Puffettの銘柄選び日記

株式投資情報Puffettの銘柄選びBLOG。定期的な銘柄スクリーニングを実施。注目銘柄や経済コラムも書いています。 since 2004

配当こそ愛!?

Kindle対応の電子書籍のみですが、「個人投資家への手紙 」という、個人投資家が書いた本が面白かったのでご紹介。


ウォーレン・バフェットのことは幾分研究していたつもりの私ですが、気づかされることがたくさんあった。


■ROE、FCF重視

これはバフェット好きなら着目しているであろう企業の評価指標ですね。

高いROEで継続して事業を行うと、株主資本が毎年増加するので、株主ウハウハな訳です。

ただし、株価にそれが反映されるかどうかは別の問題ですが、長期的に見て株価に反映されていくでしょう。


■自社株買い重視

自社株買いも同じ理由で、企業が自社の株を買って償却し、株数を減らすことで、一株あたりの株主資本が増えていくことになります。

自社株買いを行う企業は株主重視の企業と言えます。


■大型成長株重視??

そもそも、バフェットは有望成長株を見分ける能力があって、そこに大きく投資することで、資産を築いてきた印象が大きいですが、そうではないとの研究もあるそうです。

すでに大きくなっていた企業で、ブランド力が容易にくつがえらない企業、さらに上記のような株主重視の政策をとっている企業を買い続けているとのこと。

このあたりも、イメージと少し違いますね。


■配当重視??

バフェットは株を売らないことで有名ですが、なぜ次々と企業を買収できるのか?それは配当があるからです。(もちろん株式交換もするでしょうが)

配当はきまぐれな株価によらない、株主への利益還元方法であり、とくに米国などでは重視されます。


配当は二重課税だから悪だと思っていましたが、それだけで終わらせてはならないようです。



このような視点で米国株(ダウ平均に採用されるような大企業)を調べると、驚異的な利益とROEを継続して産み出し、(自社株買いなども通じて)株主資本を増やし続けていることに気づきます。配当利率も高い。

正直言って、世界で活躍する日本企業(トヨタとか、ユニクロなど)がかすむほどです。


米国株がいつでも強い理由が一つ分かった気がします。


金の市場動向(2012年春)

私は三菱マテリアルというところで純金積立てをやっています。

三菱マテリアルから3ヶ月に一度送られてくる会報(マイ・ゴールドプランニュース)が、毎回秀逸にまとまっていて気に入っています。

かい摘んで内容をご紹介しちゃいます。


■金の需給状況

昔は「有事のドル買い」が当たり前で、欧州の主要中央銀行が金を年間500トンも売っていた。

現在は米ドルの低迷とギリシャ・ショックで、新興国中央銀行が中心となって年間400トンも金を買っている。

これが、下記のようなグラフになる原因。

Gold Chart

しかも金の生産量はあまり増えておらず、年間2800トン。

(金価格の高騰で、リサイクルに頼らざる終えない状況)

中国・インドの年間需要は1700トンオーバー。


■金価格が下がるシナリオ

欧米の経済が本格回復すると米ドルとユーロに信頼が戻り、「代替通貨」である金の買いが減る。

アメリカは景気回復しつつあるとはいえ、ヨーロッパの債務危機解消はすぐには無理でしょう。(そもそもまだ延命措置しかしていない。)


中国バブルが崩壊すれば中国の金需要も減るが、中国の現在の金利は3%であり、まだまだ景気浮揚のための利下げ余地がある。


新社会人に贈る「積立て投資の話」

昨日の米国市場は-0.95%と久々に大きく下げました。

ロイター:米国株続落、一段の金融緩和への期待低下

この記事にあるように、市場はQE3を待ち望んでいて、FRBが「QE3やらないかも」という態度を見せたとたんにだだをこねはじめました。

他力本願で、実体経済を反映しているのか分からない、全く困ったものです。

こんな状況を作りだしてしまったFRBの態度にも問題があるかと。


ただ、世界の中央銀行(アメリカも日本もEUも)が金融緩和をはじめている現在、「すでにQE3が始まっている」と考えるのが正しいのではないか、とも思っています。

前回の金融緩和で騰がったのは新興国市場ですが、今度はどこかな?



さて、「新社会人向け」のシリーズとして、本日は投資の話を。
 

前回の記事でも書いた通り、「収入を増やす」「支出を減らす」これがまず先。

社会人1年目の皆さんですと、スーツとか靴なんかを買い揃えるので大変でしょうが、焦らずいきましょう。

ただ、支出を減らす感覚・習慣というのをなるべく早く身につけなければなりませんから、自分が支払っている固定的な費用(携帯電話代や高熱費、家賃など)を積極的に見直しした方が良いと思います。


そして「投資して運用する」。

株・国債・金・不動産などなど、投資先は色々ありますが、投資対象に対する深い知識が必要で、前にも書きましたが、とても難しいです。

ですが、自分の貴重なお金を実際に投資してこそ、実感できるものだとも思います。


みなさんはこれから本業の知識も身につけていかなければなりませんから、できるだけ手間のかからない投資方法について書いてみたいと思います。



投資を行うには、ものごとが向かう方向を見極める必要があります。

例えば、「日本はもうダメだ〜!」という人は日本の不動産とか株は将来値下がりする危険なものにうつるでしょうし、「日本は絶対復活する!」と思っている人にとっては、日本の不動産や株は、将来値上がりする魅力的なものに見えます。


最近の例で言うと、EUの国々が債務危機に陥っているなか、米国株(ダウ工業平均)は14000ドル越えの史上最高値を目指していると言われていました。

EUが危機に陥る中、米国の経済は堅調、と多くの人に認識されていたのです。

こんな状況を予想するのは難しいことでした。


そう、ものごとが良い方向に向かうか悪い方向に向かうかは予想できないんです。

予想しちゃうすごい人もいるにはいるんですが、多くの投資のプロと呼ばれる人達も様々な相場(市場で決まるものごとの値段や取引のこと言います)で損をしています。



このような相場の中で利益を出すためには、「ドルコスト平均法」という投資方法が有効と言われています。

一定額を一定の間隔で同一対象に投資(積立て投資と言います)する方法ですが、投資対象の価格が安くなったときは多めに買えますし、投資対象の価格が高くなったときは少なめに買うことになります。


社会人にとってもこの方法は有効で、例えば毎月一定額を投資しつづけたとるすと、

  • 毎月一定額が口座から自動的に引き落とされるので、嫌でも(止めなければ)投資額が積上っていく。
  • 毎回決まったものに、決まった額を、決まったタイミングで自動的に投資するので、手間がかからない。
  • 手取り給与から投資額を差し引いたお金の中で生活しなければならないので、自然と支出を減らす感覚が身に付く。
  • 長年続けていると、相場の上昇期が来た時に利益が出る。

というメリットがあります。


まあ、日本の相場の多くは長期で下がっているものが多いので信じられないかもしれませんが。。。


投資対象にしたって、多くのお金を投資家(投資をはじめたあなたも含みます)から集めて、小口にして売る「投資信託」というものがありますから、一つに決めきれない人はそういうパッケージ(金融商品)に投資すれば良いのです。


まあ、投資信託は手数料を多く取られたり、税金の問題があったり、と色々注意しなければならないのですが。
【参考】投資信託で国際分散投資を  


ここら辺の詳しいことは、以下の本を読んでいただくのが一番良いと思います。

最新の優良投資信託事情や、注意しなければならない点が分かりやすく詰まっている良書です。
自己投資だと思って、是非読んでみて下さい!

はじめての積立て投資1年生 月1万円からコツコツはじめて増やせるしくみがわかる本 (アスカビジネス)はじめての積立て投資1年生 月1万円からコツコツはじめて増やせるしくみがわかる本 (アスカビジネス)
著者:竹内 弘樹
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では、頑張って!

新社会人に贈る「お金の話」

ブログを2年ほどほったかしにしてしまいました。

その間、ブログのことなんて考えられないくらい忙しかったのですが、投資や資産運用については毎日のように考えていました。

見下した見方をされるかもしれませんが、自分はやっぱりお金が好きなんだなとつくづく感じました、笑。


「お金」というと語弊があるのかもしれません。

投資で利益が出るだけでなく、生活の中でコスト(経費や時間)を削減できたり、良い物を安く買うことができたりすると「よっしゃ!やったった!」って思うんですよね。

まあ単純なんでしょうが。。。


この間の投資の方ですが、これまでの反省・失敗なども振り返って投資方法も変えたりした結果、昨年のトレンドが無い株式相場の中でも+10%程度の確定利益。(今年も年初からハッピーな相場が続いていますね!)

2年ぐらい前からこのブログでも書いていましたが、金はご存知の通り上昇し続けて+30%程度の含み益が出ています。

一応成長もしているわけです。


この投資の成長の部分についても書きつつ、今後は投資だけに限らず、広くお金についての考え方なども書いていきたいなあと思っています。

更新頻度はあてにしていただかなくて良いのですが、笑


そうそう、大事なことを書かなければなりません。

本家サイトですが、infoseek(楽天)がついにホスティングサービスを止めるそうです。

サイトのURLが変わりますので、ご注意下さい。


新URL:http://www.puffett.net


よろしくお願いします。



■新社会人の皆さんへ「お金持ちになる方法について」


今日から新年度。

私の会社にも誰が着ても?幼く見えるリクルートスーツ姿の新入社員が入社してきました。

社内が若々しい雰囲気で良いのですが、逆に言えば1年前に入社した元新入社員たちの元気・若々しさはどこにいったのか不思議でなりません、笑。


この時期ブログの世界では、「新社会人へ向けて」というテーマで社会の厳しさを教える(?)エントリーが昨年ぐらいから流行っているようですので、私も真似してみたいなーと思いました。


今の新社会人のみなさんは、たとえ大企業に入れたとしても決して安心していませんよね。

ネットなどを介してたくさんの情報が入ってきますから、すでに社会人として活躍している諸先輩方が「社畜」などと揶揄されている状況や、日本経済の先行きが暗いことも良く知っているんだと思います。


仕事だけに縛られない生活、経済的自立、これが皆さんの夢であり、また「達成しなければならないこと」だと考えているのではないでしょうか。

かくいう私もそういう一人でしたしね。


「お金が無くても○○ができれば良い」という、自分が好きなことを見いだすことができた幸せな人は良いのですが、多くの方が資本主義の競争の中でしか幸福を感じられなくなっているのも事実だと思います。

「経済的自立・自由を勝ち取る=金持ちになる」そんな考えをもった大多数の新社会人のあなたに向けてこの記事を書こうと思います。


どうすれば金持ちになれるのか。

既に資産家であったり、一生食うに困らないぐらいの相続金があるという方はともかく、元手が無い人が資産を築く法則は以下の三か条しか無いと言われています。


  • 1,「収入を増やす」
  • 2,「支出を減らす」
  • 3,「投資して運用する」

これを簡単な式にすると、こんな感じです。

(収入−支出)×投資の利回り=資産

これを見ても分かる通りどれか一つでも欠けてはいけない要素です。

何となくわかりますね?


順番に見ていきましょう。

■1,「収入を増やす」

本業でのキャリアアップや副収入でも良いと思いますが、まずは収入を増やすことが1番目にくると思います。

収入を増やすことが自分への投資だとか、夢を叶えるための原資、金融資産への投資の元手になります。


手段は何であれ、これらに関しては仕事術や副収入のやり方の本やサイトが既に詳しく説明してくれていると思いますので、ここでは書きません。

私の場合ですと、「ひとまず最初の3年はがむしゃらにやってみよう」と思って仕事に打ち込んでいました。最初の5年間ぐらいは仕事がすごく楽しかったです(笑)し、経験としても、収入としても(同期や同年代と比較しても)得るものが結構大きかったと思います。


■2,「支出を減らす」

収入の中から、投資にまわす資金を捻出しなければならないので、できるだけ支出を減らさなければなりません。

支出=「生活費」や「娯楽費」などと言うこともできますが、時間をお金に換えることができる能力を持っている人、「時は金なり」という信念を持っている人は、時間を節約するためにはお金を使っても良いでしょう。


支出を減らす方法についても、当ブログで今後ちょこちょこ書いていこうと思っていますが、ひとまず人生において大きな割合をしめる支出を「大きいものから順番に」書いておきます。(当然人によって差はあります。)


1:税金・社会保障費

→サラリーマンは特に意識していない(意識させないような仕組みにしているんだと思います)が、税金が一番収入からお金を奪っていきます。

 一般のサラリーマンの生涯年収(2億円から3億円と言われています)を仮に3億円とすると、おおよそ6000万円もの税・社会保障費を支払っていることになります。(自営業者の方とサラリーマンを比較すると、これらの支払いは3000万円から4000万円ほどサラリーマンの方が多く支払っていることになります。)


2:マイホーム

→日本人は学生の頃から一人暮らしをする方が多いですが、自分でお金を稼がない(例外があるのはもちろん)学生で一人暮らしをするのは日本人くらいだと言います。

家賃は高いし、家具も付いていないマンションに一人で暮らす。世界的に見れば異常な事態なのかもしれません。外国人を見習って、ルームシェアなどで安くすませるのも良いかもしれません。

 兄弟、姉妹がいる方は、一緒に住むなど検討しても良いかもしれません。


3:保険料

→三番目に大きな支出は、生命保険などの保険料と言われています。

これも多くの方が長年払い続けるものです。

生命保険についても、からくりを知れば「なんだこんなに保険料を払う必要がないじゃないか」と思えるようなことがたくさんあると思います。

新入社員の皆さんの中で生命保険に加入している人はあまり聞いたことがありませんが、社会人になれば引き合いも多いです。

同じ保険の仕組みであれば共済(都民共済とか、色々あるみたいです)が安いらしく、保険の外交員たちも共済の名前を出すとすごすごと引き下がるそうです。必要であればそちらを検討してみてはいかがでしょうか。


4:自動車

→車も贅沢品の代表です。

駐車場代や、車検、自動車保険などなどを払い続け、ランニングコストや買い換えも考えると、人生で数千万円を出費していることになります。車にかけるお金でマイホームが買えるレベルだということをお忘れなく。まあ都会に住んでいれば、車は必ずしも必要ないかもしれません。


■3,「投資して運用する」

お金持ちになる、もう一つのエンジンが投資です。

収入−支出として、残ったお金を投資して増やすのです。

この投資を最も効率良く行うためには「複利の効果」を利用することが欠かせません。


「複利」というのはどういうことかというと、投資した資金から得た利子や配当、キャピタルゲイン(値上がり益)を再投資し、そこからさらなる利益を得ることです。

これを繰り返して行くと、すごいことが起こります。


例えば、毎年5%のリターンが得られる金融商品に投資し、利益を毎年再投資したとすると、


  • 1年後には+5%
  • 10年後には+63%
  • 20年後には+153%

となります。20年間でお金が2.5倍に増えるのです。単純に、5%×20年=100%ではありませんね。

あなたが投資を始める時期が早ければ早いほど、複利の効果で得られるお金も多くなります。


ただし、投資は言うほど簡単ではありません。

元本が毀損される可能性も結構あって、日本では個人投資家の実に8割以上が損をしているそうです。

知識もメンタルコントロールも必要です。

私も投資の生涯成績において、利益が出始めたのは5年目ぐらいからでした。


新入社員の皆さんは、これから学ぶこともたくさんあると思いますし、学生時代と違って目的がはっきりしてくることと思います。

勉強や得難い経験をお金で買う「自己への投資」というのも忘れないで欲しいです。

その一環として、お金の投資も勉強していただければ、と思います。


それでは、新生活頑張って!

中国の信用取引規制緩和

中国当局は、本日31日から株式の「信用取引および空売り」の開始を容認する。中国では、株式の信用取引および空売りは今年に入って承認され、さらに、4月16日には株価指数先物取引も開始する。

中国政府を含め、世界が中国のバブルを意識しはじめています。

日本と違って、中国市場にはS安がないため、急落したときにはサーキットブレイカーのような非常手段を発動しなければなりません。
もし発動したとすると、何日も売買が成立せずに、値がつかないような株が出てくる可能性がある。

空売りができるというのは、マーケットが急落したときに対応するということです。
空売りの逆売買、つまり買い戻しが、マーケットが急落した際の反動圧力になる。

中国バブルの原因は、リーマンショック後の50兆円ものマネーサプライと言われています。
米国向けの輸出が見込めなくなり、それだけ国内の消費を換気しなければならなかったため。
そのマネーサプライが、現在の不動産バブルにつながったとみている投資家が多いようです。

「輸出に過度に依存している点や、通貨切り上げ圧力にさらされている点、低消費・高貯蓄、余裕のある通貨供給量など、日本のバブル時と現在の中国は驚くほど似ている」と、言われています。

ただし、投資会社PIMCOが出した日中バブル比較の中の数値からは、違った姿も見えます。
[PIMCOのレポートはこちらからダウンロードできます。] 

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これを観ると、日本やアメリカとは、ちょっと状況が異なり、経済成長を先取りしているだけのようにも見えます。
中国政府も馬鹿ではないので、十分日米の経緯と比較して、経済政策を行って行くでしょう。

はたしてこの状態が、上海万博の後にはじけるのか、それとも中国政府がうまく経済のコントロールを行い続けるのか。
中国経済がどのようになっていくのか、注目していきたいと思います。

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