ノベラゴン用のブログを再利用!


投稿キャラクター

空山海(ソラヤマウミ)
身体性能
10/0/0/3

詠唱剣、泡溢剣、加速剣、加熱剣、舞踏剣
設定
オメガがつくほどのポジティブアクティブ人間。老若男女の隔てなく全ての人間を愛します。
趣味は服を着ることと買うこと。お洒落な服を着て自分を着飾ることを好みます。コスプレもします。
誕生日は7月20日 血液型はB型 性別は男


 マーガレット・ハンドレット
 見事に0回戦落ち。しかしドSな文章が付与されて僕は大満足です。ありがとうポーンさん。


 このたび、サイドテキストの募集があったのでだいぶ前に書いた設定を少し焼き増し焼き直ししてココに残しておきます。



 彼には、――戸籍上は男となっているのでここでは便宜上"彼"としておく――姉もしくは妹がいるはずだった。母親の胎内でいたときは男女の双子の二卵性双生児であったが、女の子の方の胎児は上手く栄養が行き渡らないで成長が止まってしまい、母親の胎内で死亡してしまった。両親は酷く悲しんだが、もう一方の男の子の胎児は順調に成長し無事出産することができたので、両親はこの男の子に二倍の愛情を与え育てていくことを決意した。
 名前は"海"の一文字で男の子なら"カイ"と読み女の子なら"ウミ"と読むような名前を考えていたのだが、双子ということで別な名前にしようとしたが生まれてきたのが結局男の子一人となったので、当初の考えどおりに名前を海(カイ)とした。
 
 カイは健やかに成長して行った。
 それは3歳の時だった。誰もが自我に気づくその瞬間。彼の場合は3歳のある一日だった。自分とは何なのか。自分の自我に気づいた瞬間、彼はあることに気づく。
「僕は二人いる」

 そこから精神が分化していくのには大した時間はかからなかった。自我に気づいた瞬間に分かり始める世界のあれこれ。決定的だったのが男と女の違いに気づいたことだった。
「僕の中にいるのは女の子」
「私の体を操っているのは男の子」
「なんだかはっきりしないけど」
「これはひょっとして」
「「心が二つある」」
 彼と彼女は体は一つだけど心は二つ。かつて母親の胎内で存在していた女の子の精神は、男の子の体に移りそこで成長していったのだ。
 
「あなたが栄養を横取りするから私の体は無くなってしまったのよ? 半分よこしなさい。あと私は妹じゃなくてあなたの姉だからね」
「わ、分かったよ……」
 空山海の中には男のカイの精神と女のウミの精神が混在していた。

 子供は成長して行き、集団生活を行うようになる。カイの精神が表に出ているときは良いのだが、ウミの精神が表に出ているときは困ったことになった。体は男の子でも中身が女の子なので動作口調思考に嗜好が女の子らしいものになってしまう。子供達だけの集団生活に置いて体と心のギャップは格好のからかいの的となってしまった。
 カイはそのことについてからかわれると酷く心を痛ませるようになった。次第に人と触れ合うことを恐れ、精神は奥に引っ込み体の支配権をウミに渡すようになっていった。
 一方のウミは反対にポジティブ思考だった。性のことでからかわれてもまったく気にしなかった。
「やーいオトコオンナ!」
「何? 知らないの? まにあの間では私は大人気なのよ?」

 中学校では最近流行りの性同一性障害と捉えられ、周りから憐れみの感情は多少あったにせよ自然に受け入れられる事になった。今では一日のほとんどにおいてウミの精神が表に出ていて、カイはたまに家にいるときに表に出るだけであった。
 ただ、カイとウミの二人は仲が悪いことは決してなく、時には頭の中で二人で会話をすることもあった。

 緋森学園の幹部の一人が空山海は子供の頃の2つの精神が共在していたことを発見する。しかも自由に精神を入れ替えていたという。
 途心は心の強さ。心を自在に操れるということは途心も自在に操れると言うこと。
 空山海は知らず知らずのうちに進路を操られ、緋森高校に入学することになったのだった。
 
 終わり。


 おまけ

 0回戦 VS 倉石スー

空山 海 :10/0/0/3/詠唱剣、泡溢剣、加速剣、加熱剣、舞踏剣
倉石 スー: 5/3/0/2/破壊剣、先行剣、破壊剣、剣戟剣
 

「こんにちは海くん。海くんの相手は私だよ」
 スーがつぶやく。と同時に先行剣を発動させる。体にオーラを纏わせクイックの補助を得る。
 彼女は魔法に憧れる魔法少女見習い。だけどそのスタイルは魔法壊し。魔法を壊すための破壊剣を携えている。
「お姉ちゃん、相手は速効破壊型だよ? 大丈夫?」
「分かってる。3ターン目まで凌げばHP5なんて舞踏剣で千切りにしちゃうから」
 ただその3ターン目まで凌ぐことが厳しいことを海は理解していた。

 第1ターン
 早速、破壊剣で詠唱剣と泡溢剣を破壊される。バブルスのビルドは海の重要な防御手段だった。が素早さでで上回るもののクイックの能力を得たスーに先手を取られてしまう。結局一体のバブルスもビルドできないまま無残にも防御の要を失ってしまう。
 だが、代わりに余ったAPで加速剣だけではなく加熱剣も発動することが可能になった。
「大丈夫……詠唱剣と泡溢剣はデコイ……攻撃手段が残っている内はまだ戦える……!」
 破壊剣により腰骨を折られた海だったが、ここまでは計算通り。骨を切らして肉を断つ、といった所なのだが計算外だったのはスーの攻撃力が3であること。腰骨と一緒にブチノメイスで殴られた体が予想以上の悲鳴を上げていた。
 
 第2ターン
 破壊剣は一度しか使えないため使用する剣を剣戟剣に変えるスー。さらに先行剣との組み合わせで確実に一本の剣を使用不可にしてくる。
 このターンは加熱剣しか使えない海だったが、攻撃力2に素早さ4。次のターンで加熱剣をもう一度使って舞踏剣を発動すれば一発で逆転だ。
「まだ生きてた! やったー! まだこれ続けられるんだ! うれしい!」
 スーの声が頭に響く。が既に言葉の意味を頭では理解していない。考えていることはただ一つ。舞踏剣を発動させ「私と一緒に踊りましょう」と囁き、踊っているうちに自分が勝って「互いにいい勝負だったね」と笑いあうのだ。

 第3ターン
 が、クイックのオーラを纏ったスーは無情にもブチノメイスを一閃し海の体を吹き飛ばす。
 ウミの精神はそこでプッツリと何かが途切れてしまった。
「お姉ちゃん! 大丈夫!? お姉ちゃん! 立ち上がって! これからおどるんでしょ! お姉ちゃん!」
 ウミの精神に致命的な一撃を受けウミとカイを繋ぐ糸も途切れてしまい、カイの精神は頭の隅の密室に押し込められてしまった。カイが必至に声をかけるも悲しい言葉がただ虚しく反響するだけであった。


 終わり