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うちの普段使ってるパソコンが壊れたΣ( ̄ロ ̄lll)
ダンナの尽力により、大事なデータは取り出してもらったが、
しばらく仕事ができない・・・とほほ。

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さて、娘の支援学校でも、先週プール開きがあり、プールが始まった。
学校のプールは、当たり前だが、屋根がない。
保育園のときは、紫外線は体の害になるという認識から、シェード(スカイシェード)があったし、スイミングは室内プールなので、ここで初めて紫外線対策が必要となってきた。

<我が家の紫外線対策>


最初は、日焼け止めで対応しようかな?と思ったのだが(ウォータープルーフタイプ)、家で塗っていくとしても直前で塗らないと効果が薄いし、先生の手をあまり煩わせても悪いので、ラッシュガードタイプの水着を着せてもいいでしょうか?と先生にお聞きしたら、支援学校ということもあるだろうが、「上級生でラッシュガードの水着を着ている子もいますし、私たちも着ますから」ということでOKをいただいた。

さっそく、ネットで一着、スポーツデポで一着購入。

mizugi02こんなのです。同化しちゃってわかりにくいけど、長袖。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/timely/sd62j80-2-mst.html
speedo(スピード) 男の子 女の子 長袖 ラッシュガード UVカット120cm〜160cm

ラッシュパンツはこちら。
アクア(AQA) UV DRY ラッシュパンツジュニアIII ブラック KW4424

上下黒なので、着ると揃いの水着にしか見えない。(笑)
rashこういう上下揃いのもいくつかあったんだけど、全部売り切れで・・・。


ラッシュガードは、学校により許可しているところとしてないところがあるようで、通常は海などのレジャー用なので派手派手な柄が多く(笑)かわいいのはいろいろあったんだけど、スクール水着に準じるものとして地味なのを選んだ。

普段使っている日焼け止めはこちら。
(もっとおすすめがあったら教えてください)
hiyakedomeメンタームサンベアーズコドモ★SPF20+ 子供用日焼け止め乳液30ml
紫外線吸収剤は入っておらず、敏感肌用で、ウォータープルーるなのに石鹸で落とせるということで、アメドラで買った。(あまりにSPF値が高くても肌に負担になりそうなので^^;)


プールに入るときに日焼け止めを塗ると水が汚れるなどの理由から嫌がられるもしくは学校で許可されない場合もあるようなので、聞いてからのほうがいいかもしれない。

朝歩くときは、こちらは朝は涼しいので長袖&私の日傘である。(笑)

あと、普段のお茶はルイボスティーを飲ませている。(ルイボスティーについては後述)

<ダウン症と紫外線について>


さて、ラッシュガードをお願いするとき、学校には「ダウン症の子は紫外線の害が通常の人の1.5倍なので」という言い方をさせていただいた。
まあかなり大雑把な言い方なのだが。

実際どんなもんなのか、私の理解しているところを書かせてもらうと、
(1)ダウン症の人はDNA損傷に対する回復力が一般の人よりも弱い
これはそういう論文があった。1)

私たちの細胞のDNAは、外からの紫外線やら放射線やらで常に傷ついている。
自分がDNAを複製するときにもミスが生じ、それによっても傷ついている。
それは毎日毎日すばやく修復されるしくみがあるので、私たちの体は保たれているわけだが、修復が損傷に追いつかなくなってくると、老化とか癌化とかになってくるわけだ。

ところが、上記論文によると、DNAが傷ついたとき、修復する能力はダウン症の人の方が低いという結果が出ている。
(詳しくは注をご覧ください)

(2)細胞に害となる(老化の素になる)活性酸素が、ダウン症の人は多く発生しやすい(1.5倍)
活性酸素自体は必要なもので、体内に入ってきた細菌やウィルスを殺菌するのに使われる。
が、そのとき、正常な細胞も傷つけてしまうので、体内には増えすぎた活性酸素や、毒が強くなった活性酸素を無毒化するはたらきをする物質もある。

活性酸素が体内に発生する大きな要因が喫煙、紫外線、ストレス、食品添加物である。

(3)脳細胞は体の他の部分よりも活性酸素によるダメージに弱く、認知低下を招くおそれがある
脳細胞は酸化のターゲットになりやすい不飽和脂肪酸を多く含むため、酸化ストレスに弱く、長期間さらされると、神経変性(アルツハイマー病など)を引き起こす可能性があるとされる。
さらに脳は体の他の部分に比べて抗酸化酵素の含有量が少なく、脳内に過剰な活性酸素が発生すると、処理しきれないことになる。
抗酸化物質であるポリフェノールはアルツハイマーの原因物質であるアミロイドβ蛋白(Aβ)の重合を強力に阻止する作用や、アミロイドβ蛋白(Aβ)線維を分解する作用が確認されている。2b)

アルツハイマーが心配とされているダウン症の人には、やはり「抗酸化」がキーワードになるのではないかと思う。

<活性酸素が体内で無毒化されるしくみ>


活性酸素が体内で無毒なものに分解されるしくみだが、
01こんな風になっている。(クリックで拡大)
(もっと複雑なんだろうけど、私が理解できる精一杯で、単純化)
「なんらかの引き金」とごまかしてある部分は(笑)
紫外線もそうだそうです。ただ、試験管とかに直接紫外線を当てることとかなのか、その辺は不明。^^;

ダウン症の人の場合、活性酸素をやっつけるスーパーオキシドジスムターゼの活性が1.5倍あるが、そのため過酸化水素も50%増しに発生することになる。過酸化水素を分解する酵素の量は他の人と変わらないので、過酸化水素が余ることになる。
過酸化水素は毒性は低いものの、凶悪なヒドロキシラジカルに変わりやすいのである。

そこで、活性酸素自体を多く発生させないために、紫外線を避けるに越したことはないのである。
もちろん、皮膚の老化を防ぐためにも。

日本ダウン症協会理事の長谷川知子医師も、活性酸素を減らすために紫外線対策を!また、ダウン症の人は老化が早いというけれど、色白の人が多いのでUV予防をしなければ老化が進んでも不思議はありません、とおっしゃっている。3)

<ルイボスティーの効能?>


私はルイボスティー販売会社の回し者ではないが(笑)、夏のお茶はルイボスティーと決めている。
というのも、ルイボスティーは活性酸素を減らす、抗酸化力の強い飲み物といわれているからだ。

ただ、長谷川先生も言われている通り、いくら抗酸化物質とはいっても、ダウン症の人が活性が1.5倍の多いスーパーオキシドジスムターゼと同じ働きをする抗酸化物質だったら、逆効果である(すでに活性が多すぎて困っているのだから)。
そこで、ルイボスティーは具体的にどんな働きをするのかを知る必要がある。

また、抗酸化物質といっても、試験管で抗酸化力があったからといって、生体の中で同じ作用をもつとは限らない。
たとえば、カタラーゼという、過酸化水素を分解してくれるありがたい酵素だが、梅干に豊富だからといって、梅干をたくさんたべても、胃で消化されたり吸収されたりする中で、カタラーゼの働きを失ってしまったり、現場まで届かなかったり、ということが起こる。
試験管の中ではなく、あくまで生体、できれば人間で効果が確かめられたものがよいことになる。

ルイボスティーの効能に関する論文がいくつかあった。4)
(ルイボスティーは英語ではRooibos Tea, 学名はAspalathus linearisというようである。
ラットだが、生体内での実験で、飲ませて調べたものである。
(ちなみに、ルイボスティーはポリフェノールが豊富だが、ワインに含まれるポリフェノールが認知力の低下を防ぐということは、ヒトを対象としたものですでに確認されている)2b)

(1)ルイボスティーは酸化ストレスの影響をやわらげた。
・ストレスがかかると体重が減少するが、ラットに与えた拘束ストレスによる体重減少をやわらげた
・ストレスがかかると脳内のストレス関連物質濃度が高まるが、それが抑えられた。
(非エステル化脂肪酸、5-ヒドロキシインドール酢酸、過酸化脂質(細胞に有害))
(2)ルイボスティーはストレスによる脳内および赤血球のたんぱく質変性をやわらげた。

(3)脳内の酸化ストレスによるダメージを防ぐ働きをするグルタチオン濃度を保つ。

健康な人には還元型グルタチオンとして存在するが酸化ストレスが大きいと酸化型グルタチオンになる。
そこで、酸化型グルタチオンに対する還元型グルタチオンの比が酸化ストレスの指標として用いられる。
(還元型グルタチオンが多いほどよい)
ストレスがかかるとグルタチオン濃度が低くなり、還元型グルタチオンの比率が下がってくるが、ルイボスティーにより脳内および赤血球のグルタチオン濃度が保たれ、還元型グルタチオンの比率も保たれた。

(4)グルタチオン・ペルオキシダーゼの働きが保たれた。
グルタチオン・ペルオキシダーゼは強力な抗酸化酵素だが、酸化ストレスが大きいとこの働きが弱ってくる。
ルイボスティーを飲むことで脳内のグルタチオン・ペルオキシダーゼの働きが比較的保たれた。

(5)脳内のSODおよびカタラーゼの働きが保たれた。
ストレスがかかると抗酸化酵素であるスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)とカタラーゼの働きが弱ってくるが、ルイボスティーを飲むことで脳内のSODおよびカタラーゼの働きが比較的保たれた。

長期間ストレスにさらされると、活性酸素が増え、すなわち酸化ストレスが大きくなる。
これが酸化ストレスに弱い脳にもよくないのである。
ルイボスティーはフラボノイド、フェノール酸などのポリフェノール化合物が多く含まれており、こうした酸化ストレスの影響をやわらげると論文では述べている。

そのしくみを見ても、ダウン症の人に多いSOD自体の働きも保つものの、グルタチオン、カタラーゼ、さらにグルタチオン・ペルオキシダーゼの働きを保ってくれるということで、ダウン症の人にもよさそうである。

また、ルイボスティーにこれまでのところ副作用の報告はないようである。5)

アルツハイマー予防にポリフェノールがよいと上で紹介したが、そういう意味ではルイボスティーもよいのかもしれない。

<注>


1)Iraj Saadat, et al. DNA-Repair Capacity in Down's Syndrome. Iranian Biomedical Journal2(3&4):123-127 (October 1998)
(全文がネットで読めます)http://ibj.pasteur.ac.ir/files/site1/user_files_b76aeb/admin-A-10-1-432-5cbc4b3.pdf
詳しく言うと、DNAには定期的な合成(細胞の合成期に合成するもの)と、不定期な合成がある。
不定期な合成というのは、細胞が傷ついたときに、「急いで合成して!」となって、臨時の合成をする場合である。
ダウン症の子供(12〜18歳)のリンパ球細胞と年齢その他をマッチングした健常者(対照群)の子供のリンパ球細胞をとり、化学物質で細胞にダメージを与え、修復される率、つまり不定期にDNAが合成される率を測定した。その結果、対照群の不定期DNA合成指数は1.69と1.10(二種類の薬品を使ってダメージを与えた)、ダウン症群はそれぞれ1.11と0.92だった。(1.00という数字は、DNAの修復がされなかったことを示すため、数字が高いほどよい)

2)詳しい分子式は、こちらを参照してください。
hobab.fc2web.com/sub2-kasseisanso.htm

2b)金沢大学神経内科
http://neurology.w3.kanazawa-u.ac.jp/resrchwrk/pages/amyloid.html
たとえばこんな論文がある。
Ono K, et al. Potent anti-amyloidogenic and fibril-destabilizing effects of polyphenols in vitro: implications for the prevention and therapeutics of Alzheimer's disease.J Neurochem. 2003 Oct;87(1):172-81.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12969264

L. Letenneur, et al. Flavonoid Intake and Cognitive Decline over a 10-Year Period.American Journal of Epidemiology. Vol. 165, No.12 2007
http://aje.oxfordjournals.org/content/165/12/1364.full.pdf
ポリフェノールの一種、フラボノイドが10年間の間に認知力の低下を防ぐという論文

3)長谷川先生がダウン症と紫外線について触れている講演録
http://angelrisa.com/JDS/dsbase.htm
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/angle-3/Oct2009-10.html

4)T,Yoshikawa, et al. Scavenging Effects of Aspalathus Linealis (Rooibos Tea) on Active Oxygen Species.
Antioxidants in Therapy and Preventive Medicine Advances in Experimental Medicine and Biology Volume 264, 1990, pp 171-174
http://link.springer.com/chapter/10.1007%2F978-1-4684-5730-8_26

In-Sun Hong, et al. Anti-Oxidative Effects of Rooibos Tea (Aspalathus linearis) on Immobilization-Induced Oxidative Stress in Rat Brain. PloS One. 2014; 9(1): e87061 Published online Jan 21, 2014.
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0087061

5)McKay, DL, et al. A review of the bioactivity of south African herbal teas: Rooibos (Aspalathus linearis) and honeybush (Cyclopia intermedia). Phytother Res. 2007 Jan;21(1):1-16.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16927447