2007年05月12日

デスノート the Last name 〜 自分と同じレベルで戦える相手の存在 〜

デスノート the Last name〜 自分と同じレベルで戦える相手の存在 〜

週刊少年ジャンプに掲載されていた人気漫画を映画化したこの作品。名前を書くだけで人が殺せる死神のノート“デスノート”を拾った天才とそれを追うもう一人の天才の頭脳戦が一番の見どころの作品です。

キャストは舞台や大河ドラマなどでも活躍する藤原竜也や、グラビアや女優としても活躍中の戸田恵梨香、そしてこの作品で一気にブレイクしてTVや映画で引っ張り凧の松山ケンイチなどのほか、鹿賀丈史や藤村俊二など大御所が脇を固めています。

また、最近のニュースでは、中国でもこの作品がブレイクしていて、ノートにむかつく奴の名前を書いて呪う“デスノートごっこ”なるものまでが流行っているとのこと。中国政府でもそれは問題視されていて、そんな作品を作った日本がまたしても悪者扱いになりそうな気配も。。。まぁそれだけ文化的影響も大きく与える作品だったとも言えるでしょう。

簡単にあらすじをご紹介します。
偶然“デスノート”を拾った天才・ライトは、理想社会を作るために犯罪者を粛清。そんな彼を世間では“キラ”と呼び、救世主として崇めたてられる。一方、一連の殺人を「キラ事件」として解明するため、ICPOからエルというもう一人の天才が送り込まれる。天才的な推理力でライトを追い詰めるエル。そんな時、キラを尊敬するアイドル・ミサも、偶然デスノートを手にする。キラの力になりたいミサは、キラ(=ライト)に接触を図るのだが。。。

この作品、元は漫画と侮るなかれ。“名前を書くだけで人が殺せる”などのデスノートのルールを上手く利用した頭脳戦がしっかり作り込まれていました。

“ デスノートの所有権を放棄すれば、ノートに関する記憶は失われる ”
“ しかし、再びノートを手にした際には、全ての記憶が蘇る。 ”


興味深いのは、これらのデスノートのルールを上手く使ったストーリー展開。途中、ノートの所有権を放棄し、記憶を失ったライトはエルと一緒に擬装のキラを追うのですが“もし理想的な未来があるのなら、この天才二人が手を組んだこんなチームなんだろうなぁ”という夢を一瞬でも見せてくれる。

最終的には倫理的な問題もあってか「やはりそうなるか」という終わり方をするのですが、思ったのは「ライトもエルも、自分と同じレベルでチェスのできる相手を求めていただけだったんじゃないだろうか」ということ。理想社会を作るという理念を持ちながらも、何とかエルを出し抜こうと、持てる頭脳をフルに生かして、展開を思うがままに操っていたライトは、そのとき少なからず“楽しい”と感じていたはず。そしてそれはエルしても、手ごたえのある相手に巡りあえた“やり甲斐”を感じたていたのではないか。

持てる力を全て発揮して戦える相手がいるということは幸せなことです。かのハンカチ王子こと、佑ちゃんも「相手が強ければ強いほど自分の実力が上がってくる感じだった。」と言っているように、強い相手がいるからこそ、自分の実力を再確認して、さらに上を目指せるのではないかと思うのです。

“人の生死を扱う内容なのになんて不謹慎な”という意見もありそうですが、それでも、戦いにおける相手の存在が自分に与える影響や、そんな相手と出会えることの幸せについても考えさせられる作品でもありました。


■YouTune「デスノート The Last Name - 予告編」


prototype_cr at 11:10│Comments(8)TrackBack(15)mixiチェック 映画(た行) | 邦画

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. DEATH NOTE -デスノート- the Last name  [ Akira's VOICE ]   2007年05月12日 11:55
俳優陣の演技と,仕掛けられた巧みなトリックが, 時間の長さを打ち消し,映画として満足の完成度。
2. 原作に囚われ過ぎていなかった後編。『DEATH NOTE デスノート the Last name』  [ 水曜日のシネマ日記 ]   2007年05月12日 12:08
今年の6月に劇場公開された『DEATH NOTE デスノート』の後編です。
3. 『DEATH NOTE デスノート the Last name』  [ Sweet* Days ]   2007年05月12日 12:41
CAST:藤原竜也、松山ケンイチ、戸田恵梨香 他 STORY:死神リュークのデスノートを手にし、密かに犯罪者などを死に追いやっていた夜神月(藤原竜也)。世間ではそれが「キラ」がやった事として騒然となっていた。そんなある日、アイドルあまねミサ(戸田恵梨香...
4. 「DEATH NOTE(後編)-the Last name」みた。  [ たいむのひとりごと ]   2007年05月12日 13:36
腰が痛くなるほどの大作にして、なんとか辻褄を合わせてくれました!(長かった??)原作を知らずに観た前編。「なんだこれは!」と衝撃を受けた。そのおかげで後編を待ちきれずに速攻で原作を読破してしまった私。原作を読んだ後で再び観た先日の前編。知識
5. death noteデスノート the last name(後編)感想  [ ポコアポコヤ 映画倉庫 ]   2007年05月12日 15:58
今更?ですが、見ました(^^;) 後半は原作とかなり違っており、そしてラストの展開が、かなり良かったので、なかなか見応えがありました。
6. DEATH NOTE the Last name 06年228本目  [ 猫姫じゃ ]   2007年05月12日 17:09
DEATH NOTE デスノート the Last name 2006年   金子修介 監督   藤原竜也 、松山ケンイチ 、戸田恵梨香 、片瀬那奈 、マギー 、上原さくら 、藤村俊二 、鹿賀丈史 、中村獅童 、池畑慎之介 日テレの陰謀に、まんまと乗せられてしまいました、、、オープ...
7. 映画 【DEATH NOTE デスノート the Last name】  [ ミチの雑記帳 ]   2007年05月12日 18:03
映画館にて「DEATH NOTE デスノート the Last name」 大人気コミックの映画化第2作。 第一作のラストから続くような始まり方、そしてデスノートにまつわる決まり事を“How to use it”として説明してくれるのでとても親切な導入部分だった。 人物紹介、ノートの使い方の説...
8. DEATH NOTE デスノート the Last name  [ ネタバレ映画館 ]   2007年05月12日 22:47
 最後に書かれた名前は?!寿限無・・・だったら大変だ。
9. DEATH NOTE デスノート the Last name  [ Kinetic Vision ]   2007年05月13日 00:02
月(藤原竜也)とL(松山ケンイチ)。犯罪のない世界を望むという点では一致しているはずなのに、犯罪者と探偵という立場で対決することになる。もちろん、決定的に異なるのは、犯罪を抑止する手段としてデスノートを使うことむC
10. ★「DEATH NOTE デスノート the Last name」  [ ひらりん的映画ブログ ]   2007年05月13日 01:14
2006.11.3の公開初日のナイトショウ(0:30〜)で鑑賞。 今週は金曜が祭日なので、この日が初日が多いね。 そして、祭日にはオールナイトをやってくれるTOHOシネマズ川崎で鑑賞。
11. DEATH NOTE complete set  [ ★YUKAの気ままな有閑日記★ ]   2007年05月13日 22:49
3月13日未明。我が家に『デスノート』が降臨した。使者Amazonによって届けられたそれは、少々パサついた私のハートを甦らせた。き・き・きゃ〜〜〜L LLLLLLL  えっるぅ〜L。。。【story】夜神月(藤原竜也)はエリート大学生。類稀なる天才である彼は、偶然死神リュー...
12. DEATH NOTE デスノート the Last name  [ パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ ]   2007年05月14日 22:57
5 最後に名前を書かれるのは、誰だ??・・・リューク「これからもっと面白いものを見せてやるよ!」と、本当の衝撃はここから始める・・・・・。原作にはない、予測不能の結末!!。 死神が地上に落とした“デスノート”を拾ったのは、天才的な頭脳を持つ大学生、夜神月だ...
13. 『DEATH NOTE デスノート the Last name』  [ アンディの日記 シネマ版 ]   2007年05月17日 00:17
緊迫感[:ラブ:][:ラブ:][:ラブ:]       2006/11/03公開  (公式サイト) 笑い度[:ラッキー:][:ラッキー:] 感動度[:ハート:] 娯楽度[:テレビジョン:][:テレビジョン:][:テレビジョン:][:テレビジョン:] 満足度[:星:][:星:][:星:][:星:] 【監督】金子修介 ...
14. 【劇場鑑賞125】DEATH NOTE デスノート the Last name  [ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! ]   2007年07月19日 00:35
4 The human whose name is written in this note shall die. このノートに名前を書かれた人間は死ぬ。 誰が死に、誰が生き残るのか。 月(ライト)は〔新世紀〕を照らすことができたのか?
15. 【DVD】DEATH NOTE デスノート the Last name  [ 新!やさぐれ日記 ]   2009年06月25日 19:46
▼状況 ライブラリより拝借 ▼動機 前編を見たら続けて後編が見たくなった ▼感想 この緊迫感! ▼満足度 ★★★★★★☆ いいかも ▼あらすじ 死神のリュークが落とした“デスノート”を手にし、殺人鬼キラとして凶悪犯を抹殺してきた夜神月(藤原竜也)。恋人が...

この記事へのコメント

1. Posted by たいむ   2007年05月12日 13:43
GAKUさん、こんばんは。
ライバルが親友となる、よくあることですよね。
組めば最強のタッグとなり、敵となれば熾烈な戦いで本人も周囲もアドレナリンが吹き上がる感じ?(笑)
おっしゃるとおり、ライトとLは逆だってありえる同じ穴の狢だと私も思います。
頭脳と力を持て余す、そんな人間が二人も・・・凡人には想像も付きませんけどね〜(笑)
2. Posted by latifa   2007年05月12日 16:01
こんにちは、中国で、デスノートごっこ?が流行ってるなんて、
なんだか、恐ろしいですね・・・。
日本では、ちょっとそういうのが流行った ってのは聞いたことが
なかったようにおもいますが・・・
いつか機会がありましたら、是非原作のマンガ版も読んでみて下さいまし〜。私は途中までなら(前半部分)マンガ版の方が好きです。
後半は、マンガが失速感があったため、映画の方もなかなか!だったと思いました。

3. Posted by ミチ   2007年05月12日 18:07
こんにちは♪
>持てる力を全て発揮して戦える相手がいるということは幸せなこと
そうなんですよね。
それが野球やチェスなどならなんとも言えず良かったのですが、こういう人の命を奪うゲームの場では困りものでした。
せっかくの頭脳をこんなコトに使わないでくれれば良かったですよね。
latifaさんがおっしゃっていますが、原作も面白いですよ!
一読ではなかなか二人の先読み合戦が理解できなくて、何度も何度も読み返しました。
4. Posted by GAKU   2007年05月13日 08:36
>たいむさん
いつもお世話になっています。
本当にライトもLも持っている思考能力や判断力はズバ抜けているんだから
その使い方さえ間違わなければ、未来はもっと違っていたように思います。
だから正直、「もったいないなぁ」なんて思ったり。
私も凡人ですから(^^;
5. Posted by GAKU   2007年05月13日 08:46
>latifaさん
中国のデズノごっこはちょっと引きますね。
この“呪い殺す”ってところが、呪術のような感じでお国柄、
受け入れられやすかったのかも。。。
(死ななくても、書かれた相手とはその後付き合っていけない気がする。。。)

原作マンガについては、早速Tsutayaで読んでみました。
ちょっと長いので途中までしか読んでいませんが、ミサとライトの監禁
などは、結構原作に忠実に作られているんですね。
徐々によくわかならい登場人物が出てきているので、そのあたりで
物語を膨らませているのが、たぶん原作オンリーの部分なのかなと。
(長くてその辺までしか読みきれなかった。。。立ち読みだし)
6. Posted by GAKU   2007年05月13日 08:55
>ミチさん
いつもお世話になっています。
原作を途中まで読んでみたのですが、
確かに一読では理解しづらい部分も結構ありますね。
心理描写の部分が多く、“わざと演技をして実は違うことを考えてる”
なんて部分は、映画版でも見事に再現されていたと思います。
その意味では“藤原達也の演技力に拍手”でしょうか。
さすが蜷川舞台で鍛えられているだけのことはあります。

で、原作についてですが、
実は立ち読みでは読みきれなくて、残りは借りてしまいました(;^_^A 
(Tsutaya Books戦略にまんまとハマってしまった。。。)
まだ読めていませんが、一度読破した上でこの話の深さを
考えてみたいと思います。(果たして読みきれるか!?)
7. Posted by タウム   2007年11月02日 13:21
TBさせていただきました。

松山ケンイチの怪演に本当に感心しました。
原作も読んでみようと思いました。
8. Posted by GAKU   2007年11月03日 09:21
タウムさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
L役の松山ケンイチは意外にも(←失礼ですね)ハマっていましたね。
ある意味、主演の藤原竜也を食っちゃったと言えるかもしれません。
現にこの作品出演後、松山ケンイチへのオファーが増えて、
テレビCMや映画出演の機会が急増しているようですし。。。

Lが主演のスピンオフ「L change the World」(来年2月公開)も
マスコミに取り上げられだしていますね。
何でも、Lがママチャリに乗るシーンが見せ場なのだそうだ。
藤原竜也のいない松山ケンイチが、どこまで客層を引っ張れるか
に注目したいと思います。

(追記)
livedoorの関係か、TBがうまくはいっていなかったようですので、
お手数ですが再度試していただければと思います。すいません。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字