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26日から夏休みに入った。(*´∀`*)

7月末はいろいろと研修や勉強会が入っている。
今日は小中学校の特別支援教育支援員が集まっての研修会だった。

ぱっと見たところ、子育て中の若いお母さんか定年退職後の方が多い印象。

今回いろいろといいお話を聞いてきたので、印象に残ったこと、今後自分も気をつけようと思うことをまとめてみた。



,△まで担任の先生が主役になるように


支援員は一体どこまで踏み込んでいいものか、担任との役割分担で迷う人もいるのではないかと思う。

まず、子どもが教室から出ていってしまった場合、担任の先生はどうしているか、という問いかけがなされた。

通常は、それが普通学級であれ、支援学級であれ、支援員が追いかけていると思う。
担任の先生は他のお子さんたちの授業があるからだ。

しかし、いつもいつも支援員ではいけないんだということがわかった。

支援員と子どもの関係だけができていて、担任とその子との関係ができないままになる可能性があるからだ。
(担任が本人とほとんど言葉も交わしていない、というケースも少なからずある)
特に担任の先生が、そのお子さんを「厄介だな。なるべく関わりたくない」と思っていたりすると、ますます担任との関係が悪くなり、教室に入れなくなる。
それはその子にとって不幸であり、決していい結果にはならないようだ。

あくまで、最終的には担任がその子と向き合うようにするべき。パニックになった場合、クラスの方を支援員にお願いして、最後まで担任が付き合ってその子のおさめ役になることが大事。
担任は支援員に丸投げしないように、というお話だった。

このお話を支援員の集まりで聞いてもしょうがない気もするのだが(笑)、
支援員がそのことを心得ていて、担任の先生に、「相談」という形でどうしたらいいか聞いていったりし、一緒に考えてもらうようにすると、関係性が変わることもある。

私も過去に失敗例がある。
大変なお子さんを私がメインで見ていたら、その子と担任の先生との関係がうまく構築されなかった。
別のお子さんについてもその先生に頼まれたとき、他の先生が「行かない方がいい。またあの子の二の舞になるよ」と言われ、お手伝いはせずに担任の先生に任せたことがあった。
任せたところ、担任の先生とその子との人間関係ができてきたのである。

支援員は子どもに近い存在だからなつかれるけど、子どもが「担任の先生大好き」となるように力添えし、身を引くようにしていくことも大事なのだ。
要はお子さんがよくなってくれればいいので、連携プレーが必要なのである。

▲レるお子さんに対して


どの学校にも、キレて暴れて大変なお子さんはいる。
支援級で暴れるので全員が普通学級に避難している学校もあったりする。
私も、どうやって感情をコントロールすることを教えたらいいのか、という問題意識をもって研修にのぞんだ。

●パニックが起こったら

パニックが起こっているときは、たいていのお子さんは、「どうしたの?」などと言っても理由を言うこともできないし、会話にもならないし、ひたすら破壊行動に出るだけである。
こういうとき、一番苦しいのは本人である。

落ち着いてから、まずは受容。

本人が落ち着いてから、振り返りを必ずすること。
気持ちを聞いて、「〜がいやだったんだね」と一旦受け止める。
そして行動については、「でも机を蹴ったりものを投げたりするのはよくないよね。今度こういう気持ちになったらどうすればいい?」と一緒に考える。

クールダウンの方法はひとりひとり違う。
狭い部屋にひとりで入れられるとクールダウンできる子もいるし、ひたすら学校の敷地内をぐるぐるお散歩していると落ち着いてくる子もいるし、パンチングバッグですかっとする子もいるし、ひたすら体を動かすことで落ち着いてくる子もいる。

今度キレたらこうやってクールダウンできる、という方法を自分が知っていることが大事。

●パニックが起こる前に

また、キレる前にできることは、気持ちの温度計など、イライラ度を伝えられる方法を考える。

ondokei


ondokei4


こんなのを作って、イライラしている様子だったら「今どのくらい?」と聞いて指さしてもらう。
(または矢印を移動して示すとか、せんたくばさみで示すとか)

自分から「先生、今と屬世ら、〇〇してきていい?」などと、パニックになる前に、あらかじめ先生と決めたクールダウン方法をしにいくなどができるともっといい。

うちの娘は聴覚過敏があるが、うるさくなったら自分でイヤマフをつける、または、さっと部屋から出ていって、嫌な音源がなくなったら戻ってくる、のように指導していただいている。
最終的に、自分の特性を知って自衛できるのが一番いいのだろうと思う。

これはさっそく、2学期からやっていこうと思う。

受容はするけど許容はしない


教育も子育てもそうだが、「さじ加減」というのが難しいなと思う。
厳しすぎてもダメだし、なんでもいいよいいよでも成長がない。

前者が「受容できていない」状態であり、後者が「許容してしまっている」状態である。

支援学級では、勉強したがらない子が多いので、「じゃあ20分勉強したら(これだけやったら)あとは自由でいいよ」ということをやっているところが多いのではないかと思う。

「これこれをしよう(ドリルを1ページだけやろう)」というと「やーだね!」と返ってくることがよくあるが(笑)、ここが交渉のしどころである。

勉強を全然しないということは許容しない。
それなら、もっとレベルを落として、「じゃあ1ページの半分だけやったらにする?」「3問だけやったら?」または「何をする?」と選ばせるなど、交渉しながら本人の落としどころを探すのが大事。

これは、大事な観点である。
とにかく、どんなに勉強量を減らしても、「全くしない」は許容しない。
わずかでも、積み重なっていくのとゼロとでは大きく違う。
ゼロはどんなに足してもゼロにしかならないからだ。
以前も書いたが、自閉症・情緒障害児学級には、頭はいいのに勉強を全然せずに遅れていく子が少なからずいる。(うさぎタイプ)

うちの娘の方が、知的にははるかに低いが長い時間勉強していられる。
これは特性の違いだが、彼らの知的資源を将来に向けて最大限生かせるように、がんばって交渉していこうと思う。

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過去記事に「マズローの要求5段階説」というのを紹介したが、今回も出てきた。(笑)

要するに、心が満たされていなければ、勉強なんかやる気が出ないということだ。
そして、子どもへの虐待・暴言は脳を傷つけるんだそうな。

「子どもの脳を傷つける親たち」 (NHK出版新書 523) 友田 明美 (著)

この本は夏休みに読みたい。

特別な虐待だけの話ではない。日常的に、たとえば「なんでこんなこともできないの!ばか!」と子供に叱咤激励していたりすると、頭がよくなってほしい親の願いとは逆に、どんどん脳が傷ついてしまうのだ。

私たち知的障害児の親は、子どもに勉強を教えるときかなり気が長くないとダメで、いくら教えてもわからないとイライラしてしまう危険性があるのだけど、自分は怒ってしまうタイプだと思ったら親が教えずに先生などに一任するのも手かもしれない。
(それでますます脳が発達しなくなったら逆効果だし・・・)

お子さんの中には、学校で好き放題やっていて、家ではいい子というタイプがいるそうだ。
その場合、もしかしたら、家で安心できていないお子さんなのかもしれない。
楽しく遊んでいたのが、お母さんが現れたとたん凍り付く、といったお子さんがいるそうだ。

子どもによくなってほしいという気持ちが強すぎるがゆえに、熱心な親が陥りがちなことではあるが、子どものいいところをしっかり見つけてあげる、小言ばかりの日々にならないようにすることの大切さを、親としても心に刻みたいと思う。

(別の勉強会だが、「熱心で無理解な支援者が、一番発達障害の当事者を苦しめる」という言葉を聞いた。佐々木正美先生の言葉で、佐々木先生の本も読みたいと思うが、これは知的障害バージョンだと「熱心で無理解な親が、知的障害のある子どもを一番苦しめる」と言い換えることもできるかもしれない。
期待することと無償の愛の、それこそ匙加減に注意していきたいと思う)

ゥラスの大切さ


自閉症・情緒障害児学級の子どもたちは、やがて集団生活(通常学級)に戻っていくことを目標としている子供たちである。

そこに、担任の先生の力量が試される。

通常級に入れたときに、「よく来たね!」という雰囲気になっているか。

「〇〇くんだけ、ずるい」
「〇〇くんだけ、算数やらないで工作できていいな〜。僕も工作したい」
となっている場合、担任の先生がきちんとクラスに対して説明できていない場合がある
目が悪かったら眼鏡をかけるように、〇〇くんには落ち着く時間が必要とか、ひとりになる時間が必要なんだとか、クラスの子どもたちが理解していると「〇〇くんをみんなでサポートしよう」という雰囲気になる。

先生や支援員の言うことはきかないけれど、クラスの子の言うことは聞くお子さんもいる。
正直クラスにいない方が楽、ではなく、クラスが育ってくることが大事で、それも担任の先生の本人への愛というか気持ちがものを言うような気がする。

*          *          *

2学期からの心構えができてよかった。

うちの地域では、支援の必要なお子さんというのは全体の10%強いるようで、そのうち7割は通常学級にいるそうだ。
子どもの数は年々減っているのに支援の必要なお子さんの数はどんどん増えてきて、学校の先生方も手の足りない中でいろいろ大変である。

とにかく担任の先生が動きやすいように、ということを念頭に置いて支援員をしてきたが、ときには、「いえいえ、私ではなく担任の先生が」と言う風に(さりげなく)主導権を渡すことも必要なんだな。
あくまでチームとしてあたっていこう。

話は変わるが、うちの地域は支援員の副業は禁止だが、来年度から兼業可になるという話をお聞きした。
細かい条件などはあるのかもしれないが、週2・3日しか働いていない人も副業禁止というのは困ると思うので、よかったと思う。
なお、時給や勤務時間は変わらないもよう。(笑)
(増やしてほしいという要望が多かったようだ。増えれば確実に学校が助かると思うが、財源がないんだね・・・)