写会人日記

2017年04月30日

WTC決死のパノラマ撮影

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 関空に行く高速から見たWTCビルは外から見ても寂しげで背が高い分それは隠しようもなくより寂しげに見えた。出来た当初は西日本で一番高いビル(256m)とかで注目を浴びていたし、そのビルの屋上のヘリポートからのパノラマ写真の撮影依頼も面白そうだと二つ返事で受けたほどだ。
 20年ほど前のことだ。簡単に引き受けるのではなかったと後悔するのに時間はかからなかった。三脚据えて水平とって360°回せばいいだろうと考えていたがロケハンに訪れて「これはアカン。危険すぎる。」ほんまにビビって、失礼しまーすと帰りかけたがそうもいかない。プロジェクトはスタートしてしまっている。何しろヘリポートだから柵や手すりがない。ずんべらぼんだ。真ん中からカメラを回転させていてはヘリポートの端がかかって半分くらいが切れる。つまり柵も何もないへリポートの端をぐるっと移動しながらの撮影となる。しかも昼と夜の2パターン。やってみて思った。いちばん難儀なのは風なのだ。ずっと強い風が吹いている。そして時折突風が襲う。夜の撮影の時だったか、風が強くてアシスタントのF嬢は撮影している間立つことができずにヘリポートの真ん中にへばりついていた。わたしといえばみんなの手前平気な顔で端を回りながら撮影はしたが、途中突風に体を持っていかれそうになったのも一度や二度ではなかった。命綱も何もない。ようやったなと思う。今思い出してもゾッとする。冗談ではなく体が浮きましたから。あのときちょっと飛び上がったらそのまま鳥になって空を飛べたかも、なんてロマンチックなことをいまなら言えるけどね。決死のパノラマ撮影行「この空を飛べたら」の巻でした。

WTCパノラマ昼7-2





WTCパノラマ夜7-2