2008年10月05日

ウォンテッド ─ 広げようとした風呂敷を急いで畳んだ感 ─

ウォンテッド─ 広げようとした風呂敷を急いで畳んだ感 ─

CMや予告編ではアンジェリーナ・ジョリーの華麗なアクションが目を引き、更に『マトリックス』さながらのスローモーションを多様したCG映像が話題のこの作品『ウォンテッド』(2008年/アメリカ)。

あまり観るつもりはなかったものの、その日は『おくりびと』な気分でもなく、『パコと魔法の絵本』は家庭の事情により却下されてしまったため、気楽に鑑賞できそうなこの作品を選定。前半は結構楽しめる作品でした。ただ、後半の展開に少しツメの甘さを感じてしまった部分もあり、その意味では「もったいないなぁ…」というのが正直な感想です。

監督はロシアの奇才と言われるティムール・ベクマンベトフ。出演はこの作品のために肉体改造をしたというジェームズ・マカヴォイ、そして主役以上に格好いいアンジェリーナ・ジョリー、大御所モーガン・フリーマンなどが脇を固めています。

簡単にあらすじをご紹介します。
上司に嫌味を言われ、恋人は同僚に寝取られる。そんな散々な日々を過ごしていたウェスリー。ある日、彼は謎の美女フォックスから暗殺組織の暗殺者としてスカウトされる。会社を辞め、暗殺者として訓練を重ねるウェスリーは元々その身体に秘められた才能を開化、一流の暗殺者として活躍しだす。そして彼の父を殺した仇で組織の裏切り者・クロスの暗殺任務につくが…。

── アンジー姉さんの年齢を感じさせないカッコ良さ
ウォンテッド - アンジェリーナ・ジョリー
ウォンテッド - ジェームズ・マカヴォイ
ウォンテッド - モーガン・フリーマン
さてこの作品、予告編でも見せまくっていたスローモーションを多様したCG映像は圧巻!さらに、前半からアンジー姉さんが飛ばす飛ばす(笑)。冒頭のカーチェイスで車を大破させつつも、それをものともせずにぶっ壊しまくる彼女の姿は、年齢を感じさせない女性のカッコ良さがありました。

また、主人公が日常的にクセになっていた「すいません」という言葉。この言葉を後半で暗殺者として活躍するようになってから再び使うシーンでは、その使い方にニヤリとさせられてしまいます(笑)

余談ですが、この作品で車が吹っ飛んだり、格闘シーンで血しぶきが飛んだりするシーンでやたらと使われているスローモーション。これを見て、昔あった石野卓球の「Polynasia」のPVを思い出しました。団地の一家団欒シーンでガス爆発が起きるというものなのですが、そのスローモーションの爆発はなぜか笑える。『ウォンテッド』のスローも似たような笑える感じです。。。(笑)


── 広げようとした風呂敷を急いで畳んだ感が…
ただ、後半にその暗殺組織の全貌が明らかになってからは、ちょっとそのショボさに愕然となってしまいます。暗殺ターゲットを決める手段として使っている方法に「おいおい・・・それはいくらなんでも無理やり過ぎ!」とツッコミを入れたのは私だけではないハズ。
 
映画を時間内に収束させないといけないからか、広げようとした風呂敷を途中で急いで畳んでしまった感が否めない。それなら『ボーン・アイデンティティ』のように3部作にしてしまって、もう少しフォックスや主人公背景や暗殺組織の詳細を作りこんで出すなどすれば、もっと奥深いものになったかもしれないのに。。。そう考えると「もったいないぁ」と言わざるを得ません。

脚本の点からみれば少しツメの甘さが残る作品ではありましたが、映像的には頭を銃で吹っ飛ばずなど過激な演出(少しエグイ)が多く、CGも斬新な出来となっていて、ストレス発散には向いている作品。アンジー姉さんは少なくとも凄くカッコイイので、それだけでも観る価値はアリです。



■Youtube: ウォンテッド 予告 WANTED trailer




■Youtube: 石野卓球 - Polynasia
いつ爆発するのか…という緊迫感が逆に笑えるPV。不謹慎ですけどね。


prototype_cr at 11:32│Comments(4)TrackBack(8)mixiチェック 映画(あ行) | 洋画

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ネズミに合掌。  
2. 『ウォンテッド』  [ めでぃあみっくす ]   2008年10月05日 14:14
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{/kaeru_fine/}どうも、なんか久しぶりの更新です{/ase/} GW明けてからコッチ、公私共に何となく忙しく{/ase/}(主に公{/face_hekomu/})、全然ブログが更新できませんでした…{/ase/} 先週の日曜日に無理やり更新しなかったら死亡説が流れてたんじゃないか{/eq_1/}と思う...

この記事へのコメント

1. Posted by にゃむばなな   2008年10月05日 14:23
広げすぎた風呂敷を急いで畳み掛けようとしている感覚には同感です。
というか、この作品には緻密さと印象的な格好良さが足りないんですよね。

『マトリックス』の仰け反りながら銃弾を避けるシーンとか、『リベリオン』のガン=カタなど、その映画を代表するアクションシーンのインパクトがちょっと弱かった気がしましたよ。
2. Posted by たいむ   2008年10月05日 16:16
GAKUさん、こんにちは
3部作には違いなさそうですが、バタバタ一幕目を終わらせた感じではありましたね。
モーガンは殺さずにとっておいても良かったかもとか思いましたが、再現が狙いならなくては締まらないし。。。難しいですね、演出は。
やり過ぎ感はあるけれど、イケイケが愉しい作品でした。
3. Posted by GAKU   2008年10月05日 18:39
>にゃむばななさん、こんにちは。
そうなんですよー。綿密さと印象的なカッコよさ、欠けてましたね。
『ブレイド』ですら中身の綿密さはイマイチでも印象的なカッコ良さは
あったと思います。その点で個人的にこの主人公がイマイチカッコ良く
見えなかったことが、要因として大きいのかもしれません。。。残念!
4. Posted by GAKU   2008年10月05日 19:08
>たいむさん、こんばんは。
そうそう、続編あるらしいですね。
私もどこかのブログで後から知りました。

でもあの終わらせ方はちょっと・・・いただけない。
どうしても暗殺者がテーマと聞くと『ボーン〜』と比べてしまったりして
そんな見方は良くないとはわかっているんですが、見劣りする部分が
目に付いてしまうんです。あの超・長距離弾道があんまりカッコ良くない(苦笑)

>イケイケが愉しい。
やり過ぎ感を楽しむ映画かもしれません(笑)。
「いやいやいや、それはありえへん!」とかツッコミながら、
更にありえない度を加速させていくところが“新感覚”なのかも。。。

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