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実父の認知症の話の続きです。
* * *
●精神科で脳のCT
精神科でCTをとった。
→脳が委縮しているが、左右非対称(脳みそが片方に偏っている)
→脳に水がたまっているかも
・・・ということで、脳神経外科へ紹介状を書いていただいた。
もし水が脳を圧迫しているのなら、水を抜けば症状が改善するかも、というのだ。
改善するかも、という言葉に、私たちは希望をもった。
が・・・
父は「脳神経外科なんて絶対行かない」と拒否。
(脳神経外科が何か、はわかっている)
「もうほっといてくれ!」と怒りだしてしまった。
●父の視点から見ると・・・
父の「ほっといてくれ」のことばを受けて、父の目からは今のことがどう見えているかを考えてみた。
父は、自分が病気だとはまったく思っていない。
これまでと同じく、なんでも自分でできると思っている。
そこに、自分から連れてってくれと頼んだわけでもないのに精神科に連れていかれ、薬を増やされ、通帳をとりあげられ、薬の管理をとりあげられ、玄関に自分が開けられない鍵を取り付けられ、デイサービスを毎日増やすといわれ(タクシーも使えなくなり、ヘルパーさんも来なくなり)・・・今度は脳神経外科だって!?何を言ってるんだ!
という感じだろう。
私たちは父に振り回されていると思っているが、父からすれば、私たちこそが父を振り回しているのだ。
今まで通り暮らしたいのに、自分の環境を変えよう変えようとしてくるのである。
そして、もし脳神経外科で、水を抜けば治りますと言われたとしよう。
そのときは頭蓋骨に穴をあける手術をすることになるのだ。もちろん、本人に説明の上、インフォームドコンセントは必要である。
頭に穴をあけることを、父が承諾するはずがない。だったら連れていくことに意味があるのか。
自分がもし80になり、頭に穴をあけて手術をしましょうなんていわれたら、「もういいです」って言うかもしれない。
手術で何かあって死ぬかもしれないし、そうでなくても明日死ぬかもしれないのである。
だったら、そんな怖い思いをせずに、放っておいた方がよくないか。自分だったらそう思わないか。・・・と思い、悩んでしまった。
(たとえ認知症でも、知的障害があっても、命にかかわらないことで自分の体にメスを入れられるときは、十分な説明と承諾が必要で、騙して無理やり、ということは人権に反すると思うので。まったくわけがわからなくなっている場合は別として)
しかし、兄は絶対連れていかないとダメだと言った。同居している兄は一番大変な思いをしている人である。(私たちと違って逃げ場がない。)
兄にとっては、治るかも、ということが大きな希望だったのだろう。
ともあれ、病院へは連れて行こうということで、絶対嫌だという父に説得を試みることにした。
●どう説得するか
認知症の介護をする人は、息をするように自然に嘘をつけなければならない。(笑)
ネットを見ると、通院や施設に入るのを嫌がる認知症の方はたくさんいるようだ。
嫌がる本人をどうやって病院に連れていくか。
ネットやケアマネさんに教えてもらった例では
などがあるようだ。
しかし騙して連れていっても病院でバレる。そうなったらもう二度と私たちの誘いには応じてもらえなくなる。
だから、同じ騙すのでも一番上の「信頼するお医者さんがそう言ってた」がいいと思った。
これまでずっと通っていた主治医の先生が、早く行った方がいいと言っていた、というと、父もさるもので、「△△病院の院長に聞いてみないと」という妄想で返す(今は全然通っていない病院だが、妄想では頻繁に登場し、かなり父が信頼を置いている人物)。
そこで、わざわざ私のスマホに着信履歴をつけるという小細工までして、「電話かけたら、A先生もすぐに行った方がいいって言ってた」と言うと、着信履歴の番号も確認された。(細工しといてよかった)ところがやがてまた電波を受信し「いや、院長はそんなことは言ってないって言ってる。じゃあ、お父さんの目の前で、今電話をかけてみてくれ」という。
仕方がないので、スマホを取り出し、電話を操作するフリをし、「あ、もしもし、いつもお世話になっております、〇〇の娘ですが、院長先生電話に出られますか?ええ、さきほどお電話した件で・・・」とエア電話をする。
内心、「これじゃエア電話で出前頼んだおじいちゃんと一緒じゃないか!」と突っ込みながら。(笑)
そこでなんとか納得して行ってくれた。
結果、再度CTをとるも、委縮した脳に水がたまっているので、水が脳を圧迫しているということはなく、脳神経外科でできる治療はありませんということに。
これで改善の見込みはなくなったものの、頭蓋骨に穴をあける説得をしなくて済んだことに、一方でほっとしたりもする私たちであった。
(エア電話はもう二度としたくない。(汗)でもこれからも出番があるかも!?)
●施設を探すしかない
とにかく環境を変えられたくないという思いが強い父なので、結局デイサービスも増やしてもらってもこれまで以外の日は拒否して行っていない(交代で仕事を休んでみている)。
家事代行サービスのダスキンも、一回6000円弱ということで、年金暮らしの父に週1であろうと頼める金額ではなかった。(それを父親に説得できるわけがない。そんなのいらないというに決まっている。うちでは払えない)
そこで、我が家の方を変えることにして、上の子たちに交代で夕飯を作ってもらっている。
(それはそれで子供たちのためになるのだが)
このごろではすぐに怒りだすので、私も刺激したくない。(暴言に疲れてもいる)
福祉サービスを使いたがらない父なので、こちらの負担は全然減っておらず、もう施設を探すしかないのである。
病院のケースワーカーに相談すると福祉の方でお願いしますと言われ、
福祉のケアマネさんに相談するとまずは病院の方で(治療を)お願いしますと言われ、
なかなか進展しない。
兄の方も心配である。兄はもともと精神障害者ゆえ、調子が悪くなってきている。
(常に一緒なので大変だ。家にいれば常に認知症問題がつきまとう)
夜中や朝5時くらいから、「鍵をあけてくれ」といって父に起こされたりするようだ。
自分が具合が悪くて会社を休んだりもしている。今の仕事をクビになったら、障害者ゆえ再就職先を見つけるのも大変である。
(でも特例子会社のようなところなので、介護という理由を言えば比較的休みやすいところのようだが)
ケアマネさんから老健や施設は家族が探して手続きするようになっていると教えてもらったので、ひとまず以前入っていたことのある老健なら、本人もなじみがあるのではと思い、老健で時間を稼ぎつつ(最長3か月入所できる)その間に施設を探そうということに。
来週老健に相談に行くのだが、もしも入れてもらえたとして、どう説得するかの問題がある。
●入所を説得できるか
デイサービスを増やすことさえ断固拒否の父に、どう入所を説得するのか。
ネットによると、施設への入所は9割がたの高齢者が拒否するそうだ。
元気なときは、「私たちは施設に入るから心配するな。お前たちの世話にはならない」と言っていた老人たちも、いざとなるとほとんどが拒否するそうである。
(だから、こうなる前に日ごろからショートステイなどの慣らしが必要なのである。
これは知的障害のある人たちも同じことだけど。
急激な環境の変化は、本人のためにもならない。)
よく「病院に行くから」などと騙して連れていき、施設に入れるケースなどがあるそうだが、それは最悪だそうだ。
その後、本人は疑心暗鬼になり、信頼関係にひびが入ると、その後の入居生活も平穏なものにはならなくなるらしい。
もしかして、介護者に排せつ物を投げつけたり、殴る蹴るの危害を加える認知症の老人は、本人が納得しないままに無理やり連れてこられた方に多いのかもしれない。
(復讐の意味も含まれているのかもしれない)
こっちが限界だからお願いだから施設に入って、という言い方もよくなく、却って意固地になるので、本人のためにという愛情を感じられる説得の仕方でないと納得できないそうだ。(そりゃそうだ)
兄や旦那と話し合いを重ねた結果、認知症ということではなく、身体のリハビリということでお医者さんに勧められたという線が一番いいだろうということになった。
またエア電話が登場するかもしれないが^^;実際杖を突いて歩いているので、「足腰が弱っている。今のままだと転倒して寝たきりになる可能性がある。リハビリをしてしっかり歩く力をつけましょう、と〇〇先生に言われた」とか言って老健に入ってもらう。
老健に入れば、毎度の食事が自動的に出てくる。
洗濯もしてもらえる。
前回老健を退所するとき、「これからが戦いだな」と言ったことを私は覚えているのだ。
家では(まだヘルパーさんをお願いする前で)なんでも自分でしなければならない。
だから、老健にまた入れば、家にいるより楽ちんだな、と思ってもらえるのではないか。
そのためには、これからは本人にやってもらう家事を少しずつ増やしていこうと思った。
これから実家でいろんな料理を作ってやろうと思っていたんだけどね。
(兄が喜ぶので。正月のおせち料理くらいしか実家の料理はしていなかったので)
今後は父の指示で買ってきた総菜を置いてくるだけにしようと、心を鬼に。(笑)
あんまり家が居心地よすぎても困るからね。
そして老健にいる間も、できれば今後入ることになる施設は本人に見学してもらったりして、自分で選んでもらうことが大事なのだそうだ。
もし自分だったらと考えると、自分が住むところくらい、自分で選びたいよね。(予算はあるけど)
* * *
ともあれ、知的障害であろうと認知症であろうと、当然ながら本人には心がある。
よかれと思ってすることであっても、強制的にあれこれ環境を変えるのではなく、本人に相談しながら、時間がかかっても納得してもらうしかない。
認知症の父はしゃべれるので、不満を言葉にして言う。
しかし、ダウン症など知的障害のある人は同じように不満を言葉に出せるだろうか。
と考えると、こだわり、動かなくなる、などの形で抵抗するしかなくなるだろう。
父は無理やり動かすことができないが、知的障害のある人ならそれができるかもしれない。
そういうことの繰り返しが、知的障害のある人たちのうつを招いてしまうのかもしれない。
今回父のことで学んでいることは決して無駄にすまいと思った。
娘にも、なんであれできるだけ自分で選んでもらい、納得できる形で進めるようにしようと思ったのだった。
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●精神科で脳のCT
精神科でCTをとった。
→脳が委縮しているが、左右非対称(脳みそが片方に偏っている)
→脳に水がたまっているかも
・・・ということで、脳神経外科へ紹介状を書いていただいた。
もし水が脳を圧迫しているのなら、水を抜けば症状が改善するかも、というのだ。
改善するかも、という言葉に、私たちは希望をもった。
が・・・
父は「脳神経外科なんて絶対行かない」と拒否。
(脳神経外科が何か、はわかっている)
「もうほっといてくれ!」と怒りだしてしまった。
●父の視点から見ると・・・
父の「ほっといてくれ」のことばを受けて、父の目からは今のことがどう見えているかを考えてみた。
父は、自分が病気だとはまったく思っていない。
これまでと同じく、なんでも自分でできると思っている。
そこに、自分から連れてってくれと頼んだわけでもないのに精神科に連れていかれ、薬を増やされ、通帳をとりあげられ、薬の管理をとりあげられ、玄関に自分が開けられない鍵を取り付けられ、デイサービスを毎日増やすといわれ(タクシーも使えなくなり、ヘルパーさんも来なくなり)・・・今度は脳神経外科だって!?何を言ってるんだ!
という感じだろう。
私たちは父に振り回されていると思っているが、父からすれば、私たちこそが父を振り回しているのだ。
今まで通り暮らしたいのに、自分の環境を変えよう変えようとしてくるのである。
そして、もし脳神経外科で、水を抜けば治りますと言われたとしよう。
そのときは頭蓋骨に穴をあける手術をすることになるのだ。もちろん、本人に説明の上、インフォームドコンセントは必要である。
頭に穴をあけることを、父が承諾するはずがない。だったら連れていくことに意味があるのか。
自分がもし80になり、頭に穴をあけて手術をしましょうなんていわれたら、「もういいです」って言うかもしれない。
手術で何かあって死ぬかもしれないし、そうでなくても明日死ぬかもしれないのである。
だったら、そんな怖い思いをせずに、放っておいた方がよくないか。自分だったらそう思わないか。・・・と思い、悩んでしまった。
(たとえ認知症でも、知的障害があっても、命にかかわらないことで自分の体にメスを入れられるときは、十分な説明と承諾が必要で、騙して無理やり、ということは人権に反すると思うので。まったくわけがわからなくなっている場合は別として)
しかし、兄は絶対連れていかないとダメだと言った。同居している兄は一番大変な思いをしている人である。(私たちと違って逃げ場がない。)
兄にとっては、治るかも、ということが大きな希望だったのだろう。
ともあれ、病院へは連れて行こうということで、絶対嫌だという父に説得を試みることにした。
●どう説得するか
認知症の介護をする人は、息をするように自然に嘘をつけなければならない。(笑)
ネットを見ると、通院や施設に入るのを嫌がる認知症の方はたくさんいるようだ。
嫌がる本人をどうやって病院に連れていくか。
ネットやケアマネさんに教えてもらった例では
・本人の信用するお医者さんや〇〇さんがそう言ってたと嘘をつく
・配偶者なら、自分の病院に付き添ってほしいとお願いして連れていく。
・健康診断だと偽って連れていく
などがあるようだ。
しかし騙して連れていっても病院でバレる。そうなったらもう二度と私たちの誘いには応じてもらえなくなる。
だから、同じ騙すのでも一番上の「信頼するお医者さんがそう言ってた」がいいと思った。
これまでずっと通っていた主治医の先生が、早く行った方がいいと言っていた、というと、父もさるもので、「△△病院の院長に聞いてみないと」という妄想で返す(今は全然通っていない病院だが、妄想では頻繁に登場し、かなり父が信頼を置いている人物)。
そこで、わざわざ私のスマホに着信履歴をつけるという小細工までして、「電話かけたら、A先生もすぐに行った方がいいって言ってた」と言うと、着信履歴の番号も確認された。(細工しといてよかった)ところがやがてまた電波を受信し「いや、院長はそんなことは言ってないって言ってる。じゃあ、お父さんの目の前で、今電話をかけてみてくれ」という。
仕方がないので、スマホを取り出し、電話を操作するフリをし、「あ、もしもし、いつもお世話になっております、〇〇の娘ですが、院長先生電話に出られますか?ええ、さきほどお電話した件で・・・」とエア電話をする。
内心、「これじゃエア電話で出前頼んだおじいちゃんと一緒じゃないか!」と突っ込みながら。(笑)
そこでなんとか納得して行ってくれた。
結果、再度CTをとるも、委縮した脳に水がたまっているので、水が脳を圧迫しているということはなく、脳神経外科でできる治療はありませんということに。
これで改善の見込みはなくなったものの、頭蓋骨に穴をあける説得をしなくて済んだことに、一方でほっとしたりもする私たちであった。
(エア電話はもう二度としたくない。(汗)でもこれからも出番があるかも!?)
●施設を探すしかない
とにかく環境を変えられたくないという思いが強い父なので、結局デイサービスも増やしてもらってもこれまで以外の日は拒否して行っていない(交代で仕事を休んでみている)。
家事代行サービスのダスキンも、一回6000円弱ということで、年金暮らしの父に週1であろうと頼める金額ではなかった。(それを父親に説得できるわけがない。そんなのいらないというに決まっている。うちでは払えない)
そこで、我が家の方を変えることにして、上の子たちに交代で夕飯を作ってもらっている。
(それはそれで子供たちのためになるのだが)
このごろではすぐに怒りだすので、私も刺激したくない。(暴言に疲れてもいる)
福祉サービスを使いたがらない父なので、こちらの負担は全然減っておらず、もう施設を探すしかないのである。
病院のケースワーカーに相談すると福祉の方でお願いしますと言われ、
福祉のケアマネさんに相談するとまずは病院の方で(治療を)お願いしますと言われ、
なかなか進展しない。
兄の方も心配である。兄はもともと精神障害者ゆえ、調子が悪くなってきている。
(常に一緒なので大変だ。家にいれば常に認知症問題がつきまとう)
夜中や朝5時くらいから、「鍵をあけてくれ」といって父に起こされたりするようだ。
自分が具合が悪くて会社を休んだりもしている。今の仕事をクビになったら、障害者ゆえ再就職先を見つけるのも大変である。
(でも特例子会社のようなところなので、介護という理由を言えば比較的休みやすいところのようだが)
ケアマネさんから老健や施設は家族が探して手続きするようになっていると教えてもらったので、ひとまず以前入っていたことのある老健なら、本人もなじみがあるのではと思い、老健で時間を稼ぎつつ(最長3か月入所できる)その間に施設を探そうということに。
来週老健に相談に行くのだが、もしも入れてもらえたとして、どう説得するかの問題がある。
●入所を説得できるか
デイサービスを増やすことさえ断固拒否の父に、どう入所を説得するのか。
ネットによると、施設への入所は9割がたの高齢者が拒否するそうだ。
元気なときは、「私たちは施設に入るから心配するな。お前たちの世話にはならない」と言っていた老人たちも、いざとなるとほとんどが拒否するそうである。
(だから、こうなる前に日ごろからショートステイなどの慣らしが必要なのである。
これは知的障害のある人たちも同じことだけど。
急激な環境の変化は、本人のためにもならない。)
よく「病院に行くから」などと騙して連れていき、施設に入れるケースなどがあるそうだが、それは最悪だそうだ。
その後、本人は疑心暗鬼になり、信頼関係にひびが入ると、その後の入居生活も平穏なものにはならなくなるらしい。
もしかして、介護者に排せつ物を投げつけたり、殴る蹴るの危害を加える認知症の老人は、本人が納得しないままに無理やり連れてこられた方に多いのかもしれない。
(復讐の意味も含まれているのかもしれない)
こっちが限界だからお願いだから施設に入って、という言い方もよくなく、却って意固地になるので、本人のためにという愛情を感じられる説得の仕方でないと納得できないそうだ。(そりゃそうだ)
兄や旦那と話し合いを重ねた結果、認知症ということではなく、身体のリハビリということでお医者さんに勧められたという線が一番いいだろうということになった。
またエア電話が登場するかもしれないが^^;実際杖を突いて歩いているので、「足腰が弱っている。今のままだと転倒して寝たきりになる可能性がある。リハビリをしてしっかり歩く力をつけましょう、と〇〇先生に言われた」とか言って老健に入ってもらう。
老健に入れば、毎度の食事が自動的に出てくる。
洗濯もしてもらえる。
前回老健を退所するとき、「これからが戦いだな」と言ったことを私は覚えているのだ。
家では(まだヘルパーさんをお願いする前で)なんでも自分でしなければならない。
だから、老健にまた入れば、家にいるより楽ちんだな、と思ってもらえるのではないか。
そのためには、これからは本人にやってもらう家事を少しずつ増やしていこうと思った。
これから実家でいろんな料理を作ってやろうと思っていたんだけどね。
(兄が喜ぶので。正月のおせち料理くらいしか実家の料理はしていなかったので)
今後は父の指示で買ってきた総菜を置いてくるだけにしようと、心を鬼に。(笑)
あんまり家が居心地よすぎても困るからね。
そして老健にいる間も、できれば今後入ることになる施設は本人に見学してもらったりして、自分で選んでもらうことが大事なのだそうだ。
もし自分だったらと考えると、自分が住むところくらい、自分で選びたいよね。(予算はあるけど)
* * *
ともあれ、知的障害であろうと認知症であろうと、当然ながら本人には心がある。
よかれと思ってすることであっても、強制的にあれこれ環境を変えるのではなく、本人に相談しながら、時間がかかっても納得してもらうしかない。
認知症の父はしゃべれるので、不満を言葉にして言う。
しかし、ダウン症など知的障害のある人は同じように不満を言葉に出せるだろうか。
と考えると、こだわり、動かなくなる、などの形で抵抗するしかなくなるだろう。
父は無理やり動かすことができないが、知的障害のある人ならそれができるかもしれない。
そういうことの繰り返しが、知的障害のある人たちのうつを招いてしまうのかもしれない。
今回父のことで学んでいることは決して無駄にすまいと思った。
娘にも、なんであれできるだけ自分で選んでもらい、納得できる形で進めるようにしようと思ったのだった。
