7月24日通りのクリスマス 〜 空想ではなく現実の相手を直視する勇気 〜Saw(ソウ) 〜 固定概念がヤラレタ感を生む 〜

2006年11月16日

ただ、君を愛してる 〜 オリジナルの自分を開放できる居場所 〜

ただ、君を愛してる〜 オリジナルの自分を開放できる居場所 〜

2003年に公開された映画『恋愛寫眞 Collage of Our life』(出演:広末涼子、松田龍平)のアナザーストーリーとして書き上げられた市川拓司の小説「恋愛寫眞 もうひとつの物語」を映画化した作品。

主演は、現在放送中のTVドラマ「のだめカンタービレ」でも熱演している玉木宏。そして、NHK朝の連続テレビ小説「純情きらり」でも人気だった宮崎あおいが、天真爛漫な少女を嫌味なく自然に演じています。

簡単にあらすじをご紹介します。
大学の入学式の日、誠人(玉木宏)は、スモック姿に近視メガネという幼い容姿の個性的な女の子、静流(宮崎あおい)と出会う。人とうまく付き合えない誠人だったが、静流とは自然に打ち解けることが出来た。カメラが趣味の誠人は森へ撮影に出かけるが、誠人と一緒にいたい静流は、自分もカメラを手にして一緒に森へ出かける。しかし、静流の想いとは裏腹に、同級生のみゆきに想いを寄せる誠人。誠人に女性として見てもらえない静流は、誠人を振り向かせるため、大人の女性になろうと決心するのだった。。。

この作品で、大学時代の静流は、ちょっとした事で大はしゃぎしたり、落ち込んだりするしぐさなど、どこか少年のような印象さえ受けました。しかし、そこから静流は大人の魅力に満ちた女性へと変貌します。

そんな【少年のような少女】【大人の女性】といった数々の魅力を出せる女優は、いまこの時期の宮崎あおいをおいて、他に存在しないのではないか、とも思わせる程のものでした。特に、メガネを取った時の彼女はハンパではなくかわいい。それまでのギャップの為かもしれませんが、男性諸君は必見!


さて、そんな宮崎あおい演じる静流ですが、人よりちょっと変わっている、自称“ちょっとオリジナル”な女の子。彼女はそのことに自分自身気づいていて、だからこそ人と少し距離をとって生きています。そんな彼女に何かを感じて、誠人はやさしく声をかけます。この瞬間、静流は誠人の中に“自分の居場所”を見つけたのだと思うのです。

普段は、周囲に変な目で見られてしまう事がわかっているだけに、出すことのできないオリジナルな自分を、誠人の前だけでは開放できるという幸せが、彼女にとっての恋だったのかもしれません。

本当の自分の姿、自分の感情を、偽らずに出せる場所はありますか?
日常生活において、誰かに気を使ったり、対面を気にしたり、侮られないように構えたりと、本当の自分を覆い隠してしまうことはよくあることです。しかし、誠人といるときの静流のように、オリジナルの自分を解放する居場所があるということは、本当に幸せなこと。物語終盤、静流の写真展では、その幸せな感情がひしひしと伝わってきて、それが逆に誠人にとっては、ただ泣くことしかできない、本当に切ないシーンでした。

一見すれば、宮崎あおいを見るためだけの作品に受け取られがちですが、決してそれだけではなく、周囲に溶け込めない者、それを受け止める者の心の描写が繊細に描かれていた作品でした。興味のある方は、ぜひどうぞ。


■ YouTube 「ただ、君を愛してる 予告編」
予告編の55秒の宮崎あおいは半端なくかわいい。これを出すのは反則だな。




■ Amazonショッピング
ただ、君を愛してる ~天国の森で君を想う~


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この記事へのコメント

1. Posted by パピのママ   2006年11月17日 09:34
こんにちは!、TB有難うございました。
そうですね、自分に偽らずに、誰にも気にせずに、本当のことを話したりできるのは、娘のアパートで一晩中喋り明かすことでしょうか。
予告編のあおいちゃん、可愛いですね。またウルウルしてきました(笑)。
2. Posted by GAKU   2006年11月17日 12:56
> パピのママさん
コメントありがとうございます。
この作品の宮崎あおいは、本当に絶妙のキャスティングでした。
玉木宏のヘタレ振りは、彼女をより引き立てるために市川氏が用意した
スパイスだったのかも。うーん、スパイスに使われたか、ヒロシ。
(余談ですが、カタカナでヒロシと書くと元ホストの芸人みたいだ。)

ちなみに、パピのママさんは娘さんと一晩中喋り明かすとは、
本当に仲が良いのですね。普通はなかなかそうはできないような。。。
うらやましいですね。(笑)
3. Posted by たいむ   2006年11月17日 18:08
GAKUさん、こんばんは。
>男性諸君は必見!
(笑)女性視点からでも、めちゃカワイイと絶賛ですよw

静流のように、素直に心のうちを吐露できれば楽なのですけどねぇ。
現実にはなかなか・・・(汗)
反則反則!って思いながらも号泣でした(笑)
良かったです!
4. Posted by ミチ   2006年11月17日 18:14
GAKUさん、こんにちは♪
メガネを取った瞬間の静流の輝きといったらまぶしいほどでした。
あの瞬間誠人が恋に落ちたのも分かりますね〜。
宮崎あおいちゃんが出演している作品はとりあえず見てみたくなります。
5. Posted by GAKU   2006年11月18日 07:11
> たいむさん
いつもお世話になっています。コメントありがとうございます。

> 女性視点からでも、めちゃカワイイと絶賛ですよw
たしかにそのようですね。ハマるのは男性だけかと思っていましたが。
まぁ、宮崎あおいは「純情きらり」でお茶の間の顔、朝の清涼剤となって
“みんなに愛されキャラ”に殿堂入りしたのは確かなようです。
そう考えると「NANA2」を蹴ったのは正解でしょうかね。。。
6. Posted by GAKU   2006年11月18日 07:35
> ミチさん
コメントありがとうございます。
宮崎あおいがかわいいのはわかってはいたものの
メガネ取った瞬間、やっぱりヤラれてしまいました。
“男とは所詮そんな生き物なのか”と自らを呪ってみたり(爆)

さてさて、『恋愛寫眞 Collage of Our life』が
広末涼子のプロモビデオのような印象を包括していたように、
この作品もその系統のテイストは含まれています。

悪く言うと“アイドル映画”となりかねないこれらの作品。
これを例えば松浦亜弥がすると同じようにはいかないけれど、
蒼井優なら例え内容がアイドル的なものを包括していたとしても、
作品を更に上の段階に押し上げることができる。
その辺りがアイドルと映画女優、アイドル映画と文芸作品や名作映画
との違いなのかもしれません。
(※ちなみに松浦亜弥に他意はありませんよ〜。あくまで例です)
7. Posted by 健太郎   2006年12月18日 20:26
5 こんばんは。
宮崎あおいが年相応の役をやっているのを観るのはこれが初めてだったので、初めて宮崎あおいを「可愛い」と感じました。
それも見た目の可愛さじゃなくて、台詞の一つ一つや、ちょっとした仕草からあふれてくる「可愛さ」を感じました。
「可愛さ」って演じれるんですね。
大人になった静流の写真の表情だけの演技も素敵でした。

私の住む仙台では12/23から宮崎あおい主演の『海での話し』が上映されるので、今年の〆は宮崎あおいになりそうです。
8. Posted by GAKU   2006年12月19日 00:26
> 健太郎さん
コメントありがとうございます。

> 初めて宮崎あおいを「可愛い」と感じました。
それは私も同意見。NANAのときもそれほど可愛いとは思いませんでした。
どちらかと言えば「面倒な女」な印象だったのに、この作品では最初から最後まで、可愛さ満載でしたね。

> 「海でのはなし」
宮崎あおい&西島秀俊ですね。「純情きらり」の冬吾さんじゃないですか。
そういえば「好きだ」でもこの二人は共演しているらしい。なるほど。

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