2008年01月26日

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 〜 時代に順応する自分、流されない自分 〜

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式〜 時代に順応する自分、流されない自分 〜

現代の女性がふとしたことからバブル全盛期へタイムスリップするという話をコメディタッチに描いたこの作品『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』(2007年/日本:コメディ)

製作が『踊る大捜査線シリーズ』の亀山千広なので、前から気になっていた作品でしたがやっと観ることができました。率直な感想で言えば「軽く観るには打ってつけ」という言葉がよく似合うライトでTV向きな作品。

出演は、最近はコメディも板についてきた阿部寛、キャバ嬢にしては清純派すぎでは…という印象だった広末涼子、そして、薬師丸ひろ子、吹石一恵、劇団ひとり、伊武雅刀などが脇を固めています。

簡単にあらすじをご紹介します。
国の借金が膨らんで破綻寸前の2007年、元彼に借金を背負わされ、母までが突然自殺してしまった真弓。そんな彼女を、財務省官僚の下川路が訪ねる。彼の話によると真弓の母は実は死んでおらず、不況の原因であるバブル崩壊を止めるべく、1990年にタイムスリップしたまま行方不明になっていると言う。その母を行方を探してほしいと頼まれた真弓は、何故かドラム式洗濯機型のタイムマシンで、バブルの時代へとタイムスリップするのだった…。

阿部寛、広末涼子、薬師丸ひろ子 in バブルへGO
広末涼子 in バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
この作品、冒頭でも述べたようにライトでTV向きな内容で、最終的にドタバタコメディに留まってしまったことが、やや物足りなさを感じました。タイムパラドクスを扱ったコメディだと、上野樹里や瑛太が出演していた『サマータイムマシン・ブルース』が有名ですが、それと比較してみると、この作品はどうしても構成や伏線の置き方などで、見劣りする点が目立った気がします。

それでもバブルの時代を現代の目線で見直すという発想は斬新で、PRINCESS PRINCESS(プリプリ!)やリンドバーグ、MCハマーなど、あの時代を代表する曲たちや、ポケベルや駅員のキップ切りなど、30代〜40代くらいの方達にとっては "懐かしさ大爆発!" といったところでしょうか。

そんな中で気になったのは、"バブル時代と現代とのギャップ" について。たかだか17年くらいの違いなのに、カメラや動画撮影機能付きのケータイやi-Touchなど、それこそバブル時代にはアニメや漫画の世界でしか思っていなかったようなものが現代には溢れています。

そして、流行や文化や電子技術がこれだけ急激に発達しているにも関わらず、その文化や技術を「当然のもの」として感じてしまっている認識は、何だか文化に自分が流されてしまってはいないだろうか…とも思ってしまいます。

これからも時代は変わり続け、今の "流行" や "当然のもの" が10年後には「何だかおかしい」というものになっていくのでしょう。そんな文化や流行に敏感に反応して順応していくことも大事ですが、それだけではなく、時代に流されない自分の芯をしっかり持つこともまた、意識しておくべき事なのではないだろうか、などと考えてしまった作品でした。


■YouTube「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 予告編」


prototype_cr at 15:56│Comments(4)TrackBack(7)mixiチェック 映画(は行) | 邦画

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1. 映画 【バブルへGO!! タイムマシンはドラム式】  [ ミチの雑記帳 ]   2008年01月26日 19:04
映画館にて「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」 ホイチョイ・プロダクションズ製作のタイムスリップ・コメディ。 2007年、回復していると思われた日本の景気の実態は、深刻な危機に晒されていた。日本の借金はなんと800兆円。日本経済崩壊の日まであと二年!この問題を...
2. 「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」みた。  [ たいむのひとりごと ]   2008年01月26日 20:09
「タイムマシンがドラム型洗濯機」という、突飛もない発想が実にイイ。実際、あの回転をみればと何となくありえそーな気になってくる(ないってw)。 17年前といえばまだまだ”ドラム式”はマイナーであり、家庭
バブルを知らないヒロインがタイムマシンに乗って1990年に戻り、 バブル崩壊を食い止めるために奔走するタイムスリップ・コメディです。
4. バブルへGO!! タイムマシンはドラム式  [ ネタバレ映画館 ]   2008年01月27日 01:33
有り得なくない?
5. ★「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」  [ ひらりん的映画ブログ ]   2008年01月27日 02:50
あり得ない発想・・って、ひらりん好きです。 どこのメーカーの洗濯機かと、興味津々ですっ。
6. 【2007-22】バブルへGO!! タイムマシンはドラム式  [ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! ]   2008年01月27日 12:30
2 2007年 日本経済 崩壊の危機! ニッポンを救う!タイムスリップ・ラブコメディ!!
7. バブルへGO!!タイムマシンはドラム式  [ パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ ]   2008年01月31日 00:16
3 戦国よりも幕末よりも、ハイテンションなあの時代へ__ニッポンを救う!タイムスリップ・ラブコメディ!! 国の借金が800兆円に膨らみ破綻寸前の2007年、元カレの借金を背負わされ、母・真理子まで突然亡くして八方塞がりの真弓を、財務省官僚の下川路が訪ねる。実は真....

この記事へのコメント

1. Posted by ミチ   2008年01月26日 19:08
GAKUさん、こんにちは♪
確かに「懐かしい〜〜」連発の作品でした。
客層も30〜40代が多かったかもしれませんね。
女の人のファッションの移り変わりの激しさを特に感じました。
あの髪型や眉毛の太さは、流行が巡り巡ってもう一度大流行することがあるのかな〜?
2. Posted by たいむ   2008年01月26日 20:07
GAKUさん、こんにちは。
懐かしい映像満載で、今の若い子が「しらなーい」と言うのがちょっと楽しくもあり、トホホでもある、そんな感じです(笑)

あの頃がまさかケータイが一人一台以上になるなんて考えてませんでしたね。
この頃から10年ひと昔が、5年といわれるようになった気がします。
ほんと、順応することも大切だし、惑わされない目と態度も必要。
見極めが難しいところですが・・・
3. Posted by GAKU   2008年01月27日 00:26
>ミチさん、こんばんは。
女性のファッションや流行の移り変わりの早さは確かに感じましたね〜。
「流行が巡る」というのも確かにあって、今でも60年代のモッズやミニなんかがピチカート・ファイブなどのアーティスト経由で流行ったりする時代です。
やっぱりあのワンレン、ボディコン、太まゆなんかも、またそのうちに復活してきたりするんじゃないですかね(苦笑)
4. Posted by GAKU   2008年01月27日 00:37
>たいむさん、こんばんは。
そうなんですよ。この映画のネックは、若い世代はあの時代を「知らない」ということで、「懐かしい」という感覚がこの映画を見ても沸いてこないということだと思いました。
そのために作品のターゲット層をかなり狭めてしまい、興行収入を減らしてしまったんじゃないか…なーんて、ちょっとやらしいことを考えてしまったりもしました。
ただ、若い層には「へー、そんな時代もあったんだ」なんて思ってもらえれば、興味を持ってもらえるかもしれない、という勝算もあったのかもしれませんね。

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