写会人日記

2022年07月12日

小出先生の「安倍さんに対する銃撃について」に全面的に賛同する

5c2caf7b 日本の政治状況は見れば見るほど腹の立つことばかり。過剰なインプットに体の調子も悪くなり、アウトプットできずにさらに体が悪くなるという状態だ。安倍に対する銃撃殺害事件に対しても思うことはたくさんあるがまとめるだけの気力体力、能力が衰えたのかきちんと書けない。そこで尊敬する小出裕章先生の書かれた「アベさんに対する銃撃について思うこと」をお借りして、そしてそれに全面的に賛同の意を示して、私の言いたいこととします。かつては、安倍、橋下に関してはこのブログでも相当書いている。検索して読んでみてください。 写真は2011年07月29日京大原子炉実験所で
アベさんに対する銃撃について思うこと 2022年 7 月 9 日 小出 裕章  アベさんが銃撃を受けて死んだ。悲しくはない。アベさんは私が最 も嫌う、少なくとも片手で数えられる5人に入る人だった。アベさん がやったことは特定秘密保護法制定、集団的自衛権を認めた戦争法 制定、共謀罪創設、フクシマ事故を忘れさせるための東京オリンピッ ク誘致、そしてさらに憲法改悪まで進めようとしていた。彼のしたこ と、しようとしてきたことはただただカネ儲け、戦争ができる国への 道づくりだった。  アベさんは弱い立場の国・人達に対しては居丈高になり、強い国・ 人達に対してはとことん卑屈になる最低の人だった。朝鮮を徹底的 にバッシングし、トランプさんにはこびへつらって、彼の言いなりに 膨大な武器を購入した。彼は息をするかのように嘘をついた。森友学 園、加計学園、桜を観る会、アベノマスク...彼とその取り巻きの利権 集団で、国民のカネを、あたかも自分のカネでもあるかのように使い 放題にした。それがばれそうになると、丸ごと抱え込んだ官僚組織を 使って証拠の隠ぺい、改ざん、廃棄をして自分の罪を逃れた。その中 で、自死を強いられる人まで出たが、彼は何の責任も取らないまま逃 げおおせた。私は彼の悪行を一つひとつ明らかにし、処罰したいと思 ってきた。 私は一人ひとりの人間は、他にかけがえのないその人であり、殺し ていい命も、殺されていい命も、一つとして存在していないと公言し てきた。アベさんにはこれ以上の悪行を積む前に死んでほしいとは 思ったが、殺していいとは思っていなかった。悪行についての責任を 取らせることができないまま彼が殺されてしまったことをむしろ残 念に思う。  多くの人が「民主主義社会では許されない蛮行」と言うが、私はそ の意見に与しない。すべての行為、出来事は歴史の大河の中で生まれ る。歴史と切り離して、個々の行為を評価することはもともと誤っている。そもそも日本というこの国が民主主義的であると本気で思っ ている人がいるとすれば、それこそ不思議である。  国民、特に若い人たちを貧困に落とし、政治に関して考える力すら 奪った。民主主義の根幹は選挙だなどと言いながら、自分に都合のい い小選挙区制を敷き、どんなに低投票率であっても、選挙に勝てば後 は好き放題。国民の血税をあたかも自分のカネでもあるかのように、 自分と身内にばらまいた。原子力など、どれほどの血税をつぎ込んで 無駄にしたか考えるだけでもばかばかしい。日本で作られた57基 の原発は全て自由民主党が政権をとっている時に安全だと言って認 可された。もちろん福島第一原発だって、安全だとして認可された。 その福島原発が事故を起こし、膨大な被害と被害者が出、事故後11 年経った今も「原子力緊急事態宣言」が解除できないまま被害者たち が苦難にあえいでいる。それでも、アベさんを含め自民党の誰一人と して、そして自民党を支えて原発を推進してきた官僚たちも誰一人 として責任を取らない。もちろん裁判所すら原発を許してきた国の 組織であり、その裁判所は国の責任を認めないし、東京電力の会長・ 社長以下の責任も認めない。どんな悲惨な事故を起こしても誰も責 任を取らずに済むということをフクシマ事故から学んだ彼らはこれ からもまた原子力を推進すると言っている。さらに、これからは軍事 費を倍増させ、日本を戦争ができる国にしようとする。  愚かな国民には愚かな政府。それが民主主義であるというのであ れば、そうかもしれない。しかし、それなら、虐げられた人々、抑圧 された人々の悲しみはいつの日か􏰀発する。今回、アベさんを銃撃し た人の思いは分からない。でも、何度も言うが、はじめから「許しが たい蛮行」として非難する意見には私は与さない。  心配なことは、投票日を目前にした参議院選挙に、アベさんが可哀 想とかいう意見が反映されてしまわないかということだ。さらに、今 回の出来事を理由に、治安維持法、共謀罪などがこれまで以上に強化 され、この国がますます非民主主義的で息苦しい国にされてしまう のではないかと私は危惧する。


psharuky at 22:24 │