写会人日記

2021年07月29日

「終わりよければすべてよし」益川先生撮影でのトチリ顛末

ノーベル物理学賞受賞 益川敏英さんがお亡くなりになった。 81歳だった。
ユニークなエピソードもたくさんある、真っ直ぐで素晴らしい先生。まさに巨星墜つというのにふさわしい先生でした。"あのこと"を書きたいと思っていた矢先でした。
わたしの3大トチリ(=遅刻)のひとつが益川先生の撮影で、思い出してもドキドキします。その話のブログを再掲しました。読みください。ちょっとおもしろいです。
益川先生よ永遠なれ。
2010年05月28日
終わりよければ…
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いやぁ、「終わりよければすべてよし」と言いますが、今回は「さらによし」と換えてもいいほどの、いやそれでも足らない感じなので近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間によし」の「三方よし」を意味がわからなくなるのも構わず引っ張り出してきたいほどの奇跡の日となったのでした。この日、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英先生を京産大で撮影の予定でした。インタビューは高名な科学ライターの竹内薫さん。取材時間は1時間。ところがなんとわたしは取材開始時刻にまだ大阪にいたのでした。それからのドタバタぶりは書きたくないのですが、結果はこの益川先生の笑顔でわかるように、約2時間よい雰囲気ででインタビューでき、「かえってよかった」という結果になったのです。こんなことがあるんやね。わたしか、竹内さんか編集者のNさんかの日頃の行いの良さのせい。あるいは全員の力が合わさったおかげ。いや、これは天才益川先生のパワーのなすところでしょう。ちなみに先生はこのドタバタをご存じないのです。意図せず周囲を収める力があるのでしょう。話を聞いていてそう思いました。先生は「(ノーベル賞受賞も)あまりうれしくない」「あれは35年前の研究」などと言ったり授賞式のスピーチを日本語で行ったり、頑固でへんこつなイメージですが、じつはまったく違ってひじょうにかわいい方(失礼)で、内容は書けませんが天才ならではのエピソードなど楽しく聞かせていただきました。アイデアは散歩の時に生まれるそうで適度に雑音があった方が集中できるといいます。よく車に轢かれそうになって、横断歩道をどう渡ったかもわからないときがあるそうです。気をつけてくださいよ、先生、ほんま、大事な体なのに。そういわれればわたしも歩いていてよく車に轢かれそうになるけれど、それは前を歩いているお姉さんのお尻に見とれていてのことで、なーんも生み出さない散歩です。ここに天才と凡人の大きな違いがあるのですね。ええねんそれで。というかイヤや言うても詮ないことでして。そうそう、先生やはり観察力が鋭く、わたしが小さなライトでライティングしていたら、「今はライトも簡単になったねぇ」「そうなんです。デジタルになって高感度になったので大きなライトはいらないんです」「むかしはマグネシウムをボーンと焚いてすごかった」「え、えぇー、そこからですか」一同大笑いのうちにお開きとなったのでした。メデタシメデタシ。


psharuky at 23:55 │