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2011年05月01日

自分も救われたような気持ちになる ─ 英国王のスピーチ ─

英国王のスピーチ ポスター─ 英国王のスピーチ ─

アカデミー賞の作品賞を含む4冠にも輝いたこの作品『英国王のスピーチ』。ただ、正直なところ鑑賞予定には入っていませんでした。名前は知っていたものの、アカデミー賞作品って地味で暗い作品も多いし、これもそのクチかなと。偏見ですけどね(;^^A

ただ、観終った後はその偏見は一転。「ええ話やないか〜。おろろーん。」みたいなww。もう最近はCGだの3Dだのハデハデしい作品が多い中、久しぶりに脚本と演技で心に染みる古き良き映画を見せてもらった気がします。

ゆくゆくは一生涯の友となる国王ジョージ6世とライオネルの徐々に心を通じ合わせていく感じがいい。途中のスピーチ矯正のレッスンにはかなり笑わせてもらえますし、王室という家に生まれてしまったばかりの苦悩と葛藤を誰にも打ち明けることができない辛さにはかなり共感する部分も。

先日、ウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんの結婚式がありましたが、ウィリアム王子にしてもいろんな悩みがあったんだろうなぁなんてことも考えさせられます。そんな人間の心の部分をしっかりと描いてくれた作品でした。

出演は、国王らしい気品と繊細さを上手く表現していたコリン・ファース、厳しくも優しい雰囲気が良かったジェフリー・ラッシュ、エリザベス女王にヘレナ・ボナム=カーターなど(『アリス・イン・ワンダーランド』の白の女王とは思えない…)
簡単にあらすじをご紹介します。
ジョージ6世(コリン・ファース)は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていたため、英国王ジョージ5世の次男という華々しい生い立ちでありながら、人前に出ることを嫌う内気な性格となり、いつも自分に自信が持てないでいた。厳格な父はそんな息子を許さず、様々な式典のスピーチを容赦なく命じる。ジョージは妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)に付き添われて、何人もの言語聴覚士を訪ねるが一向に改善しない。ある日、エリザベスはスピーチ矯正の専門家・ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていく…。(goo映画より)


── ライオネルが賭けをする意味

ショーシャンクの空に
ショーシャンクの空に
さてこの作品、まず面白いなぁと思ったのはライオネルの診察方法。ジョージに何かをさせる際に「コインを賭けよう。できたらこれをあげるよ」とか「もしできたらプラモデルを作らせてあげるよ」とか、何かの賭けをするんです。

何故そんなことをするのかなって思うんですけど、これってすべて自分と相手とを同じ立場に立たせるための行動なんですよね(…たぶん)。

普段、賭けって別の立場の人間とすることはないし、そんな「賭けようぜ」みたいな会話は親しい友人くらいとしかしないんじゃないでしょうか。それを意図的にすることで、もしかしたらそれが子供でも国王でも同じ目線に立って話をする空気を作っていたのかもしれません。

スタンド・バイ・ミー
スタンド・バイ・ミー
そんな二人の雰囲気は『ショーシャンクの夜に』のアンディとレッド、『スタンド・バイ・ミー』のゴーディとクリスのような友情関係を思い出し、何だかとっても嬉しくなりました。

余談ですが、個人的に『スタンド・バイ・ミー』でいつも強がってるクリスがゴーディの前で泣くシーンが一番好きなのですが、国王がライオネルに幼少時の体験を打ち明けるシーンが完全にリンクしました(#^^#)


── 自分も救われたような気持になる

英国王のスピーチ(King's Speech)そして、この作品を見ていて特に思ったのは「吃音を治す」ということは単なる現象でしかなく、本当に治すべき部分はジョージ6世の心のトラウマや喪失してしまった自信の部分にあるということ。

王家に生まれてしまった限りは家の習わしに沿って生きなければならず、それだけでもすでに枷をはめられた状態でしょう。私たちはそこまでの風習には縛られていないですが、やっぱり国王と同じように心がつらい状態があって何とかして抜け出したいという気持ちがあるのではないでしょうか。

英国王のスピーチ(King's Speech)誰もがライオネルのように自分に対して対等に向き合ってくれる誰か、自分の心の奥底の一番もろい部分を聞いてくれる誰かを心の底で求めているからこそ、この作品を観終った後にジョージ6世だけでなく、自分も救われたようの気持ちになるのかしれません。

最近の映像いっぱいでガヤガヤした作品ではなく、観終った後に心に残る作品をかなり久しぶりに観た気がします。刺激を受けるだけじゃなく、心の奥のほうに残る作品があるから映画ってやっぱりいいなぁと思います。どんなに技術が進んだとしてもこういう作品は残し続けてもらいたいものです。


■Youtube:映画【英国王のスピーチ】予告編


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後に「善良王」と呼ばれた英国王ジョージ6世が、ヨーク公爵時代に出会った言語聴覚士ライオネル・ローグの助けで自身の吃音を克服する姿を描いた伝記ドラマだ。主演は『シングルマン』のコリン・ファース。共演にジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーターと言った実
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英国王のスピーチ'10:イギリス+オーストラリア◆監督: トム・フーパー「第一容疑者 姿なき犯人」(TV) ◆出演:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター ...
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面白かったです。実話の映画って、どんな内容でもやっぱり重みがありますねー。
9. 映画:英国王のスピーチ  [ よしなしごと ]   2011年05月14日 13:29
 言わずと知れた、アカデミー賞4部門受賞、英国アカデミー賞7部門受賞などなど多くの賞にノミネート・受賞に輝いた英国王のスピーチを見てきました。
10. 映画『英国王のスピーチ』を観て〜アカデミー賞受賞作品  [ kintyre's Diary 新館 ]   2011年05月22日 21:33
11-18.英国王のスピーチ■原題:The King's Speech■製作年・国:2010年、イギリス・オーストラリア■上映時間:118分■字幕:松浦美奈■鑑賞日:3月3日、TOHOシネマズ・シャンテ(日比谷)■料金:1,600円スタッフ・キャスト(役名)□監督:トム・フーパー□
11. 「英国王のスピーチ」 友が聞いている  [ はらやんの映画徒然草 ]   2011年06月18日 20:36
本作は現在のエリザベス女王の父親にあたるジョージ6世の物語。 ジョージ6世は幼い
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6週間以内に吃音(どもり)を克服し、不安のない人生を手に入れられる、これまで300名以上の吃音者に支持されてきた特別なプログラムをあなたにお教えします。
13. 「英国王のスピーチ」(THE KING'S SPEECH)  [ シネマ・ワンダーランド ]   2011年09月18日 20:48
英国民から慕われたイギリス国王ジョージ6世を描いた感動のヒューマン・ドラマ「英国王のスピーチ」(2010年、英豪、118分、トム・フーパー監督作品)。この映画は吃音(きつおん)症に悩みながらも妻エリザベスの愛と、セラピストのサポートにより、歴史的演説を成

この記事へのコメント

1. Posted by にゃむばなな   2011年05月01日 20:19
確かに『ショーシャンクの空に』などの友情関係に似てますね。
だからこそ映画を見終わった後の清々しさがあたのかも。
2. Posted by GAKU   2011年05月03日 07:53
>にゃむばななさん
あの最後のエピローグがショーシャンクのラストにちょっとダブってうるっと来てしまいました。
観終って清々しくなる話って、映画館を出たときに「やっぱり映画っていいわ」と思わせてくれるから良いですよね。
3. Posted by たいむ   2011年05月03日 08:47
こんにちはw
誰に対しても「対等」の関係から治療をするとは言っていたけれど、ヨーク公には「王族」という呪縛であり、自分に対する差別を外すことが重要だったのかもしれないと思いましたよ。
王族って聞こえはいいけど、責任だけは重いし、国民の従僕なんですよね、実質は。

自分から孤独になっちゃだめってことかなー。
素敵な作品でしたねw

4. Posted by GAKU   2011年05月03日 09:16
>たいむさん
こんにちは(^^)/
王族はきついと思いますね〜。言えないこととかも多いだろうし、孤独にもなりがちなるかな。だからこそ、本音を同じ立場で聞いてあげる人間が必要なのかもしれませんね。

ウィリアム王子も結婚の話題からかなり特番が組まれていましたが、青年期はかなり悩みも多かったんじゃないでしょうか。髪の量からもそのストレスが伺えたり(おっと、スイマセン。毒吐きすぎました ;;^^)
5. Posted by latifa   2011年05月05日 11:29
GAKUさん、こんにちは^^
GAKUさんちにおじゃまするたびに、左上の可愛い白いワンコの姿を見て、ほっとするとうか、微笑ましい気持ちになります☆

で、この映画。
>観終った後はその偏見は一転。「ええ話やないか〜。おろろーん。」みたいなww。もう最近はCGだの3Dだのハデハデしい作品が多い中、久しぶりに脚本と演技で心に染みる
 
そ〜〜〜なんですよね。
私も全く同じ風に思いました。
こういう映画を、ずっとこれから先も長年、映画館で見たいです。

>何故そんなことをするのかなって思うんですけど、これってすべて自分と相手とを同じ立場に立たせるための行動なんですよね

これはこちらで初めて気がつかされました。
なるほど〜〜!そういう意図があったのですね!!
6. Posted by GAKU   2011年05月05日 12:43
>latifaさん
左上の白い犬は実家のボーダーコリー・くうちゃんです。この頃は可愛かった。もうかなりデカい犬に変貌しちゃってますけどね(^^;

この作品は本当に昔ながらの映画って感じでよかったですよね。最近はハリウッドでもリメイクとか続編とかが多くて、映画館を出たあとに「良かったなぁ」って純粋に思える作品が減ってるように思います。こういう作品はずっと続けてほしいですよね。

ちなみにGWですが、ホントどこにも行かずに近場や家でのんびりしてます。latifaさんも有意義にお過ごしください(^^)ノ
7. Posted by パピのママ   2011年05月06日 13:47
こんにちは、TB・コメントありがとうございました。
ヨーク公の孤独、エリザベスとの夫婦愛、ローグとの友情。どれをとっても素晴らしく、アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞を受賞した時には、「やっぱり」と思いましたね。
ちなみに、威厳あふれる父王から病床のボケた老王までをナチュラルに見せてしまうマイケル・ガンボンなど、この映画は名優の競演という点でも見どころ満載でした。
ストーリーに魅せられ、時にはクスリと笑い、最後には、感動の波に洗われて心が豊かに広がる、とても印象に残る作品でしたね。
8. Posted by GAKU   2011年05月07日 07:12
>パピのママさん
こんにちは。こちらこそありがとうございます^^
確かに父王の演技も良かったですね。やはりこの映画は脚本と俳優の演技力で魅せる作品なんだなぁと改めて感じました。
最近は邦画のほうが心に残る作品が多かったのですが、まだまだ洋画もいいなぁなんて思わせてくれる作品です。

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