駅前で歌っていたYoutubeも。このあたりでの路上パフォーマンスは奥華子くらいだと思ってましたw

一般的には「2.5次元パラレルシンガーソングライター」と呼ばれているようで、楽曲はまずその特徴的な声に注目してしまいます。そして、さらに引っかかってくるのがその歌詞です。本人の思考に本当にリンクしているのか真偽のほどは定かではないですが、かなりの闇をかかえているところから絞り出した歌詞には、少なからず共感する若者は多いのではないでしょうか。続きを読む

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2015年05月10日

一般ウケしない<毒>が中和されて<個性>となる ─ 展覧会「蜷川実花:Self-image」

IMG_20150418_144720─ 展覧会「蜷川実花:Self-image」 ─

4月18日、これもかなり前ですが、時間が空いたので前から行きたいと思っていた蜷川実花の展覧会「蜷川実花:Self-image」に行ってきました。

蜷川実花といえば、AKBのジャケ写やモデルなどでも極彩色を使って見せることで有名ですし、映画『さくらん』『ヘルタースケルター』などでもやはり極彩色をつかった映像美などで有名だと思います。

今回の展覧会でもたぶんそういった感じの写真が多いのだろうなぁと思って足を運んだわけですが、これがまたっ、蜷川実花というアーティストの<毒>の部分をまざまざと見せつけられ、正直圧倒されました。

さすが蜷川幸雄の娘というべきか、いや、これは蜷川実花という女性のコアな部分であり、この毒を持っているからこそ、一般的な作品として世に出たときにいろんなところを通って毒が緩和された状態でちょうどいい甘さと苦さを伴った作品となっているのかもしれません。
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生粋のJazzとは違う新しい音に浸る ─『UNDERGROUND』 fox capture plan

underground_fcp─ 『UNDERGROUND』 fox capture plan ─

以前からずっと気になってたJazzユニット”fox capture plan(フォックス・キャプチャー・プラン)”。アルバムも欲しいと思いつつ、まず「Attack on fox」「疾走する閃光」がどうしても聴きたかった。

ただ、今までのを全部集めるのはさすがにお金がかかりすぎるし、ベスト盤を待とうと思っていた矢先、渋谷タワレコでDVD付『UNDERGROUND』が発売されてるじゃないですか!これは即購入です。

聴いたことなかった楽曲も多く含まれるアルバムですが、1曲目「beyond the beyond」からメルテンのピアノが気持ちいい。「Adam’s Apple」「Time to think」なども時間を忘れられる空間に浸れるこの感覚と、生粋のJazzとは違う新しい音づくりは、fox capture planならではかもしれません。
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2015年05月09日

Yun*chiの声と気持ちの良いアレンジが清々しい ─ 「アニ*ゆん~anime song cover~」 Yun*chi

ani-yun─ 「アニ*ゆん~anime song cover~」Yun*chi ─

4月15日に発売されたYun*chi(ゆんち)のアニソンカバーミニアルバム『アニ*ゆん~anime song cover~』

アニメ好きとしても知られるYun*chiなので、アニソンカバーを出すのは自然の流れといったところでしょうか。

もともとYun*chiはkz(livetune)やU-SKE(浅田祐介)がプロデュースしていることでも気になって聴いていましたが、今回はkz(livetune)はもとより、tofubeats、m-floの☆Taku Takahashiが岡村靖幸の『ビバナミダ』をアレンジするということもあって購入。その場の勢いでタワレコのインストアイベントや初の握手会などにも出てしまいました(^^;
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ジャズのインプロビゼーションに近い電子音楽叙事詩 - 「Hyperion Suites」Serph

hyperion─ 「Hyperion Suites」 Serph ─

4月18日(土)とかなり前ですが、ちょうど自由時間ができたので渋谷タワレコに足を運んでみたら、出てるじゃないですか、Serph(サーフ)の新譜「Hyperion Suites(ハイペリオン・スイート)」

一応、クラブミュージックのジャンルですが、インストです。どちらかというとゲームミュージックのジャンルに近いかも。
ただ、Serphの音には何だかイマジネーションを刺激されて、ついつい惹かれてしまう。DJ和尚が昼間っからタワレコ1Fを沸かせている横で、ガッツリ試聴機に飛びついてしまいましたww

今回も相変わらずマニアックな音づくりと、先を読ませないプログレな音のつなぎ方は絶品!!元来のファンタジックな音にプラスして、今作はよりJazzyな印象が強く、ますます私好みのサウンドに仕上がっていました。
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2015年03月29日

主人公の一人語りと覚醒、演奏シーンに泣けた - アニメ『四月は君の嘘』

sigatu_ha_uso─ アニメ『四月は君の嘘』 ─

今回のノイタミナはラブコメでした。「でした」というのは、記事を書こうとした日から数か月、すでに最終回が先日終わりました(記事書くのおそっ!)。正直、ラブコメはそんな見ないのですが、これは面白かった。

音楽系のアニメとしては『坂道のアポロン』がジャズを通して綴られる青春模様が良かったですが、今回はクラシック。個人的にクラシックピアノは趣味ではなかったのですが、このアニメで「クラシックもいいな」と思わせてくれる作品だったと思います。音楽系アニメはかなり好みなのかもしれません。

あらすじとしては、かつて数々のピアノコンクールで優勝し「神童」と呼ばれた主人公・有馬公生は、母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなった中学生。そんな彼と同い年のヴァイオリニスト・宮園かをりと知り合い、彼女の自由奔放な演奏によってモノトーンに見えていた公生の世界がカラフルに色付き始めるというもの。

わかりやすい話ではあるものの、特に注目したのは、この作品は主人公・公正のポエム的な一人語りで進められることが多いこと。原作を読んでいないので、そういう系統の作品なのかもしれませんが、これは私の好きな新海誠作品と似ているんですよね。そんなところも心に響いた理由かもしれません。
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2015年01月10日

2014年の気になった動画まとめ<洋楽編>

2014洋楽─ 2014年の気になった動画まとめ<洋楽編> ─

2014年の気になった洋楽も振り返ってみました。なんだかダンスミュージックばかりですね。エレクトロミュージックが好きなのでどうしてもそっち系に偏ってしまいます。

Axwell Λ Ingrosso(アクスウェル&イングロッソ)、Flying Lotus(フライング・ロータス)、Afrojack(アフロジャック)などは同系統のダンスミュージック。メロディラインが気持ち良い。

Pentatonix(ペンタトニックス)、GoGo Penguin(ゴーゴー・ペンギン)、OK Go(オーケー・ゴー)、Squarepusher × Z-MACHINES(スクエアプッシャー×Zマシーンズ)などは、何だか面白いことを常に探してる人の臭いがして、こういったアーティストはついつい気になってしまいます。続きを読む

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