2006年06月25日
LIMIT OF LOVE 海猿 〜 日々忘れがちな“生”の価値 〜
〜 日々忘れがちな“生”の価値 〜
海難事故に命を賭ける機動救難隊員たちの姿を描いた『海猿』シリーズ。
NHKでドラマ化(主演:国分太一)された後、2004年にフジテレビが映画化(主演:伊藤英明)。その人気から連続テレビドラマとしても放送されていたこのシリーズの最終章が、再び映画版として公開されました。
キャストは伊藤英明、加藤あい、佐藤隆太、石黒賢、時任三郎など。製作総指揮は『踊る大捜査線』シリーズの亀山千広が務めていることも注目です。
簡単にあらすじをご紹介します。
鹿児島・第十管区で機動救難隊員として海難救助の最前線で働いていた海上保安官の仙崎大輔は、恋人・伊沢環菜との結婚を控えていた。そんなある日、鹿児島沖で大型フェリーの座礁事故が発生。フェリーは急速に浸水をはじめ、沈没までも時間の問題で、船内の車両に引火すれば大爆発の危険もある。全ての乗客を助け出すため、大輔たちは現場に駆けつけるのだが。。。
海難事故に命を賭ける機動救難隊員たちの姿を描いた『海猿』シリーズ。
NHKでドラマ化(主演:国分太一)された後、2004年にフジテレビが映画化(主演:伊藤英明)。その人気から連続テレビドラマとしても放送されていたこのシリーズの最終章が、再び映画版として公開されました。
キャストは伊藤英明、加藤あい、佐藤隆太、石黒賢、時任三郎など。製作総指揮は『踊る大捜査線』シリーズの亀山千広が務めていることも注目です。
簡単にあらすじをご紹介します。
鹿児島・第十管区で機動救難隊員として海難救助の最前線で働いていた海上保安官の仙崎大輔は、恋人・伊沢環菜との結婚を控えていた。そんなある日、鹿児島沖で大型フェリーの座礁事故が発生。フェリーは急速に浸水をはじめ、沈没までも時間の問題で、船内の車両に引火すれば大爆発の危険もある。全ての乗客を助け出すため、大輔たちは現場に駆けつけるのだが。。。
この作品、当初はあまり期待していなかったのが正直なところ。
あらすじを聞くだけで、大体のストーリーや結末は読めて、数あるパニックムービーのひとつだろうとしか感じていませんでした。しかし、観る前と観た後では、明らかに印象が違いました。
うかつにも感動してしまったのです。
話は想像していたとおりで、極端なドンデン返しはありません。
では、この心に残るものはいったい何だろうか。
それは、一歩間違えば自分も死ぬかもしれない状況で、レスキュー活動をおこなう事の厳しさ。人を、仲間を信じるということ。待ち続ける家族や恋人の想い。時に迫られる残酷な決断。そして何より、人の「生きたい」と強く願う心、「助けたい」と強く願う心がきっちり描かれていたことが、心に響きました。
戦争・テロ・飢饉・地震などの災害から、親殺し・子殺しなど家族間の殺人まで、あまりにも簡単に命が消えていく昨今。失っていい命などひとつもありません。たったひとつの命も、全力をかけて守らなければいけない価値があることに、この作品はもう一度気づかせてくれます。
日常生活の中で、私達は“死”を意識することはあまりありません。
しかし、この作品のように絶対絶命になった瞬間、再認識するのです。
それがどんなに辛い生活であったとしても、今この瞬間が最もかけがえのないものだということを。
ハリウッドだと単純なパニックムービーにしかねないテーマを扱ったこの作品。
主人公は決して特別な人間でもなく、特別な奇跡が起きるわけでもありません。
しかし、日々忘れがちな“命の尊さ”に対する意識を、もう一度思い出させてくれる、素晴らしい作品でした。
あらすじを聞くだけで、大体のストーリーや結末は読めて、数あるパニックムービーのひとつだろうとしか感じていませんでした。しかし、観る前と観た後では、明らかに印象が違いました。
うかつにも感動してしまったのです。
話は想像していたとおりで、極端なドンデン返しはありません。
では、この心に残るものはいったい何だろうか。
それは、一歩間違えば自分も死ぬかもしれない状況で、レスキュー活動をおこなう事の厳しさ。人を、仲間を信じるということ。待ち続ける家族や恋人の想い。時に迫られる残酷な決断。そして何より、人の「生きたい」と強く願う心、「助けたい」と強く願う心がきっちり描かれていたことが、心に響きました。
戦争・テロ・飢饉・地震などの災害から、親殺し・子殺しなど家族間の殺人まで、あまりにも簡単に命が消えていく昨今。失っていい命などひとつもありません。たったひとつの命も、全力をかけて守らなければいけない価値があることに、この作品はもう一度気づかせてくれます。
日常生活の中で、私達は“死”を意識することはあまりありません。
しかし、この作品のように絶対絶命になった瞬間、再認識するのです。
それがどんなに辛い生活であったとしても、今この瞬間が最もかけがえのないものだということを。
ハリウッドだと単純なパニックムービーにしかねないテーマを扱ったこの作品。
主人公は決して特別な人間でもなく、特別な奇跡が起きるわけでもありません。
しかし、日々忘れがちな“命の尊さ”に対する意識を、もう一度思い出させてくれる、素晴らしい作品でした。
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1. LIMIT OF LOVE 海猿 [ ネタバレ映画館 ] 2006年06月25日 20:50
「下川さん!あのフェリーはジーダスにやられて座礁したんですよ。早くガメラを呼びましょう!」
2. シネマ日記 LIMIT OF LOVE 海猿 [ skywave blog ] 2006年06月25日 21:24
前作の出来からみて、ぜんぜん期待していなかったのですが、これがどうして、手に汗握り、涙ウルウル、大満足の作品でした。
ハリウッド映画の典型的ともいえる、ちょっと大げさ
3. 『LIMIT OF LOVE 海猿』 [ ラムの大通り ] 2006年06月25日 22:12
※結末に触れる部分もあります。ご覧になってから読まれることをおススメします。
「いやいや、日本の映画もハリウッド的になってきたね」
----えっ、そんなにスゴいスペクタクルなの?
「いやいや、それはどうだろう。
ぼくが言っているのはそういう技術的な意味合いじゃ...
4. LIMIT OF LOVE 海猿 (2005) 117分 [ 極私的映画論+α ] 2006年06月25日 22:40
海上保安官である仙崎大輔が潜水士となって早2年が経ち、現在は異動先の鹿児島第十管区で機動救難隊員として海難救助の最前線で働いていた。恋人の伊沢環菜とは遠距離恋愛が続いていた。そんなある日、鹿児島沖3キロの海上で乗客620名を乗せた大型フェリー船の座礁事故が...
5. LIMIT OF LOVE 海猿 [ 映画で綴る鑑賞ノート ] 2006年06月25日 23:49
予告編を見て、我が故郷・鹿児島が大変なことになってるなと思ったものですから、
急いで映画館へと駆けつけました。(笑)
※ ネタバレ 注意! ※
“さんふらわあ” じゃないんだ〜
CGを多用したパニック・ムービーかなと思っていたら、愛と友情の人間ドラマでした...
6. LIMIT OF LOVE 海猿(2006年) [ 勝手に映画評 ] 2006年06月26日 07:00
タイトル LIMIT OF LOVE 海猿
---感想---
海猿シリーズ最終章。一人前の潜水士になった仙崎大輔(伊藤英明)が、第10管区海上保安本部の機動救難員になっています。
冒頭、なぜか航空機事故のシーンが出てきます。なぜ航空機事故なのか?と言う気もしますが、この映画の本...
7. LIMIT OF LOVE 海猿 [ Akira's VOICE ] 2006年06月26日 11:54
定石通りで楽しめた反面,薄いドラマに不満も残る。
8. LIMIT OF LOVE 海猿 06年118本目 [ 猫姫じゃ ] 2006年06月26日 13:47
LIMIT OF LOVE 海猿
羽住英一郎 監督伊藤英明 、加藤あい、佐藤隆太 、大塚寧々 、吹越満 、時任三郎 、美木良介
最後は感動した!! よかった!
この記事へのコメント
1. Posted by 猫姫少佐現品限り 2006年06月26日 13:54
こんにちは!
やっぱりだ、、
1個目反映されなかったので、2個目、打ってしまいました、、、
ごめんなさい。
やっぱりだ、、
1個目反映されなかったので、2個目、打ってしまいました、、、
ごめんなさい。
2. Posted by GAKU 2006年06月26日 23:15
> 猫姫さん
こちらこそ、すいません。
最近、livedoorの接続がイマイチで、記事アップでもエラーになることしばしば。せっかくトラックバックしていただいたのに、申し訳ないかぎりです。
今後ともよろしくお願いします。
こちらこそ、すいません。
最近、livedoorの接続がイマイチで、記事アップでもエラーになることしばしば。せっかくトラックバックしていただいたのに、申し訳ないかぎりです。
今後ともよろしくお願いします。