ラスト・サムライ 〜 ラスト・サムライに見る日本 〜ALWAYS 三丁目の夕日 〜 毎日を本気で生きてるだろうか 〜

2006年01月08日

エリザベスタウン 〜 一番大事なものを失った後の生き方 〜

エリザベスタウン
2005年/アメリカ/ヒューマン
監督・脚本・製作:キャメロン・クロウ
製作:トム・クルーズ
出演:オーランド・ブルーム、キルステン・ダンスト、スーザン・サランドン ほか

(C)2005 by Paramount Pictures. All rights reserved.

〜 一番大事なものを失った後の生き方 〜

主演は『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフ役で話題となったオーランド・ブルーム。
続編の公開も待ち遠しい『パイレーツ・オブ・カリビアン』でジョニー・デップとの共演したことも記憶に新しいかと思います。オーランド曰く、今回の作品は等身大の自分とかなり近い感じの役だったとかで、今までの架空の人物的な役ではなく、仕事での失敗や父親をはじめ家族や気になる女性との関係に心揺れる青年の役を体当たりで演じています。

簡単にあらすじをご紹介します。
今まで仕事一筋で全てを犠牲にしてきた大手シューズ・メーカーの新進デザイナー、ドリューは、社運を賭けた新作シューズが失敗に終わり、会社を解雇されてしまう。夢に破れ、自殺を図ろうとするドリューだが命を絶とうとしたその瞬間、しばらく会ってさえいなかった父親の不幸を知らせる電話が。父の葬儀のため、ドリューは故郷、エリザベスタウンへ向かったのだが・・・。


この話、父親の告別式に参加するためにエリザベスタウンに帰郷するドリューがいろんな人との出会いを通じて、人生の中で大事なことを学んでいく、という話に見える。

確かにそれはそうなのですが、私が感じたこの話のメッセージは
「人生の中で自分が一番大事だと思えるものを失ったとき、人はどうやって生きていけば良いのか」
ということでした。

それは仕事を失った主人公に限らず、愛する人を失った主人公の母親、街の人気者を失った父親の友人達など。みんな失うものが大きくその後どうやって生きていけば良いのかわからなくなっています。

そして、その命題に答えるシーン。
父親の告別式でスーザン・サランドン演じるドリューの母親のスピーチシーンが思い出されます。夫が死んで、なぜか苦手な料理や自動車修理、タップダンスを習い始めた彼女は、告別式で涙ながらに夫に語りかけます。

「人が楽しさを作り出すのはなかなか難しいもの。」
「でも、自分は頑張ってるわよ。大丈夫よ。」

そんな彼女の気持ちに、うかつにも感涙してしまったのは、
もし自分が最も大事に思っているものを失ったとき、自分は平気でいられるだろうか、と考えたからかもしれません。

この映画は、何かを失った後、そこから自分はどう動き出せるか、どう人生を生きていくか ということを、登場人物だけでなく観ている私達にも投げかけています。その命題を映像という形で答えてくれたこの映画は人生を生きていく上で、心に強く残す何かを与えてくれた、そんな作品でした。よかったら皆さんも観てみてください。


※余談ですが、サントラは最高です。
エルトン・ジョンの曲がメインで、旅の郷愁を誘う。
これをもってドライブに行きたくなります。

パラマウント映画提供「エリザベスタウン」オリジナル・サウンドトラック


prototype_cr at 13:36│Comments(0)TrackBack(2)mixiチェック 映画(あ行) | 洋画

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1. エリザベスタウン  [ うぞきあ の場 ]   2006年01月08日 20:42
結局、これはラブストーリーだったのね? キャメロン・クロウが、自分の父親への思いをこめて作ったらしいが、 実際、こういうのに弱いんだよねぇ・・・・。意外とハマりました。 ●音楽・・・・何といっても、音楽がイイ!        サントラ買いに行こう・・・。 ...
2. ★「エリザベスタウン」  [ ひらりん的映画ブログ ]   2006年01月09日 02:43
●☆▲ざっと数えてみたら今年200本目の映画鑑賞・・・らしい。(もちろんDVD含むだけど)☆▼◎ いやいや今週公開作も観たいのあったけど・・・ 時間が合わず・・・これ観る事に。 オーリーが主演というのは注目だけど・・・ ひらりんが苦手とするK・Dさんが出てる...

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