Myself;Yourself 第１３話（最終回）

最終回は菜々香と佐菜の過去が明らかになるお話でした。
予告で菜々香の先生が怪しいと思ってみれば、実はそんなことは無く。
とりあえず、伯父さんは決して犯人などではなく、良い人でした。

菜々香が思い出した事件前後の真相は、そもそも父親が本当の父親では無かったとは。
確かにあの桜庭というヴァイオリンの先生と父親とを比べれば先生の方が似てる気はしますけどね。
そしてその事実を知った父親は激怒、これは当然の反応でしょう。
あの母親の態度もよろしくないもの、流石に放火で心中は行きすぎとはいえ、父親がキレるのも無理はありません。

どう考えても一番の被害者は菜々香、そりゃあれだけのものを見てしまっては記憶を封印したくもなるというものでしょう。
菜々香を見る父親の目なんて無茶苦茶怖かったですからねぇ。
そして見たあの炎の中の長髪のシルエット、あれは伯父さんではなく父親だったんですね。

これだけのことを思い出してしまった菜々香はそのまま寝込んで引きこもり。
佐菜が何度訪ねても出ることはせず、これは相当深刻そうです。
伯父さんが思い出させまいと多少強引にでも考えていたというのは、菜々香を思っての正しい判断だったんでしょうねぇ。

その伯父さんが佐菜に話して、事の詳細が明らかに。
先生はあの若さで癌で亡くなるというのは悲しいものですが、これが原因の一つになるんですよねぇ。
死ぬ間際に親友を裏切ることに耐えきれず正直に告白なんてするから･･･。
悪いのは知ってて結婚した母親の方という気もしますが、どうせ元より裏切った身、ここまで秘密にしたなら最後まで秘密にしておいた方が良かった気がします。

来る日も来る日も菜々香を訪ねる佐菜はよく頑張りました。
でも菜々香は出てこずで、ある日ドアを開けてみれば部屋にはおらず。
長いお風呂にわく嫌な予感は、自身もその経験があるからということなんでしょうねぇ。

案の定浴槽の中では菜々香が左手首を切ってぐったりした状態。
幸い救急車で運ばれてもすぐに帰宅できるほどだったのは何よりでした。
そもそもリストカットってあまり死ねるようなものではないんですよね。
本当に死にたいのなら、それこそもっといい方法はいくらでもあるというもの。

菜々香の気持ちはよく分かるというのが佐菜の言葉。
こちらもついに明かされた、腕時計の真実。
と言っても予想通りではありましたが、下にはリストカットの痕が隠されていたのでした。

中学時代にいじめに会っていたとは、転校先では相当悲惨だったみたいですねぇ。
やはりその転校してきたよそ者というのもあるんでしょうが、いじめられるって辛いもの。
でも、自殺するくらいなら、自分がどうなってもいいと思うなら、決死の覚悟で復讐して道連れにしてやれと思ったりしてしまうのが今の私（苦笑）。
あさみじゃないですが、自分ではなく相手を殺してやるくらいになってもいいかなと思ってしまうんですよね。

ともあれ、佐菜も菜々香と同じ、昔の仲間に会えれば自分も昔に戻れるかもと思っていたんですねぇ。
でも今回、以前死なずにいたおかげで菜々香を救えて、改めてずっとそばにいると心に決めて。
やっぱり佐菜には菜々香が、菜々香には佐菜が欠かせない存在ということなんでしょう。

そして１０年後、菜々香によるヴァイオリンの野外コンサートの日。
いきなり１０年後とは驚いたものです（笑）。

あさみはあのあと自然公園の庁舎化撤廃のための運動の先頭に立って頑張ったとのこと。
それが朱里の願いだったからというところなんでしょうが、あの黒い策略家のあさみが先頭に立てば、そりゃ反対運動も上手くいくだろうと思えて仕方がありません（笑）。
きっと裏では色々していたに違いないと思ってしまいます（笑）。

麻緒衣は相変わらず全然変わってませんでしたね（笑）。
雛子と一緒にいたのはいつぞや出てきたあの男の子なんですかね。

修輔と朱里は今も仲が良すぎるほど仲のいい姉弟、ここまで来るとやっぱり完全にそういう関係になってるんでしょうかね（笑）。
個人的には歓迎だったりもするんですが、さてあの最低親父はどうなっている事やら。
とりあえず２人とも無事に暮らしているようなのは何よりでした。

そして佐菜はついに菜々香にプロポーズしたようですねぇ。
１０年間はむしろそれだけ長い間何やってたんだと思いつつ（笑）。
最後はあの思い出の曲、『Myself ; Yourself』で締めたのは良かったです。
これがそのままエンディング曲になってたらもっと良かったかもですね。


ということで、最終回はまさかの１０年後で終了。
色々言われていますけど、佐菜が菜々香に打ち明けた時点で全て終わった感もありますし、数年後は妥当いう感じ。
最後までそれなりに楽しませてもらいました。

このアニメもそうなんですが、皆様がブログで書かれているアニメの“感想”（批評とか評価とかおこがましいこと言わないように・笑）を見るのが何よりも楽しいという（笑）。
絶賛派がいる一方で納得できる面白い批判もあり、「僕の見たかった〜〜」でしかないという自分勝手な暴言があったり言いがかり気味な物もあったり。
とにかく千差万別、楽しすぎるんですよね。
特に勝手に一瞬で手のひらを反している人がいたりするとか（笑）。

実際は、この人楽しんでいるなぁというのがよく伝わってくる感想はもちろん、毎回楽しんでても書けば批判が出てくるというのは期待の裏返しでしょうし、そういうのは読んでて本当に面白いもの。
でも、分かった気になって注文つけてるものはその自己完結ぶりを見てるのが楽しいです（笑）。
私は基本的に何でも楽しむが勝ちという精神のもと、ちょっとでも気に入った（＝見始めた）アニメなら出来る限りそのままに楽しむようにしてるわけですけども。
というか、無理に楽しもうとせずとも普通に楽しんでますしね（笑）。

なんだかMyself;Yourselfの感想から外れてしまいましたが、あのSchool daysと同じプロデューサーということで、その味がしっかりと出た作品になっていたということなんでしょう。
何より作家・制作陣の個性が表れる作品が大好きな私にとっては大歓迎な傾向。
一応ゲーム原作（ゲームの方が後出みたいですが）ながら、それとは大分変えてきたらしいというのも嬉しい限りですね。


に参加中。
佐菜や菜々香に、あさみのような図太さがあればまた大分違った展開になってそうですねぇ。


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Tears Infection(初回限定盤)(DVD付)（初回版オープニングＣＤ）
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キミと夜空と坂道と（エンディングＣＤ）

Comments

明けましておめでとうございます、反応遅れてすみません＾＾；

＞思い出の曲、『Myself ; Yourself』で締めたのは良かった
あの曲が良かった分、すぐにEDを流されてしまったので良さが半減してしまったような…と思います、実際そんな程度で良さは落ちませんが（何
すぐにEDに入らないといけない時間だったのならもう少し引っ張ってあの曲をEDにした方が良かったかもですね〜。

感想というのは十人十色、千差万別なところがあるから面白いんですよね。
皆同じような感想を持ってたらやっぱり楽しくないですし、その人らしさってのが出てませんしね。
…うん、強引に『Myself;Yourself』の意味に合わせてみました（おい

最後になって申し訳ないですがレビューお疲れ様でした。
今年も色々あると思いますが、よろしくお願いします＾＾

Posted by Plutor at 2008年01月05日 11:13

＞Plutorさん
あけましておめでとうございます。
いつもコメントありがとうございます。

＞すぐにEDを流されてしまったので良さが半減
あの曲をそのままエンディングにしていた方が綺麗だったという気がしますよね。
まぁ毎回しっかりオープニングとエンディングがあるという作りも一つだとは思うんですけど。

＞十人十色、千差万別
それもそうですし、まぁ私が面白いというのは色々な意味で（笑）。
同じような感想でもそれはそれで楽しめるものだったりもします。

それでは、こちらこそ今年もよろしくお願いします。

Posted by halogen（管理人） at 2008年01月05日 13:31