働く主婦の独り言

自閉症合併のダウン症(DS-ASD)の娘を育てています。

アラフィフ障害児母の就活その2

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ようやく、教員免許更新講習がすべて終わった。
きつかった〜。
(↑一度に取ろうとするから。2年くらいかけて取れるようになっているのに)

あとは申請して免許回復するのみ。
これから、また作った教材などをぼちぼちシェアしていきたいと思う。

*        *        *

過去記事にコメントをいただいたので、障害児母の就活のその後と将来の展望など。

●食品関係の仕事をしてた頃
上の記事に書いたときに見つかった肉体労働の仕事(ひたすら野菜を切る。機械でも切る。20キロのケースなどをどんどん運ぶ。大量の洗い物。冬でも汗びっしょり、毎日筋肉痛、笑)は、1年半くらい働いたが、結局高校生長女の不登校が始まってからやめてしまった。
(私が仕事から帰ってくるとまだ寝ている、という日々だったのでこのままではよくないと思い)

ちなみに途中で児童デイがいきなり閉鎖するというハプニングもあり、職場にはかなり迷惑をかけた。
午後5時半まで働くところ、毎日2時半で早退が一カ月も続いた。
訓練のために休みもとっていたし、やめるときはむしろほっとされたかも。(爆)

結局長女はその高校には通えるようにはならず、通信制高校に転校することになった。

私が無職でいると、長男も予備校に通っていたし家計が困窮するので、つなぎの塾のバイト(3時から6時まで)を経て、あとは4月から支援員として働けるよう待機していた。
(ダメだったら児童デイのスタッフに応募するつもりだった。)

●支援員の仕事
4月からめでたく支援員として働きはじめた。

支援員は朝8:30からで本来は無理なのだが、応募用紙の備考欄に「子供が〇〇養護学校に通っており、送迎の関係で10時からの勤務を希望。〇〇養護学校から近い学校なら9:30からも勤務可能」と書いておいたため、今は9:30から働かせてもらっている

他の支援員はみな8:30からの勤務で4時間なのでお昼には帰ってしまう。
午後の支援員は他に誰もいないので、私のように早朝から働けない人も、そういう意味では役立っていると言えるかも。
(午後の手が足りなくなるので)

一日5時間45分の勤務を選択し、旦那の扶養から外れてしまったのは大きな誤算だったが(笑)(だって年収にしたらせいぜい80万くらいなのに・・・一日の収入が3千いくら以上だかにあてはまってしまうらしい)。

支援員の仕事は楽しくやりがいがあるが、前のバイトよりも収入は劣る。
(学校というところは長期休みや半日授業の日もけっこうあるからね)
そこから年金や健康保険などが引かれると・・・^^;

うちの二浪長男の塾代でほとんど消えるような収入である。(笑)

二浪長男は今年がラストチャンスなので、国公立がダメな場合の併願を考えている。
(そもそも、お金がないから二浪したのであって、県外私立なら去年も受かっていた。)

夜間(二部)なら、授業料は国公立に少し上乗せするくらいで、昼間働きながら通うこともできる。

・・・ということで、二部を併願することになった

長野県出身者用の寮に入れればいいけど、そうならなかった場合の生活費はとても高くなる。
もちろん本人の奨学金頼みなのだが、少しでも援助してやりたいので、とにかくお金が欲しい。
支援員をしている場合ではないと思い立ち、講師の道を目指し始めた。

障碍児が生まれたら経済的に育てられないなんてうそうそ。
一番お金がかかるのは、進学したい健常児に決まってる。
(むしろ障害児はいろいろな補助金もあるし就学奨励費もあるし恵まれている。)
大学の学費こそどんどん上がっていく。
うちみたいにストレートで国公立に入れないと予備校や塾代も大変だし。

●講師への道
ということで、時給のよい講師を目指すことに。

講師は、朝8:30からの勤務なので、今は無理である。
可能性があるとしたら非常勤である。

そのために教員免許の更新もしたし、採用されやすくなるよう特別支援教育の教員免許もとったし。

あとは、もうひとつ資格をとっておこうと思っている。
英語資格者の採用枠があるのだが、英検1級かTOEIC900点以上とっている人が対象だそう。
もっているのだが・・・平成25年以降のもののみ有効だって!
私がとったのは・・・平成ひとケタの頃だな^^;

当時より今の方が英語力があると思うけど、20代の当時と比べ頭の回転が鈍くなっているし脳みその体力もなくなっているのでとれるか心配。
(だからこそ新しい資格が求められるのだけど)
まあ何度も受けられるから、数年後を目指してがんばろう。

(今は毎晩長男とセンター英語の特訓をやっているので時間がないけど、長男のセンターが終わったら本格的に勉強しよう。)

問題は娘が中学生になったらのことだ。

中学部のある本校は今よりもっと遠くなる。
バス通学練習をしていたら講師はおろか支援員もできない。
そしてだいたい採用は4月である。そこで採用されないと一年間棒にふることになる。

なので小6になったら毎週末中学部への通学練習をしようと思っている。
そして春休みに仕上げをするという。

4月から許可が下りたらフルタイムに復帰できるが、許可が下りるかどうかの見通しは全然つかない。
それによって生活設計が全然変わってくるので、判断基準を文書で明確にしてほしい。
家庭にとってはそれほどの重大問題なのだから。

正直、障害児母がフルタイムで働けるようにしてくれるなら、特別児童扶養手当なんてなくてもいい。(そこは選択できるようにしてほしいけど)
そうしたら手当の分の税金を使わなくて済むし、税金だってたくさんおさめられるのだ。

それには、まずは朝支援学校の受け入れ時間を普通小学校並みに早くして(7:30とか8:00とか)、学校が始まるまで学童や児童デイのようなスタッフをふたりくらいつけて別室で待機している時間にすればいいと思うのだ。

県の教育委員会にも意見を出しておいた。(支援学校は県立なので市に言ってもダメなのだ)

ダメなら、中3まではこれまで通りパートで働く。(非常勤講師として採用されなかったら、支援員として)
娘が中3の秋、旦那が定年退職になるので、翌年4月からフルタイムで教員として働けるよう教員採用試験を受けておくという手もある。
(私が定年までメインで働き旦那がパートと娘の送迎を担うのが現実的かも。)

そのためには自分もステップアップしていかないとね。

脳年齢を若く保つためにも(すでにいろいろやばいですが。会話してて固有名詞がなかなか出てこないとか)がんばってブログを書いていきたいと思う。
(とかいって、ただの趣味ですけどね・・・。一石二鳥ということで)

小5の身辺自立

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たまには娘の成長のことを。

*          *        *

地域の親の会には小学5年生のダウン症のあるお子さんが6人いるのだが、ちょうど男子3人、女子3人で、親同士仲が良く、一学期に一回くらいの頻度で会っている。

普段は親だけのランチだが、たま〜に日曜日に子連れで会うこともある。

5nenkai

前々回集まれた小学5年生5人のうち4人。(ひとりは写真の枠外にいます)

久しぶりに会って、みんな大きくなってびっくり。
うちの娘もようやく身長130cmを超えた
今まで着てた運動着も全部小さくなってしまって買い替え。

*       *         *

子どもたちを放牧している間、母同士は情報交換。

5年生ともなると、
女子の母は「ブラどうしてる?」とかいう話とか(笑)
(ブラの装着は自力では難しそうだし、スポーツブラも着にくいので、今はカップつきキャミソールやカップつきタンクトップでごまかしてるという話。ユニクロとかの。
でもそれだと、えりぐりの大きい服を着るとかがむと見えてしまうので、そういう服は着ないようにしている、とか)

男の子の母は、ズボンに手を入れるけどどうしようという話とか。
(これはどうしようという話で終わっていた気がする。根気よく注意するしかない?でも下着がきつい場合もあるからそれも見た方がいいという話も)←これについてはその後の性教育講演会でいろいろ教わってきた。過去記事

同い年のダウン症仲間の話は参考になり、相談もできるし助かる。

そして身辺自立の話に。

●お風呂
お風呂は、ほとんどの子がひとりで入っている。(小3〜小4くらいから)
同性のきょうだいと入っている子もいる。
男子は母が入れられなくなるので、早めに自立している印象。

問題は、体はなんとか洗うとして、シャンプーだ。

片手でシャワーをもってもう片方の手で髪の毛の泡を流すというのが難しいので、シャワーはフックにかけたまま、両手を使って落とせるようにしているとか。
泡が残ると頭皮がかぶれたりフケが増えたりするため、せっけんシャンプーを使っているとか。
その辺のドラッグストアにも売っている、ミヨシシャンプー。

ただし、せっけんシャンプーだけだと髪がギシギシ言うので、リンスも必須だそう。
(せっけんシャンプーを使うようになったらフケが減ったらしい)

普段ひとりで入っているお子さん(女の子)のお母さんが、久しぶりに一緒に入ったら、前髪が全然洗えてなくてシャンプーの泡も立たなかったらしい。

うちの娘の場合、まだ母(私)と一緒にお風呂に入っている。
うちのシャワーのレバーがきつくて自力では回せないためだ。
風呂ポンプシャワーをそろそろ買おうかと思っているところ。
こんなのとか。(お風呂のお湯を汲みだしてシャワーにする)



*          *         *

その他、うちの娘の現在の身辺自立について書こうと思う。
「小5でまだこんなこともできないの!?」と思われることも多々あろうかと思うが(笑)、こういうものは個人差があり、うちはかなり不器用で凸凹が大きいのと、やはり練習しているものはできるようになるけど練習していないものは放っておいてもいつまでもできるようにならないということで。(笑)


●手先のこと

・シートベルトを自分でつけられるようになった
(外せるのは何年も前から。上の同学年のダウン症仲間が自分でつけているのを見て「できるんだ!」と思いやらせてみたらすぐにできた・・・。
もっと早くやらせればよかった。
車に乗せるとき、ずいぶん楽になった。(←几帳面なので、言われなくても必ずつける)
・風呂敷を縛れる
これは運動着を風呂敷に包んでもたせるようになってからけっこうすぐに(低学年のうちに)できるようになった。
・ランドセルにつけているプラスチックのバックル(がちゃんとはめるやつ)を外せる
(はめるのはだいぶ前からできていた)
・雨がっぱなどのスナップやホックをはめる
(外すのはだいぶ前からできる)
・紙パックジュースのストローは自分で外し、させるようになった。
・ファスナー(上着の、はじめからはめるやつ)とボタンは低学年のうちからできていた。
・鉛筆を持つときの補助具は、プライドが許さないのかつけなくなった。(笑)
いちおう握り手でなく持てている。
はワンタッチでないものが広げられてすぼめられる。
最初の頃は横にさしていて意味なかったが(笑)今はまあまあまっすぐになった。バスに忘れてくることもない。

練習中
・牛乳パックを洗って切り開く
このはさみならOK。

どうも底が立体的に残ってしまうけど。
学校でははさみの曲線切りの練習をしている。(←かなり不器用)

まだ
・ペットボトルは握力が弱くまだ開けられない。人に「あけてちょうだい」と頼めるからいいか。
・リボン結びはまだ練習させていない。できればいいけど、できなくてもいいかな。

●身辺の清潔
・歯磨き
けっこう上手にできる。寄宿舎体験に行ったときほめられた。(*^^*)
歯磨きカード(過去記事)を見て歌いながら練習していたら、カードがなくても歌えば順にすべての箇所を磨けるようになった。
歌わないとテキトーにちゃっちゃとやって終わらせようとするので、その辺が課題。
鼻はかめるが、風邪をひいてつまっているときは機械で吸い出している。
トイレはもうほったらかしで、ひとりで行ってひとりで帰ってくる。
トイレのハンドドライヤーは怖くて逃げていく。
トイレに行って帰ってくると、スカートがめくれていることあり。(笑)

・背中が出やすいので、丈の長い服を着せているが、今度ボディブリファーという下着を試していようかと思っている。股下ホックはトイレのたびに面倒なので、マジックテープにつけかえて。
こんなの。↓一応介護用じゃなく一般向けみたい。(笑)風邪ひかなそうでいいじゃない?


練習中
・洗顔
まだまだヘタ。指先でちょっちょっと顔をなでるくらい。
石鹸を泡立てて顔を洗えるようになる日はくるのか・・・(←とても嫌がる)
洗顔後、化粧水、乳液をつけることをはじめた。(まんべんなくつけるのは難しい)
・爪切り
爪切り練習グッズ(過去記事)でときどき練習。
・お風呂
体は全部自分で洗う。
背中(ボディタオルで洗う)と洗髪は練習中。洗髪は、どうも全体を洗うのが難しい。(ピンポイントに頭頂、後頭部、前頭部、側頭部は順に洗うものの、洗い残しが多い。)

まだ
マスクが嫌いで拒否する。
メガネが曇るのが嫌なのか?
今年の冬こそはABA方式で風邪をひいたときはマスクをかけられるようにしたい。
・朝自分で目覚まし時計で起きる
小学校入学時はどらえもんの目覚まし時計を使ってできていたが、同じ部屋で寝ているきょうだいのクレームにより廃止になった。(笑)

●掃除
・片付けはきょうだいの中で一番やる。
割と几帳面。学校でのご指導のたまものか。

・タオルしぼり(雑巾がけにもつながる)
お風呂で毎回練習している。
最初は指先で(汚いものをつまむように)つまんでにぎにぎするだけでほとんど水分が出てこなかったが、これも長年の練習のたまもの、だいぶ絞れるようになってきた。
(うちの、手が弱っている81歳の義母くらいまでには)
それを私が絞るとまだまだ水が出るけど。

練習中
・ほうきで掃く
だいぶできるようになってきた。以前はごみを左右にぱっぱと散らすだけか、ほうきをモップをかけるようにぐいぐい前に押し出していたが(わかります?)、手首を返してごみを掃き出せるようになってきた。

学校では雑巾がけをさせてもらっている。
放課後デイでも、雑巾がけのポーズの運動遊びは取り入れてもらっているようだ。

●料理?
・家ではなかなかさせる余裕がないが、毎週放課後デイのお料理クラブに行っているので、粉を混ぜたり、といった作業がうまくなっていた
・私がめんどくさいので「自分で作って」というものを増やしている。
(はるさめスープ。自分でヌードルをカップに入れ、粉末スープをはさみで切って入れ、お湯を注ぎ、タイマーをセットして3分したら食べている。
つまり、カップラーメンも自分で作れるだろう。あげてないけど)
・バナナヨーグルトを自分で作って食べる。
(子供包丁で切って入れる)
・あとは卵を割る、計量カップで液体を測る、デジタルスケールで計量する、混ぜる、ひっくり返す、などは休日などに折りに触れさせるようにしている。

●粗大運動・移動
PTを卒業するのがダウン症仲間で一番遅かった娘。
いまだにジャンプは怪しい。(笑)
・階段の上り下りは怖がりなので手すり必須。
下りるときは、怖いのか、両足をそろえながら降りてくる。(のぼりはそろえない)
・仰向けがとても苦手で歯医者さんの定期健診で苦労していたが、ようやくできるようになってきた。

練習中
・怖がりなので、エスカレーターにひとりで乗れない
(降りるのはできる)
回っている大縄跳びに入る感覚なのか?
これまで抱っこして乗せていたが、最近ようやく支えるだけで、片足ずつ乗せられるようになってきた。
あとは、ほぼ気持ちの問題かと。(恐怖の克服)

・自転車
補助輪なしで練習している。
まずはまたがって歩く練習から。(笑)

うちの場合、将来スポーツの一環としてサイクリングに行けたらいいなと思っているのだが、小5仲間のみなさん、「道路では危なくて乗せられないし、自転車で脱走して遠くに行かれても困るから、うちはやらせない」というご家庭が多かった

●その他安全面など
・信号を見て渡ることはできる。(低学年くらいから)左右確認する。
・いまどこ?と携帯メールで聞くと現在地のヒントになるものをなんらかの形でメールで返信してくることはできる。
・プリペイドカード支払いバスのれる。乗り継ぎも慣れたものならOK。
・朝の支度は早い。言われなくてもちゃっちゃっと着替えてパジャマを片付け、靴下を出してはき、ハンカチの用意をし、ふろしきを縛って入れる。
・うるさいと自分でイヤーマフを出してきてつけ、自己防衛することができる。

練習中
・算数の学習で、表を読む練習をしている。
高等部卒業までに時刻表を読めるようにしたい。(笑)
・放課後デイなどで護身術を教えているところもあるようだ。
うちもいつか教えないといけないかな。

*       *        *

娘は不器用なので、「いつかできるようになるだろう」と放っておいてできるようになることはあまりない。
こうしてときどき、今後の目標をチェックしておいて日常生活の中に取り入れていくことは大事かなと思っている。
(体の不器用はかなりのものがあり、今月から動作法に通う予定。
また書こうと思います)

消費者教育について

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世の中には、学校では教えてくれなかったけれど大事なことがたくさんある。

たとえば、冠婚葬祭のマナーとか。
年金のこととか、青色申告のこととか、年末調整のこととか。
遺産相続のこととか、土地の売買のこととか。
お金がまったくなく明日から食べる物がなくても、役所に相談に行けば死ななくてすむとか。
ファッションのこととか、化粧のこととか。
(私はいまだにわかりませんが。^^;勉強するだけの興味に欠けていたから・・・)

消費者教育もそのひとつだが、私たちの頃にはなかったものが、今は「消費者教育の推進に関する法律」というのができて(平成24年)、新学習指導要領のもと、学校で教えるようになっているのである。
(ただ、現実には、時間がとれずあまり実施できていない実態がある)

折しも、2022年、今の中学2年生が高校3年生になる頃には、18歳から成人とみなされるようになる

これは、18歳の誕生日を迎えたら、高校3年生でも選挙権も持つし、親の承諾なしでローン契約もできるし、クレジットカード利用もOKになるということである。
卒業する前に社会人としての法的責任を持つようになるのだ。
これでは、高校に入ってから教育するのでは、間に合わない!ということらしい。



●消費者教育とは?


世の中はどんどん複雑になり、ネットでも物が買えるようになり、物を売りたい人の手口も巧妙になっている。
多少騙してでも私たちの心理を操作し、物を売ろうとする人たちがわれわれの財布を虎視眈々と狙っているのである。(笑)
そんな今、賢い消費者になるということは非常に重要である。

賢い消費者というのは、
ーらすすんでよく考えて買うものを決められること(自主的・合理的)
∈い辰燭海箸あったら我慢していないで行動できる
(4超保護とか著作権保護などにも配慮できる)

ということのようだ。

社会はものを売る人だけで成り立っているのではない。
ものを買う人もまた、社会を作っている一員なのである。

欠陥商品があったら、または騙されたら、泣き寝入りしないでちゃんとしかるべきところに相談すること。
そうすることで、悪徳業者は廃れ(または改善され)、良心的な商売をしている企業が生き残るのである。

警察が乗り出して企業に改善を求める社会よりも、市民が出て行って権利行使をする社会の方がいい。

有名な話だが、アメリカでは猫を洗って電子レンジで乾かそうとした人が(もちろん火傷して死んでしまった)、取説に猫を電子レンジにかけてはいけないという記載がなかったことで裁判を起こし、勝ったということがあるそうだ。
また、たばこを吸って肺がんになった人がタバコ会社を訴え(当時健康を害すると箱に書かれていなかったため)、訴訟に勝ったということもあった。

日本人的感覚するとそれは自己責任だろう!と首をかしげるような事例かもしれないが、アメリカはそれだけ消費者が積極的に行動する社会であるということだ。それによって企業は消費者に益するよう改善するし、その結果消費者全体が利益を受ける
日本人の自己責任論が強すぎると、泣き寝入りする人が多くなる社会になる。

(たとえば、某大手携帯会社窓口でいろいろと煙に巻かれて腹ただしい気持ちになった人は多いと思うしよくわからないままにたくさんのオプションをつけられてしまうことがあるが、それは日本だから通用することで、アメリカではきっとすぐに訴訟になってNGになると思う。通用させてしまっているのは、日本人が大人しいからかもしれない)

●知的障害児に対する消費者教育は?


「消費者教育」は「買い物学習」とは違う。

知的障害のある子どもの場合、まず10円とか100円とか1000円とかの貨幣の価値を理解するというハードルがある。
そして決められた金額内で買い物をするというハードルもある。
(学校ではマイ財布を持って行って折りに触れ買い物学習をしていいるが)
それらをクリアしなければなかなか単独での買い物というのは難しいだろう。

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そしてそれらのハードルをクリアできるのは、比較的軽度の知的障害をもつお子さんだと思うが、将来消費トラブルに巻き込まれやすいのは、その軽度の方々であると聞いた。

つまり、自分の名前や住所が書ければ契約が結べるということだ。
将来的には、契約を結ぶのに名前や住所を書ける必要すらなくなるだろう。

ものを売る人もいろんな心理作戦を使ってくるので、高齢者だけでなく20代30代の健常者も騙される。
相手はプロなので、自分は絶対に騙されない!と思っている人が一番危ないそうである。ましてや知的障害のある人など、ターゲットになればひとたまりもない。

その場合、障がいのあるなしにかかわらず、小さい頃から、大きい買い物をするときは誰かに相談するという習慣をつけることが大事なのだそうだ。

(たとえば1万円以上とか、金額を決めてね。)

●消費者教育のポータルサイト


消費者教育のポータルサイトというのがあるらしく、それがとても参考になる。
https://www.kportal.caa.go.jp/index.php#search-imagemap

そのサイトの消費者教育の体系イメージマップというのを見ると、幼児〜高校生、さらには大人の消費者教育の項目が書かれており、知的障害のあるお子さんの場合、幼児〜小学生くらいの項目が参考になる気がする。

つまり、幼児ならば
・おつかいや買い物に関心をもとう
・身の回りにあるものを大切にしよう
・協力することの大切さを知ろう
・くらしの中の危険や、ものの安全な使い方に気づこう
・困ったことがあったら身近な人に伝えよう
・約束やきまりを守ろう
・欲しいものがあったときはよく考え、時には我慢することを覚えよう
・身の回りのさまざまな情報に気づこう
・自分や家族を大事にしよう
・身の回りの情報から「なぜ」「どうして」を考えよう


小学生になると
・おこづかいを考えて使おう
などが加わるが、あとはちょっと難しい項目が多い。
(「消費に関する情報の集め方や活用の仕方を知ろう」とか・・)
おそらく小学校高学年向きなのだろう。

映像教材や冊子・イラストなどもこのポータルサイトでは配布しているようだ。
(うちの娘にはちょっと難しそうだけど・・・)
https://www.kportal.caa.go.jp/search/user1.html

●いらないのに、高額なものを買ってしまったら・・・


【ケース1】子どもが親のクレジットカードから番号を盗んでゲームの課金をして、50万円になってしまった


・・・というような場合。
まずは消費者ホットラインに相談する
「188番」(いやや)だそうだ。
土日祝日もつながる。守秘義務もあるし、相談は無料である。

このケースは、「未成年者取消し」というのが使える可能性がある。

これは、判断力が未熟な20歳未満の(2022年からは18歳未満の)契約は、取り消しをすると契約時にさかのぼってはじめから無効なものにできるという法律だ。
代金の返還の請求もできるし、食品でも残りを返還できる。

だから悪徳業者は、後で未成年者取り消しをされないため、相手の年齢を確認することがあるそうだ。

【ケース2】ネットで高価な服を買ったが、サイズが合わなくて着られない。

通信販売はクーリング・オフの規定がないため、できない。
ただし送料は自費だが、返品はできる可能性がある。
「可能性」というのは、ウェブサイト上に返品できるかどうか、できる場合の条件が書かれている場合である。

やはり困った場合は188に相談する。
ネットで買い物をする場合は返品の利用規約を必ず確認すること。

【ケース3】知的障害のある成人が高価なアクセサリーをローンを組んで次々に買ってきてしまう。

さきほどの「未成年者取消し」と同様、「制限行為能力制度」(いわゆる後見人制度)が適応でき、家裁で本人の判断能力に応じて「成年被後見人」「被保佐人」「被補助人」とみなされると、契約をなかったことにできる。
(日常的な買い物については、これは適用されない。本人の決定権の尊重のためにも)

(注:制限行為能力者となると、弁護士や医師、薬剤師、社会福祉士、教員などになることはできなくなる。まあ関係ないけど、笑)

上記のようなクイズにチャレンジして、いろんなルールがわかる冊子が消費者庁から無料配布されている。
(高校生対象)

http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/teaching_material/material_010/

●マーケティングの心理作戦


ここはもう、知的障害者関係なく、私たちも簡単に購買に誘導されるものがたくさんある。
たとえばよくあるのが
・アンカリング効果
1万3千円の品が、9800円!とか(希望小売価格をつり上げて安く見せる)
最初に10万円ふっかけておいて、あとで7万円に下げるとか、
(はじめから7万円と言っていたら買わなかったものを、3万円安くされたことで買ってしまう)

・フレーミング効果
本日限り!とか、限定30個限り!とか。

20個入り1万円
40個入り1万9千円
と並んでいると「40個入りの方がお得!買っとこう」と思わせたりとか。
(最初買うつもりじゃなかったものでも)

紫外線を5%通します、と書かれていると買わないけど、紫外線95%カット!と書かれていると買ってしまうとか。

ジャパネットた〇たなどはこうした心理作戦のオンパレードである。
最初に高い値段を言ってあとから安い値段を言う。
おまけをあとからどんどんつけてお得感を出す、など・・・。

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・無料商法
初回や一定期間だけ無料にして、解約手続きをこちらがとらないと自動的に引き落とされる。
・マルチ商法
知人・友人を介して商品を売ってくる。
知人だから断りにくい・・・という心理を逆手にとった商法。

まだまだ手口はたくさんある。

●人生ゲームをさせよう


以上のネタは、教員免許更新講習で得たものを元に書いている。
(明日も一日行ってきます・・・)
その講習の終わりの方で、グループワークとして人生ゲームをやった。
これは元案は東京学芸大学の大竹美登利先生が考案したもので、非常に面白かった。

市販のルーレットを回してやる人生ゲームより、もっと生活設計を考えたものだ。
いろいろな世帯を想定して自分たちで家計の予算をたて、そのあとトランプを引いて、その出た目に相当する出来事(怪我とか失業とか出産とかいろいろ、笑)に対応していく。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhee/49/0/49_0_34/_article/-char/ja/

もちろんこれは娘には難しいが、もっと簡単なバージョンなら作れると思う。
ルーレットではなくトランプを使うというところが、内容だけ考えれば特に道具はいらないところが面白い。
おもちゃのお金を使って、電卓があれば、支援学級や支援学校でもできると思う。

生活設計は、単身として、収入も将来予想できるくらいの額にして、家賃(光熱費含む)、食費、雑費、交通費、(携帯代)、おこずかい、くらいの単純な分け方にして、わかりやすい金額を設定する。

私も子供の頃、人生ゲームをよくやって、株がなんだかわからないけど「かぶのぼうらく」で大損をしたり(笑)、借金は返済しないといけないとか、保険は高いけどかけておくといざというとき出費が少なくて助かるとか、給料日は嬉しいとか(笑)、そういうのを知らず知らずのうちに学んだ気がする。

簡易バージョンで中学生くらいになったらこのゲームで人生のシミュレーションをさせて、どんなことで毎月お金が出ていくのか、どんな突発的な出費や収入が起こりうるのかなど、知的障害のある子に大雑把なお金の流れを学ばせるにはいいゲームだなと思う。
(たとえば全部〇万円に統一するとか単純化すれば、計算ももっと楽になるし)
トランプではなく絵カードを作って、順番にめくっていくのだともっと楽しいかも。
(作りたくなってしまった・・・時間ないかもだけど)

●雑感


まあ、私は断りにくい性格なので、新聞の勧誘等訪問販売には本当に弱い。
こちらの押しの弱さを見抜いてぐいぐい押してくる。
訪問販売は違法にしてほしい!と思うくらいである。(笑)
(本当に欲しい商品ならこちらから買いに行きますから、家に来ないで!という感じ)

そんなときは旦那がいれば交代しますけどね。
(↑背筋も凍る断り方をしてくれます^^;)

マルチ商法に誘ってくれたママ友は、それまでちょくちょく行き来していたのに、なんとかその場でがんばって断って以来、一切連絡が来なくなった。
友人ではなくカモだったのかな・・・なんて思ったり。
(友達を巻き込む商売は、友達を失くすよね・・・)

安くてよい品を選ぶのは難しい。

うちの娘は、それ以前に物欲がないので(笑)、支援学校や支援学級の物販展のようなところに連れていって「欲しいものを買っていいよ」といっても何も買わない
可愛い手作りティッシュケースを4つほど並べて「どれがいい?」と聞くと端っこのひとつを指さすけど、同じものをシャッフルしてまた「どれがいい?」と聞くと毎回同じ場所を指さすだけ。
どれでもいいんかい!(興味ないのか。)

少しずつ、誕生日プレゼントなどで欲しいものが言えるようになってきたけれど、買った日しか使わなかったりと、あまり考えて選んでいる気がしない。
ありすぎても困るけど、少しくらいの物欲は働く意欲になるのにな。
(100円ショップで買い物して幸せになれる私程度の物欲があってほしい。食欲はあるけど、それだけだと体重管理の面からも厳しい・・・。)

消費者教育はその先にあるもので、娘にはまだまだかな。
でも大きい買い物(いくら以上と値段を決めておこう)をするときは必ずお母さんに相談してね、ということを日ごろから言っておくことはできる。

自由には責任と判断の必要性が伴うものだ。
私がめんどくさいので「娘が〇〇食べたいと言う→私が冷蔵庫から出してくる」という流れをやめ、自分で出してこさせるようにしたのだが、そうしたら冷蔵庫のプリンやヨーグルトを無断で食べるようになったし(笑)、牛乳も勝手に何杯も飲むようになった。
スープ春雨も勝手に熱湯注いでタイマーで時間をはかって作って食べるようになった。
「おかわり」もめんどくさいから自分でご飯を盛らせるようにしたら多めに盛ってくるようにもなった。(爆)

そうなったら、「適量」とか「一日どのくらいまで」(食べ過ぎると太るよ、とか)も教えないといけない。

同様に、自分でお買い物ができるようになり、自由になるお金を使うようになったら、またその先を教えていかないと、と思う。

人間はときに必要だからではなく、楽しいからという理由で買い物をする生き物だ。
その行為は必ずしも合理的とは言えない。

うちの義母が100円安いセールのつゆの素を買いに、往復200円のバス代を使って遠方のスーパーまで出かけるのも合理的とは言い難いが(笑)、近くで正規の値段の商品を買うよりも「お得感」で快感を味わえるからだろう。

買い物は楽しい。
まずは決められた範囲内、相応の金額内で、買い物を楽しむことのできる人になってもらうことかな。

支援員になってわかったことその2

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公立小学校の支援員になって半年以上が過ぎた。

私は職場では障害のあるお子さんの支援をし、家に帰れば保護者でもあるというコウモリ的な存在だが(笑)、その後気づいたこと、親として勉強になったこと(耳の痛いこと^^;)などを書こうと思う。

●上履きをすぐに脱ぐお子さんは要注意

なぜだかわからないが、上履きをすぐに脱ぐお子さんは教室内で落ち着きがない傾向があるようだ。
また、上履きを脱ぐ子が増えているクラスは、荒れる傾向にあるというのを聞いた。

理由はよくわからない。
発達障害のあるお子さんは足の裏が過敏ですぐ裸足になる、というのは読んだことがあるが。
実は私もうちの子も靴下が苦手で真冬でも家では裸足なのだが、学校では靴は脱がない。
(ダウン症のある末娘の靴は足底板が入ったハイカットシューズだから簡単に脱げないのだけど。
こんなの履いてます。←一足7〜8千円します^^;)

基本、上履きをすぐ脱ぐということは「わずかな不快をがまんできない」というのが根本にあるのかもしれない。

まあ、それはがまんする必要のある不快なのか、という問題もあり、アメリカなどでは、日本より自由な姿勢で授業を受けられる学校が多い印象なのだが。

あくまで今の日本の学校で適応がよくないというだけのことかもしれないが。
ともあれ、興味深いことに、教室を飛び出すお子さんたちはみな裸足である。(^o^)

●学習に集中できないお子さんは大抵朝ごはんを食べてこない
これは統計的にもある程度相関があるようだが、疑似相関とも言われている。
つまり、朝ごはんを食べてこないから集中できないのではなく、朝ごはんを毎朝食べてこないお子さんは家庭環境が安定していない傾向にあるかもしれないということだ。
(または深夜までゲームしていて朝起きられない場合もあるかも)

お母さんが朝起きられないなら、パンと牛乳を買っておくだけでもいいのだが。
何も朝ごはんがなく、2時間目になると「お腹すきすぎてお腹が痛い」とかいう子供たちがいる。

大阪の小学校では、週に何日か朝ごはんを提供しているそうだが、
https://news.yahoo.co.jp/byline/yuasamakoto/20180425-00083289/
いろいろな家庭のお子さんがいるので、学校給食って大事、と思うこのごろ。

クレームは、意外と効果的^^;
学校というところは、クレーマー対応が優先にならざるを得ない部分がある。
つまり、声の大きい親のお子さんは、丁寧に見てもらえる傾向があるということ。

これは教育上の公平という観点からするとどうなの?とは思うものの、現実はそういうものなのだろう。

逆に親の立場から言えば、担任に何度言ってもラチがあかない場合は、上へ上へと訴えていくのが効果的ということになる。
担任→校長・教頭→教育委員会など。

ただし前回も書いたように親が担任との人間関係を良好にすることがお子さんにとって最善であるし(さもないと子供が担任の言うことを聞かなくなって学習が成り立たなくなる)、他の親御さんとの関係が悪化するかもしれない。
(人手は増えるわけではないため、クレーマーのお子さんだけが手厚く見てもらえて他のお子さんが手薄ということになると、反感を招くかも・・・)

●教育は、学校と家庭との共同作業
お子さんが小学校くらいのうちは、子どものことは学校に任せておけばいい、親はお金を稼ぐだけでいい、・・・となるにはまだ早いのではないかと思う。

ある程度、家庭も協力が必要。
(と学校側は考えているようだ)

学校側は、基本どのお子さんにも同じように教育の機会を与えていると思うので、それ以外の部分で、ご家庭が担う部分も大きいということだ。

先生も人間なので、親が一生懸命の家庭は先生もそれに応えようという気持ちになるもののようだ。
逆に家で親がなんにもしないのに、学校への要求(文句)だけは大きいとなると、教員とてもやもやする。

(たとえば、宿題をちっとも家でしてこない、親もみてやらない、宿題やりましたのハンコも押さない、連絡帳も読まない、など)

また普通小学校の先生は勉強を教えることに関してはプロだが、それ以外の療育的なことは学校の守備範囲ではないようで、それは普通小学校に要求されても困るという(支援学校ならともかく)。それは自費で療育に通うか、親がするしかないもののようだ。

●支援級の担任の先生は・・・
意外と、定年退職後の先生の再雇用の場になっていたりするんだなという発見が。(笑)
現役教員だったころ、特別支援学級など一度ももったことのない先生方が、けっこう支援級の担任に割り当てられている。

別にそのこと自体は悪いことではないだろう。
それから必死に本を読み漁ったりあちこちの研修会に出て勉強される先生方もいらっしゃるのだから。

ただ、必ずしも特別支援教育をやりたくてやっているわけではないかもしれないということだ。

●家と学校で姿の違うお子さん、厄介なのは「家でいい子」の場合
以前も書いたが、家と学校で全然見せる姿が違うお子さんがいる。

親御さんが厳しい場合とは限らず、家と集団生活の学校では環境が全然違うから、見せる姿も違うのである。
そもそも、家は我慢する場面なんてほとんどないわけだし。

その場合「家ではダラダラしているけど、学校できちんとやっている」お子さんの場合はいいのである。
学校での姿を話すと、親御さんは驚き、喜んでくれるだろう。

問題は逆の場合だ。(笑)
家でいい子だと、なかなか学校での姿を理解してもらえない。

そして、わが子の言うことを鵜呑みにする親御さんが多い
ある程度の年齢になると、子どもは自分に都合の悪いことは隠し、自分に都合のいいことしか言わない。

親としては、それを学校に伝えて、事実確認するくらいの冷静さは欲しいところ。

事実確認するついでに、学校に足を運んでいただいて、お子さんの普段の様子を(マジックミラーがあればよいのだけど^^;)観ていただくことができたらなあと思う。

お子さんについて、教師と親が共通認識を持つところからスタートすることができると、連携がうまくいくように思う。


●投薬について

これはまた別途書きたいと思うが、投薬については学校と保護者との温度差があるようだ。

学校での実情を知らない親は飲ませたがらない、実情を知っている先生は飲んでみてはどうかと思う・・・という温度差である。

●叱ることとほめること
これは私個人にとっては永遠のテーマである。(笑)

たとえば学級崩壊のクラスというと、担任の先生がちゃんと叱れず、甘々の場合に起こるイメージがあると思う。

でも、現実はそうとは限らないようだ。

叱るのは一時的な効果しかない。
叱られるお子さんは、一時やめるが、またはじめる。
そうなると、一日中叱っていないといけなくなる。
さらに、クラスではいつも叱られるお子さんが中心になり、注目を集めてしまうことになる。

これはABA的には逆効果なのである。

特に低学年の場合、ちゃんとできているお子さん、授業中騒いだり暴れたりしない「一般の」お子さんを主役にもっていくこと。その子たちをどんどんほめて、その輪を広げていくことなんだなあと、勉強になった。

集中力のないお子さんも、できるだけほめるところを見つけてほめる。
すると、ほめられたことを一生懸命やろうとする(ことが多い)。
普段あまり褒められ慣れてないやんちゃなお子さんほど、ほめられると一変することがある。
(これは昔自分のクラスでも中学のとき目撃した。
いつも勉強はやる気のない男の子、ある教科の先生に目をかけられ、何かほめられたら、その教科だけは勉強してくるようになった。)

悪い方に注目を集めず、よい方に注目を集めることの大切さを感じた。

(アドラー心理学的には、ほめるより「ありがとう」という言葉がいいようなんだけどね。)

高学年では、自習のとき担任の先生がいなくてもしーんとしてせっせと学習に取り組んでいるクラスがある。
どうしたらこのようなクラスになるのか。
叱って黙らせるクラスでは決してこうはならない。(怖い先生がいなくなったとたん大騒ぎ。これは高校教員だった頃も実感していた)

押さえつけた風船はどこか別の部分で膨らむのである。

特に問題行動のあるお子さんというのは叱られるのは日常茶飯事、自己肯定感が低くなっているので、さらに叱っても効果が薄いどころか反感を招くばかり。
北風と太陽だなあと思う。
(・・・が、もしも自分が担任をしたとしたら、クラス運営がうまくいく自信はないな・・・。)

●やはり自閉症のあるお子さんのための特別支援学校がほしい
何度か書いているが、普通小学校で一番不適応を起こしているのは、IQの低いお子さんではない。
知的に障害がなくても自閉や他動が重めのお子さんである。

やはりそういったお子さんの学力を保障するための、特別支援学校がほしいと思う。

なかなか現行の普通小学校では、彼らのニーズに合った教育を提供できず、学校にいる時間がもったいないなあと思ったりする。

ということで、第二弾でした。
また気づいたことがあったら書くかもしれません。

継次処理と同時処理

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教員免許更新講習で学んできたことの一部を、ちょっとお裾分け。(笑)

人の脳のはたらき(認知力)は、いろいろな切り口から分類することができる。
知能テストが何種類もあるのは、そのためだと思う。
(測定するものがそれぞれ違う)

同時処理と継次処理もそのひとつだが1)、これはそのお子さんの学び方の特性のようなもので、その子に合った教材を提供する上でけっこう大事な概念だなと思った。

「このお子さんは継次処理タイプで・・」などの言葉をよく見聞きするが、これを機におさらいしてみたい。

●同時処理と継次処理のお子さん
講義を聞きながら、具体的にいろんなお子さんのイメージが沸いてきた。

学問的には不正確かもしれないが、イメージしやすくなるよう、同時君(同時処理タイプ)と継次君(継次処理タイプ)というふたりの典型的なお子さんを考えてみる。

同時君は、ひらめき、直観タイプである。
与えられた情報の全体をぱっと把握してから細部に行く。

同時に処理するタイプの情報というのは、映像など視覚情報がこれにあたる。
つまり、「視覚優位」と言い換えてもいいかもしれない。

空間認知に優れ、算数の図形問題やパズル、図工が得意。絵を描くのも得意である。
思考も、言葉で考えるというより、イメージ、映像で考えたりする。

言葉で説明されるのが苦手。画像を見ればわかる。

ダウン症のあるお子さんは、同時処理タイプのお子さんが多いのではないかと思う。
ことばも細部にこだわらず、なんとなく全体をとらえている。
ひらがなを覚えるのも、画像として覚えるタイプが多そう。
(一文字ずつではなく、いぬなら「いぬ」という図形で覚えた方がいいタイプのお子さんもいるそう)

漢字は、全体のイメージや部首の組み合わせで覚える。
筆順とかはどうでもいい。
算数は答えが先に出てしまって、式をあとから考えたりする。
自由度が高い場合も混乱することはないが、おおざっぱで正確さに欠ける。

マニュアルはちゃんと読まず、いじっているうちに使えるようになる方が楽。

なんでやるのか、目的がわからないままやらされるのが苦手。

※ただし、一度にいくつもの仕事を併行してできるとか、ワーキングメモリが大きいという意味ではありません。それはまた別問題だそうです。

*         *            *

継次君は、論理的に分析的にものを考えるコツコツ積み上げ型。。
与えられた情報はひとつひとつ、順番に処理していく。
細部を順序立てて積み上げてから全体像に行く。
(ひとつひとつクリアしていって目標に到達する。)

時間の順番に処理する情報というのは、音声言語などがそうである。
つまり「聴覚優位」と言い換えてもいいかもしれない。

イメージではなく言葉でものを考える。
言葉での表現に長け、国語の読解や作文、漢字の読み書きが得意。

ただ、ぱっと全体を把握するのが苦手。
細部にこだわりすぎて全体が見えなくなってしまう(木を見て森を見ず)ことも。

漢字は、書き順から覚えたりする。
算数は、解き方の手順通りにやって答えを出す。

言葉で説明された方がよくわかる。

得意なのは
マニュアルの手順通りに組み立てたり、数や英語を復唱したり、3つの指示を聞いてその通りに行動する、などの課題。
自由度が高いと混乱する。

・・・あくまでイメージである。
上の同時君と継次君は、偏りの激しいお子さんの場合である。
どちらも同じくらいできるお子さんもいれば、どちらも同じくらい苦手なお子さんもいるだろう。

●我が子のタイプはどうすればわかるの?
遠城寺式とかビネー式とかは単純な知能テストだから認知特性まではわからないが、次のようなテストならわかる。

・K-ABC(Kaufman Assessment Battery for Children)
カウフマン(Kaufman)が作った。

継次処理尺度(情報を1つずつ分析する能力をとらえる)
手の動作、数唱、語の配列

同時処理尺度
(情報の全体像を把握する能力をとらえる)
魔法の窓、顔さがし、絵の統合、模様の構成、視覚類推、位置さがし


・WISC (Wechsler Intelligence Scale for Children)
ウェクスラー(David Wechsler)が作った。

WISC−IIIまでは
言語性IQ・・・耳からの情報を処理する力(≒継次処理)
動作性IQ・・・目からの情報を処理する力(≒同時処理)

という分類があったが、WISC-IV以降ではこの尺度は廃止されている。

言語理解指標(VCI)≒継次処理的な能力
知覚推理指標(PRI)≒同時処理的な能力
ワーキングメモリー指標(WMI)
処理速度指標(PSI)

の四つの尺度になっている。
(WISC−Vでは、知覚推理指標がさらに空間視覚(VSI)と流動性推理(FRI)に分かれているらしい)


ただこれらの検査は一般の人には手に入らないし、だいたいは親が子供を観察してどちらかが優位なのか見ていくしかない。

ちなみにうちの娘は、どちらも苦手だが、空間認知が弱く、記憶力だけで勝負の子供なので、「しゃべるのが苦手な継次処理タイプ」だと思う。(笑)

あまりしゃべれない(使えるフレーズを記憶して蓄積していくタイプ)のは、自由度が低すぎるからだと思う。しかし、使えるフレーズをずいぶん蓄積しているので、日常生活では困らない。
(必要なことしかしゃべらない無口な子供、という感じ、笑)

文字を書くのは書き順が正確で、手が覚えている。
形はまったくとれない。いわんや漢字をや。(ごく単純なものを除き)
また、物事は木を見て森を見ずの部分が大きい。
一方で、それなら聴覚処理が得意なのかというと、絵があった方が理解が早い。(漢字を覚えるときも)

知的障害があるので同時処理も継次処理もどちらも低いと思うのだが、どちらかというと継次処理の方が優位な感じがする、という程度である。

●学校の授業は継次処理型のお子さんに有利

学校の授業は、先生のことばによる説明が大部分である。
一斉授業は講義形式であるし、漢字も、指を出して空書させ、書き順で覚えさせようとする。

つまり、今現在の授業形態は、継次処理型タイプのお子さん向けで、同時処理タイプのお子さんにはきつい状況となる。

こうしてみると、これまで接してきた何人かの同時処理タイプのお子さんたちの姿が浮かぶ。
その子たちは、一斉授業を受けることが難しい。
(知的障害がなくても)
彼らの知性を活かす場と言うのは、学校教育の枠の中では難しいのが現状だと思う。
しかしそのお子さんの認知特性を知ることで、指導に生かすこともできる。

漢字を読むのはいいけど書くのがからきしダメ、という拒否反応が強いお子さんに、漢字組み立てパズルをやらせると、それは喜んでやり、ちゃんとできてびっくりしたり。
ひらがなが全然覚えられないお子さんに、ひらがなひとつひとつをイラストにしたらすぐに覚えられたり。

その子ができないんじゃなくて、アプローチの仕方がその子に合っていないだけなんじゃないか、と考えるのは、教える側にとって大事な視点だと思う。

講義に出てきた「私たちは、脳で見ている、脳で聴いている」という言葉が印象的だった。

いくら視力がよく、聴力に問題がないとしても、脳で見、脳で聴いている以上、生物としての目がいい、耳がいいのとは別に、視覚優位や聴覚優位というものができてくるのだと思う。

どんなに口頭で指示を出しても動かない(支援級の)お子さんを叱っている場面は学校生活でよく見かけるが(耳には問題ないので)、本当はそのお子さんが悪いのではなく、そのお子さんの脳が指示を聴いていなかっただけなのかもしれない、などという視点をもつのも大事かなと思う。

<注>
1)PASS理論(PASS theory)というもの。
旧ソビエトの神経心理学者ルリア(A.R.Luria 1992-1977)が提唱した。

P: Planning プラニング  与えられた情報に対して解決方法を決定したり選んだりする認知プロセス
A: Attention 注意    与えられた情報に対して、不要なものはスルーし、大事なものだけに注意を向ける認知プロセス
S: Simultaneous 同時処理
S: Successive  継次処理

の4つの認知能力に分けて考えた。
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