働く主婦の独り言

自閉症合併のダウン症(DS-ASD)の娘を育てています。

ダウン症は身体系の障害?(働くことその2)

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真夏である。
月〜土の週休一日制で肉体労働者の私は、もうバテバテ。(^_^;
仕事が終わる頃にはTシャツもエプロンも汗びっしょりである。
持参のお茶も1本では足りない。
お茶を飲んでは汗を出す、という汗製造機と化している。^^;

これまで(何時間も立ちっぱなしの教員も含め)ずっとデスクワーク労働者できていて体力のない私は、おそらくこのバイト、長続きしないだろうな〜と思う。
毎日帰ってくるともうぐったりで何もする気力と体力がない。(笑)
夜メールの返信とかもしようと思うのだけど自分でも何打ってるのかわからなくなる。(^_^;
まあ年齢的なものもあるかもだけど、体力落ちたな〜、というより、もともと体力がない私なのだ。

きついきついと思いながら、我が子がこういうところで働いたとしたら、みたいなことを想像してしまうのであった。

<ダウン症は身体系の障害?>



ダウン症のお子さんは支援学校では優等生、みたいな話を入学前は耳にしたことがある。
が、入学してみると、全然そんなことはなかった。(笑)

普通小学校にいると、「知的障害」の方がクローズアップされるかもだけど、知的障害の支援学校に通っていると、みんな知的障害のあるお子さんなので、今度は身体能力の違いの方がクローズアップされる

自閉症のあるお子さんなど、一般のお子さんよりも身体能力が高かったりして、運動能力は普通だったりするのだ。

なので体育の時間などは、娘はみんながやるのを最初はお手本にして見ていて、それからマネしてやったりする。
サーキットなどは、娘にはハンディをつけてくれたりもする。
(たとえば、平均台とかはみんなさっさと渡っていくが、娘は先生と手をつないで渡る、とか)

発音に関してもそう。自閉症のお子さんはコミュニケーションが苦手なのだけど、話せるお子さんは発音になんの問題もない。ただ自分の好きなことをしゃべっていることが多くてこちらの質問にはあまり答えてくれないらしいのだけど。(笑)

ダウン症って、身体系の障害でもあるんだなあ
、と思う。
歩けることはみんな歩けるから、普段あまり意識しないだけで。
(もちろん、知的能力に個人差が大きいように、身体能力にもダウン症の中でも個人差があることは前提として)

そのことを親はつい忘れがちで、いざ就労というときになって体力不足の面がネックになるらしいと先輩お母さんからお話を聞いたりするのだけど、さもありなんと思う。

昔から運動がずっと苦手で、中学校の登山も体力不足のため留守番で(笑)、学生時代自分より運動のできない人にはついに出会えなかった私としては、気持ちがよくわかってしまう。

知的障害があるから体力勝負の仕事、というのは、身体系じゃない(知的障害だけの)人にお任せすればいいんでは?と思っちゃうこのごろなのだ。
知的はどもかく、身体や体力だけは訓練すれば普通になる、ということも(障害なんだから)ないんじゃないかしら。
もちろん、療育というものがあるように、今ある体力をもっとつけよう、とかいうことはやるとやらないでは違うと思うので、なるべく体力づくりに励むとしても。
(少なくとも毎日職場に通えるくらいのレベルの体力は)

肉体労働中心の仕事の厳しさを、身をもって感じるこのごろなのである。

ある(ダウン症のあるお子さんの)お母さんが、こんなことを言っていた。
「うちは将来働かなくてもいいと思ってるの。だって可哀想じゃない」

私も、一般就労に関しては、無理しなくていいと思っている。

高校教員で高校生の進路相談をしていた頃、うちの学校は職業校だったのでほとんどが就職。
就職にも事務系と現場系があって、現場系は肉体労働、事務系は少し体が楽なので希望者が多かった。
(工場の多い地域なので)
でも事務系は成績順に上から決まってくるという、シビアな現実があった。
(校内選考といって、要するに校内で会社に送り出す人を決定しなければならないのだ)
要は、知的障害者が一般就労したとしたら、やはり肉体労働がメインになるのではないかということだ。

自分の能力以上のものを要求され続けたら、続かないよね・・・。

<メンタル面での大変さ>



あと一般就労の厳しさは、やはりどこにいっても口のきっついおばさんとかが必ずいることだ。(笑)
(特に現場系では)
下っ端には人格なんかなく、自己肯定感なんか日々なし崩しにされるわけである。
職場の人間関係で傷ついてその後ずっと引きこもりになる障害者の話もちらほら聞くし。

正直、一般就労じゃないと幸せというわけじゃないよなあと。
(一般就労できる能力がうちの子にあるかどうかはまた別の話で。)

要は本人が、本人らしく、今のあるがままの自分から出発して、日々少しずつ努力して向上していけるような環境がいいんじゃないかと思うわけだ。何事も。

「(普通の)人間ならこのくらいはできるはず」という基準が一律にあって、それに近づくようがんばって療育し、就職してからそれに達しない部分をボロクソ言われ続けるという人生を送るのが果たして幸せなのだろうか・・・。
知的障害のある人はそのことのために生まれてくるんだろうか。という思いがある。

まあ私なんかが思うには、キリスト教がベースにあるため(人間はみな神の前には罪びとという)、どんなに立派な人間ですという顔をしていても、みんなどこかになんかもっているし、それがあって当たり前。
それを頭ごなしに否定せず、なんでできないんだと責め合わず、補い合っていくのがいいんじゃないかと思うわけ。
知的障害者は、そういうことをこの世に教える役割ももっているんじゃないかと。

こんな記事を先日読んで感銘を受けた。

社員の7割が知的障害者。「日本理化学工業」が教えてくれたこと
http://www.mag2.com/p/news/253434

この社長さんは、別のインタビューで、知的障害者に働くことの本来の意味(働く幸せ)を教えられたと言っている。
知的障害者を雇うようになったことで会社の雰囲気がよくなったという事例も新聞で読んだことがある。

健常者=できて当たり前、だから、足りないところを責め合うことが始まる。
(本当は障害者と健常者っていうのは二分できるわけじゃなくて地続き(スペクトラム)だと思うけどね)
そこに障害者が入ってくると、できないことを責めてもしょうがないということになってくる。
上のようなケースでは、実はそれが、会社の雰囲気がよくなる「気づき」のきっかけを与えているのかもしれない。

それぞれが、働く喜びを得られるような環境を得られれば一番よい。
うちの会社も、いつも社長が「ご苦労さん」「ありがとう」とひとりひとりに声をかけてくれる。
私も、自分が休んだら仕事に穴が開く、と思うからそれが一番のモチベーションになって仕事に行く。
(お金のためはもちろんだけど、給料日は月に一回だからね^^;)

ただ上に書いたような人間関係の苦労はどこへ行ってもある。
私は江原さんの言うように「お給料は我慢料」も入っていると思ってがんばっているけれど。
(そしてここでしか得られない学びがあると思って。実際あるので)

会社の雰囲気がよくなるようにするにはどうしたらいいか。

私は齋藤孝さんの言うように、「上機嫌は大人の作法」だと思うのである。
部下に対しても、姑に対しても、我が子に対してもだ。
それは「作法(マナー)」なのだ。
それができていない人は「無作法(マナー違反)」なのである。

皆が上機嫌になれば、どれだけ士気が上がるか。
どれだけモチベーションがあがるか。
どんだけ、すぐ辞める人がいなくなり、辞めた人を補うために他が大変にならずに済むか。

全員が鬱すれすれの社会にしたくなかったら、まず自分から上機嫌を始めよう。
息子じゃないが「昭和な時代はもう古い」のだ。(←よく言われる)
昭和なスポ根漫画にあるような、ビシバシしごくコーチに歯を食いしばって根性で向かっていくことこそ立派な社会人みたいなの、もうやめようじゃないか。(笑)

支援学校とかデイとかを見ていると、先生たちも指導スタッフの方たちも、みんな「上機嫌」なんだよなあ。
子供たちに対しても、親に対しても。
それがプロというものとは思うのだけど、やはり雰囲気次第でこの子たちは委縮したりやる気をなくしたりしやすいので(もちろん健常の子も同じだけど、言い返したり反抗したりもなかなかできないため)、こういうことってとっても大事なことだと思う。

娘は本人としては、わりといつも上機嫌な人だ。
そしてぜひ上機嫌な人たちのいる現場で働かせてあげたい。
できればあまり体力を必要としないようなところで。
(うちの兄の作業所は箱折りとか、座ってできる仕事が多かった)
それは、一般企業だったら上の日本理化学工業のような理解あるところがあればいいけれど、そうでなければ福祉的就労なのかなあと思ったりする。

特別支援学校の教科書(国語編)

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特別支援学校の教科書、国語編です。

これが国語の教科書。
kokugo


小学校は「こくご 入門編」「こくご☆」「こくご☆☆」「こくご☆☆☆」の4冊、中学校は「国語☆☆☆☆」の1冊がある。

まずはざっと内容を見ていく。

こくご 入門編

ひらがなの読み書きを目指す一冊である。
●読みにつながる活動
まずは同じもの探し。
最初は同じ絵を探す活動。
つぎはいろんなひらがなの中から同じひらがなを探す活動。
(必ずしも読める必要はなく、同じ形が特定できればよい)鏡文字も混じっており、区別がつくかどうか。

次はひらがなが一文字ずつついた絵カード。これをスキャンすればひらがなカルタが作れる。
たとえば「ね」と書いてあって猫の絵が描いてある的な。(違う単語だったかも)
くもんのひらがな絵カードのようなものである。

その次はひらがなの単語が書かれた絵カード。「くつ」と書いてあって靴の絵が描いてある的な。

●書きにつながる活動
これはひらながが書けるようになるための練習で、まずは点線なぞりからスタートする。
最初は図形。(ぐるぐるとか?)
次は一文字のひらがな。
やがてひらがなの単語なぞりへとステップアップしていく。

この「入門編」は、ひらがなの読み書きの練習をするには役立ちそうな一冊である。

こくご☆
次のこくご☆は、入門編よりも進歩した内容かと思いきや、絵ばかりで一冊を通じてほとんど文字がない
(こくご☆は、もらってもしょうがない一冊といったら言い過ぎか?)

うろ覚えなので違うことばだったかもしれないが、「おはよう おはよう」とかそういうのは出てきたが、とにかくお話を作る、お話を聞く活動のための紙芝居のような本だ。

こくご☆☆
これはこくご入門編から内容が続いていると思う。
やはり内容はイラストメインだが、こちらは主に単語の読み書きの習得を目指しているようだ。

イメージとしては「つくえ」というひらがなと机のイラストが出てくるようなそんな感じ。
動物や体の部位、日用品の名前などの単語がひらがなで出てくる。
後半になると、2語文が登場する。
そして助詞の「の」が出てくる。
それから助詞の「は」「わ」の違いと「え」「へ」の違いが出てくる。

同じと違うの概念。(図形を使って)
それから文字なぞり。こちらは単語のなぞりである。

こくご☆☆☆
これが支援学校の小学部では一番ハイレベルな教科書ということになっているが、ここでようやく小1くらいのレベルになる
文字で書かれたお話が出てくる。
カタカナが登場する。
ひらがなとカタカナの書き。
文を書こう。
自分の名前を漢字で書こう。
ハガキの書き方の勉強。
日記を書こう。

出てくる漢字のレベルはだいたい小1の漢字である。

国語☆☆☆☆
これは中学校で使うことを想定されているものだ。
「数学」同様、やはり実生活で使える国語を目指している
使われている漢字は小学校1〜2年生くらいのレベル。

内容は
自己紹介
敬語を使おう
報告や届けについて。
質問に答える
道の説明をする
レシピや作り方説明書を読んで理解する。
標識や表示を読む(駅や病院、町。「立ち入り禁止」「非常口」「ゴミ分別」「トイレ」「エレベーター」など重要事項について)
宅急便の送り状を書こう
作文 日記、日誌、はがき・手紙を書こう
新聞づくり。案内状を出そう。
履歴書を書こう
定期券購入申込書を書こう
ローマ字
キーボード配列

である。

文科省の指定教科書ではないが、その次に来る本として
一般書に
『ひとりだちするための国語』という本がある。


内容的には
(1) 話す (2) 読む (3)(ことばを)知る (4)書く
と大まかに分かれており、
(1)の「話す」には電話や自己紹介、敬語から面接の練習、
(2)の「読む」には折り込み広告や新聞の社説、読書
(3)の「ことばを知る」には辞典の使い方やことわざ・慣用句からローマ字まで、
(4)の「書く」には日記、作文、手紙、履歴書までが含まれている。


詳しい内容はこちらのサイトを参照。
http://www.nikkyoken.co.jp/product/sp_edu/kokugo.html


*             *           *

さて、感想だが。
さんすうのときと同様、指定教科書は使いにくそうという印象ではある。
一番使えるのはこくご(入門編)かも。(ひらがなを習得したい子には)
こくご☆☆☆を見ると、ひらがな、カタカナ、一年生の漢字を一年間で習うって、小学校一年生と同じ進度ですよ?
詰め込みすぎ。

そしてもっと重要な欠陥がある。(うちの娘を考えた場合)
日本語の勉強が全然ないこと
日本語はしゃべれる前提、理解できる前提、自由に操れる前提で、6年まで読み書きのことばかりなのである。
(助詞の勉強もちょっとだけ出てくるが、「わたし「は」かわたし「わ」か、がっこう「へ」かがっこう「え」か、の区別くらいで、やはり読み書き関連のみ。外国人が日本語を勉強するときのような、どういうときにどんな助詞を使うのかとかいうものが全然ない)

確かに「読み書きそろばん」といって、健常児の場合は、日本語はしゃべれるのだからあとは読み書きさえ習えばいいのだろう。

が、うちみたいに視覚優位の知的障害児の中には、文字は読めるけれどすらすらしゃべれない子も多いと思う。
娘は入学前にひらがなカタカナ、それに漢字はわりと読めていたし。
娘にとって必要なのは、日本語の学習なのだ。
そういうタイプの子に、毎日文字なぞりだけやらせても、日本語の習得には結びつかない。
すらすらしゃべれるんだけど文字だけが読めないという健常児と似たタイプの知的障害児ってそんなに多いのだろうか?

使える国語というのは、まず日常的に必要なことを伝えられるというコミュニケーション力だと思う。
そういう意味で、教室で使える表現集とか(●●さんがおやすみしています。せんせい、トイレにいってきます。せんせい、ふでばこをわすれました。せんせい、おなかがいたいです。などなど)、表現力を磨く学習があったらいいのにと思う。

で、いつも思うのは、ろう学校ではまさに日本語の教育をしているということだ。
知的障害児だって、日本語の教育をしてほしい

そこでろう学校ではどんな教科書を使っているのか気になって調べたら、聴覚障害児用の教科書があった。

こくご ことばのべんきょう(上)(下)一年〜三年
国語 ことばのれんしゅう 四年
国語 言葉の練習 五年・六年


この中身が気になった。
これを買って学習すればいいのでは?
(コメントで教えていただいたのだが、教科書は一般人もお金を出せば購入することができるようだ。)

ただ、ろう学校の教科書は高い。
一般の小学校の国語の教科書は300円台。
支援学校の知的障害児用の国語の教科書は800円台。
ろう学校の国語の教科書は一冊4000円〜5000円する。
(発行部数が少ないほど一冊あたりの値段が高くなるのは仕方がないことなのかも)

ちょっと気軽に買える値段ではないので、ろう学校の先生にお願いして教科書を見せてもらおうかと思っている。

<なぞり学習は身にならない?>


知的障害のある子の学習といえば、国語と言えば文字なぞり、算数といえば数字なぞりばかりやっているところもあるのではないかと思う。

母の願いとしては、算数も国語も、大事なのは概念の習得と日本語(コミュニケーション力)の習得である。
数字なぞりと文字なぞりだけ毎日やってもそういう力は育っていかない。

そもそも、なぞっても書けるようにはならないことも多いし。
うちの健常の上の子たちだって、ノートにびっしり漢字書き取りをしてもテストをすると全然覚えてないということがよくあった。ただの手の運動なのである。

英単語もそう。ノートに何十回と書いてがんばっても全然覚えない子はけっこういて、「書き取り」(特になぞり)はあまり効率的な学習法とは言えないと思う。
(むしろできない子の典型的な学習法では?書くだけで勉強した!という気がして満足してしまうので)

どんぐり学習でも言っているように、本当に大事なのはイメージができたかどうかである。
字や単語のイメージが浮かばないことには書けないし、イメージ出力の練習こそが大事なのだ。

だから英単語だって、左に見えている単語を何回右に書いたって覚えっこない。かならず定規か下敷きか何かで左に書いたものを隠しながら一回一回イメージ出力をする練習をしていかないと。

漢字書き取りだってそうで、ノート一杯書く労力を使うなら、必ず前回までに書いた文字が見えないようにするのだ。
知的障害のある子にはそれ以前に、まずなぞり→視写(見ながらまねして書く)のステップが高くて大変なのだけど。

音楽の教科書については見てきませんでした。^^;
(仕事に行く前のわずかな時間に教科書展示を見に行ってきたので)

その他の教科書あれこれについて。

<拡大教科書について>


視覚に問題のあって教科書の字が小さすぎるお子さんのために、無料で字を拡大した教科書を申し込むことができる。
私はYUKAのおもちゃ箱のYUKAちゃんのブログで拡大教科書というものがあることを知った。

文部科学省 「拡大教科書」の無償給与について
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kakudai/gaiyou/06082313.htm
光村図書のホームページに、拡大教科書の見本が出ています。
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/company/kodomo/index.html

<デイジー教科書について>


デイジー教科書というのは、パソコンやiPadで読むことのできる教科書である。
通常の教科書と同じ文、同じ挿絵が出てくるが、音声で読み上げてくれる。
しかも今読んでいる部分を黄色でハイライトしながら読み上げてくれる。

デイジー教科書の申請方法(教育委員会へ)
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/book/daisytext_application.html

↓実際にデイジー教科書を使っているところの動画。


プライベート記事申請をくださった方へ(書き直し)

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すみません、前の記事の書き方がわかりにくかったのでもう一度。

プライベート申請をいただく際、文中にlivedoorIDが明記されていないと、こちらからはlivedoorIDがわかりません。
そこがアメーバブログなどとの違いです。
申請いただくだけではこちらからは送り主のIDがわからず、承認することができないのです。
(livedoorIDを私が手動で限定記事の公開対象リストにコピペしないといけません)

なので、livedoorIDが書かれていないメッセージをくださった方はまだ承認できていません。
メッセージ経由ですとこちらから返信もできないため、ぜひ再度livedoorIDをお書き添えの上メッセージを送り直してください。
お手数をおかけしますがよろしくお願いします。

特別支援学級・学校の教科書(算数編)

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教科書展示会に行ってきた。

これが特別支援教育(知的障害児用)の指定教科書。(算数)

sansu


ご覧のように、普通学級とは違う教科書を使っている。

(ただし希望すれば、通常の学校の教科書を注文することもできます。うちは支援学校に通っているのに低学年のうちは国語のみ普通の教科書をお願いしてもらっていました。学校によってはダメという先生もいるかもだけど^^;)

次年度の教科書は6月にはもう注文しないといけないので、その頃になると毎年担任の先生から相談を受ける。
教科書に関しては先生にお任せの保護者も多いと思うが、私はいろいろ注文をつける方だ。(笑)
(のちに述べるように、家にすでにある本を教科書としてもらってしまう場合もあるので、そういうことを避けるためにも、相談はしておいた方がいいと思います・・・)

<特別支援教育の教科書>


文科省が作っている特別支援教育用の指定教科書というものがあり、その算数が上の写真である。文科省は知的障害児向けには国語と算数と音楽しか作っていない
(理科、社会、英語その他はないのだ。なんで、笑)

この指定教科書のリストは文部科学省のホームページに載っている。1)
(特別支援学校教科書と書いてありますが、特別支援学級も同じ教科書です。
もちろん、特別支援学級でも普通学級と同じ教科書を選ぶこともできるし、下の学年の教科書を選ぶこともできます。たとえば小学5年生が小学3年生の教科書をもらうなど。
特別支援学級専用に作られた教科書というのはないため、普通学級で使っている教科書でなければ特別支援学校で使っている教科書ということになります)

今回中身を見てきたので後に紹介するが、この指定教科書の代わりに違う本(店に売られている一般図書)を教科書代わりにしてもよいという法律がある。
それが学校教育法附則第9条である。

第九条  高等学校、中等教育学校の後期課程及び特別支援学校並びに特別支援学級においては、当分の間、第三十四条第一項(第四十九条、第六十二条、第七十条第一項及び第八十二条において準用する場合を含む。)の規定にかかわらず、文部科学大臣の定めるところにより、第三十四条第一項に規定する教科用図書以外の教科用図書を使用することができる。


要するに支援学校や支援学級では、文科省の指定教科書以外に、一般の本を教科書にしてもいいですよということである。
国語の教科書の代わりにのんたん絵本だったり、はらぺこあおむしだったりを使ってもいいのだ。(アナと雪の女王を国語の教科書代わりにしていた子もいた)
でも同じ本が家に2冊あっても困るので、その辺は要相談だろう。^^;

ただ、なんでもいいというわけではなく、いくつか条件があり、その条件をクリアした本がリストアップされており、だいたいその中から選ぶことになる。2)

展示にあった一般図書の例
ippanb

ippana


<特別支援教育の算数の教科書>


小学校は「さんすう☆」「さんすう☆☆(1)」「さんすう☆☆(2)」「さんすう☆☆☆」の4冊があり、中学校は「数学」の1冊がある。
正直タイトルだけ見てもどんなものかわからないので、実際に中身を見て来れてよかった。

以下ざっと内容紹介。

さんすう☆
開いてみた感想は、イラスト中心。
最後まで、どこにも数字が出てこない。
これは、算数に入る前の概念づくりを目的とした本のようだ。

内容は
いる いないの概念
大きい小さいの概念
重い軽いの概念
長さの概念(どっちが長い?)
「多い」の概念(どっちがたくさん?)
同じもの探し (同じ、違うという概念)
分類(色分け、仲間集め(カテゴリー別。乗り物と動物とか)
お片付けしよう(本は本、おもちゃはおもちゃなど)
〇と△の型はめ
同じマークを見つけよう。
一対一対応(ボーリングのピンをマークの上にひとつずつ置くなど)

だった。

さんすう☆☆(1)
こちらもイラスト中心。
ここから初めて「数字」が登場する。(数の概念も)

内容は
分類(仲間集め。お片付けなど)
一対一対応(人の数だけ飲み物・食べ物を配る/乗り物、ブランコ、風船などと人の数を対応させる)
いくつあるかな?(わなげ いくつ入ったかな?)
見えないものを数える(何回とか)
順番 (かけっこ何等か)
数字の書き順
動物の数と数字をあわせる
1−3の概念
1−5の概念
1−10の概念
具体物でどっちが大きいか→数字のみでどっちが大きいか
合わせるという概念(足し算への布石)


さんすう☆☆(2)
こちらもイラスト中心。
日常生活で使ういろいろな概念が出てくる。

内容は
大きい・小さい
多い・少ない
長い・短い
高い・低い
重い・軽い
広い・狭い
型はめ 〇△□
〇い形のもの △の形のもの
上と下
中と外
前と後ろ
当たったら〇(ゲーム的な。これは表とグラフの前段階かな?)
時間の概念(朝・昼・夜/昨日・今日・明日)
時計(〜時。一日の生活の中で理解)
お金(100円玉と10円玉が出てくる。買い物をしよう)


さんすう☆☆☆
ここから、小学1年生レベルの算数が始まる。

内容は
数唱(1から10まで数える)
足し算の概念(合わせていくつ。合わせるという概念・増えるといくつという概念)
10の分解
途中から足し算の数式が出てくる。
引き算の概念(残りはいくつという概念・違いはいくつという概念)

スキップカウント
2の倍数 2,4,6,8・・・
5の倍数 5,10,15,20、・・・
10の倍数 10,20,30,40,50・・・

スキップカウントを使って数える(1,2,3・・・ではなく)
(ひと皿に5個ずつりんごを乗せたものが6皿あったら全部でいくつかとか)
10と3で13とかいう概念
20までの数の大小  18と15はどちらが大きいとか
20までの足し算(繰り上がり足し算)・筆算
100までの数と位取り

数を順番に並べる
この数は10より大きいか小さいか

計測
長さ  長い短い  一番長い  
直接比較と間接比較(←直接比べずに基準となる棒を使って比べる。長さは単位いくつ分か、など)
太さ比べ、高さ比べ、厚い薄い 深い浅い 遠い近い 広い狭い
重さ比べ 
形(辺の概念(棒を使って四角や三角を作る)角の概念(かど))
右左
表とグラフ
時計(何時)
午前・午後・カレンダー(日付・曜日の概念)
お金 買い物 5円 50円 500円の導入

↓ 計測(長さ・間接比較)
sansu3

表とグラフ
sansu3b

お金
sansu3d


ここまでが小学校の教科書である。

数学
中学校は
「数学」というタイトルになり、より実生活に即したものを扱っている。

100より大きい数(百の位、十の位、一の位)
数直線という考え方
繰り上がりの足し算(さくらんぼ算)
繰り上がり足し算のひっ算
いろいろな文章題(実生活で解けるように)
計算機を使う
計測(ものさし、cmとm/重さ gとkg/温度℃
広さ かさ(mLとL)
レシピを読む練習
何人目 左から何番目 上から何番目
表とグラフ
お金(両替え)
こずかい帳をつけよう。
時計(時間の経過)
日程表・バスの時刻表を読もう
カレンダー(来週・来月などの概念・平成何年か)


*       *       *

さて、感想だが。
内容的には、私が娘に身につけてほしいと思っていることとぴったりだった。
実生活に使える算数ということで考えていくと、同じところにたどりつくのだろう。
すなわち、時計とお金、計測の単位などである。

掛け算割り算も娘には必要ないと思っており(使えるレベルまで行かないのなら)、スキップカウントで十分だと思っているのだが、それも出てきた。
本人の様子を見てもっといけそうなら、3のスキップカウント、4のスキップカウント、など増やしていけばいい。

内容的には賛同できるものなのだが、教科書としてみると、正直使えないと思った。(爆)
だって小学校は6年間あるのに教科書は4冊だけ。
中学校に至っては3年間で1冊である。
そして、内容が全然スモールステップじゃない。
(内容を詰め込みすぎで、これを1年間でやるなんて不可能だ。
そして時計なら時計にわずか2・3ページ割かれているだけで、身につくはずがない)
こんなにいろいろ詰め込んで一項目に数ページしか割けないくらいなら、内容別の冊子にしたらいいんじゃないかと思うくらいだ。
お金を教える教科書、時計を教える教科書、単位を教える教科書。
それぞれを分厚くしてスモールステップにすればいいのでは。

こういう教科書を使って支援学級・支援学校で教えたらどうなるか。
おそらく先生によって教え方にずいぶん差が出るだろうと思う。^^;
個人の力量によらず、だれが教えても一定レベルのわかりやすさとスモールステップが約束されるような教科書でないと・・・。

で、結局学校の先生は、ネットの「無料プリント」(ぷりんときっずとか)頼みで教えているのが現状じゃないかな。
(でもネットのプリントは健常児向きなので、知的障害児にとっては全然スモールステップじゃないところが困るのよね。で、我が家では結局手作りせざるを得ない)

まあそれでも、実生活に必要な算数というのがどういうものかがよくわかる。
プリントで足し算引き算(やがて掛け算割り算)など四則計算ばかりやっていると日常生活で使える算数の勉強がおろそかになってしまいがちだ。
たとえば本の目次を見て「132ページに自分の知りたいことが書いてある」と、ぱっと開いたページが63ページだったらそれより後ろを開くべきなのか前を開くべきなのかくらいがとっさにわかるようになってほしいし、「上から2番目の棚の左から3個目の箱の中にあるよ」などと口頭で言われてわかるようになったら便利である。
レシピを読んで計量してお料理できることも。
お金と時計は言うに及ばず。
個別指導計画の中に盛り込んでもらう内容として参考になった。

国語編につづく予定。

<注1>


1)以下が特別支援学校の教科書リスト。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/__icsFiles/afieldfile/2017/04/26/1384989_004.pdf

視覚障害・聴覚障害用の教科書の下、24ページからが、知的障害児用の教科書となっている。

2)たとえばうちの県だったら、この中だったらいいという感じ。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyogaku/gakko/sonota/kyokashofaq/documents/9joutosyo.pdf

補足:座席のこと

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前回の件でちょっと補足。

娘が集中して先生のお話や読み聞かせを聞けるように、学校では座席も工夫していただいていた。
(娘は音だけでなく、目からの刺激でも注意力散漫になるタイプ

なので個別学習では、こんな風に壁を向いて、気が散らないようにパーテーションがついている。
(この学校では全員こんな机で勉強している)

zaseki01


将来娘が就職するとしたら、こんな風にひとりでできる仕事の方がきっとはかどるのだろう。(笑)
(誰もいなくなると作業効率がアップするそうだ。^^;)

で、以前は、教室の机の配置はコの字型になっていたのだが、そうなると全員の顔や動きが一度に目に入ってきて、刺激が多すぎて授業に集中できない子が多いため、普通の教室のような、全員教卓を向く配置になった。

その中でも、娘は一番前の座席にしていただいている。
(先生の配慮により)
そうすることで他のお友達の様子をきょろきょろ眺めて集中できないことがなく、読み聞かせも聞けるようになってきたというわけだ。
なので、注意力散漫なお子さんは一番前の席にすると先生のお話が聞けるかもしれない。(笑)

支援マインドのある先生の教室では、普通学級であっても、教卓の後ろの(つまり前面の)壁には極力掲示物を貼らない工夫がされている
子供たちが先生や黒板に集中できるようにだ。

そんなわけで、読み聞かせや先生のお話・説明に集中すべきときは一番前の席に、そして他のお友達の見本を見るべき場面のときは後ろの方の席にと、用途によって配慮していただいているという話だった。

ご参考まで。
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働く主婦

3人の子持ちです。
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