
ほうれ、「空」
もう、他の大人はいねぞ。婆だけじゃ。
この婆には、ホントの事、話してみろや。
ん?なしておめ、「咲」の、作った花飾り、めちゃめちゃにした?
黙ってても、わからんで。
うんうん。ほうじゃ。
あの花飾りはぁ、「咲」が「平蔵」にあげる為に作ったんじゃ。
なんじゃ?
ふぇっふぇっふぇっ。
おお、すまん、笑ろてすまんの。
じゃがの、「平蔵」が、「咲」の様な小河童相手になどせんぞ。
しかも、「平蔵」は、先だって祝言あげたでねえか?
おなごはな、そういう時分があるもんじゃ。
大人の男に憧れるんじゃ。
本人は、大真面目じゃがな。
麻疹みたいなもんじゃよ。
気にするこたぁねぇ。
そぉか、そんなに「咲」が気になるんか。
そぉか、「空」もそんな年頃になったか。
なに?違う?
ははん、おめ、照れとるな?
照れるこたぁねえど。
じゃな、婆がええ事教えたるで。
そう、その「平蔵」のちっちぇえ頃の話ぢゃ・・・続きを読む


