働く主婦の独り言

自閉症合併のダウン症(DS-ASD)の娘を育てています。

ことばの療育

iPadアプリ紹介:話す・聞く練習のアプリ

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久々にiPadアプリ紹介です。どちらも基本は無料。(拡張の追加料金はあり)
我が家では両方とも、使用頻度がとても高いです。

●話す練習になるアプリ


おしゃべりオウムのトーキング・ピエール
pie-ru

https://itunes.apple.com/jp/app/%E3%81%8A%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%B9%E3%82%8A%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB-ipad%E7%94%A8/id430152294?mt=8

オウムのピエールが、こちらの言ったことをマネして言ってくれるというアプリ。

こちらの言ったことをそのままオウム返ししてくれるアプリはいくつかあるのだけど(たとえばマイ・トーキング・トム。トムは猫で、聞いたことばをピッチだけ上げてそのまま返してくれる)、このピエールの面白いところは、そのまま返すんじゃなくて、間違えて返すところ。(笑)

正確には、数回前のセリフの一部を織り交ぜて返してくるのだけど、これが面白くて爆笑になることもしばしば。
ついつい面白くていろいろ言わせてみたくてこちらが話しかけてしまうというわけ。

また、聞き取ったものを発話として解析するタイプのアプリだと、発音が悪いと聞き取ってもらえないのだが、このアプリはそういうものではなく音として録音してそのまま返すしくみなので、どんなに発音が悪くても大丈夫。(足音や雑音でもオウム返ししてくれる)

実は我が家では本来の使い方をせず、毎朝娘を起こすのに使ってました
(目覚まし時計を買う前は)
オウムにいろいろ言わせていると娘が爆笑してついつい起きてきてしまうから。
数を数えさせると「1,2,5,6,10!」みたいにおかしなカウントを返してくるし、歌わせると、前の歌とミックスされて変な歌ができてくる。
なかなか楽しめるアプリである。

まあ、娘はピエールに言葉では話しかけず、音を立ててまねさせようとしていたけどね。^^;

あとピエールにはいくつかしかけがあるのでそれも楽しめる。
(流しの食器を投げつけてきたり、水をまきちらしたり、トマトを投げるとよけて「ざまーみろ」的な歌を歌ったり、ギターをひいたり。
なでると鼻歌を歌う。
IMG_2696


●聴く練習になるアプリ


こちらは今毎日やっているアプリ。
東京のSTの先生に紹介していただいたものだ。
siguma

文英堂のシグマプレイヤー。
http://www.bun-eido.co.jp/support/app/
このアプリをダウンロードすると、文英堂で出版されているいろんなリスニング教材(英語含め)の音源が無料でダウンロードでき、これで聞くことができる。

(Apple Storeでシグマプレーヤーで検索すると出てくる。)↓
siguma2


娘が今やっているのがきくきくドリルというもの。(Step1)
娘は視覚優位なので文字でのやりとりの方が得意だが、会話を聞き取る力もつけた方が日常生活が過ごしやすくなるのは確かだ。
そこでおすすめいただいたものである。

テキストも市販されているが、テキストはなくてもできると思う。

↓きくきくドリルをダウンロードしたもの。テキストにCDはついているが、アプリの方が使いやすい。
IMG_2835

こんなふうに、今日やるページを選んで聞くことができる。
IMG_2834


娘はきくきくドリルStep1(4歳程度のレベル)からスタートした。
内容は、
音を聞いてその音がなんなのか、イラストの中から選ぶ問題。
生き物の鳴き声や楽器の音、電話やトイレなど生活音がいろいろ出てくる。
最初は2択なので簡単。
(イラストはテキストにかかれていますが、ことばで言える子ならテキストがなくても大丈夫。娘は「かみなり」とか「ひつじ」とか「トライアングル」とか単語で答えてました。)

音が2回出てきて、最初の音と次の音が同じか違うかを判断する問題。
娘は、問題形式と答え方に慣れるのに時間がかかるので、それぞれがなんの音かは言葉で言えるのに「同じ」とか「違う」とか言えるようになるのに時間がかかった。

音が出てきて「いまの音は●●の音です」ということばが出てきて、合ってるかどうかを問う問題。
これまた最初は問題形式に慣れず、「いまの音は●●です」が正解を教えているのだと思って、自分の最初に言った答えが合っているのに答えを覆したりしていた。(笑)
(アナウンサーが嘘を言うはずがないと思い込んでいるような)

ふたつのことばを続けて聞いて、それが同じかどうかを問う問題。
(たとえば「いす」と「いし」、「ふたり」と「ふたつ」など。)

そのあとは、英語のリスニング問題の日本語版という感じである。
質問が出て、答えを3つ言って、その中から正解を選ぶとか。
例)おいしゃさんが使うものは、次の3つのうちのどれですか。まないた、ほうたい、ピアノ。

短い文が出てきて、それをリピートする練習とか。
例)いちごを、食べました。
(だんだん長い文になる)

短い文が出てきて、それについての質問に答えるとか。(答えの選択肢なしで)
例)おじいさんは、畑へ行きました。 おじいさんは、どこへ行きましたか。

最終的には、ふたつの文を聞いて、それについての質問に答えることになっている。

人の話を聞くのが苦手な娘には大変よい練習になるものだと思う。
これで聞く練習ができれば、人とのやりとりも、スムーズになってくるのではないだろうか。
もっとも、人のいるところだと、注意力散漫になってしまうので、私とマンツーマンで練習しているときのようにはいかないのだけど・・・。

(保育園や学童ではまったくお話や読み聞かせを聞いていなかった娘だが、支援学校では読み聞かせなどをちゃんと聞いているそうである。)

このドリルはSTEP2(5歳児レベル)とSTEP3(6歳児レベル)もあり、すべて無料でダウンロードできる。
英語教材もダウンロードできるので、ごきょうだいの学習にもいかが。(笑)

ことばの講演会2016ー私たち親ができること(長文)

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2016年の秋に、親の会で先生を呼んで開催したことばの講演会についてご紹介する。
とても勉強になる内容で、2時間があっという間だった。
もっともっと聞いていたかった(他のお母さん方も言っていた)。

すぐ記事にしなかったのは、先生が他でも講演されるかもと思うと、そのまま書くのはまずいかなと、どういう形で書くか迷っていたからである。
まあ、感想も含め、自分なりの解釈と考えも入れて内容紹介にしたいと思う。

<発音の悪い原因・ことばの遅い原因>


ダウン症のあるお子さんの発音が悪い原因はいろいろある。
(1)お口の筋肉の問題(筋力スキル)
(2)間違った音の出し方を身につけてしまっている。(ある音が常に別の音に置き換わってしまっている。
たとえばうちの娘のようにカ行が出せない、など)(構音障害)
(3)長い単語や文になると、うまく音を並べることができない(発達性発語失行)
(4)聞き取りの問題(難聴がない子にもある問題)


このうちいわゆる「発音練習」で改善するのは(2)の構音障害の場合だけである。
これまでこのブログでは(1)と(2)に焦点をあてて記事を書いてきた。
今回の講演会は、これまで私にとっては盲点だった、(4)の聞き取りの問題がメインだった。


<本当に聞き取れているか?>


「うちの子は、聞き取れるんだけど、話せないのよね」という声を聞く。
しかし、我が子が「聞き取れている」と思うその根拠は、たいていが「指示に従えているから」ということである。
実は指示に従えるくらいの「聞き取り」のレベルと、正しい発音の発話にまで至る「聞き取り」のレベルは全然違うということを今回学んだ。

早い話、夕ご飯の後お風呂に入る習慣になっているご家庭で、「〇〇ちゃん、これからお風呂に入るわよ。パンツとパジャマとシャツをもってきて」と声をかけたとする。本人には「お風呂」しか聞き取れなくても、いや、それさえ聞き取れていなくても、毎度の習慣と親の顔を見て、言われた通りにすることは可能なのだ。

私たちも、英語もしくは聞きなれないことば(フランス語とか)で何か指示を受けたとき、聞き取れたひとつかふたつの単語と周りの状況からなんとか動けるのと一緒である。
つまりそれは本当の意味で聞き取れているとは言えないのだ。
発話にまで至る聞き取りのレベルとは、「リピートできる」ことである。

過去記事にも書いた通り、音声模倣(つまりリピートできるかどうかということ。オウム返しもそのひとつ)はのちにその子がしゃべれるようになることの重要な予測因子なのである。

<キーワードは「音の記憶」>


ことばを習得するのに奮闘している子供たちの気持ちを理解するには、私たちが外国語を学ぶときのことに置きかえてみるとわかりやすい。
英語が苦手な人は英語、そうでない人はフランス語などなじみの薄い言語を学ぶときのことにあてはめてみよう。
相手がぺらぺらとしゃべり、それをこちらがリピートするとなると、次のようなことが起こりやすい。
・何も言えない(聞いた音の記憶がすぐに消えてしまう)
・終わりの方しか言えない(終わりの方の音しか記憶に残っていない)。
・一応それっぽく言えるけど、発音はテキトー(聞こえた通りに全体をそれっぽく言うだけ)
・ちゃんと言われた通り言うことができる


下へ行くほど「耳がいい」ということになる。
これは音の記憶力がいいと言っても同じことだ。
一回聞いただけで正確にリピートするのはそのことばの初心者には難しいことだが、まれに「耳のいい人」というのがいて、外国語をほぼ母国語のような発音で話せるようになる人たちが少数ながら存在するのである。
こういう人たちは音声の記憶に優れているのである。

つまり、ダウン症の子の
・ことばが出ない
・語尾しか言えない
・ぺらぺらしゃべるけど、全体に発音が不明瞭

も、上と同じことが起きていると言える。

やはり知的障害のある子どもは、音の記憶がネックになることが多いようなのだ。

実は娘は、私と発音練習をしているときは、けっこういい発音になる。
それは私のお手本を聞いた直後にリピートするからである。
直後だから音の記憶がはっきり残っているからだろう。
普段の発音が悪いのは、音の記憶が時間とともにぼやけてしまうからともいえる。

これは文字を書くときにもあてはまる。
書かせるとひどい字になるのだが、隣に見本を書いてそれを見ながら書くとまだマシになる。
普段は手が動きを覚えているだけで書いているのかもしれない。

どちらも、見本がないと音の(文字の形の)記憶がぼやけ、あいまいなイメージしか残っていないことの例だろう。
恐るべしワーキングメモリ不足
(↑記憶しといてそれを使う能力のこと)

よくSTなどでおつかいゲームをするが(牛乳とみかんとってきて、など)、これはいくつのものを記憶できるかを知るゲームでもある。
2つとってこれれば言われた2語文が聞き取れ、発音だと「くつ」「あし」「やま」などの2音の単語が記憶に残る。3つとってこれれば3語文が聞き取れ、「やさい」「たぬき」などの3音からなる単語の発音が記憶に残るようになるようだ。

そうなると、我が子がリピートしやすい(正確な発音に近づきやすい)ことばがけの仕方は
・短いことばで
・ゆっくり、はっきりと
・サインやジェスチャーを添えながら

話す、ということになろう。
(文字が読めるようになったら文字も添えながら)

サインは、音の記憶が残りやすいというメリットがあり、ひとつの記憶術としてもすぐれている
もちろん、ことばの音を聞いただけでは意味と結びつかないから、意味と結びつけるためにもサインは有効である。
サインは、しゃべることをあきらめた子供に使う代替コミュニケーションでは決してなく(誤解している人もいると思うが^^;)、むしろ言語習得のための強力なツールなのである。

サインを添えたことばを聞いた方が、音だけでことばを聞くよりも、早くことばを覚えるし、音もよりよく記憶できることがわかっている。
過去記事

(あ、あと先生は、ことばの理解をふやすため、お話ししながら子供に絵を描いて見せることをおすすめしていた。
落書きや棒人間程度の絵でいいのである)

<聞き取れると発音が向上>


講演会では実際のお子さんの動画もいろいろ見せていただいたが、ダウン症のあるお子さんが音をゆっくり、はっきり聞かせ続けることによって発音が向上している様がよくわかった。

うちの娘も、聞き取りの練習をして出せなかった音が出せるようになったことがある。
カ行の練習のため、口をあけたまま「ん」という練習をしたのだが出せなかった。「あ」になってしまうのだ。
紙に「あ」と「ん」と書いて、口元を隠して今どっちを言ったか聞いても、聞き分けられなかった。
練習して聞き分けられるようになったとき、「ん」も出せるようになったのである。

日本人が英語のLとRの違いを聞き取れず、よって自分も両者を区別して発音できないのと似たようなものなのかもしれない。

これまた、音の聞き取りが発音に影響する例である。

音の聞き取りや記憶を向上させるには、お買い物ゲームなどでワーキングメモリを増やすと同時に、意味のない音の組み合わせを聞く練習をするとよいようだ。
たとえば(文字が読める子なら文字を見せずに)せれか みとす  あしも  など、言ってリピートしたり、書き取ってもらうなど。

またよく言われることだが、ひらがなが読めるようになると発音が向上するらしい。
ちょうど歌の一部の歌詞が聞き取れないときに歌詞カードがあると文字をヒントに正確に聞き取れて歌えるようになるのと一緒だろう。音の記憶の補てんになるのである。

<文字が読めるようになるには、音韻認識が必要>


小学生になると特別支援学級の子も特別支援学校の子も学校でひらがなを教わるが、効率のよい勉強法をしているだろうか。
ただ文字をなぞるだけというのは、いくらやっても読めるようにならない場合もある
文字が読めるには、まず文字の存在に気づくことからはじめ、文字のひとつに音がひとつ割り当てられていることに気づくことが必要である。
これを「音韻認識」という。
これは、「ことばというのはひとつひとつの音がくっついてできている」ことがわかり、その音をバラバラにしたりできるようになる力のことである。

これがないと、たとえば太郎くんが自分の名前をたくさん練習して「たろう」と書けるようになっても、「たろうの「う」を書いて」と言われても書けないことが起こる。どの音が文字のどのパーツに対応しているかがわかっていないからである。それがないと「うた」など同じ文字を使った違うことばを自由に書けるようにはならない。
音韻認識が育ってから文字を教えると、あまり苦労したり遠回りしたりせず、最短距離で読み書きが習得できるらしい。

●音韻認識を育てるための活動の例
・ことばを言うときに、とんとんと文字の数だけ体を軽く叩いてあげる

たとえば、「りんご」は「りん」「ご」の2音節(文字)だと思ったり、「にんじん」は「にん」「じん」、「らっぱ」は「らっ」「ぱ」の2つだと思ったりすることがある。その場合、書かせると「りご」「にじ」「らぱ」などとなってしまうことにもつながるようだ。
「り」「ん」「ご」とゆっくり言いながら体を軽く叩くことで、「りんごは3つからなる」ことが体感できるし、ゆっくりことばを聞かせることにもつながる。

ちなみにうちの娘は「らっぱ」「コップ」などの小さい「つ」を抜かして書くことはないが、それは文字を読んであげるときに「らっぱ」なら「ら×ぱ」と、×の部分でのどを鳴らす音をわざわざ入れていたからかもしれない。
これがとんとんと叩く代わりになったのだろう。
何もないところに文字を入れるのは難しいからね。

・音の数すごろく
カードをめくって「くつ」が出てきたら、「く」「つ」と言いながら2コマ進めるなど、文字の数だけコマを進めるあそび。はじめは「ケーキ」とか「コップ」など延ばす音や詰まる音のあることばは入れないように。
・ことば遊び
しりとりや、〇から始まることば集め、さかさことば(「てぶくろの反対は?ろくぶて」など)その他ことばあそび(「くるま」の「ま」をとると「くま」になる。クリスマスの中にいるどうぶつは?「りす」など)をすると音韻認識を育てられるようだ。

ちなみに、先生によると文字のなぞり書きはあまり実にならず、やるなら「視写」だということだった。
(それも必ずそのことばを言いながら書く)
そうでないとただの手の運動になってしまう場合がある。
なぞり書きをさんざんやって「じゃあ書いて」と言っても全然書けないのはうちの娘でも実証済みである。(笑)
子供は文字の全体を見ないで自分のペンの先だけを見ていることが多いからだ。
だからなぞり書きをたくさんやった後でも全体像を思い出すことができないのである。

見本を見ながら書く「視写」の方が文字を書く練習には有効のようだ。(私も同感)

<「ことばのシャワー」は本当?>


ここからは講演会に関係なく、元英語教師として私の思っていること。
子供にとって一番よい言語環境とはどのようなものだろうか。
「ことばのシャワー」を健常児から受ければことばが伸びる」という意見があるが、これは本当だろうか。

私は、外国語学習を例に考えてみても、単純にそうとは言えないと思う。
それには条件があるのだ。

私が大学で学んだ言語習得理論としては、クラッシェンのインプット理論というのがあった。
これによると、ことばのシャワーで伸びるのは、ほとんどのことばが理解でき、わずかに(1~2割か?)理解できないことばが混じっているレベルの英語を聞いているときなのである。

ほとんどわからないことばをいくら浴びていても、BGMと同じで本人を素通りしてしまい、ことばは伸びない。

これはアメリカに留学しても英語力の伸びる人と伸びない人がいることからもうなずける。
ただことばをたくさん聞けば言語力が伸びるという単純なものではないのだ。

当たり前だが、日本ですごく英語を勉強して基礎力をつけてきた人か、現地ですごく英語を勉強して基礎力をつけた人が伸びるのである。
それはその人にとって、周囲の英語が「ほとんどのことばが理解でき、わずかに理解できないことばが混じっている状態」になるからだろう。
でもそうでない人にとっては、周りの英語はほとんど理解できないため、そういう人は何年海外にいてもしゃべれるようにはならない。
(ここでいう「しゃべれる」とは、あいさつやありがとう、元気ですかなどの簡単なやりとり以上の内容のある会話のこと)

読むことも同じ。
中学生に大学生の教科書を読ませても力はつかない。
わからない文をいくら読ませてもインプットにはならないのだ。
良質なインプットとは、ほとんどが読めてプラスαのわからないことばが少し入っているというものであって、その子のレベルに合った本をたくさん読むことで一番力がつくのである。
聞く方も同じことなのだ。

その子の理解できることばを選び、少し新しいことばも混ぜて、短いことばで、ゆっくり、はっきりと(視覚情報も入れながら)しゃべってあげられる存在、それは親や教師などの大人である。
大勢の子供たちの中に放り込むだけではことばは伸びない。
(その子の理解力のレベルによるけど。ほとんど理解できているなら話は別)

また、娘も含め周りのダウン症の子には数人いるのだが、大勢の中だと刺激が多すぎて言語処理がシャットダウンしてしまう子もいるのは興味深い。
一対一で、静かな場所で話しかけるとちゃんと聞けるし理解できるのに、大勢の中にいるとわけがわからなくなってしまう。
特に娘はその傾向が強い。
これを専門用語で「転動性注意障害」というのだと、最近知ったばかりである。
これはいわば注意力の多動のようなもの?で、動き回るのではないけれど、刺激が多いとあちこちに注意がそれて集中できなくなるという性質である。

以前ご紹介した「自閉症(感覚過敏)の世界を理解する」にも出てきたようなことが娘に起こっているからだろう。
(どんな小さな刺激や音も、同じくらいの大きさで入ってきてしまう)

娘のようなタイプは、保育園、あるいは普通学級のような、ざわざわした刺激が多すぎる環境は学習にも言語習得にも不適切である。
当時は自閉症合併の診断も出ていなかったから仕方がないが、今思うと保育園ではまったく言葉を覚えてこなかったのはそういうわけで、娘にとってそこで過ごした3年間はちょっともったいない環境だったと思う。
(先生方はとてもよくしてくださったしお友達もみんな素敵な子ばかりだったのだが、いかんせん本人の特性上)

だから、「言葉のシャワー」ということばは鵜呑みにしない方がいいと私は思っている。

*            *        *

そんなわけで、この講演を聞いて、最適な言語環境を与えられるのは私たち大人であることを意識して、音をしっかり聞かせる生活をこころがけたいと思った。
(娘は構音障害もあるので、その場合は家庭での毎日の練習が必要とも言っていた。うちはなかなか毎日は練習できないが、それでもコツコツやっていて、出せる音が着実に増えている。最近は「が」「げ」「ご」も出せるようになった。これは今後年に数回東京のSTに通わせていただいて継続していこうと思っている)

発語プログラム講習会&ことばの教材(長文)

ダウン症と自閉症の合併 目次はこちら

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先日、「コロロ発達療育センター」の発語プログラム講演会に行ってきたのでご紹介。
(「ココロ」(心)ではなく「コロロ」。ホームページはこちら

これは、自閉症スペクトラムやその他の発達障害の子を対象とした療育センターである。
無発語の子を発語に導くプログラムを行っており、本も出している。

新発語プログラム1:無発語から発語までの31 ステップ (自閉症児のためのことばの教室)


この本の詳しい目次はこちらにあります↓
http://www.gakuensha.co.jp/cn64/pg486.html

<目からことばを覚えるこどもたち>


うちの子もそうだが、自閉症スペクトラムやその他の発達障害のある子は、健常の子の集団に入れても自然にことばを吸収していくのは難しい

またこの子たちにたくさん話しかけたり、読み聞かせをしたり、という音声中心のインプットをするだけでは、ことばは伸びて行かない。話しかけるだけでは、本人の中にことばが入っていかないのである。

その理由の大きなひとつは、この子たちは目を使って理解していくタイプだからだ。

耳はきこえていても、音として聞こえているだけであって、話し言葉としては理解していないかもしれないのである。

うちも、STの先生にずっと言語理解力は高いと言われ続けていて検査でもそう出ていたけれど、小さい頃からサイン(手話)を行い、PECS絵カードを行い、文字が3歳で読めるようになってからは文字中心の療育をしてきたからかもしれないな。
振り返ればみんな、目を使った療育である。

そして保育園に入ればもっとことばが伸びますよと周りから言われ、まだ当時は自閉症の診断も出てなかったので大いに期待していたけれど、保育園からは全然ことばを覚えてこなかった。(笑)
保育園でのことばのインプットは、音声だけで、視覚支援がなかったからね。

<文字でことばを教える>


そうした知見に基づき、コロロではことばの療育の初期に音声での指導は行わないそうだ。
センターに来た初日から、字を書かせる(ための)課題を行うのである。
文字を書くところからスタートし、ことばに出して言う指導は後回しである。

発語もないお子さんに対して、いきなり文字指導というのは、びっくりする親御さんもいるようだ。
しかもちゃんと机に向かって「勉強」という形で行う。

家で落ち着きがなくて走り回ってどうしようもないから連れてきているのに、勉強て!
・・・という感じだろう。

しかし、ちゃんと落ち着きのない子を机につかせるためのプログラムがあるのである。
(これはいいな〜と思った。多くの学校で取り入れればいいのにと思う)

でも自閉の子と文字は相性がよいと言われる。
しゃべれない重度の子でも、文字は読めるというケースはけっこうあるようだし。
高橋みかわさんという方の書いた『重い自閉症のサポートブック』『大震災 自閉っこ家族のサバイバル』(いずれもぶどう社)という本を読んだら、重度の子なのに文字が読めるということ、文字が読めることでどれだけ助かっているのか(本人に情報を伝える上で)ということが書かれていて(もちろん親御さんもものすごく努力したのだけど)、自閉の子に文字が果たす役割の大きさを思ったのである。
(うちの娘にも、文字の果たす役割がどれだけ大きいことか。情報も文字を通して入っていく。本人と周りの世界をつなぐ架け橋にもなるのである)

それを考えるとまずは文字を書かせる、というコロロの方針も納得がいく。

<家庭療育が大事>


このメソッドは好き嫌いが分かれるだろうと思う。
保護者のタイプを選ぶというか。

そのひとつが、家庭で保護者ががんばるプログラムだからである。

まあ当然といえば当然だが、放っておいたら無発語のままであろう子どもが発語に至るというのは、並大抵のことではない。
やはり一番大変なのは、発語に至るまでのプロセスのようだ。
ゼロを1にするというのはすごい飛躍のあることで、それに比べれば1を2や3にすることはそれほど大変ではないのだ。

そして療育センターは通ってもせいぜい多くて週に一度。ということで、やはり療育の大部分は家庭が担うことになる。
そうなると保護者のがんばりや根気も必要で、毎日継続していくためには「肩の力を抜いて気楽に行こう」ではなく「やれることはなんでもやりたい」保護者向けかと思う。

そうは言ってもドーマン法とかロヴァ―ス式ABA(?)(よく知らないけど)のように一日何時間も行うのではなくたぶん30分くらいなので、全然大したことないといえば大したことがないのだけど。
(そのくらい、お子さんが小学生だったら宿題を見てやっていればあっという間に経つ時間だと思うから)

まあ通っている親御さんはものすごく熱心な印象ではあった。
何しろ毎週長野から新幹線で東京の教室に通ったりしているくらいであるから。

<大脳新皮質を働かせよう!>


ところでコロロが文字を書くことを大事にしているのは目からことばを覚える子たちだから、というだけではない。
一応理論的な裏付けがあるようで、その話をしてくれた。

人間の脳は大きく分けて3つの階層があり、より動物的、本能的な脳(脳幹)もあればより人間らしい脳(大脳新皮質)もある。
大脳新皮質は人間らしさをつかさどる脳で、目的に合わせた行動をするのがここである。

自閉の子によく見られる、目的もなくただぴょんぴょん跳びはねたり、奇声を発したり、爪を食べたり、身体を揺らしたりする行動をしている間は、脳幹など下位脳が優勢になっており、大脳新皮質は使っていないんだそうだ。
ことばの習得は大脳新皮質でするものだから、大脳新皮質をしっかり働かせるためにはこれらの行動をとめなければならない、というのである。

だからコロロでは、人に迷惑がかかるとかに関係なく、こうした下位脳優勢の常同行動にしっかり介入する
姿勢が悪い、手でペンをもてあそぶ、意味のない声を発する、身体をゆする、よそ見をする・・・
課題をやっている間に出てくるこうした行動は、しっかりとめさせる。
書く課題をやっていても、よそ見をしていたらペンから手を離さず、書かせない。
最終的に課題ができさえすればいいんだ、とは考えないのだ。

集中してその子の最短時間で課題を終えることが大事なのである。
上位脳がしっかり使えるようになると、問題行動は出にくくなるんだそうだ。

ともあれ、字を書くことは、大脳新皮質を働かせる活動なのだそうだ。
その文字が読めているかどうかははじめは関係ない。
見てわかる課題をしている間は、大脳新皮質が優勢になっているのである。

通常の療育施設と違い、ここでは身辺自立は後回しである。
まずは脳そのものを伸ばすことが大事で、身辺自立はそのあとでいいという考え方である。
(理解力が高まれば、身辺自立を教えることもよりたやすくなるということだろう)

<教材紹介>


じゃあどんなメソッドでことばを話せるようにするのか、というのは上の本を読んでもらえればわかるので、本の内容をここで書くことはしない。
(ただ上リンクから目次を見てもらえれば、だいたいのイメージがつかめると思う)

そもそも真似っこが苦手な自閉の子に、「模倣」という概念を教えることが難しいのであるが、それを気付かせることもプログラムの大事な部分である。
結局のところ、模倣ができれば、相手の言ったことばをまねる、ということができるようになる。
エコラリア(オウム返し)は、ことばのはじめとしてはとても大事なスキルなのだ。
(オウム返しができるようになった子は将来ことばがしゃべれるようになると言われるゆえんである)
ただこの子たちには、始めから「先生の真似をして言ってごらん」なんて言っても全然ダメなのである。

実は後に書くように、私はこの講演会を聞いて一部もやもやが残り、本当はDS-ASDコミュニティ(自閉症合併のダウン症の子を持つ親のコミュニティ)の皆さんにクローズドな場で講演内容を紹介しようと思っていたのだが、自信をもっておすすめしていいのかどうかがわからないでいる。
実際ネットでの評価も賛否両論であり、合う子と合わない子がいる、という意見が見られるのである。

ただことばに関する話や教材はとても素晴らしいと思ったので、いいとこどりをしていこうかと思った次第。

コロロは教材をいろいろ出版している。
(たぶんほとんどAmazonで買えると思います)
コロロの出版物↓
http://www.kololo.jp/%E6%9B%B8%E7%B1%8D%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85.html

自閉の子向けのことばの教材ということで、うちの娘のツボがおさえられていて素晴らしい。(笑)
私もネット販売で2冊、講演会会場で1冊購入してきて、さっそく使っている。

うちで購入したのは以下の3冊。

(1)ことばの練習帳しつもん文 定価 756円(税込)



これはすごくいい!
ひたすらいろんな質問文が大量に入っている。
相手の質問を聞いて理解し、的を得た答えをする練習に。

さっそく始めたところ、娘は大喜びでたくさんやりたがる。
コピーして学校でもやってもらえれば、学校でも先生の前でたくさんしゃべるかも。

どんな質問があるかというと・・・(あくまで一部)
ねこはなんてなきますか。(動物の鳴き声。また鳴き声から動物をあてる)
カメラはなにをするものですか。(いろいろなものの用途を答える)
べんきょうをおしえてくれるのはだれですか。(どこ、だれ、いつ、なに・・の5W1Hの質問文)
すきなたべものはなんですか。(自分についての質問いろいろ)
どうしてごはんをたべるのですか。(どうしての質問いろいろ)
きいろくてほそくてあまいくだものはなんですか。(なぞなぞっぽい質問)
・・・などなど。

(2)ことばの練習帳うごきのことばカード 定価 1、080円(税込)



ひげをそる・おじぎをする・つめをきる・・・など日常的な動作の白黒絵カードが80枚入っている(自分でカットして使う)。
葛西ことばのテーブルの構文カードももっているが、葛西の方は構文を教えるカードなので動詞のバリエーションは少ない。こちらはさまざまな動詞が入っている。

文字だけのカードを自作して学校でマッチングする課題をやってもらっている。
最終目標は、絵を見てスラスラ言えること、それからカードだけではなく誰かが同じ動作をしているのを見て言えることである。学校では絵カードを見て文字で文を書くことも目標にする。

(3)自閉症児のためのコミュニケーションワーク いつ・どこ・だれ 定価 1,620円(税込)



これは5W1Hを理解するためのワーク。
自閉の子は疑問詞が苦手な子が多いが、うちはこの3つの中で一番苦手なのは「いつ」である(「何時」なら時計なのでわかるのだが)。
「いつ」が一番抽象的で目に見えないからね。
このワークでは、「いつ」に対応する答えのことばを分類させるのである。
たとえば土曜日、今日、夕方は「いつ」の答えになるカテゴリーの単語。
「お父さん、先生、花子さん」は「だれ」の答えになるカテゴリーの単語。
「図書館、学校、公園」は「どこ」の答えになるカテゴリーの単語。
とにかく単語をカテゴリー分けするところから始め、土曜日なら土曜日などを知りたいときは「いつ」と聞けばいいんだ、ということをわからせるのである。

<療育とはなんのためにするのだろう?>


さて、上にちらっと書いた「もやもや」の部分であるが。
大いに勉強になり、素晴らしかった講演会なのだが、本当にこのメソッドについていっていいのか、他の人にも安心しておすすめできるものなのか、まだ私の中で結論が出ていない。

ものすごく大雑把に言うと、このメソッドは話せるようにする、というだけでなく、学校生活に適応できる人間に育てることを目指していると思った。
(その延長上には「社会に適応できる人間」という目標があるのだが)

落ち着きのない子が1時間席についていられること、先生の指示に従えること、奇声を発したりうなり声をあげたりしないこと、脈略のない文章をしゃべり散らすのではなく口を閉じていられること、身体をゆすったり感覚行動(自己刺激行動)をしないでいられること、そうした子どもを育てることを目指している。ただ「しゃべれるようになればいい」でも「課題ができるようになればいい」でもないのだ。

それのどこがいけないの?素晴らしい目標じゃない?と思うかもしれないが、私の中には、少しひっかかるものがあった。

私が学んだところによると、DS-ASDの本には「問題行動と自己刺激行動は違う。自己刺激行動というのは必ずしもやめさせなければならないというものではない」と書かれていた。(過去記事

それは一部にはストレス解消のためにやっている場合もあるからだ。
うちの娘の場合だと、ひたすらおもちゃを蹴り続けるなど。
その行為自体には何の目的もないが、ただ楽しいからする、というのは誰でもあることで、音楽を聴いたりというのと変わらない。
それをやめさせるとストレスが大きくなる場合もある。

が、このメソッドでは感覚行動=悪で、とにかくやめさせる方向に療育を行う(行動を矯正する)。
一部の療育法に見られるような、自閉症という悪を徹底的にやっつける、といったのと同じ匂いを感じてしまったのだ。

身体を揺する、意味もなく声を出すなどの感覚行動がなくなると、見た感じの「障害児っぽさ」がかなり軽減されるだろう。まあこれは結果的にそうなるというだけのことで、本当の理由は上の「下位脳優勢の状態を上位脳優勢の状態にする」ということなのだけど。
別に障害児っぽく見せないためにやめさせるのではない。でもそこにこそ魅力を感じる保護者はいるだろうし、私の中では「普通に近づけるための療育」のように感じる部分があった。

(療育って普通に近づけるためのものじゃないの?と思われるかもしれないが、「普通に近づける」と「もっている力を伸ばす」は似ているようで違うものだと思う。
「普通に近づく」のを願っているのは誰か?といったらそれは本人ではなく保護者だろう。まず「障害=悪」のような、障害を否定的にとらえる前提から始まるもので、つまりは今ある本人の否定から入るものだからだ。
一方で「もっている力を伸ばす」には今の本人を否定するニュアンスはないと思う。)

ただ、コロロメソッドの本を書いている石井氏の本によると(私は読んでなくて又聞き)、奇声を発したり手叩き行動が多かったりはそれほど実害がないからと放っておいて、人を叩いたり噛んだりという問題行動が出てきてから止めようとしても無理な話だと。
日ごろから小さなことをこまめにしつけないでおいて大きな問題行動をどうにかしたいといってもダメだ、というのである。

うーむ、そう言われると、そうなのかとも思ってしまう。
ただ、このメソッドは母親と子どもの主従関係がはっきりしすぎていて(母=教える人、子=教わる人)、「言うことを聞かせる」子育てを長年やった結果、思春期とかに爆発しないのだろうか?将来的に主体性のある子どもに育つのだろうか?ということころもちょっと気になった。

まあ私も毎日娘の勉強を見てやっていて、私が設定した学習課題をこなしたらテレビを見てもいいよ、ということでやっていることはコロロと同じようなことかもしれない。
ただずっとこれが続けられると思っているわけではなく、どうせ年頃になったら(長女と同じように)反抗期がきて親からは教わりたくないと思うようになるだろうから今のうちに基本的なことは教えてしまいたい、という思いからやっている部分もあるのである。

私自身、娘の感覚行動をこれから徹底的に介入してやめさせていくべきかどうかまだ結論が出ていない。

確かに娘の感覚行動がなくなると私も上の子たちもずいぶん精神衛生上ラクになるのだが。
というのも娘が同じことばを何度も何度も言ったりiPadで何度も繰り返し再生したりし出すと上の子たちはさーっと部屋からいなくなるから。(笑)
長男いわく「聞いてると気が狂いそうになる」からだそうだ。
気持ちはわかる。私もイライラしないこともない。

この「しつこさ」が、たとえ直接人に害を与えないとしても他の子に嫌がられる原因にもなるからね・・・。

それに確かに学習中、姿勢を直させたり反復行動に陥り始めたら止めたりしたら、学習の能率は上がった。

それとも常にではなく「学習中」と「人前」だけやめさせてあとは放っておいてもいいものなのか。このあたり、専門家はどういっているのかな。

遊びながらことばを育てる24の活動(ハイパーレクシア関連)その2

療育情報など目次はこちら


ハイパーレクシアの本の内容紹介、続き。
『Reading Too SoonーHow to understand and help the hyperlexic child』by Susan Martins Miller
(読めるようになるのが早すぎるーハイパーレクシアの子どもを理解し、助ける方法)

今回は、ハイパーレクシアの子どものことばを育てる24の活動、後半です。

<ことばで説明する練習>


(14)「ぼくの考えているもの、あてて」ゲーム
どこでもできるゲームであるが、ハイパーレクシアの子にぴったりの遊びだそう。
内容は昔NHKでやっていてた「連想ゲーム」と同じである。
ヒントを出す人が「人参、白い、長い耳、ぴょんぴょん・・・」などと言って解答者に「うさぎ」を言わせるものなど。そのものの名前が含まれたヒントは言ってはいけない。
語彙が増える遊びのひとつである。
親子で順番にやる。
ここでは、最終的には子供に問題を出させるのが目的である。

親が問題を出すときは、子供になじみのある、具体的で目に見えるものをテーマに選ぶ。
たとえば「お誕生日に食べるものです。いちごがのっています。クリームがついています。あまくておいしいです。」答えはケーキ、みたいに。
子供が問題を出す番のときは、最初はぜんぜん関係ないことばを言うかもしれないが、それでもよいという。パターン化できれば、子供は適切な描写ができるようになってくるからだそう。

rensougameしかしものの説明も、娘にはまだ難易度高すぎだと思う。そこでたとえばこんなカードを作ればどうだろう。
こんなのをいくつか作って、まずは裏の単語を見て「うさぎ!」と答えられることをめざす。
(表の絵を見せて「せいかーい!」とやる。)

何度かやったあとなら、「今度は問題出して」といえばここに書かれた単語をひとつかふたつ、言うかもしれない。
パターン化できたところで、カードにないものに挑戦、みたいな。

(15)「これはなにするもの?」ポスター
日用品の写真を切り抜き、紙に貼って下にその説明を書く。
たとえば冷蔵庫だったら「冷蔵庫はものを冷やします」それを実物の冷蔵庫に貼って一緒に読む。
または、写真と説明を別々にカードにして「ものを冷やします」という文と冷蔵庫の写真をマッチさせてもよい。
youto03これは去年作った「用途かるた」に該当するものである。
選ぶことはできる。まだことばでの描写はできないけど。


<問題解決>


(16)どうしたらいい?
よくある、ささいな問題を考える。たとえば「牛乳を台所の床にこぼした」など。
そして「どうしたらいい?」と聞いて答えさせる活動。

これは楽しそうな活動だ。
知能テストなどでも、「おなかがすいたらどうする?」「のどがかわいたらどうする?」みたいなものが出てくる。
娘は「ご飯を食べる」「ジュースをのむ」などと手話でなら答える。(手話で答えるのは、たぶんこういう質問に慣れていなくて自信がないから)

少し複雑な問題になると娘には難しそうだが、「子供が答えられないときは、解決法の選択肢をいくつか書いたものを見せる」とある。
たとえば「こぼれた牛乳をなめる」「となりのいぬをかりてきてなめさせる」「ぞうきんでふく」など。
(正解以外は、かなりばかばかしい答えにするのを忘れずに。変なものも混ぜておいて笑いをとると活動が面白くなるそうだ。)
ダメな解決法は線で消していって、正しいものをひとつ残す。
後にこれをもっと複雑な問題解決に使うことができるという。
(人と分け合うことを学ぶときや、協力して遊ぶこと、など)

この活動はいつかぜひやってみたいと思った。
たとえば「おともだちのおもちゃをこわしちゃった」「おうだんほどうのしんごうがあか」「スーパーでトイレにいきたくなった」・・・などなど、日常生活のパターンや社会のルールを教えることもできそうだから。
しまじろうのこどもチャレンジには、毎回何かしらのマナーとか社会のルールを教えるページがある。
娘は毎回飛ばしていてあまり読んでいないのだが^^;もったいないのでこのあたりのイラストをスキャンして、こんなカードを作ってみたらどうだろう。
dousuru02カードの表に問題をかく。ジュースをこぼしちゃった。どうすればいい?(しまじろうの冊子からスキャン)三択は「だいふきんでふく。」「もっとジュースをこぼす。」「こぼれたジュースをなめる。」

dousuru03カードの裏に答え。だいふきんでふく。(こちらはテキトーに描いた)


こんな、生活マナーやルールを教える絵カードが市販されている。
SST(ソーシャル・スキル・トレーニング。社会のルールを教える訓練)の絵カードにはこんなのがたくさんありそうだが、けっこうお高い。

↓市販品。けっこうお高い。
http://escor.co.jp/products/products_list15.html
使い方の例。
http://escor.co.jp/products/sub/products_item_sub_sst01.html
高いのでこれまでのしまじろうの冊子を使って自作しようかなと思う。

(17)物語のつづきを考える
子供と一緒に本を読んで、途中で物語をとめる。
単純な子供向けの話でも、問題解決的要素が入っている場合がある。子供に、お話の中の問題を見つけさせ、解決するにはどうしたらいいかを話し合う。それから次にどうなったかの続きを読む。
(たとえば、くうぴいの絵本「きをつけなくちゃ!」だったら、知らない人に声をかけられたらどうするか、などのお話がある)
きをつけなくちゃ!―こぐまのくうぴい (ミキハウスの絵本)
きをつけなくちゃ!―こぐまのくうぴい (ミキハウスの絵本) [単行本]


<言語表出をのばす活動>


(18)わざとばかばかしいことを言って本当のことを聞き出す
今日学校であったことを子供が話してくれないときは、ばかばかしいことを言ってあげる。
たとえば「今日は保育園でなにをしてきたの?わかった!今日一日中、逆立ちしてたんでしょう!」こうすれば普通はなんらかのリアクションを引き出せる。
そうして本当の情報をくれることがある。

(19)わざととぼける。(笑)
こどもに何か要求されたら、すぐにはわからないふりをして、子供に説明するように仕向けるワザである。
たとえば・・・
子供が棚の上にあるパズルがほしいときは、ぜんぜん違う方向に歩いていってみる。
こどもは「ちがうちがう、そっちそっち」というかもしれない。
「そっちってどこ?」とまた別の方向に歩いてみる。
子供が本当にパズルがほしいなら、なんとかわからせようとして「棚の上」など指示をし続けるだろう。

・・・なるほど。PECS絵カードをはじめた頃、おもちゃをわざと手の届かないところに置いて要求させたが、それの進化形のようなものだな。
しかしあまりイライラさせないように、ほどほどに。(^^)

<聴覚処理を鍛える>


(20)1、2、3、スタート!(指示出しゲーム)
子供に、一度に複数の指示に従うようにさせるゲームである。2つか3つの指示を出す。
(電気をつけて、めがねをもってきて、扇風機を消して、など)
口頭でもよいし、書いてもよい。子供に復唱させ、あるいは読ませる。
それから「1、2、3、スタート!」といって指示されたことをやらせる。
最初は2つの指示から始め、できるようになったら3つに増やす。

うちは今、2つくらいの指示なら従えるかな。

上は文章だが、4歳の頃のSTでは単語による簡易バージョンの活動、「お買いものゲーム」をした。
食べ物の絵をいくつも壁に貼っておいて、離れたところから「牛乳と、きゅうりと、りんごを買ってきて」とお願いする。
子どもはそれを覚えて、歩いていって、指示通りのものをとってくるのである。
その頃お買いものゲーム用の手作りおもちゃも作った。(未発表)
またいずれ紹介できたらと思う。

(21)よく聞けました(2つの属性を聞き取る)

いくつかのことばを含んだ単純な指示を出す。
「小さくてしましまのボールを見つけて」など。
最初は指示を書いてやるが、徐々に口頭のみで指示を出すようにする。口頭で指示する前に、「いい、いくよ?よくきいて?」など、子供によく注意して聞くように言う。

これは、以前トイレの壁に赤くて小さい傘、黄色くて大きい傘・・・四角くて大きいクッキー、三角の小さいクッキー、ハート形の小さいクッキー・・・などの絵を貼って「いっぽんゆび」の手遊び歌であてっこゲームをやったりした。2つの属性を聞き分ける遊びである。
詳しくは↓過去記事の真ん中あたり。
http://blog.livedoor.jp/pumpkin1205/archives/50798799.html

(22)どこにある?ゲーム(場所の表現を聞き取る)
子どもの好きなおもちゃや小さいものをいろんな場所に隠す。そして口頭で(必要なら視覚的なヒントも加えて)おもちゃのありかを指示する。
(いすのうしろ、テーブルの上、机のとなり、など)
最初は、おもちゃがあるかもしれないところにラベルを貼っておく。「下」と書いてテーブルの下にはる、など。

これは家でもよくやった。
あらかじめ小さなぬいぐるみをあちこちに隠しておいて、「もういいかい、まーだだよ」といってかくれんぼを始める。
紙に「テーブルのした」「おばあちゃんのいすのうしろ」「テレビのしたの、うえから3ばんめのひきだし」など書いておいて指示する。
または、おやつを小分けにしてラップにつつみ、家のあちこちに隠して「おやつ探しゲーム」をやったこともある。
娘は喜んで探しに行った。
場所を表す表現については、また別途記事にしたいとは思っている。

(23)スぺリングの聞き取り
子供がある単語のつづりを聞いてきたら、文字をひとつずつ言ってあげる。それを徐々に2文字、3文字ずつ一度に言うようにしていく。これができるようになると、複雑な指示に従うスキルもアップする。
(日本語は発音と表記が同じなので、この活動は不向きかも)

(24)クッキング

料理も、指示を読んで理解するという点で、ことばの学習になるようだ。
英語でクッキングなんていう教材もあるくらいだから。(料理を通して英語を学ぶ教材)

単純なレシピを見つけ、子供と一緒に料理をする。子供に材料を読ませ、全部あるか確認させる。そして子供にレシピの指示を読ませ、その順番にやるようにする。
「今度はなにをしたらいいの?」「これはどうやって料理したらいいの?」といった質問をして子供に答えてもらい、読んだものが理解できているか確認しながら進める。

レシピを読みながら料理を作るのは、小学校以降かな。
将来、娘用のレシピを作ってやりたいと思っている。
単純な指示、わかりやすいイラストを入れ、レシピカードを作ってラミネートしてリングで閉じて、料理を作るときにそれを立ててみながらできるようなもの。

*      *      *

ことばを育てる24の活動紹介はこれでおしまい。
これらは小学校になっても楽しめそうな活動である。いや、難易度からいったら、小学校以降が適齢な活動が多いかな。
しかしやりようによっては簡単にアレンジすることができる。
はじめは親が見本を見せてオウム返しさせたり、答えをいくつか用意して見せ、選ばせれば簡単になる。
部分的に答えの出だしを言ってやって、その続きを子供に埋めさせることもできる。
パターン化ができれば、やがてひとりでできるようになるということだ。
子どもにとって難しい課題には、質問を答えを文字で書いてみせてやることも大事だそうだ。
また、次に進む前に、必ず子供に質問と答えを読ませることとある。

こういう活動は、のちにより抽象的な思考をするための基礎になるということだ。

遊びながらことばを育てる24の活動(ハイパーレクシア関連)その1

療育情報など目次はこちら

ネタがたまっているので、消化します。

ハイパーレクシアの本の内容紹介が途中になっていたので、続き。
(ハイパーレクシアって何?という方はこちらこちらをご覧ください)

『Reading Too SoonーHow to understand and help the hyperlexic child』by Susan Martins Miller
(読めるようになるのが早すぎるーハイパーレクシアの子どもを理解し、助ける方法)

今回は、ハイパーレクシアの子どものことばを育てる24の活動を紹介します。
といっても、中身を見るとダウン症の子にも使えるものだと思います。
すでにうちでやってきたこともいくつかありましたし。
また、今の娘にはまだまだ難しいものもあります。小学生くらいになったらできるかも。
(ハイパーレクシアは知的に遅れのない子もいるので。でも話すことや会話が苦手)
難しいのも、アレンジ次第では今も使えるような気がします。
日ごろの活動のヒントにしていただければ。

<ストーリーとストーリーの流れに関する活動>


(1)今日なにをしたかをリストにする
夜、その日に何をしたかを書かせることを日課にするといいそうだ。
といっても日記というより今日やったことの箇条書きである。
最初は親が書いてやって、子供に付け加えてもらう。すると、だんだん自分で自分でたくさんリストを作るようになるそうだ。

これいいなあ。
すでに日記は(何かイベントのあったときだけだけど)つけているが(過去記事)、日記だとひとつしかかけないものね。
箇条書きの方がハードルが低いかもしれない。
もっとも、今のしまじろうメールパソコンは入力できる文字数が少なすぎるので、これをやるには別のツールが必要かも。^^;

(2)パソコンあそび
子どもは生来パソコンをいじるのが大好きだ。・・・ということで、子供にお話をさせ、それを自分でパソコンに打ち込ませるというものだ。
ハイパーレクシアの子は視覚から学ぶので、そのとき文法やつづりの間違いを修正してあげることが大事。
そうでないと、間違ったまま覚えてしまうということだ。
できあがったら本人に読ませる。

・・・日本語のかな入力は変な並びだから難しいよね。
外付けの(ソフトではなく)、ひらがな50音配列のキーボードがあるといいんだけど。(探しても見つからない。以前テクノツールという会社で販売していたけど今はないみたい)

内容的には、最初のうちは毎回同じお話でもかまわないが、少しずつ変化を導入していく。
また、こちらが出だしをタイプしてやり、文のつづきを子どもに打たせてもよい。たとえば「きょうのおはなしは」と打ってやり、続きを打たせる、など。
最初子供はやりたがらないかもしれないが、続けることが大事とのこと。

(3)お話の順番に絵を並べる活動
娘は長いお話も自分でよく読んでいるが、果たして内容がどのくらいわかっているのか。
これはストーリーの理解の助けや確認になる活動である。
4コマ漫画のように、場面の絵を4枚ほど用意し、ストーリーの順に並べさせる。
しかし無理だったら、絵に説明文をつけてやる。
そこに始めは番号を入れて、順番に並べるのだという活動の目的を理解させるとよいそうだ。
できるようになったら、絵と説明文を切り離して、文と絵をマッチさせる。
「最初は」「次は」「最後は」などということばをたくさん使って、そういうことばに慣れさせる。

・・・実はこれ、少し前からやりたいな〜と思っていたこと。
ノンタンのビデオが好きなので、場面を写真にとってカードを作り、お話の順に並べるという教材を作ってみたい。
ジブリの映画とかだと長すぎるし複雑なので、ノンタンの1話くらい(ひとつ2分半くらい)がちょうどいいかもと思う。
たとえば・・・
tokoya01ノンタンは、とこやさんです。さいしょに、くまくんのかみのけをきってあげました。

tokoya02つぎに、おやまが、「ぼくもきって」といいました。

tokoya03そこでノンタンは、おおきなはさみで、おやまのあたまをきれいにしてあげました。

tokoya07ところが、かがみがちいさくて、おやまのきれいになったすがたがみられません

tokoya05そのとき、くもがやってきて、あめをふらせてくれました。

tokoya06すると、おおきなみずたまりができて、おやまのかおがうつりました。

こんな具合。いきなり6枚は大変だから最初は3枚か4枚くらいかな。

(4)子どもを主人公にした写真絵本
これは年に数回だけだが、すでにやっていた。(過去記事
出かけたときや休暇のときにたくさん写真をとっておいて、子どもが経験したことの本を作る。そこに説明文をつけて、子供が旅行を思いだし、ほかの人に旅行について話ができるように助ける。
honnin旅行、誕生日、クリスマス、運動会など12冊になった。
ボロボロになっているのは、毎日のように開いているから。
こんなに喜んでもらえると、作り甲斐がある。
まだ、ほかの人に旅行についてお話できるようにはなっていないけどね。



(5)今日やるべきことリスト

その日にやることのリストを子供と一緒につくる。
朝ご飯を食べる、といったふつうの活動も入れる。
あるいは、「服を着替える」などのことを細かいステップに分けて「服を着替えるときにやるべきこと」というリストを作ってもよい。

(6)順番にお話を作る
子供の好きなキャラクターを主人公にしたお話を作る。1文か2文作ったら、そのつづきを子供に書かせる。
もし子供が暗記した文や本で読んだ文をいいはじめたら、いそいで割りこんで話をちょっと変える。
主人公をピンチにしておいて、子供にその切り抜け方と話の終わらせ方を考えさせてもよい。

・・・これは、娘にはまだまだ難しいな。お話を作るというのは、目の前にないこと、記憶にないことをイメージすることだから。今はまだ、目の前にあるものをことばで描写すること、また実際にあった出来事(保育園でのことなど)を思い出して言ってくれれば大したもの、というレベルである。
いくつかお話のつづきの選択肢を作っておいて選ぶ方がやりやすいかな。

<質問したり、答えたりする練習>


(7)20の質問(Q&A)
質問ゲームである。
次から次へと、ある特定のものや人についての質問をする。
最初は目に見える具体的なものについて質問をする。いろいろなYesNoクエスチョンやWHクエスチョンをたくさん使う。正確に答えられるように教えてあげる。
(どんな質問かな。たとえばYes/Noだったら、「お父さんは女ですか?」とか「おばあちゃんはコーヒーが好きですか?」とかいうものかな?WHだったら「赤くてまるくておいしくて、かわをむくとうさぎになる果物はなんだ?」とか)
そして今度は子供に疑問文を作る練習をさせる。
疑問文が作れるようになってきたら、今度は(なぞなぞ形式ではなく)子どもが答えを知らないものについて質問する練習をする。

・・・質問ゲームは娘には必要な活動だと思うので、ただいま手作り教材を作っているところ。

(8)クイズ番組ごっこ
アメリカの人気クイズ番組、「ジェパディゲームショー」ごっこだそうだ。
6つのジャンルから問題を選ぶが、ひとつのジャンルの中でも難易度によりポイントが違う。
日本で言えば昔やっていた「クイズグランプリ」か。「芸能音楽の20」「スポーツの50」「文学歴史の30」とか、回答者にジャンルと難易度を選ばせて、答えさせるもの。

これを真似したクイズごっこを家でもやるのである。
quiz100〜500というのは、問題のレベルの難易度である。
子どもにジャンルと点数を選ばせ、親が答えとなる単語を言って、それが答えになるような質問を子どもに考えさせる。
あ、イメージ図は漢字で書いてしまったが、ひらがなで。


これも娘には難易度高すぎかな。親が簡単な質問を用意して答えさせるならできるかも。あるいは質問を書いた紙を選ばせて、自分で読ませるとか。

<カテゴリーと連想>


(9)カテゴリーポスター
小さなカテゴリーのポスターを何枚か作る。
くだもの、丸いもの、動くもの、冬に着るもの・・・など。
category01のりものポスター。

部屋にポスターを貼って、子供に質問をする。
たとえば「のりものをひとつ言ってください」
子供はポスターをみてもよいことにする。
徐々にバリエーションをつける。
あるものがあるカテゴリーに属しているかどうか質問もできる。
(例)「バナナは、のりものでしょうか?」
または、
(例)「ここに書かれていないのりものを言ってください」
一度にたくさんのポスターを貼ってもよいし、2・3枚貼ってときどきはりかえてもよい。

(10)あたまとりゲーム(「○」のつくことば)
たとえば「あ」のつくものはなんだ、といって書いたり言わせたりする。
少なくとも10は考えさせる。
これは、しりとりの前段階の遊びかな。しりとりはときどきやる。

(11)チラシの切り抜き

古い広告や雑誌からいろんなものを切り抜く。4枚ずつ組にするが、ひとつは仲間はずれのものにする。
category03例)りんご、いちご、バナナ、フライパン
子供に、4枚の切り抜きを見せ、仲間はずれのものをひとつ選ばせる。

子供と一緒に切り抜きをやってもよい。
「おもちゃを探して」「道具を探して」「動物を探して」などといって子供に探させて切りぬいてもらうこともできる。
それをグループごとにコラージュにして子供にもたせてもよい。

(12)反対ことばのあてっこ遊び
フラッシュカードを作り、裏表に反対ことばを書いておく。
反対側になんのことばがあるかをあてさせる。
カードに書かれている基本的な概念は、事前に実際に見せて理解させる。(テーブルの上・下、高い天井・低い床、など)

うちは買ってないけど、市販品では「くもんの反対ことばカード」があってそのまま使えそうだ。
くもんの反対ことばカード
くもんの反対ことばカード [単行本]


(13)類推ゲーム

類推カードを作る。表に「草は緑」裏に「雪は___」と空白にしておく。
ヒントをあげる。「草の色は緑ね。雪の色は・・・」と言ってやる。
最初はたくさんヒントをあげて子供に答えをあてさせる。答えを言ってしまってもよい。
パターン化ができれば、子供はもっと簡単に空白を埋めるようになる。

他にはどんな問題が考えられるかな。
「うさぎははねる。さかなは____」「バナナはくだもの。電車は____」
こんな類推カードをたくさん作っておけばいいのかな。
けっこう答えるのは難しそうだが、回数こなせばパターン化できるかも。

補足(1)八百屋

今非公開になっている記事に書いてあるが、日本には分類の概念を促すような遊び歌(ゲーム)がある。
有名なのが
「八百屋のお店に並んだ品物見てごらん」というものである。

私も子どもの頃やった。
輪になって、野菜なら野菜のことばをひとつずつ言わされ、パンパンと手を叩いて次へ行く。思いつかなかったら負け。
人の番のときは思いつくんだけど自分のときは緊張のあまり何も思いつかなくて焦った、という記憶がある。(笑)

これが難しかったら、もっと簡単なバージョンがある。
http://yamatocogame.blog63.fc2.com/blog-entry-33.html
↑(レクリエーションゲーム辞典)
これは、リーダーがどんどん野菜なら野菜の名前を言っていき、他の人がパンパンと手を叩くが、野菜でない名前を言ったのに手を叩いてしまったらアウト、というもの。

それも難しかったら、単に歌として、歌っていればいいと思う。
(動物園バージョンもあるし、それこそいくらでも替え歌が作れる。ちなみに動物園バージョンは「みんなで動物園に、行きましょう、行きましょう。檻の中には、すごいのがいるぞ・・・というもの。)

補足(2)さよならさんかくまたきてしかく

日本には「さよならさんかくまたきてしかく」という遊び歌がある。
「豆腐は白い」「白いはうさぎ」「うさぎははねる」「はねるはかえる」・・・とどんどん連想していく。
上の(13)の活動がまだ難しかったら、こんな遊びができるかも。

たとえば「しろい」とホワイトボードなどで文字で書き(書いた方がわかる気がするので)、「しろいものは?」と何かを言わせ、それについてまた(豆腐だったら)「豆腐は四角い。」といって「しかくい」と書く。「四角いものは?」とまた何かを言わせる・・・(あるいはカードから選ばせる)といって続けていくもの。
これだったら今の段階でもできるかも。
連想しりとりみたいなものである。

長いので、その2へつづく。
Profile
働く主婦

3人の子持ちです。
ダウン症をもつ末娘の子育て記事と翻訳関連の記事がごちゃまぜになっています。^^;
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