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知的障害のある子どもの「親なきあと」についての学習会に行ってきた。(手をつなぐ育成会主催)

今回の講演者は、行政書士であり、重度知的障害のあるお子さんのお父さんでもある、あの渡部伸先生。

以下の3冊の本の著者でもある。1)
(私は上の2冊は読みました。最新刊が出ているとは知らなかった。読みたい!)

障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」
障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本
障害のある子の「親なきあと」〜「親あるあいだ」の準備


ちなみに、「亡きあと」ではなく「なきあと」なのは、親が亡くなった場合だけでなく、認知症になった場合なども含まれているからのようだ。

この講演会を聴いて思ったこと。

制度はどんどん変わっている!
それも、数年単位でいい方に変わっている!

(話の中に、「去年から・・・」「今年から・・・」といったことばがよく出てきた)

親も知識をアップデートしていく必要があるな。

このブログでも何度か将来のための学習会に出てはまとめ&感想記事を書いているが、その一部はすでに過去のものになっている!
(細部が変わってしまっている)
その都度、現制度下でのベターを探していき、準備をしようと思ったのであった。

*           *         *

今回は、主にお金にかかわるお話だった。

ちょうど去年実父を失くし、遺産相続やら残された障害者兄のための手続きなどをしたばかりだったので(過去記事)、難しい話の理解力が上がっていた!(笑)



●お金はたくさん残すより、本人のためになる仕組みを


先生はよくこんな質問を受けるそうだ。
「障害のある子どもにはいくら残しておけばいいのですか?」

それについては、「そりゃ、たくさんあればそれに越したことはないですけど・・・」と答えつつ、「それよりも、本人のためになるようにお金が入ってくる仕組みを準備することの方が大事」なんだそうだ。

2017年、こんなニュースがあった。
https://www.sankei.com/west/news/170501/wst1705010036-n1.html

知的障害のある男性が、女性の客引きに誘われてスナックに入り、80万を要求されてATMでお金をおろして払った。
これはいいカモができたと思われたのか、その後も何度も呼び出されてはお金を使い、計1500万円も使ってしまったという事件だ。
この方は仕事もしており、コツコツとためたお金を全部とられてしまった形だ。


きれいな女性に言葉巧みに誘われたら・・・男性はついていってしまうかもね^^;
(娘もイケメンに誘われたら弱いかも)
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重度のお子さんは、常に支援者がそばにいるけれど、自分で通勤したり、自分で買い物したりできる比較的軽度の人が危ないのだ。
だから、大事なのはたくさん残すことよりも、たとえば月々一定額が本人の口座に入るなど、必要な額が必要なときに入ってくる仕組みを用意しておくことなのだそうだ。

確かに・・・。

そこで最近注目されているのが「福祉型信託制度」

信託制度とは、「信」じて「託す」ということ。

親が誰か信頼できる人に財産を預け、知的障害のある子どもの口座に月々定額を振り込んでもらうなどの管理をお願いできるしくみだ。

これなら、騙されて一度に多額のお金を失うという心配がなくなる。

特にそれを家族にお願いする場合を「家族信託」というそうだ。(きょうだいとか)
(「信託」というと「信託銀行」を思い浮かべる人がいるかもしれないが、それとは違うとのこと。銀行は、不動産は預かってくれないようだ)

まあ過去記事にあるように、基本、親の仕送りがなくても、障害者は障害年金だけで生活できるし貯金もできるのだけどね。もうちょっと余裕のある生活を送らせてあげたい、親の財産をうまく活用してほしいと思っているなら、の話だ。

たとえば親が生きている間、親の口座から本人の口座に月々一定額を振り込んでいたとする。
(銀行の定額自動送金サービスなどを使って)

しかし親が死んだとたん、親の口座は遺産扱いになるからすぐに凍結される。(身内でもお金がおろせなくなる)
そうなると障害者本人への送金もストップすることになる。

親が亡くなってもこれまでのようにきちんと障害者本人の口座に定額が入ってくるように、遺産の使われ方を生前に準備しておくのがいいのである。

●福祉型信託のメリット


家族信託のイメージ図。
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誰かに託すというと、「成年後見人制度があるじゃない」と思うかもしれない。
(ちなみに成年後見人制度とは、親の代わりにいろんな手続きをしてくれたり財産管理をしてくれたりする人を頼んでおく制度だ。)

それと比較すると、信託の方がいろんな面でメリットがあるようなのである。

・毎年の家庭裁判所への報告義務がない
過去記事にもあるように、成年後見人をきょうだいにお願いすることをためらう理由は、不正がないように帳簿をつけて毎年提出しなければならないことだった。

親でさえ大変だそうなので、それをきょうだいにお願いするのはちょっとね・・・と思っていた。

信託(この場合家族信託)なら、成年後見制度のような負担や制約が少ないのである。

・障害者本人が亡くなったあとのお金の行き先まで指定できる
成年後見人制度は、障害者本人が亡くなったら終わりだし、普通の遺言も、遺産を分配したらそれで終わりである。
そしてもしその次に財産を相続する人がいなければ、財産は最終的に国のものになる。

それに対して信託は、なんと、障害者が亡くなった場合のお金の行く先も指定できるし、その先まで指定できるのである。
(二次相続・三次相続という)

親亡き後は財産は障害のあるお子さんに、そのお子さんが亡くなったらお世話になった福祉事業所に寄付するとか、いろんな手続きをやってくれたきょうだいに行くようにするとか、そういう親の意向を実現しやすい制度なのである。

・不動産の「塩漬け」を防ぐ
「塩漬け」とは、使われないまま放置されている土地などの不動産のことのようだ。

親が亡くなって、親がもっている土地や家屋などの不動産を子供たちが相続した場合。
土地は使わないから売ろう、となったとき、処分することがとても難しくなってしまうのだそうだ。

というのも、複数の人間に所有権がある場合、不動産を処分するには関係者全員の同意とか協力が必要だからだ。
その中に知的障害のある人や認知症のある人がいると、自分で署名したり実印を持つことが難しい場合はそこでそれぞれに成年後見人をつけなければならなくなる。
(例外はあり。親が遺言を残し、遺言の中で遺言執行者を指定しておいた場合。後述)

きょうだいのひとりが遠方にいたり海外にいたりすればさらに大変なことになる。
結局不動産は処分もできず、固定資産税だけを払い続けるはめに。^^;
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(うちも実父が亡くなったとき「遺産分割協議書」というのを作りました。まあ関係者が私と兄のふたりだけで、兄は知的障害はないので簡単でしたが)

さらに、成年後見人をそれぞれ立てたとしても、不動産を処分する場合には成年後見人にはいろいろと制約が大きく(目的によっては処分できない、家裁の許可が必要など)、結局許可が下りず処分できなかった、ということもあるのである。

(これを防ぐためにも、後述するように親は遺言書をしっかり残しておき、障害者本人には住み続ける家でない限り不動産ではなく現金を相続してもらうようにするのがおすすめだそうです)

家族信託を普及させるための協会があり、家族信託の基礎について説明してくれている。
(解説動画もあり)6)

●福祉型信託って具体的にどうすればできるの?


家族信託の場合の手続き方法が、ネット上に載っていた。
(司法書士さんのサイト)
https://green-online.jp/family-trust-procedure

ざっというと、きちんと書面にして契約を残し(遺言なら公正証書遺言にし)、信託専用の口座を作って、そこから障害者口座に送金するというシステムのようだ。
(信託専用の口座を作らないと信託にはならない)

上記サイトにもあったが、
「家族信託の手続き」は実務経験が豊富な司法書士や弁護士などの専門家へ依頼することが非常に大切」とのこと。
(個人でやるのは危険)

ただ、家族信託は、まだ注目を集めはじめたところで、まだまだ専門家でさえ理解が進んでいない状況なのだそうだ。
(最先端のしくみということかな?)
渡部先生も「もう少し待ってください」と言っていた(普及して事例が集まってきて、扱える専門家が増えてくるまでということかな)。

手続きは、契約や遺言によって行われるようで、我が家も今のところ遺言かなと思っている。

信託にしたいということで専門家に相談しつつ、遺言を作っていくのがいいのかなと思う。

・生命保険信託
さて、上とは別に、生命保険の信託をやってくれるサービスがある

生命保険が、受取人である障害者本人にいっぺんに入ってくるのではなく、月額などで入ってくるしくみが指定できるものである。
同じく障害者本人が亡くなった後の残りの保険金の行き先まで指定できる。

たとえば(一例だけど)プルデンシャル信託株式会社など。7)
http://www.pru-trust.co.jp/trust/

もちろんコストはかかる。
上のプレデンシャル信託の場合、契約時に5000円。
親が死んで信託スタートとなったとき、保険金総額の2%を保険金から差し引いて払う。
信託は生命保険金が続く限り行われるが、毎年事務手数料として3月末に年額2万円を保険金から差し引く。
3月末に残り2万円を切ったときは残金を払って終了となる。


1000万円の生命保険があったとして、そこから月々3万円ずつ本人の口座に振り込んでもらう契約だとすると、
まず2%の20万を払い、残り980万。
月々3万とすると年間36万+手数料年2万円で、毎年38万ずつ減っていく。
980÷38=25.78…
ということで、親の死後25年間に渡り毎月3万ずつ保険金が障害児の子供の口座に振り込まれることになる。

通常の生命保険料にプラスして信託のコストがかかることになるが、今後はこうした商品が増えてくるかもということ。
始まった当初よりコストも下がりつつあるとのこと。
いろいろな保険会社が始めると、コストが安いところが選べるかも。

ただコストを考えると、家族信託を使って、保険信託の会社に払うはずの手数料を家族に謝礼として渡るようにするという手もあるのかも
(まだ勉強中なのでそういうことができるのかはわかりませんが・・・)

●遺言を書こう


遺言なんて、渡部先生の話を聞くまで、書くことなんて全然考えていなかった。
たいした財産もないし・・・と。
(家と土地はあるけど)

しかし、親が亡くなった後、相続人の中に知的障害者が含まれていると、遺言がないとその時点で成年後見人を立てる必要が出てきたり、上に書いたように不動産処分が難しくなったりするし、障害者本人にお金が渡るしくみを残しておかないと何かと残った人たちが困ることになる。

親の責任として、遺言を書いた方がいいとおすすめされていた。

とりあえず、気軽に書いて練習してみようと思う。
(何度も書き直せる)
少なくとも、私たち夫婦のどちらかがいなくなったときは、真剣に書いておかないと。

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相続争いの多くは、金持ちの世界だけの話ではない。
多くは少ない遺産をめぐって起きているのだそうだ。
(何百万とかの)

まあ確かに、うちの実父の場合、生命保険も貯金もなかったのでもめる種もなく現金も不動産も全部兄に譲ったわけだが。
もし300万とか、いや100万でもあったら、「うちの上の子たちもこれから進学でお金がかかるし」「父のことを全部やったのは私だし」みたいなことになっていなかったとも限らない。(笑)
またきょうだい仲がよくて「全部譲るよ」と言ったとしても、きょうだいの配偶者がどう思うかはまた別の話である。

ひとりっこの場合は、なおさらその後のことも考えておかないといけないそうだ。
(きょうだいがいる場合よりも早めに手を打っておく必要がある)

遺言には大ざっぱな分け方として
ー筆証書遺言
公正証書遺言

のふたつがある。

,麓分で書くもの。△魯廛蹐暴颪い討發蕕Δ發里如当然後者の方が費用が高くつく。5)

,両豺隋△海譴泙任垢戮銅分で書いて署名・押印すること、という条件があったが、2019年1月(つまり先月)から、財産目録はパソコンで作ってもよい(直筆でなくてもよい)というルールに変わり、また、来年にはその自分で書いた遺言を法務局で保管してくれる制度がスタートするそうだ。
(失くしてしまうリスクが減る)

つまり、これまであった自筆証書遺言のデメリットが減るのである。

だったらとりあえず自筆で書いてみるかなあと思っている。
そして、家族信託等の信託が普及してきた時点でプロに見てもらう必要もあるかなと思う。

公正でなく自筆の場合、実際に親が死んで相続をするときは家庭裁判所の手続きが必要になるが、その費用を差し引いても,諒が安い。
暇なとき遺言を書く練習でもしておこうか。(笑)2)

それからもうひとつ、
遺言執行人を遺言の中で指定しておくこと!
遺言執行人というのは、遺言の内容を実行してくれる人のことだ。
この人を指名しておくと、遺産相続に関する権限をこの人がもつので、財産の処分などに全員の署名とか実印がいらなくなり、便利である。3)
(関係者のひとりが遠方や海外に住んでいる場合などは、ぜひ!。知的障害や認知症の関係者がいる場合も。)

●財産一覧表を作っておこう


これは、父のときに困ったので、自分達のときはやっておこうと思った。

親が認知症になったりすると、いろいろな書類のありかとか保険に入っているかとかどんな財産があるかということがわからなくなってしまう。
(父の場合、誰かに狙われているという妄想もあったのでしょっちゅう隠し場所を変えていたし)

元気なうちに、我が家の財産(預貯金・土地と家屋)や権利・保険などを調べて一覧にしておく。
(できれば保険証書や家の権利書のありかも添えて)
借金もあれば書いておく。

●成年後見人のこと


うちは、娘が20歳になったら成年後見人のことを考えようかなあなんて思っていたのだけど、今回新たな情報が出てきて、考えを変えるかもしれない。

その新たな情報というのが、

・「後見監督人」という制度

である。

そもそも、成年後見人の不安な点は、後見人の不正が多いことであった。
その9割が家族など身内によるもので、2014年の横領金額は56億7千万にものぼったという。Σ(゚д゚;)

そこで、お目付け役として後見監督人をつけるシステムができたのである。
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これ自体は、不正を防ぐという意味で歓迎すべきことだ。
1千万を超える財産があったとすると、家族が後見人をしている場合、後見監督人をつけられる。
ただそれは専門職がなり、報酬を月に1〜2万払わなければならないという。
(5000万以上あればもっと報酬は高くなる)

障害者の場合、20歳から後見人をつけたとして、そこから40年生きたとすると後見監督人に払う報酬が月1万としてトータルで480万、月2万で960万になる!!
これでは専門家に報酬を払わなくてすむように家族にお願いする意味がない^^;

渡部先生いわく、そもそも成年後見人制度は、余命のあまり長くない高齢者のために作ったシステムなので、障害者の実情に合っていない部分もあるのだ。
(後見人自体を専門家が行う場合も、月額3万くらいの報酬プラス監督人の報酬で大変!40年で2400万にもなる。億単位の財産がないと!(笑))

成年後見人は一度スタートすると本人が亡くなるまでやめることはできないため、プロに払う報酬も長期に渡り、膨大になる。
(監督人をつけなくてもいい場合もあるそうだけど)4)

ということで、渡部先生は、自分なら、すぐには後見人をつけず、任意後見人制度を使うと言っていた。

・任意後見人制度とは
これは自分たち親に後見人をつけてもらうシステムである。
そもそも親が元気なうちは、障害のある我が子に後見人はいらないのである。
親が面倒を見られるなら、わざわざ後見人という制度を使って監督人をつけられて月々報酬を払うのもなんだかもったいない。

そこで、親が元気でしっかりしているうちに、自分に任意後見人をつける。(契約を結ぶ)
親の頭がしっかりしている間は、発動しない。
自分が認知症になりかけてやばいと思ったら、任意後見人制度の申立てをして、スタートする。
その契約の中に、自分が判断ができなくなったら、子どもの後見人をつけるよう申し立ててくださいということも契約に入れておくのだそうだ。

そうすれば、必要ない期間の間、後見人報酬を払わずに済む。
あるいは、家族信託をスタートするように、契約に入れておく。
普段の生活費の通帳の管理は、日常生活自立支援事業などの福祉サービスを利用する。

あとは元気なうちに遺言を書き、その中で遺産の行方をしっかり書いておく。

任意後見人制度のメリットは、今すぐ発動しないということと、後見人はあらかじめ自分で指定できることである。
(通常の後見人は家庭裁判所が指定するので、親の希望が通るとは限らない)

ちなみに、我が子の後見人に福祉事業所などの社会福祉法人を指定する方法もある。
以前は、我が子が通っているところの事業所は指定できないことになっていたが、法律が変わった。
法人なら、継続的に見てもらえるし、我が子のこともわかっているし、とてもいいのではないかと思う。
法人にメリットがあるかという問題があるが、その場合は少なくても報酬が入るようにはしていきたいと思う。

●感想ーきょうだいと将来の話をしよう


いずれにせよ、とても大事なのは、きょうだいと将来についてよーく話し合っておくことかなと思う。
(もちろん旦那とも。私が先に逝くかもしれないのだし)

長男(20)や長女(18)には、大学等の学費は同じだけ出してやるつもりである。
(生活費は奨学金とバイトでなんとかしてもらう)
まあ長男は2浪したので一年分の予備校代ともう一年分の塾代と多めにかかっているけどね。(笑)

ダウン症のある次女は、そういった学費はかからないから、その分多く残してあげたいことを説明し、きょうだいに納得してもらう。
さらに、自分であまり稼げないだろうから、支援してあげたいこととか。

遺言も、こっそり書くのではなく、オープンにして、話し合ってみんなが納得した内容を書くようにする
そうすれば、開けてびっくりとか、不満たらたらとかが極力減らせる。

よく「私たちが死んだらこの子は施設に入れるから」という親はいるけど、言うだけなら簡単
親が死んだら自動的に施設に入れるわけじゃないからね。
きょうだいが全部やらないといけないわけだ。

だからきょうだいに負担をかけないように親が将来に向けて準備しておくのは大事だけど、かといってきょうだいたちに何の話もしないで秘密裏に動くのも違うんだなと今回のお話を聞いて思った。
なんでもオープンに話して、きょうだいの希望も聞いていくのが大事だなと思う。
そして主に動いてもらうきょうだいには、親の気持ちとして銀行やプロにお願いしたら払うくらいの(それが無理でもいくらかの)報酬が入るしくみにもしておきたい。

また、高等部卒業後なるべく早くグループホームに入れたいと思っていたけれど、もし諸事情ですぐに入れなかったら、月々の障害者年金は親と同居の間は生活費に使わずに済むので、全額貯金しておき、それも財産に加えて入居してから本人の口座に月々入るような仕組みにしておきたいと思う。
(特別児童扶養手当も一切手をつけずに貯金しているお母さんもいたな。
すみません、我が家は余裕がありませんでした・・・)

後見人についても、私たち自身が任意後見制度を活用すること。
特に私か旦那の片方になったらしっかり(公正の)遺言も作って、きちんと財産が分配されるようにすることかな。

それと同時に今大事なのが、私たち親が子供たちの仕送りに頼らずに済むように老後資金を貯めることだ。

我が家は、無年金・無貯金の義母と同居している。
(当時は年金も義務ではなく任意だったので、払っていなかった高齢者はけっこういるはず)
自分たちは同じことにならないようにしないといけない。

私は自営業(翻訳業)の期間が長いので、自分としてはあまり年金がもらえない。
家を買ってローンも終了したので家賃を払わなくていいのは助かるけど。
旦那とふたりなら生活できるけど、もし私ひとり残って長生きでもした場合、(65歳を超えると自分の年金のみになる)、子どもに迷惑かけたら困るなあと思って、個人年金型の保険を始めた。
70歳まで働くつもりだけど(笑)70歳まで払ってそこから受け取りスタート。
90歳以上長生きすると、掛け金より多くもらえる保険だ。

別に長生きしたいとかじゃなくて(笑)、長生きした場合に、少しでも家族の負担を減らせるようにと思って。

あと、親に介護が必要になった場合、旦那は年金で施設に入れるが、私は足りないかも。
だからこれからはずっと旦那の扶養から外れ、年金を払っていく予定。

あまり将来のこととかお金のこととかを考えるタイプではなかったのだけど、義母のことや実父のことを見ていて、いろいろ考えるようになった。

まだまだこれから上の子たちにお金がかかるので、がんばって働くぞ!

最後に、渡部先生が運営しているウェブサイトのご紹介。

親なきあと相談室
http://www.oyanakiato.com/

親なきあと相談室が全国に広がるように活動されている。(長野にも窓口ができた)
上のウェブサイトを見れば、今回の私の記事を読む必要はない。
(早く言えって?)

●注


1)渡部伸先生の本3冊




2)ちなみに、遺言を書いてもその通りにはならない場合があるそうだ。

たとえば、現金はすべて障害のある子どもに行くようにして、健常の子たちは自分たちの力でがんばってもらおう・・・と考えても、「相続遺留分」というのがあり、配偶者と子には(遺言にかかわらず)一定の財産をもらう権利があるそうなのである。
(本人たちが主張しなければ遺言通りになるが)
なんにせよ、事前の話し合いが大事である。

3)ただし、遺言執行人がいても全員の署名・実印を要求してくる銀行もあるので、事前に調べておく。
そうでない銀行に事前に財産を移しておくとかが必要かも。

4)監督人をつけなくてもすむ方法。
後見制度支援信託といって、普段使わない大金を信託銀行に預けておくと、一度に大金を引き出せないようになっている。
(それを引き出すには家庭裁判所の許可が必要)ということで、不正を予防することができるので、その場合お目付け役の監督人はつけなくてもいいようだ。
ただしこの制度が利用できるのは、財産が1000万以上ある場合に限る。

5)公正証書遺言の費用の参照サイト
https://www.jafp.or.jp/know/info/column/20150209.shtml

6)家族信託普及協会のウェブサイト
一般財団法人 家族信託普及協会

7)信託協会のウェブサイトに、生命保険信託をやっている商品が紹介されている。
https://www.shintaku-kyokai.or.jp/products/individual/assetsuccession/life_insurance.html