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NHKドラマ等のお気に入りの映像作品の感想、及び観劇の感想を載せています。
大友啓史監督の作品が何よりも好き!記事はネタバレあり、ミーハーからシリアスまで。
更新はとっても気まぐれです。





映画 『沈まぬ太陽』

映画「沈まぬ太陽」オリジナル・サウンドトラック
映画「沈まぬ太陽」オリジナル・サウンドトラック

今夜、映画『沈まぬ太陽』の地上波ノーカット放送があります。

2/11 19:00〜22:54
金曜特別ロードショー
(日本テレビ系列)




『沈まぬ太陽』は原作のファンで、映画化の噂が流れた時頃ら情報を追ってきました。

初めて記事を書いたのはなんと、2005年。

勝手にキャスト予想をしたり、映画化決定に喜んだり、完成披露試写会にも行きました。

過去に書いたものを読み返してみると、懐かしくもあり、なかなか面白いです(笑・カテゴリー内の映画『沈まぬ太陽』にまとめてあります)。

今日地上波で放送される事で、このブログに『沈まぬ太陽』の事を書く事も最後になるのかしら。


先日、JAL再生への取り組みについてのドキュメンタリー放送を観ました。

依然、状況は混沌としており、恩地元が会長室で奮闘していた頃と状況は何も変わっていない様にも見えました。
JALはこれからどこへ行くのでしょう…。


映画『沈まぬ太陽』の根源にあるのは企業批判などでは全くない。人命の尊さなのだと思います。


腐敗した組織の中でも強く生き抜く主人公恩地元の矜持、日航機ジャンボ墜落事故について、俳優陣の熱演、そして何よりも想像もしなかった「希望」を見せてくれたエンディングの素晴らしさ。


この極めて骨太な名作が地上波放送を通じて沢山の人に届きます様に。




◆『沈まぬ太陽』完成披露試写会に行った際の記事はこちらです

◆映画『沈まぬ太陽』の感想はこちらです。

◆映画『沈まぬ太陽』関連全ての記事はこちらです。

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劔岳 点の記 メモリアル・エディション [DVD]
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『第33回日本アカデミー賞受賞式』を観ました。



5度目の正直でついに、ついに香川照之さんが最優秀助演男優賞を受賞されました!!!

おめでとうございます



そして香川さんの涙声のスピーチに、観ているこちらも目頭が熱くなりました。

発表の瞬間は今年こそは取れるんでしょうね!と思わず力が入りましたよ。

ノミネートされた5人共人気、実力共にある俳優さんで激戦でした。特に仰天役の三浦友和さんは強敵でした。

文字通り命を懸けた映画で満を持しての受賞です。

本当に良かった。
本当に本当に良かった

「一緒に山に登ろう」にはウケました(笑)。

今度は最優秀主演男優賞を受賞する香川さんの姿が観たいです。是非とも主演で!


映画 ハゲタカ(2枚組) [DVD]
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他局の作品ながら『ハゲタカ』から大森さんと玉山鉄二さんが受賞された事も大変嬉しかったです。
司会の方の「傑作ドラマ」という言葉も。

大友監督の演出は俳優さんの魅力を最大限に、いや無限大に引き出す大友マジックがありますもの。本当は監督賞ほかもっと受賞して当然と思っているけれど



女優さんでは中谷美紀さんの美しさにうっとり、鈴木京香さんのスタイルにうっとりでした。好き嫌いが激しいので嫌いな女優さんに良い歳してブリブリするなと毒づいてみたり(誰だか見当つく?)。プレゼンターの余さん自身が再び受賞した発表も面白かったです。



また渡辺謙さんのスピーチも印象的でした。「矜持」ですね。数年前に「明日の記憶」で受賞された際の感動的なスピーチは聞いていたこちらが号泣したのを思い出しました。

沈まぬ太陽 スペシャル・エディション(3枚組) [DVD]
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最優秀作品賞では、『沈まぬ太陽』か『劔岳 点の記』のどちらか選ぶ事は困難な事ですが、『沈まぬ太陽』に。どちらも日本映画の歴史に残る名作だと思います。
そしてどちらにも何気に香川さんは出演されているのですよね

作品賞は『沈まぬ太陽』、受賞最多は『劔岳 点の記』。結果、五分五分といったところでしょうか。

木村監督は怒っていらっしゃらないかしら(笑)。アカデミー賞という大舞台でも昨年ティーチ・インで拝聴した時と同じ遠慮のないあの話し方でした(笑)。

『劔岳 点の記』の音声さんが受賞された時、香川さんたちと抱き合っていたのが印象的でした。スタッフの方も命懸けの撮影ですものね。ちらっとしか流れませんでしたが、俳優さんだけでなく、スタッフの賞もきっちり流して欲しかったです。

また新人賞に昨年あれだけ目覚ましい活躍を見せた高良健吾さんの姿がながったのは残念でした。

番組としては、あのお笑いのテンションのナビゲーターの部分はいるのかしら?受賞式をそのまま流せば良いのでは?

『ディア・ドクター』はDVDで観たいと思います。



大好きな名作映画『沈まね太陽』と『劔岳 点の記』の沢山の受賞、また香川照之さんが5度目でついに最優秀賞を受賞された事、心より嬉しく思っています
映画に関わった人々のそれぞれの熱い想いが伝わってきた受賞式でした。



◆映画『沈まぬ太陽』完成披露試写会に行ってきましたの記事はこちらです

◆映画『沈まぬ太陽』の感想記事はこちらです

◆映画『劔岳 点の記』 木村大作監督ティーチ・インの記事はこちらです。

リンクは後でやります



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作家の使命 私の戦後 山崎豊子 自作を語る (山崎豊子自作を語る 1)
作家の使命 私の戦後 山崎豊子 自作を語る (山崎豊子自作を語る 1)


山崎豊子先生のエッセイ集『作家の使命 私の戦後』を読みました。

御自身の著者、『不毛地帯』、『二つの祖国』、『大地の子』のいわゆる戦争三部作、また『沈まぬ太陽』、そして『運命の人』の各作品について語ったエッセイや対談をまとめた一冊です。



書き下ろしではないので、既に読んだ事のあるものもありましたが、各名作小説の誕生秘話、各地での数年にも渡る厳しい取材、そして作品に込めた作者の強い想いを知る事ができます。



私が山崎豊子先生の作品に出会ったきっかけはNHKの大地の子です。同時に陸一心にも出会えた訳ですからNHKには大変感謝しなければなりません。

『大地の子』によって旧満洲でなにがあったか、そして戦争孤児(山崎先生は「残留」孤児とは書かない)たちの悲運を知り、衝撃を受けました。
そして自分はなんて何も知らなかったのか…とそのまま片っ端から山崎豊子作品を読みました。



『不毛地帯』ではシベリア抑留の実態について初めて知り大きな衝撃を受け、また商社の仕事が何なのかをやっと理解できた様に思います。

ラストのラストまで小説として一番好きなのはこの『不毛地帯』です。山崎作品はなんといってもヒューマン・ドラマが凄い。壹岐正の筋の通った生き方が好きです。
しかし、今放送中のフジの不毛地帯は別物の様になっていてとても落胆しています。まるでメロドラマみたい。



『二つの祖国』では太平洋戦争時における日系アメリカ人に対する理不尽な隔離政策など、また知らなかった事を多く学びました。ただ、通訳をしながら二つの祖国に揺れる主人公の気持ちが痛すぎて一度しか読めていません。とても悲しい話でした。



『大地の子』は、陸一心があれからどうなったのか。無理なお願いだと分かっていても、今も続編を期待している一人です。



『沈まぬ太陽』については何度も記事を書いている通りです。JALには小さい頃からとてもお世話になり愛着がある分、衝撃の内容でしたし、破綻した現状を大変残念に思っています。



そして最近発行された『運命の人』ですが、勿体なくて、まだ読んでいません。先にエッセイを読んでしまいました。



この本について、書くのでしたね。

この本に何度も出てくる印象的な言葉がありました。

青春時代は学徒動員令が下り男子は特攻隊へ、女学生は軍事工場へ動員された。

死んで行った仲間の為にも書かなければならない、と。



どんな困難な取材であっても諦めず、骨太な作品を世に出し続ける山崎豊子先生の信念の底にはそうした想いがある事を知りました。

そしてその心は陸一心や、壹岐正や、天羽賢治や、恩地元といった主人公たちの姿にしっかり投影されているのだと思います。



このエッセイ集は山崎豊子作品で一度でも心を揺さぶられた方なら手に取っていただきたい一冊です。

数奇な運命を辿ってきた沢山の人々の人生に、また小説の内容が何度も思い出され、目を潤ませながら読みました。



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映画「沈まぬ太陽」オリジナル・サウンドトラック


映画『沈まぬ太陽』の感想です。

長い長い時を経てついに実現した『沈まぬ太陽』の映画化。

まさに「魂が震える」映画の誕生です。



山崎豊子先生の原作が上手く活かされた形で映画化されており、悲しみや、怒りや、そして最後に感動が怒涛の様に押し寄せてきます。

全5冊にもなる原作をどうに纏め上げるのか。脚本家の手腕が問わる作品でしたが、見事にまとめあげている。期待以上でした。

冒頭は「御巣鷹山編」から始まり、回想として「アフリカ編」が描かれ、3巻の内容を一気に見せる息を呑む展開です。

後半は「会長編」を中心に話が進みます。




123便の墜落直前の機内の様子、ご遺族とのご対面には涙、涙…。

あんなに怖い思いをして520人もの方が亡くなった。

整然と並べてある無数の棺桶……。

亡くなった方の名前も覚えない形だけの社長の弔問。

そして「国民航空に2度殺された」という言葉。ご遺族の苦しみにきっと終わりはないのですね…。




人災ともいえるこの墜落事故は絶対に忘れてはいけない事だと思います。

そして事故後の対応のお粗末さからも学ばなければいけない事は沢山あります。


特に印象に残るのは、『クラシマーズ・ハイ』にも出てきた遺書。

「本当に今迄は幸せな人生だったと感謝している」

あの状況でどうしたらこんな文章が書けるのか………。尊敬します。



主人公の恩地元は組合員であった時にストを決行し、懲罰人事でカラチ(パキスタン)、テヘラン(イラン)、果てはナイロビ(ケニア)まで10年に及ぶ僻地勤務を強いられます。


恩地の息子、恩地克巳がカラチでは日本人学校もなく、友達もできず、「日本にかえりたい」とノートに書きなぐったあの文字。
ここで、涙が止まりません。その気持ちはあまりにも分かりすぎるから。


恩地元が果てはナイロビまで飛ばされる事になった時に、私は何故この人は仕事をやめないのか。あんまりじゃないかという怒りや疑問が湧きました。

そして家族は?それで良かったのか?


その答えは後々息子が答えてくれました。

「僕たちとは時代が違うんだよ。父さんも母さんも逃げなかった」。

そうか、時代が違うのか・・・。
あまりの理不尽な人事に今の人なら辞めてしまうでしょう。あるいは家族の事、周囲の目を気にしてやめるでしょう。

きっと自分や今の日本人の忍耐力や考え方とは異なるのだろうと感じました。

また、マサイマラの地には立った事はないし、同じ時代に同じ様な経験がないと恩地元の気持ちを計り知る事は難しい事です。



妻のりつ子は良く耐えられたなと思います。恩地家の海外転勤は私が生まれる前の話。その苦労は計りしれません。

テヘランの空港で律子はあの問い掛けを聞こえていた様に思います。
でも振り向けなかったのどはないでしょうか・・・。

しかし再度のナイロビ行きの時は「お父さんの好きな様に」と言っていました。凄いです。


心を閉ざしていた息子が大人になってから心を開く、あの牛丼屋さんの場面が好きです。


バタフライ・エフェクト
バタフライ・エフェクト
(休憩中に流れたのは、このご遺族の方の演奏でした)。



海外僻地勤務から戻った恩地に待っていたのは冒頭の事故のお遺族係。

そして会長室への抜擢。

国見会長も「お国の為」と言われて心を決めていましあ。

そして都合が悪くなったら辞任に追いやられた。こういうニュース最近もありましたよね…。



恩地と対象的に描かれた仰天は悲しい人だと思います。

最後に恩地と対峙した場面で彼は階段を昇っていったけれど、彼は恩地元にはかなわない。仰天自身もそれを分かっていたのだと思う。

それにしても三浦友和さんがこんなに悪役が似合うとは。

渡辺謙主演 映画『沈まぬ太陽』ドキュメントブック


八木は想いを残して亡くなり、仰天は逮捕され、恩地元は再びのナイロビへ………。


随分前に原作を初めて読んだ時に、第5巻の終わりの終わりで私は絶望にも似た気持ちを覚えました。
夜を徹して読んで、最後に全身から力が抜けた。

なぜ、またナイロビに。あまりにひどいではないか!そんな理不尽がまかり通って良いのか!と………。あまりの理不尽さに憤慨しました。



しかし、この映画ではラストに「希望」を見せてくれました。

ご家族全員を失い、第3巻の終わりで、お遍路に出る事を恩地も止められず、あの人はあれからどうされたのか…と、同じく読んでいて絶望を感じた遺族の坂口清一郎さん。
その人宛てへの手紙という形のラストには号泣。

エンドロール中も号泣。


こういう解釈があったのかと自分の考えの足りなさを思い知りました。
まさかこの映画の最後に希望を見せてくれるとは。

サバンナの大地に癒される恩地元と、「一家全滅」を経験されたご遺族への微かな救いと希望を込めた手紙。



本当に素晴らしいエンディングでした。



この映画は沢山の登場人物が出てきますので、観た人の立場や年齢により、感想や注目する点が随分と異なる様に思います。

私は恩地元の息子目線で観ていました。

海外赴任を経てJAL機に乗った時のあの安堵感。ああ、これでやっと日本に帰れる…と心から安堵し、日本語のサービスに感動すら覚えた。今やナショナル・フラッグ・キャリアの名が泣いています。残念です。



ただ、この作品の根源にあるのは企業批判などでは全くない。人命の尊さ、なのかなと。


この悲惨な事故を忘れてはいけない。

被害者の方々のご冥福をお祈りします。

そしてこの映画を通して、事故に対する認識が広まり、ご遺族への理解がより深まる事を祈っています。

「今、公開する事に意味がある」。まさにその通りですね。



見終わって、胸がいっぱいになり過ぎて、食欲がなくなった映画は初めてでした。

素晴らしい映画を本当にありがとう。

ここに名作が誕生しました。




PS最後に一言だけ。上川さん、ワンシーンのみの出演でしたが最高に良かったです。またキャストについて等書きたいと思います。


「沈まぬ太陽」の完成披露試写会に行ってきました。記事はこちらです。


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3aa396b5.jpgクライマーズ・ハイ」は、1985年の日航機ジャンボ墜落事故を巡る、地方新聞紙記者達の葛藤と攻防を描いた秀作ドラマです。

「前編・後編」に別れていますが、合わせてたった2時間半とは思えない程に濃密な内容。

2005年の作品ですが、深く印象に残っています。



その「クライマーズ・ハイ」で印象的だったのが、ドラマ冒頭の駅に着いてからのあのトンネルの中の気の遠くなる様な長い階段。

群馬県、三国山脈・谷川岳のふもとにあるJR上越線の土合駅だそうですが、そのロケ地について、11月11日の朝日新聞夕刊に掲載されていました。

「TV 訪ねてみれば」というロケ地を訪ねるシリーズですが、先月は「白洲次郎」も取り上げられており、個人的に必読のシリーズとなりました。




沈まぬ太陽」が話題になっている今に合わせて掲載されたのかと思われますが、この秀作ドラマが何年も経って記事になっている事を嬉しく思います。

映画化もされましたが、こちらの方がずっと伝わってくる。脚本、演出、音楽等全てにおいて映画より好きな作品です。


原作:横山秀夫、脚本:大森寿美男、音楽:大友良英、演出:清水一日彦、井上剛。
 
佐藤浩市さん主演。 大森南朋 新井浩文 高橋一生 岸部一徳ほか。

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 『クライマーズ・ハイ』(NHK公式)


 映画『クライマーズ・ハイ』の感想はこちらです


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