弁護士の良心 

元金融マンの弁護士が、日々の反省と自らへの戒めをつづるブログ                      鈴木英司の弁護士活動日記 ひたすら明るく、ひたすら前向きにがモットーです                     

金融ADRの先にあるもの

 弁護士になってから約1年半、私の仕事の多くは、大手銀行・証券との闘いでした。

 全銀協のあっせん申立の事案番号が、直近で平成23年(あ)900番台に突入してきましたから、対銀行のデリバティブ取引にからむ金融ADR申立も、ここ1年で1000件近くになると予想されます。
 その間、私がかかわった対銀行の金融ADRは約100件近くになりそうですから、マーケット・シェアー約10%弱といったところでしょうか(笑
 ある銀行の内部資料によれば、鈴木弁護士は、「銀行出身で、」「取引の銀行収益状況を把握しており、」「・・・するのが常套手段・・・」だそうです。まるで、指名手配犯人ですね(苦笑
 ただ、その事件の一件一件が、当事者会社にとっての大問題だったわけですから、件数や、ましてやシェアーなどは、大した問題ではありません。

 問題は、これら金融ADRでは、解決に至らなかった場合に、紛争をどう解決するかです。
 幸か不幸か、私が関わった紛争の8~9割方は、当事者が100%満足とまではいかなくとも、なんとか金融ADRの枠の中で解決に至っています。
 しかし、「どうしても納得がいかない」場合、又は「その程度で銀行負担では、どうしようなならない場合」もあります。
 この場合には、金融ADRというテーブルから、一度退席して、新たなテーブルを模索する必要があります。
 
 こちらに、万全の準備があれば、また、長期の闘いになっても戦い抜く余裕と覚悟があれば、そのまま訴訟にしても良いでしょう。
 もっとも、同じ裁判所の関与を求めるとしても、裁判だけがテーブルではありません。 調停(特定調停)も有力なテーブルの一つです。
 また、様々な形式での私的整理というテーブルもあります。

 調停委員を挟んで阿吽の呼吸で決まるあっせんプロセスも、それはそれで弁護士としての腕の見せ所です。
 もちろん、裁判官にきちんと判断してもらうための訴訟行為は、弁護士としての本当の力量が試される場所です。
 それに加わえて、相手方銀行等と直接やりあう私的整理は、本当のプロとしての知識と経験がなければ、とてもできない仕事だと思います。

 金融ADRを経ることによって、相手方の出方や基本的な認識を知ることは、次のテーブルへの大きな材料になります。それらをうまく利用できれば、金融ADRが打ち切られて、すぐの調停で、一発和解になったケースもありました。

 幸いなことに、為替レートも1ドル80円のレベルまで戻ってきました。
 金融デリバティブという病魔に侵された会社にとっては、一気に整理するチャンスです。
 微力ではありますが、(すぐに100%満足のご期待にお応えすることは、難しいかもしれませんが)少しでも困っている方々のお力になれればと、毎日、頑張っています。(・∀・)

人生の巡り合わせ

私が、弁護士になろうと思ったのは、45歳を過ぎてから。
外資系の証券会社を辞めて、次の人生を考えたときでした。
当時は、まだ旧試験で、択一と論文、口述の3段階の受験が必要でした。
いい歳をしたおじさんにとっては、結構、過酷な受験でした。

その当時は、為替レートいえば120円/ドルとかで安定しており、日経平均も15000円を目指す勢いでした。
止せばいいのに、元金融マンとしては、受験勉強の合間を縫って(というか、ファンド設立・運営の合間を縫って受験勉強していたのかもしれません)、知人・友人と組んで、日本株式に投資するファンドを立ち上げたのです。

結果は、例のリーマンショックの影響もあり、散々なものでした。
多大な損失でしたが、投資家の皆さんと話合いながら、速やかな解散を決めました。
ファンドの投資先は流動性の低いものが多かったため、解散の過程では、投資家の皆さんには、予想以上の多大な迷惑をおかけしてしまいました。
でも、投資家の皆さんは、みなさん金融に通じていた方々や理解のある方々がほとんどでしたので、最後は、笑って許してくれました。
本当に有難いことでした。

「で、鈴木さんは、ファンドを解散してからどうするの?」
これが、一番厳しい質問でした。
「あの、弁護士になるために、司法修習に行こうと思っています。」と私。
「・・・、そう、頑張ってね」一瞬の間をおいて励ましてくれる投資家。
でも、内心は「うまく、逃げやがって」と、思ったのではないでしょうか・・・
と考えたのは、私の心の狭さでした。
その2年後に、修習が終了して弁護士登録後、真っ先に顧問契約して頂いたのは、投資家の中の社長さんでした。
それ以外の投資家の方々も、「鈴木のお蔭で、大損させられた。」と言いながら、弁護士になった私を、励まし支え続けてくれました。
今でも、これらの方々には頭があがりません。

そんな私が、今、真剣に取り組んでいる事件の多くが、この当時、つまり2005年~2008年にかけて100円を超える為替レートや15000円レベルの株価水準で投資したデリバティブや仕組み債を購入した投資家が、リーマンショック後の円高・株安で被った損失にかかわるものです。
なんという皮肉な巡り合わせでしょうか。

リーマンショックがなければ今でもファンド・マネージャーだったかもしれない私が、リーマンショックの影響で損害を被った被害者の方々のために、今、弁護士として頑張っている・・・
ほんと、人生って分からないものですね。つくづく、そう思います。
でも、そんな分からない人生を、少しでもいい方向にもっていけるとすれば、それは、良い人間関係だと、それだけは明言できます。
今、弁護士として頑張れているのも、私がご迷惑をおかけした方々のお蔭だと、本当に心から感謝しています。

札幌 晴れ -25℃

先週は、大阪と札幌に出張でした。
特に、札幌は寒かった~ (●´ω`●)

平日は、いつもバタバタしていて、
書面作りは週末になってしまうことが多いです。φ(.. )

月曜日の朝、事務所の事務員さんが出勤するなり、
いきなり、どさっと、「はい、これお願いしますね。」
事務員さん (; ̄Д ̄) → ヾ(=^▽^=)ノ
迷惑ですよね。でも、いつも笑顔でテキパキと処理してくれます。
いつも、月曜日の朝一番から、ごめんなさいね。m(_ _)m
感謝しています。

日本の弁護士は世界一幸せ?

年末の仕事の合間に、笑顔 (☆゚∀゚) を一つ。

このサイトを見てそう思いました。

http://www.break.com/index/the-worlds-most-polite-soccer-hooligans-2278312

これを見た世界中の人々が、
「我が国ではあり得ねー。」
("only in Japan...")
「これが文明国というものだ。」
("they are far more advanced as a society than us.")
「生まれた国を間違えた。」
("This is why we will never beat the Japanese.")
と(皮肉まじりに)絶賛?する光景です。

世界中の弁護士も「日本の弁護士はどんなに楽だろう」と羨ましがるのではないでしょうか。
みんな、こんなに法とマナーを尊重するのですから。

弁護士の大増員が日本には合わないとの論理には組しない私も、日本人の持っている世界に誇れる大切なものがあると思いました。


今日の日本経済新聞

 マネー&インベストメント欄に、私のコメントした記事が掲載されてますので、見てね (・∀・)

 今日は、これから7時の便で四国に出張です。

来年も、1月1日からお仕事 

 皆様のお蔭で、今年も一年を無事に過ごすことができ(るはず)ました。

 年末年始は、裁判所もまとまって休廷期間に入りますので、最近の次回期日指定は、来年の1月末から2月にかけてになり、金融ADRについてもこの間はお休み。

 ということで、あと少し、でも、少なくない事件の、小さくない山を何度か乗り越えれば、お正月。

 お正月こそは、じっくり・ゆっくり仕事するぞ・・・ (´∀`*)
 と意気込んでいたら、弁護士会からファックスが・・・

 「被疑者国選休日待機場所確認についてのお願い」
 「待機日:平成24年1月1日(日)」 (つд⊂)ゴシゴシ
 「待機時間は午前10時から午後5時半までですので、よろしくお願いいたします。」 。゜゜(´□`。)°゜。

 被疑者国選とは、刑事事件の被疑者が起訴されていなくても、勾留状が発せられていたら(刑訴法37条の2)、貧困その他の事由により弁護人を選任することができない場合(たとえば、資力50万円未満)には、国選弁護人を請求できる制度です(資力50万円以上でも可能な場合もあります)。

 ちょっとややこしいですが、逮捕されても72時間以内で勾留状が発せられていないと、被疑者国選ではなく、弁護士会の当番さんの登場(もちろん、勾留状が発せられれば被疑者国選に切り替え可能)となります。
 ですから、もし、私の被疑者国選に偶然当たるとすれば、東京でクリスマス前後に逮捕され、勾留されてしまった方々の中からおひとり様に限り・・・ということになります。
 もちろん、このブログを読んで下さっている方の中からは、そんな方は出ないと思いますが。

こんな銀行は許せない (`・д・´)

 本当に幸せなことではありますが、こんな私を頼りにして頂ける方々のために、時間を惜しんで頑張っている毎日です。

 大手証券会社にいいように扱われた個人投資家の方々もなんとかしなくてはなりませんが、同じように、大手銀行に翻弄される全国の中小企業の方々のためにも、微力ですが、本当になんとかしなくてはと、痛切に思っています。

 顧客にとって必要もなく不利益なデリバティブ商品を、ただただ自らの大きな収益をあげたいがため、事実とは明らかに反する稟議書を作文して決裁をとおし、現在のように深刻な問題となっても、ADRの場で、その稟議書通りの理屈で強弁する銀行。
(゚Д゚)ゴルァ!!

 自らが執拗に勧誘し強引に販売したデリバティブ商品が原因で、資金繰りに窮することになった中小企業に、あたかも事業に失敗した経営責任をとれとばかりの態度の銀行。
ヽ(#`Д´)ノオマエノセイダロ!!

 もちろん、このような状況を招いた責任を感じているのか、この問題に真摯に対応していただいている銀行(さすが、私の出身銀行だけあります)もありますが、そうでない銀行もたくさんあることは、非常に残念です。

 最近、ちょっとオバーワーク気味かなとは思いつつ、東京、名古屋、大阪はもちろん、北海道から四国・九州まで、飛び回っている毎日です。

 

 

時間がかかっても粘り強く

なかなかブログ再開には至りませんが、つなぎのメッセージを一つだけ。

どんなに上手くいかない状況であっても、弁護士に相談するような事件は、しょせん同じ人間同士の紛争です。
神様にしか救えない重い病などとは違います。
とはいっても、同じ人間という相手のあることで、そう簡単に思い通りに行くはずもありあません。
ご依頼人の早く解決したいお気持ちは良くわかります。
しかし、粘り強く頑張っていれば、「必ず」途は開けます。
そう信じて、毎日、頑張っています。

最近、やっと沖縄のご依頼人の事件解決への途が開けました。
その代りでしょうか? 北海道からの依頼が立て続けに来るようになりました。
それも、オホーツク海側や太平洋側のご依頼人です。
沖縄も北海道も、ご依頼人の事件が解決するまでは、観光気分になるわけにはいきませんが、飛行機大好きな私にとっては、まったく苦にならない出張です。

ということで、今日も頑張るぞ! (*゚∀゚)ノ

仕組み債のセミナーで講師予定

来月の10月24日(月曜日)に、仕組み債とADRについてお話する予定になりました。

http://www.npo-shoken.or.jp/course/reception.html/1778

ご興味ある方は、来てくださいね。

途中経過

 突然、ブログを中止してごめんないさい。
 
 その後も、多くの依頼者の方々のために、
 
 弁護士としての責任の重さをひしひしと感じながらも、
 
 毎日、元気に頑張っています。

 すぐに再開とはいきませんが、またお会いできる日を楽しみにしております。

 大きな目標の一つには、大手銀行相手の全面勝訴判決があります。

 .。゚+.(・∀・)゚+.゚
 
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