写会人日記

2019年06月10日

お聖どんよ永遠なれ

 田辺聖子さん。その存在の大きさを改めて認識しました。
ただただ悲しくてどうしようもない。
今世紀中は喪に服したい。そんな気持ちです。
ずっと喪に服していれば、ずっと一緒にいてくれるのではないか。
そんな思いで過去の日記を並べて記録し、記憶しておきたいと思います。

芋たこなんきん 2008-3-4
田辺聖子さんとスヌーピー01
 ご本人の「お聖どんアドベンチャー」なんて作品がありましたが、その呼び名がぴったりの、いつまでたってもかわいく親しみやすい田辺聖子さん。伊丹のご自宅には何度も撮影に来ていて、だがそのわりには「あんたよう来てくれてる写真の人やなあ」という程度の認識なのがさみしい。かもかのおっちゃんご存命の頃、色とりどりの花が咲く庭でおふたりの写真を撮ったのを思い出す。いまは1メートルのスヌーピーたちがお聖どんの周りを固めています。自慢は以前、2階の「アンの部屋」を見せてもらったこと。それに黒岩重吾さんの葬儀で葬儀委員長だった田辺先生の「妻をめとらば」を聴けたことだ。ご自宅は華やかで居心地がいいのです。先生の生家が写真館なので写真を撮る時にいつも少し緊張してしまうことをのぞけば。


お聖どん文化勲章 2008-11-13
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先日、文化勲章を受けた田辺聖子さんを伊丹のご自宅で。かわいい女を描くことをメインに、古典や評伝にもすばらしい才能を発揮する女史だが、いわゆる大衆文学に文化勲章はめったにない。多方面からのお祝いの蘭にかこまれながらご本人はいたってクール。庭にはこの春亡くなった愛犬マルちゃんのお墓が建てられていました。合掌。



聖子さんポートレート 2009-6-5

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 わたしら、聖子さんといえば田辺聖子さんで、途中松田聖子に押されはしたものの、やはり今また田辺聖子さん。少し親しみを込めてお聖さん、さらに筒井康隆さん風にお聖どん。伊丹のご自宅のバラが咲く美しいお庭で「お見合い写真に使えるように撮ってね」先生の軽口に(真剣やったらどうしよ)和気あいあいのポートレート撮影。何度も通ってはいるが初めての2ショットをいただいた。ついでに、マルちゃん亡き後やってきたクウちゃんとも2ショット。お二人(ではないけど)ともかわいいキュートな女性なのでした。


お聖どん(と)アドベンチャー 2011-6-6

imageimage 聖子といえば? 松田、橋本、野田? いいえわたしらは間違いなく田辺さんですね。終戦直後の金物問屋のOL時代はなべちゃんとかベーヤンとかよばれていたらしいです。そう田辺聖子さんです。あえて天才お聖どんとよばせていただきますが、今の若い女性にも大人気の作品群は軽妙かつ秀逸で「漫才が満載された哲学書」という人もいて、「面白うてやがて悲しき」人間を描いて並ぶ人がいないまさに大阪の至宝といえます。婦人誌の撮影で伊丹のご自宅を訪問。ひとときスヌーピーに代わってお側に寄ってのツーショット。まだまだお元気な様子に安心いたしました。今後もさらに多彩でしゃれた表現で人間と社会を表現していただきたいものであります。たとえばお聖どん、今日の出来事を書くとするなら「あらまほしき殿方現れ…」てところでしょうか。それはないですか。いやわかりません。なんせお聖どん、かもかのおっちゃんを愛した方ですから。


まいにちばらいろ  2011-12-1

imageimageいつもキュートでパワポジ(パワフルでポジティブ)な田辺聖子センセ。会えば必ず元気をもらいます。「悩みなんかあんたひとまず横に置いといたらよろし。そんなん、つきおうとかんでもええんよ」。「…ほんまや!」てな具合に悩みもたちまち解決します。サガンのような小粋なラブロマンスから古典、硬派な評伝まで多数の優れた作品は「この右手から生まれたのですね」「そんなこというて触りたいんと違うの?」「バレました?」ハハハ…てな具合に、田辺聖子先生の撮影は明るく楽しく進みます。何度も撮影させていただいていますが、田辺先生は大阪の田辺写真館の長女でらして「写真関係」の大先輩だから「どう撮れてるのかしら、楽しみだわ」という言葉にも、いつも緊張してしまうわたしです。先生は「幸福な人間は親切である」という言葉を何かに書かれていました。ひっくり返せば「親切にすれば幸せになる」とアレンジできますね。がんばろ。受け手の感性も問うけれど、先生の言葉はいつも示唆に富んでます。

 きょうの一曲はこれでしょう
DAYS OF WINE AND ROSES=酒とバラの日々= 
The days of wine and roses 
Laugh and run away like a child at play …