写会人日記

2018年10月12日

読まずに死ねるか「雲上雲下」

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 中央公論文芸賞を受賞した朝井まかてさんの「雲上雲下」。民話をスリリングに紡ぎ、ストーリテラーは”草”という大胆な着想の小説。この手のファンタージー的な小説の苦手なわたしも一気に読めました。難解な言葉も出てきますが、何故かスッと読める。その理由を選者の一人鹿島茂さんは「それはブレス(息継ぎ)です。ブレスが巧みなので、どれほど難しい言葉が出てきても読者はそれを意識することなくページをめくることができるのですが、朝井さんこそ現代の森鴎外というべきブレスの名人で、どんな読者もいささかも苦しむことなくテクストを辿ることができます」と書いています。なるほどね。ブレスか。勉強になりました。選者の一人林真理子さんは「私の知っている限り、初めての選考委員満場一致の受賞である。小説の素晴らしさを味わわせていただいて。ありがとうと言いたい」と絶賛。ぜひご一読を。わたしの撮影した朝井まかてさんが掲載されている婦人公論「中央公論文芸賞」発表の記事もあわせてお読みください。