写会人日記

2024年03月07日

観ずに死ねるか「ブラックドッグ〜新米教師コ・ハヌル〜」

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観ずに死ねるか 
「ブラックドッグ〜新米教師コ・ハヌル〜」  そして尹東柱
 いまわたしのNetflix1位です。教師側から見た学園モノといえばなんか軽い感じですが、正規教師と非正規雇用教師の凄まじい格差。私立と公立高校の競争。厳しい受験戦争。学校独自のアピール戦略。教師間、生徒間また教師と親とのトラブルなどを徹底的にリアルに描いていて秀逸なドラマです。なにしろ韓流定番のラブアフェアも、タイトルから想像されるサスペンス、アクション、ブラッドなシーンなども全く無くそれでいて引き込まれる。それを成り立たせている監督、キャラを演じ分ける出演者、脚本、映像の技術はさすが韓流ドラマだと感心する。新任の非正規教師コ・ハヌル(ソ・ヒョンジン)のいちいち「え? え?」と聞き返すのがちょっとうっとおしいけれど、新人のときはそうなのかなと、経験を積むにつれてなくなるのはそれも計算なのかなと。そうならそれもすごいです。と見てみると、それもそのはず「愛の不時着」「トッケビ」など名作を生んだスタジオドラゴンの制作でした。静かに落ち着いて見れる昨今めずらしいドラマです。ぜひー。
 それから驚いたのは最終話。コ・ハヌルが公立高校の国語教師になった授業の中で「41ページを開いて。きょうは尹東柱(ユン・ドンジュ)の自画像です」にびっくりした。いや驚くに当たらない。教科書にも載っているのは知られたことでした。尹東柱といえば同志社大学に留学中に朝鮮語で詩を書いていたという理由で逮捕され(1943)、福岡刑務所で無惨に”殺された”(1945.2)若き天才詩人(享年27)だ。死後出版された「空と風と星と詩」は韓国で大ベストセラーとなった。わたしの愛読書でもある。
詩集の序詩がコレだ。
「死ぬ日まで天をあおぎ
一点の恥じ入ることもないことを
葉あいにおきる風にすら
私は思いわずらった。
星を歌う心で
すべての絶え入るものをいとおしまねば
そしてわたしに与えられた道を
歩いて行かねば。
今夜も星が 風にかすれて泣いている。」
その後にドラマであった「自画像」が続く。
下鴨署は彼の逮捕時に多数の詩や日記を押収したままだ。どーしてくれるねん下鴨署。返さんかい。それどころか若き詩人を獄死させた。許せん。
こんなことを日本人は何も知らん。「反日有理」はものの道理である。
写真は同志社大学今出川キャンパスにある尹東柱の碑。訪れる人も多い。

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psharuky at 23:49 │