2007年08月26日

レミーのおいしいレストラン 〜 シンプルな形で大事な事を教えてくれる 〜

レミーのおいしいレストラン〜 シンプルな形で大事な事を教えてくれる 〜

今までも『モンスターズ・インク』や『カーズ』など、数々のアニメ映画を作り出してきたスタジオ「ピクサー」によるディズニーアニメ作品。

“ネズミがパリ一番の料理を作る”という、いかにもディズニーがテーマにしそうな振り幅のある設定は、そんなありえないことを実現させようとするディズニーの夢をアニメーション作品として実現させています。

ちなみに原題は『Ratatouille(rat-a-too-ee)』。このラタトゥイユは、フランスの家庭料理で、語源はフランス語のTouiller(混ぜる)で、Rata-は軍隊言葉で「ごった煮」という意味らしい。この料理が物語のキーになるのと、原題の後ろに『rat-a-too-ee』という読み方があるのは、rat(ねずみ)とを掛けているのでしょう。[ee]は良くわかりませんが、「too(あまりにも)、ee(いい?素晴らしい?)、rat(ねずみ)」といったところでしょうか(信憑性はありませんが。。。)。

さて、簡単にあらすじをご紹介します。
優れた鼻を持つネズミのレミーは一流シェフになるのが夢。ある日、仲間達とはぐれてパリに辿り着いたレミーは、今は亡き尊敬するシェフ・グストーの幽霊に出会い、グストーのレストランへ導かれる。そこで料理が全くダメな見習いシェフ・リングイニに出会い、リングイニはレミーの手足となって料理を作ることで、パリ一番のシェフを目指すことになる。しかし・・・。

レミーとリングイニ in レミーのおいしいレストランこの作品、結論からいうと、本当に面白い作品でした!
名シェフ・グストーの料理本を読んで勉強をしたレミーは、グストーの「真の情熱と勇気さえあれば、誰でも料理はできる」という言葉を信じて、料理を作り始めるのですが、現実的に考えれば“ネズミに料理なんて”と思ってしまう。

そんな風に思われている、ある意味、料理と対極に位置するネズミという存在を主人公にしているところがポイントで、この事前設定は、最初からマイナス時点でスタートしている主人公レミー、そしてダメ男リングイニが、どんな風に変化していくかを期待させてくれる。

当然、ネズミと人間がタッグを組む中でいろんな障害が出てきます。それは、徐々に成功していくリングイニの成功を妬む料理長の詮索だったり、レミーが人間と一緒にいることに対する、他のネズミたちの反感だったり。しかし、それらの現実的な障害を乗り越えて、最終的にたどり着いた結末は、想像していたものと少し違っていたところが、逆に嬉しい展開でもありました。

そして、レミー達が作った料理を食べた評論家のレポートはこの作品の全てを物語るものであり、それが製作者の意図を全て汲み取ったものではないか、とさえ思える素晴らしいものでした。

グストーの言葉、「真の情熱と勇気さえあれば、誰でも料理はできる」を実現してみせたレミーの情熱や行動力は、料理に限らず夢を実現させようとがんばる人たち全員に希望を与えてくれます。とてもシンプルな形で、とても大事なことを教えてくれるこの作品、ぜひ一度観てみてください。


■YouTube「レミーのおいしいレストラン 予告編」


prototype_cr at 12:33│Comments(6)TrackBack(13)mixiチェック 映画(ら行) | アニメ

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1. レミーのおいしいレストラン  [ Akira's VOICE ]   2007年08月26日 13:06
美味しいと感じる心。 幸せはそこから始まる。
2. レミーのおいしいレストラン  [ ★YUKAの気ままな有閑日記★ ]   2007年08月26日 15:47
子どもと一緒に吹替え版で鑑賞―【story】料理が大好きで、一流レストランのシェフになる事を夢見るネズミのレミーは、ある日家族とはぐれてしまい、一人ぼっちでパリのレストランに辿り着く。そこはレミーが尊敬するシェフ、グストーのレストランだった。そこには料理が苦手...
3. レミーのおいしいレストラン  [ Kinetic Vision ]   2007年08月26日 16:24
Aという食材とBという食材を組み合わせると、AともBとも違う全く新しい味がする。この味を発見するために必要なのは、新しい組み合わせを試す勇気。偉大なシェフグストー亡き後、店のスタッフたちは彼のレシピをただ繰り返す
4. まずは自分が変わる事。『レミーのおいしいレストラン(字幕版)』  [ 水曜日のシネマ日記 ]   2007年08月26日 19:08
一流シェフに憧れるネズミと料理の苦手な青年の物語です。
5. 『レミーのおいしいレストラン』  [ ラムの大通り ]   2007年08月26日 20:14
(原題:Ratatouille) ----これって予告だけで想像ついちゃう映画だよね。 フランス料理のシェフになることを夢見るネズミのレミーが シェフ見習いのリングイニをお手伝い。 ふたりで次々とおいしいレシピを生み出す-----んでしょ? 「まあ、手短かに言えばそうなるかな。...
6. 「レミーのおいしいレストラン(字幕版)」みた。  [ たいむのひとりごと ]   2007年08月26日 20:45
原題は『Ratatouille(ラタトゥーユ)』。”(夏)野菜煮込み”なんだけど、イタリア料理だとばっかり思っていた私(トマトっぽいし)。どうやら”南フランスの家庭料理”らしく、要は”ママの味”の代
7. レミーのおいしいレストラン/Ratatouille  [ 我想一個人映画美的女人blog ]   2007年08月26日 23:16
                                                           {/hearts_pink/}人気blogランキング{/hearts_pink/} 渋谷センター街歩いてて2、3回道で見たことある{/ase/} ネズ...
8. レミーのおいしいレストラン  [ パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ ]   2007年08月27日 00:17
4 臆病者にいい料理は作れない、独創的に、失敗を恐れず、何にでも挑みなさい。誰でも料理はできる。だが、勇気ある者だけが一流になれるのだ。〜料理人グストーの言葉より〜 家族とはぐれ、ひとりぼっちでパリにたどり着いたレミー。すぐれた味覚と嗅覚を持つ彼は、いわば...
9. ★「レミーのおいしいレストラン」  [ ひらりん的映画ブログ ]   2007年08月27日 00:38
今週の週末レイトショウは、公開初日のディズニー/ピクサーのアニメ。 ずいぶん前から予告編で煽ってて、全米の批評家も絶賛らしいが・・・ ネズミが青くていいのか・・とか、 厨房にチュウ坊が入っていいのか・・・とか、見る前からツッコミどころあり。
10. 『レミーのおいしいレストラン』鑑賞!  [ ★☆★風景写真blog★☆★healing Photo! ]   2007年08月27日 01:56
『レミーのおいしいレストラン』鑑賞レビュー!『吹替え版を鑑賞』 料理が苦手な見習いシェフ リングイニと パリ一番のシェフになりたいネズミのレミー── その出会いは“おいしい”奇跡の始まり…。 ★review!★ 本作は、アニメ作品ですが制作...
11. 「レミーのおいしいレストラン」 3つ★半  [ ポコアポコヤ 映画倉庫 ]   2007年08月27日 11:31
面白かったです。特に中盤までは、5つ☆でも良いかも♪とまで、思ってたんです。スピーディーな映像、逃げ回る様子や、お料理するシーン、リングイニの頭の上で操縦する姿とかも、最高に面白くて可笑しかった☆
12. 映画 【レミーのおいしいレストラン】  [ ミチの雑記帳 ]   2007年08月28日 22:38
映画館にて「レミーのおいしいレストラン」(字幕版) ディズニーとピクサーが贈る新作は『Mr.インクレディブル』のブラッド・バード監督作品。 おはなし:ネズミのレミーは天才的な嗅覚と味覚の持ち主。仲間とはぐれたレミーは尊敬する料理人グストーのレストランのキッチ...
13. レミーのおいしいレストラン  [ It's a Wonderful Life ]   2007年09月02日 19:15
いや??PIXARの新作はブラッド・バード監督と聞いて、 この夏こっそり楽しみにしてた作品なんですが、 やっぱり最高!でした。好きだわ??。 ブラッド・バードほんとにハズレないです。 そんなにアニメは観ていないものの、 傑作だった「Mr.インクレディブル」は ...

この記事へのコメント

1. Posted by たいむ   2007年08月26日 20:45
GAKUさん、こんばんは。
自らに限界を作ってしまっては成すものもならない、ってことですよね。
とはいえ、情熱と勇気だけではどうにもならないものもしっかり見せてくれました(笑)

ツボを心得た出来の良い作品でしたね。
リングイニのクネクネを思い出すと笑ってしまいますがw
2. Posted by GAKU   2007年08月26日 22:35
たいむさん、こんばんは。
>情熱と勇気だけでどうにもならないもの
リングイニはやっぱりその“どうにもならないもの”だったのかな。
それでもウェイターであっても、自分にできることを精一杯していたのは
彼なりの変化なのかもしれませんね。

>リングイニのクネクネ
あれって、何で髪の毛だけで操作できるんでしょうね。
マジンガーZかガンダムを操縦しているのを想像してしまいました。。。
3. Posted by TOMITAN   2007年08月27日 09:24
5 レビューを読みながら、徒然草の一説が思い浮かびました。
「まだまったく芸が未熟なうちから、上手な人の中に交じ
って、けなされたり、笑われたりしても意に介さず、平気
でその時期を過ごして打ち込む人は天分はなくても、中途
半端な状態にとどまらず、自己流に走らないで年を送れば、
天分はありながら集中力のない人よりは、最後に名人の域
に達し、長所も伸び、人から認められて名声を得ることに
なるのだ」

まず一歩を踏み出したい。うまくいかないことがあっても、
「よし!」と思い直して、何度でも挑戦していきたい。そ
の連続のなかに成長と幸福がある。と、思わせてくれる、
よいレビューでした。本編もそうかな?

是非観に行きたいです。
4. Posted by GAKU   2007年08月27日 22:07
TOMITAN、こんばんは。
〉徒然草の一節
身につまされる一節ですな(^_^;)
わしもがんばらねばっ!
ただ、映画ではリングイニ君、もうちょっと頑張れって感じで
レミーの天分がフル稼働な作品でした。
まあ、それでも二人が協力して、時にはそれぞれが
いろんな障害や自分の弱さを乗り越えたからこそのハッピーエンドであって
そこから学ぶものも少なからずあります。
家族で見るのにもピッタリですよ。ぜひに。
5. Posted by ミチ   2007年08月28日 22:52
GAKUさん、こんばんは♪
>最終的にたどり着いた結末は、想像していたものと少し違っていたところが、逆に嬉しい展開
そのとおりですね〜。
リングイニの成長物語だと思っていたので、その点は少々当てが外れました。
「誰でもシェフになれる」というのはレミーに対しての言葉だったんですね。
髪の毛を掴んでの操縦は、私もマジンガーZを思い出しましたよ!
6. Posted by GAKU   2007年08月29日 00:16
ミチさん、こんばんは。
私も最初、レミーの指導の元でリングイニが徐々に成長していく話
だと思ってました。途中から「えっ?えっ?違うの?」みたいな(汗
やはりレミーにはシェフの天分があって、リングイニには別の天分があるのでしょうね。
映画『ピンポン』でスマイルが言う
「アクマには卓球の才能がなかった。それだけだよ。」というセリフを
思い出してみたり。ああ、心が痛い(汗汗汗

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