2009年11月

2009年11月03日

成果とは何か

10月末ドバイから帰ってきました
次物件の打合交渉と、今回物件の完工確認が主な目的でした
開通したばかりのメトロに乗って移動中、地下鉄がブルジュマンセンター(ハリッド・ビン・アル・ワリード)を過ぎて地上に出た時、遠目にかつて住んでいたホテルアパートメントを見つけて、何とも懐かしく感じた次第です
ドバイでは精神的にも肉体的にも厳しい仕事を経験しましたが、自己の求めるものに背くことなく成果を出すことが出来たと、改めて誇りを感じた次第です

なぜ仕事をするのか、その原動力は人によって異なって当然です
止むを得ずお金のために働く人も、自分以外の誰か、何かのために働く人も、それぞれ、その人の意思によって働いていることには違いがありません
要はその深いところを知るのは自分だけ、自らの価値観に突き動かされ活動しているに他なりません

しかしその価値観が大きく異り、価値を共有できない環境では、仕事の遂行に大きなストレスが伴うものだと実感します
仕事の「負担化」とは、天候、住環境の悪さや、精神的肉体的疲労の度合いといった小さな要因には比例しません
価値観の差異により、人が人に与えてしまうストレスこそが、仕事が負担と化す要因だと考えます
強い会社、チームとは何れも、共通した価値観の基に個人のベクトルが収束されているものだと感じます
優秀な企業では常に、指導者たるものが仕事の方向性を指し示し、打開する力量を有しており、指導者の責任を実践しているものだと実感します
従い、優秀な集団に於いては、目的達成の為の「合意」があり、その達成の為には小事を拡大することなく社員が一丸となっているのだと感じます
その実践には基礎学力はもとより、受容力、察知力といった人的基本能力の高い社員が選抜されるのが通常です
従い社員個々の能力も、優秀企業では社会的に見て総じて高い事も自然と理解できます

駐在したドバイの某プロジェクトは世界中から集まった精鋭の集団で、一分野のマネージャーとして着任できたことは私の誇りです
しかし皮肉にも世の中で価値観共有できる人達と出会うかどうかには何の保証も無く、一つの賭けでしかないのが実際だと思います
そんな環境で他人同士が力を合わせねばならないのですから、企業でも何でも、総体として最善の成果が出せるかどうかわからないのが現実の儚さであることを踏まえねばなりませんね