amnesia&penumbra レビュー

 

1度目は日本語化せずにクリアしたのでこのたび改めて2回目をやってみた。当「何か」は来訪者の9割がamensia関連の検索からやってくるので2度目のレビューでもcryostasisの攻略よりもよほど人目に触れることになるだろう。

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前回のレビューはamnesiaを終わらせ、penumbraも全部終わらせた後での感想だったので記憶が薄れていたと思う。実際、前回のレビューを改めて読んでみると「敵がほとんど出てこないので緊張感に欠ける」という一文を読んでビックリした。たしかに、penumbraと比べると頻度は少ないがその「少ない」という感想自体終わった後だから言える感想なため、プレイ中にそんなこと考えるわけがない。仮に1度しか敵が出てこないとしてもその一度が恐ろしいものならばその後のプレイではその恐怖を常に感じながらのプレイになるため十分怖いゲームとして成り立つのである。

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この「恐怖」についてもっと詳しく言及してみようと思う。ネタバレに過敏な人は読まないほうがいいかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

amnesiaはpenumbraと比べても敵の演出が優れている。「史上最もプレイヤーを怖がらせることに成功したゲーム」がpenumbraではなくamnesiaに言われた理由について少し考えてみた。

・まず音による演出である。私見だが、ホラーゲームにおいて最も恐ろしい瞬間というのは倒せない敵に襲われるシーンだと思う。洋ゲではdead spaceやfearがそうだが、プレイヤーが強いため気持ち悪い敵も恐怖演出も今ひとつ「恐怖」につながらない。ゆえに和製ホラーはクロックタワーやデメントはもちろんだが、サイレントヒルや零にしてもプレイヤーの戦闘能力はかなり制限されている。fictional gameのゲームはその点において和製ホラーに近い作りになっている。

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しかしココのゲームが和製ホラーより一歩優れている点はこれが主観視点で行われていることである。背後が見えない以上、逃げる際や隠れる際には音が大きな役割を果たすのだ。amnesiaでは敵との距離によってとBGMが迫ってくるように聞こえてきて、発見されている時はBGMがさらに変化する。加えて足音や水しぶき、画面の揺れなどがさらにプレイヤーを追い詰め、扉を直接開閉するというシステムがさらなる焦りを生む。

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penumbraではその音の演出がおざなりで、驚くことは驚くのだがビックリ箱のように突然やってくるホラーであり、amnesiaは敵の接近を予め感知できるため、紙に水がしみこむようにじわじわやってくるホラーである。

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・2つ目に、敵の見せ方である。出てくる回数が少ないのはすでに何度も言っているが、回数以上に間近で見る機会が少ない。存在を臭わせるシーンは何度もあるが、姿は見えなかったりすぐにいなくなったりと襲われるシーンが少ない。いざ襲われる場合でも隠れてじっとしていればやり過ごせたりと、敵の細かい造詣はおろか顔のディティールさえよく分からないままクリアすることも有りうるのだ。

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前述の音の話も含めて、想像力を掻き立てるゲームだと言える。気持ちの悪い触手まみれの敵より、全体像の見えない敵のほうが未知の部分にプレイヤー1人1人が思い描く「恐怖」を当てはめられるため恐ろしいのだ。penumbraでは敵を観察する機会が何度かあり、さらに敵を倒すシーンが1度あるので未知の部分がなくなってしまうのである。

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・3つ目に影の存在である。penumbraでも似たようなシステムだが暗闇の中にいるだけで  SAN値が下がるのはamnesiaだけ。暗闇にいないと敵に発見されるのに暗闇の中にいると SAN値が下っていくというジレンマはよい緊張感を生んでいる。長いこと隠れていられないので、「絶対に安全な場所にいる。」という感覚を得られない。

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しかし、このシステムに関してはまだ洗練のしようがあると思う。SAN値が下がっても死ぬわけではないし、しばらく明かりのそばにいればある程度は回復するし、敵が出る回数が少ないゆえに回復アイテムは有り余るのだ。さらに、扉付きの部屋のすみに明かりを灯せばそこはほぼ安全地帯になるし、オイルも点火剤も余り余る。例えば、影の中にいると死んだり敵がいちいち消えたりせず常にマップ上を巡回したり、物資を限りなく制限したりすればさらに良いゲームになるのではないだろうか。

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と、以上3点をamnesiaが怖い理由として挙げてみた。購入を検討してる人をあまり意識せず、むしろ1度クリアした人を意識した文章を書いていたつもりなので締めの言葉は用意してません。もちろん楽しかったし、次回作があれば間違いなく買うのでそれを楽しみにし、これを読んでいる人も同じ気持ちであるのを期待しつつ締めとする。