赤シルの休日

このページは赤シル君から送られてくる報告書を元に作成されております。
マシントラブル・作業内容などの報告です。何かの役に立つかも。

2009年02月

みなさま、お久しぶりです。

久々に大物の作業依頼がきましたので、ブログを書いております。

作業内容は、ヘッドガスケット組み込み依頼です。



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まず、組み込むエンジンを引き取りに行き、自宅に運び込み。


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取り合えず、補器類を外して行きます。
タービン・ダイナモ・インマニを外しました。



と、言っている間に…

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ヘッドを降ろしちゃいました。

ヘッドは、面研に出し、返って来るのを待ちます。

その間に、ブロックの掃除ですが、オイル汚れが激しいし、オイルパンのヘコミがあったので、ついでにバラして修正します。

やっぱり、綺麗な方が次のオーナーさんも喜ぶでしょう。


私的な考えですが、車載状態でもヘッドガスケットの交換は出来ると思いますが、私はしません。

その理由として、腰が痛くなるから…。
も、ありますが、ガスケットを綺麗に掃除するときに、必ず削りカスがオイルラインや水ラインに落ちる可能性があるからです。

エンジンスタンドに掛けて、削りカス取った方が作業がしやすいし、変な目詰まりを起こさない可能性が高いからです。

あと、必ずヘッドの面研を行います。
SRエンジンのヘッドはひじょうに歪みやすく、ブローした事の無いエンジンでも0.15〜0.20ミリの歪みがあります。この作業をしないうちに、そのままメタルガスケットを組むのは非常に危険で、逆にエンジンの寿命を短くしてしまう恐れがあるためです。

ちなみに、純正のガスケットでもハイブーストをかける事はできますが、耐久性がぐっと落ちます。
純正のガスケットは、シール性が良いため多少歪みがあっても問題なのですが、メタルガスケットになるとシール性が非常に悪いので、面研作業は必須です。

メタルにした方が、耐久性はイイですが、面研をして組まないと逆に耐久性を落とす可能性がありますので、ご注意を…。

ピットの方の見学が済んだ所で、2階にある展示室の方に行きました。

全ての写真を載せるのは大変だから、解説付きで一部紹介していきます。


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<トヨタ S800> 
まず、階段を上がって、すぐに目に付いた車です。通称、ヨタハチとかトヨハチって言うみたいです。
この車は、ここに来た時には、外装も良かったらしく、そのまま展示していたらしいのですが、どうも調子がおかしいってことで、レストア作業に取り掛かると、フロアーがすべて腐っていたらしく、すべて鉄板で張替えをしたらしいです。
その時に、車をひっくり返して、張替え作業をしたらしいですわ。


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<シトロエン 11B 1953年式>
この車は、お客さんが東南アジアから買ってきたらしいのですが、エンジンは水没したようになっており、水とオイルが混じっていたらしく(カフェオレですよ)、水ラインは、水垢で詰まっていたそうです。
一番激しかったのは、左右のブレーキキャリパーが違うところ。さすがにそれは、トヨタ車の者を流用しているらしいのですが、ステアリングラックをワンオフで作ったりと、レストアするのに、一番大変だったそうですわ。
東南アジアの方は、ちゃんとした工具が無いので、適当なものを使って整備するので、ネジもバラバラだそうです。


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<BMW イセッタ 300>
この車の一番面白いところは、フレームとボディが分解できるところです。まぁ、ボディがカウル変わりになっていると言うことです。
見た目では分かりませんが、この車は前から乗り込むのですよ。
どうやってドアを閉めるかって…。
想像にお任せしますわww

本当はもっと紹介したい車がいっぱいなのですが、一応説明も無いと私らしい日記にならないので…。

しかし、今まで旧車やレストアには興味無かったのですが、ピットでオジサン達と話し、レストアした資料を見せてもらい、なおかつ治した車を観た事で、テンションは上々となりました。

しかも、このレストアした車は全て実動します。
そこがまたシビれるね!

ちなみに、1階に展示してあるレーシングカーは、動きませんからあしからず…。

以上!

リンクを貼っておきますね。
http://www.megaweb.gr.jp/FloorGuide/HistoryGarage/

東京へ出張があり、ついでに東京観光と言うことで、お台場に行ってきました。

事前に、すいか。君より、お台場のメガウェイブに、トヨタの旧車を展示しているところがあると聞いていたので、興味津々でいってまいりました。

本日の参加者は、弟と457氏、私の男3人です。

ゆりかもめに乗って、お台場で下車しましたが、先にフジテレビを見学。
その後に、歩いてメガウェイブにいきました。直接行きたい時は、青梅で下車した方が良いでしょう。

初めに、トヨタのシティショウケースと言う、大きい新車の展示所があるのですが、あまり新車は興味なし…。
まぁ、レクサスぐらいはみたかなぁ。

やっぱり、一番の目的である、ヒストリーガレージに直行します。

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入り口はこんな感じ。
場所的には、メガウェイブの一番奥にあります。


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1999年だったかな?
ルマン24時間耐久レースで優勝したTS020です。
レギュレーションの意表をついた車だとか…。

そのほかに、サファリで優勝したST185セリカや、ちょっとの間WRCで走っていたカローラ、モモ・アペックスMR2のレーシングカーが展示してあります。
やっぱり、見た目がカッコイイ!


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そして、ここが旧車をレストアするピットになります。
3人でジロジロ見ていたら、展示場の方が、声をかけてくれて、ピットの中に入れてもらえました。
ありがとです!


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なかに入れてもらうと、一人のオジサンが声をかけてきてくれました。
結構、楽しくお話しする方で、4人で話しこんでしまいました。


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ちょうど1台、ベンツの古い車をレストア中。
エンジンルームが物凄く綺麗!
綺麗に見せるコツがあるらしく、メモメモ…。

やっぱり、エンジンルームが綺麗なだけで、やってる感じがするのは私だけ…。


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ただ今の作業は、リアバンパー裏の鉄板を補修中。


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そして、こんな物も…。
エンジンのミニチュアですよ。
ちゃんと削り出しでつくっているし、純正パーツと同じ部品点数。
作りは、まさに本物!


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最後に、今までレストアした資料を見せていただきました。

レストアって、いままであまり興味なかったのですが、ここで見学したら、自分もやりたくなっちゃったです。

そのうち、赤シル号もレストアの部類に入ってくるかも…。

あと、ここで働くオジサン達は、結構年齢が高い。
それは何故かと言うと、メカニックと言うより職人気質が多いですね。

昔の整備士って、エンジンが壊れたら、載せ換えじゃなくて、エンジンバラして組み立てていたのですからね。

本当に感心しますわ。

以上、ピット見学編終了。

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