株価がジリジリと下がる状況を受け、ある人が損失に耐えられなくなり、株を売りますよね。
すると株価はさらに下がり、これを受けて別の人も損失に耐えられなくなって株を売る、すると別の
人も恐怖に駆られ……。
最後には、売ろうと思っていた人がほぼ売り尽くしてしまい、これ以上は売る人がいなくなる。
そして“この安値なら買いだ”と判断した人が殺到し、一時的に暴騰するんです。
これを“リバウンド”と言います。
これ(乖離率)が 28 〜 68 %(市場やセクター、地合いにより異なる)を超えると異常な高値、安値を
付けているとある程度判断できます。
僕は有料のチャートソフトを使っていました。
でも逆張りは非常に難しいので、あまりおすすめできません。

ちなみにこれ(クラリオン・東京テアトル・石井鐵工所)は当時(2001 年 12 月 19 日)僕が買ってい
た三種類の株ですが僕が買った日から反発し、上昇していくでしょう?
これらの会社の 25 日線からの乖離率はどれも 60 % くらいあったはず……どうみても下が
りすぎだったんですよね。
ただし、乖離率ばかり見ていると、倒産寸前の大赤字とか不正が発覚して上場廃止とか…そう
簡単にリバウンドしようがない会社に手を出してしまうこともありますから注意が必要です!
僕がこれらの会社(クラリオン・東京テアトル・石井鐵工所)の株を買ったのは、この時、
株価が暴落した理由が「無関係な他社の倒産」だったからです。
この 3 社は当時業績があまりよくなく他の無関係な会社が倒産しただけで、みんながここもや
ばいんじゃないか、という発想になり暴落しましたが……僕にはこの 3 社は倒産するような状
況には見えなかった……だから買ったんです。
株式投資で最も重要なのはそういう理由の分析も含め全体の流れを見る力……
すなわち“洞察力”なんです。
相場の雰囲気を読み「連れ高銘柄」を狙う

・値動きが似ているグループ株を抑えておく (例:鉄鋼株→住友金属工業、
新日本製鐵、神戸製鋼所、JFEホールディングス) グループ株は一つの銘柄
が上がりだすと他の銘柄も上がりだす。いわゆる連れ高と呼ばれる現象。
・日経平均株価が上がりだすと鉄鋼なら前兆として4社のどれかが上げ始め
る。他の3社のうち、上がっていない銘柄があればそれに買いを入れる。

先物相場の情報利用法
先物相場は、日経平均の動きに先だって動くため「非常に利用価値が高い」
とか。先物が急騰したら日経平均に連れ高する主力株を買い、下落したら売
り、で間違いない。「どちらかといえば、先物が動いた瞬間、どれだけ早く
反応できるかの勝負
ですよね。」

株価は不思議なもので、会社の価値は何も変わってないのに、その日のニューヨーク市場や先物の
動向など、相場全体の雰囲気で上下するんですよね。
仮に鉄鋼株を例にとると……たとえば相場の雰囲気がいい日などは、住友金属、新日本製鐵、神戸製
鋼所、JFE ホールディングスなど、その分野の主力株が軒並み騰げるんです。
連れ高にはパターンがあるんです。
たとえば鉄鋼なら、前兆として上の 4 社のどれかが、日経平均とともに騰げ始める。
しかしこの前兆段階だと、他の 3 社のどれかが、まだ騰がってなかったりするんです。
そんなときすぐ買いを入れるんですよ。
騰げるときには相場全体が一気に騰がるから、連れ高を利用した方が儲かるんです。
それ(連れ高が予測される瞬間を具体的にどう見極めるのか)ばかりは様々な企業の値動きを
 1 日中見て“体得する”ほかないですね。
毎日これ(登録銘柄リスト)を見続けると“一気に下がっていたハイテクが値を戻し始め、
すると日経平均が上がり、相場が強くなってきたのを受け鉄鋼も騰げ始める”というイメージ
が湧くんです。
儲かったのは僕の実力じゃなくて、単に時代のおかげ。
すべては相場環境しだいなんですよ。

とにかく毎日株価の動きを見てみることですよ。
会社員の方や学生の方で日中のザラ場が見れなかったとしても、家に帰ってから
株価を見て、どうして今日は上がったのか下がったのか、自分なりの理由を見つけ
ていくといいと思います。
今の時代、別に株を持っていない人でも、会社名をヤフーなどの検索エンジンに入
力すればチャートは一瞬で見られますから……。
これから株を始めてみようという人は、とりあえずどこかの会社を買ったつもりにな
ってしばらく見ていくのがいいかもしれません。

それと初心者の方にアドバイスしたいのは、業種(セクター)ごとの盛り上がり方(トレンド
を見ることですね。
〇〇百貨店という会社なら小売業だし、〇〇建設なら建設業……要はその会社がどうい
うジャンルに区分けされているかということですよ。
例外は低位株や新規上場した会社の株。
そういう会社はその会社本来の業種ではなく“低位”というセクター、“新規上場”
というセクターとしてジャンルを作ります。
株というのは業種全体で値上がりしたり値下がりしたりすることが多いですから
、自分が選んだ一つの会社を見るだけでなく同業他社がどうなっているかを見るのがと
ても大事なんです。
僕がジェイコム株を買ったのも別に誤発注に気づいたからではなく、この時期に新規上
場した会社はしばらく強いと睨んで注目していたからですしね。

日経全体の上値が重くなって買える株が少なくなったりすると、低位や新興にお金が
流れ急上昇したりします。
あとは売買代金や出来高の推移もよく見て、下がっていてもたくさんの人が買ってい
るなとか、上がっていても少人数しか買ってないな、と見極めることが重要です。
そうすれば、次に強いのはどの業種か、それからその業種の中でどの会社をいつ買う
べきかどんどんわかっていくものなんですよ。

(IPO 銘柄は)インターネットの情報サイトで、どんな会社か、予想価格はどれくらいか
を調べているだけですよ。
複数のサイトの予想株価と相場の雰囲気を総合すれば、今後の展開はだいたい読める。
(先物相場は)非常に利用価値が高い。
どちらかといえば、先物が動いた瞬間、どれだけ早く反応できるかの勝負ですよね。
(注文を出す場面になると)考えるより先に手が動く。
それほど反射的なんです。

朝は 8 時 15 分に起きて、先物相場の動向や、米国株の状況を確認したりします。
もちろん、マーケットスピードで、扱っている銘柄の株価情報も見ます。
新聞やテレビは見ませんね。
あとは、9 時になったら、注目している銘柄の売り時や買い時を見つけて、取引するだけです。
午前の取引が終了する 11 時過ぎに遅い朝食をとって、午後も同じように取引をします。
15 時を過ぎたら、その日のニュースをネットで確認。

セクター別にしているのは同じ業種は連動するから。
去年だと鉄鋼や銀行、証券がほぼ同時に上がって、その次にハイテク、造船という順番で上がっていった。
ただ今は、上がるときは全部上がって下がるときは全部下がるという感じ。
セクターごとというよりも全体が連動するんですよ。
それも日本だけでなく世界の市場が。
例えば今日は、昼休み中にシンガポールや韓国の市場がどんどん上がっていった。
そしたら後場で日経平均も急上昇しました。

市場全体を見渡して、その時々で資金がきている銘柄を買ってるんです。
鉄鋼、商社、自動車、銀行……こういう銘柄は循環で物色されてますから、その時々の波に乗るっていうか。
あとは全体の動き。
日経平均先物を見ながらイケそうだったら多めに買うし、ヤバそうだったらすぐ降りる。
上げてもいないのに長期で持つことはまずないです。
手法といえるのはそれだけで、まぁ始めた時期が良かったんでしょうね。

(2004 年は)大型株の動きがあまり良くなくなってきたので、仕手っぽい株や、フィデック、タカラバイオなどの IPO 銘柄など個別に盛り上がっている株を中心に売買しました。
たまに、その銘柄を買っている人がパニックに陥るような暴落が起きることがある。
左の銘柄(石井鐵工所・福島銀行・クラリオン・東京テアトル)のほか、01 年末の宇部興産、02 年半ばの大手銀行株などです。
ところが、この暴落時が絶好の買い場なんですよ……。

上げ相場と下げ相場では、投資法が若干変わってきます。
上げ相場では個別銘柄の出来高推移、場中の板情報、日足チャートを中心に見ますね。
基本的にはチャート重視です。
利益確定売りや損切りのタイミングについては自分なりのルールが何パターンかありますが、詳しいことは言えません。
ライバルも多いですからね(笑)。

今の上昇相場では、超大型株を中心に取引しています。
売買高ランキングを参考にして銘柄を選んでいますね。
例えば、三菱 UFJ や住友金属工業などです。
この相場では超大型株を選べば、普通は儲けられると思います。
あと、大事なのは損切りを早くすることでしょうか。
僕自身は、想定より下がった場合には、上がるまで待つことはせず、早めに損失を確定させています。

00 年 〜 02 年当時は、全体的に株価が下落トレンドにあった時期でしたが、それでもスイングトレードなら利益が出せました。
株価が下降する時でも、一本調子で下げるのではなく、下げてはある程度値段を戻すというのを繰り返して、波を作っていく。
その下がった後のリバウンドを狙って買っていたのです。
具体的には、ランキング情報を見て、25 日移動平均線より株価が大きく下回っている銘柄を選ぶのです。
当時は、兼松、日商岩井(現・双日)、住友重機械工業、井関農機など、25 日移動平均線との乖離率が 60 〜 70 % もある株が多くありました。
それらのような下がりすぎた株を買って、一時的に反発したところで利益確定していったのです。

 

ジェイコム株の初値予想は 100 万円くらいでした。
だいたい IPO(新規上場株)は初日にチェックしてるんですけど、100 万以下なら買いかなと思ってたんです。
なので、67 万 2000 円の初値がついた時点で大量に買おうと思ったら、いきなり 57 万 2000 円のストップ安でしょ。
これは買いだと思いましてね。
まあ、100 万くらいまでは上がるだろうと思って。

昨年の前半は、IPO 銘柄だった通信会社の日本通信とオンライン・ゲーム会社のガンホー・オンライン・エンターテイメントで大きく儲けることができました。
二つの初値はそれぞれ 7 万円と 420 万円でそれほど高くなかったんですが、その後、連日の高値更新で急騰したんです。
この二つで数億円の資産を作ったのが大きかった。
その後の相場で大量の資金を投入することができましたから。

(投資術を)言葉で説明するのは難しい。
株取引を始めた 5 年前の下げ相場と 2005 年のような上げ相場では扱っている銘柄も数もやり方も違うし、市場に参加して独自で学んでいったので、お手本というのもないです。
05 年のような株式市場全体の上げ相場では大型株の循環物色。
今日は造船とか銀行とか、その日に盛り上がっている業界の売買をしている。
(判断の基準は)感覚というか慣れ。
トータルの値動きへの洞察力が一番大事。
日経平均や先物市場の動きを見ています。
(株価収益率 (PER) や株価純資産倍率 (PBR) については)まったく見ないです。
長期保有だったら意味があるかも知れないが、短期の売買では下がるときは下がるし、上がるときは上がる。
業績のいい企業の株でも下がったら負け。
気にしてもしょうがない。
株価に織り込まれている。

常時保有しているのは十〜三十銘柄で流動性のある大型株が中心です。
日経平均先物で全体の流れを見ながら色んな銘柄を物色する。
相場が悪いときはリバウンド狙いです。

他人の資金を動かすようなファンドは絶対にやらない。
株のことは忘れたい。
でももうかっているうちはやめられない。
大損するまでやめられないのでしょうね。


九八年に NHK スペシャル「マネー革命」を観て、海外の投資家が個人で凄い金額を稼いでいるのに衝撃を受けました。
その後、“これから株が上がる”という景気のいい見出しの本を立ち読みして株をやってみようと思った。
最初は郵便のバイトやお年玉などで貰った百数十万円が元手でした。

 

株投資で特別なことは何もしていません。
日経新聞はパラパラと目を通す程度で、とらなくてもいいと思っているほどだし、投資関係の雑誌もまったく読みません。
「会社四季報」の情報やニュースをインターネットで見るくらいですね。


世間ではネット投資家というと、みなひと括りに「デイトレーダー」と呼ぶ傾向があるけど、僕の投資スタイルは 1 日〜 1 週間程度で売買する「スイングトレード」です。
株をホールドする期間は長くても、せいぜい 10 日間。
たいがいは 2 〜 3 日のサイクルで売買します。
「下がったら買って、上がったら売る」の単純作業の積み重ねです。
ムダな売買をやっていることも結構多いし、買った銘柄が予想以上に上下して、結果的に一日で手仕舞いする“デイトレード”になることはありますけどね。

 

僕が株を始めたのは、IT バブル崩壊後の下げ相場からです。
もっとも下げ相場といっても、決して一直線に下がるわけじゃありません。
一定の下値に達したら、リバウンドで上昇するのが普通です。
当初は下げ相場のなかで、下値に達したと思われる銘柄を買って値上がりを取っていくスタイルでした。
01 年前半はこのやり方を繰り返してある程度儲けましたが、後半は損することが多くて精神的にもきつかったですね。
このときに起こったのが、9・11 の米国同時多発テロです。
あのときは KDDI とか日本テレコムとか通信株をたくさん持っていましたけど、これらが軒並みストップ安になってしまって本当に参りました。

引き続き 02 年も相当苦しかった。
この年は前半こそ儲けたものの、後半の半年で儲けた分を帳消しにしてしまいました。
結局、資産は横ばいのままでしたね。
このころは米国株と日本株の連動性が強くて、乱高下する米国株価にずいぶん振り回されました。
米国市場の動きが気になって、朝の 5 時、6 時まで相場をにらんで、2 時間寝たら日本株にかじりつく——そんな時期もありました。
きつくて、もうやめようと思ったのも、そのころです。
このような下げ相場のときをくぐり抜けているので、株がいかに厳しい世界であるかは自分なりに理解しているつもりです。

 

僕の投資スタイルは短期売買が大前提で、長期の株価予想はしません。
一日の予想が当たればいいんです。
つまり、一日の相場予想を着実に当てて、それをコツコツと積み重ねていく。
30 日続けば、結果的に 1 ヵ月の予想が当たったことになる。
長くてもせいぜい 1 週間単位の予想ですね。
昨年のように中期的に見ても大幅に株価が上昇した相場では、短期売買を繰り返すよりも中長期でじっくり持ってから売ったほうが結果的に儲かったでしょう。
でも、これが僕のスタイルですから変えるつもりはありません。

 

取引は日本株のみです。
投資信託は手数料が高いし、短期でやるものじゃありませんから興味はありません。
外国株もやらないですね。
米国株なら多少はわかりますけど、中国株やインド株なんてさっぱりわからない。
基本的には、わからないものには手を出さないことにしています。

 

8 月からは大型株で儲けました。
銀行、造船、鉄鋼、商社などの大型株はチャートを見れば一目瞭然で、直角的に値上がりしました。
住友金属工業なんか、8 月から 10 月までの 2 ヵ月間で 200 円台から 400 円台に急騰しています。
昨年の 8 月以降は相場の流れに乗り、大型株の売買を繰り返して儲けた形です

あくまで市況全体を読み、投資先のセクターを決めることが先です。
売買代金・出来高・値上がり・値下がりのランキングなどを見て、その市
場を牽引しているような代表銘柄をチェック。
さらに米国市場、日経 225 先物、為替……全部見ることが大切です。

下落中の銘柄の底打ちを狙って買いにいく逆張りの場合は、25 日移動
平均線と日足チャートの乖離率も参考にします。
たとえば先日、不動産流動化関連が急下落していたとき、アセット・
マネジャーズやクリードなどの牽引銘柄に長い陰線が出ていて、底打
ち感がありました。
この手の銘柄は連動した動きをするので、少しでも出遅れているものが
あればチャンスかもしれませんね。
移動平均乖離率も時期や銘柄によって目安が違うので注意してください。

上がっている途中の銘柄が少し下げたところを狙う場合は、それが本当
に押し目なのかを判断しなきゃいけない。
そんなときはチャートだけでなく、米国の相場もチェックしてほしいですね。
僕は“グロベ (Globex)”を見ます。


始めた頃にラッキーなことが続いて。
長期投資時代、CSK と富士ソフト ABC のどちらかを買うか迷って、理由もなく後者を選んだ。
すると直後に CSK が悪材料発表で暴落したんです。
短期投資に切り替えた直後も、日本ドレーク・ビーム・モリンとアデルで迷って、なんとなく後者を選んだら、場後にドレーク・ビーム・モリンが下方修正で大暴落。
ここで資金が半減してたら、やる気をなくしてたと思います。
いま 1 億円損するより、ダメージが大きいんですから。

空売りどころか、信用取引という発想自体なかったんです。
いまもほとんど現物取引ですが、資産を作る段階で信用だけは絶対やっちゃいけない。
信用に手を出すと、資産がゼロ以下になることだってあるんで、危ないなと思って。
それに、当時はリバ(ウンド)狙いだけですごく取れたんです。
ある会社が下方修正して、100 万円の株価が 50 万円まで落ちたところで買えば、かなりのリバウンド
があった。
いまはデイトレーダーが増えたので、そこまで下げない。
70 万ぐらいで中途半端な買いが入るから、ほとんどリバウンドもないまま、再びダラダラ下
げ始めたりする。
参加者が少ない時代は動きが素直だったんですね。


資産が大きくなると、リバ狙いは難しい。
逆張りは下げてくるなかで拾う方法なので、買ったあと反騰しないような場合は逃げなきゃいけない。
でも、例えば 50 億円ぶんも買ってたとしたら、自分の売りの影響で株価を下げてしまう。
買って逃げてまたすぐ買い直すなんて手法は、資金が少ないときしかできないんです。
だから手法は順張りに変わったし、銘柄も何十億円入れてもビクともしない大型株に変わった。
出来高の少ない銘柄はもう監視してません。
逆張り時代は 2 〜 3 銘柄しか保有してなかったけど、いまは 20 〜 50 銘柄に分散しています。
大型株って、普通はそんなに動かないものなんです。
ところが、05 年夏以降、あり得ないほど急騰した。
住友金属工業なんて 1 ヵ月半で 200 円から 400 円へと倍になっちゃった。
流れに乗っかってれば儲かったんですね。
05 年春の 30 億円が冬には 80 億円と、いつの間にか増えていた。
そこへジェイコムがあって、100 億円になった。
100 億なんて意識したこともなかったけど、気がついたら……という感じです。

 

マケスピは登場したときから使ってるんで、視覚的に慣れてるんですよ。
どれが買いか、なんとなく見えてくる。
主要銘柄のチャートは頭に入ってるので、すべてのチャートを見はしないけど、多い日だ
と(監視銘柄)リストを何往復もする。

いまより上がると思ったら買い、いまより下がると思ったら売りますね。
どうなればそう思うのかについては、ちょっと……。
その銘柄の動きだけで決めてるわけではないです。
日経平均や日経先物の動き、同じセクターの他銘柄の動き、全体の出来高、
アメリカ市場の水準や出来高など、いろんな要素を見て、総合的に判断してるとしか言いようがない。
全体を見るほうが、その銘柄がちゃんと見えてくるんですね。

 

(「天才とは、10 億の資金を 1000 万と同じ感覚で動かせる人だと思う」と 2 ちゃんねるに)書いた頃は 10 億なんて夢の数字だったんです。
数億円を運用するなんて、想像もつかなかった。
ところが、3 億円を超えたあたりで怖くなくなったんですよ。
麻痺したのもあるけど、地合が好転したので、無邪気に買ってもどんどん儲かったことが大きい。
もし、いま天才を定義するとしたら?
うーん。
500 億を 1000 万と同じ感覚で、かな。


株は世界のさまざまな理由で上下している。
アメリカや中国、ヨーロッパの株価動向や為替、商品市況、それらを総合的に頭の中で処理し
て銘柄を選びます。
たとえば円高が進んだ場合、円高に強い銘柄を買うのではなく、それを悪材料にして売り叩
かれる銘柄を狙っていく逆張りという手法です。
トヨタ自動車とかホンダとか、丸紅、伊藤忠などの商社株とか。
下げれば下げるほどリバウンドが期待できる。
もちろん相場によって投資の仕方は違ってきます。
上げ相場のときは、ただ強い値動きの株を買っていけばいいし、今のように下げ相場のときは、
25 日移動平均線から株価が大きく乖離した銘柄を狙っていく。
この夏の乱高下だったら、乖離率は 30 % くらいが目標です。
大きく下げたところを狙い、リバウンドするのを待つ。
下げ相場のほうが、儲けられることも多いんですよ。

基本的には、1 泊から 1 週間くらいの保有をするスイングトレードです。
株価が 2 % から 3 % 上昇すれば決済します。
よほど相場がよくない限り、7 % から 8 % まで上昇するのを待つようなことはしないですね。
株価 1000 円の銘柄が 700 円まで下落したときに買えた場合、とりあえず 750 円から 760 円
まで戻れば売りますよ。
下がった株価が一直線に元に戻ることはないですから。
100 億円購入していた場合、1 % 値上がりすれば それで 1 億円の儲けですから。

PER や PBR などの指標は、短期売買にはあまり関係ないですね。
でも、まったく気にしないわけではありません。
商社などは事業の実績がある割には PER が低いですし、その分、資産下落のリスクも少な
いと考えているから買いやすい。
反対に新興市場銘柄は、PER が高いから、値下がりするとリバウンドしにくいと考えています。
最近は公募割れとかもよくあるし、新興市場株には投資していません。

たまたま権利が確定する日に株を持ち越すと配当金が貰えます。
前回の中間決算のときに入ってきたのは 4000 万円でした。
それが 2 回あるから、年間 8000 万円くらいですね。
ただ、配当が欲しくて買っているわけではないし、配当のいい株は権利が確
定した翌日、それ以上に株価が値下がりする傾向にあるので、むしろ配当に影響
されない配当利回りの低い、値動きだけを重視できる銘柄のほうが買いやすい。
株主優待は、小売などのセクターに多いんですが、そういう株はあまり値動きがないので買いません。
時々、優待の商品が送られてくるけど、あれは何株以上持っていると権利があるという
だけで、たくさん株を持っていればその分だけ来るというものでもないから、優待品で家中
あふれてしまうということはありません(笑)。

海外の株式動向や為替の動きなど、できるだけ重要な要素を考えながら、関連銘柄を探すんです。
さまざまな要素を組み込んでいけば、勝つ確率も高くなっていく。
株式投資というのは、勝つ率の問題なんですよ。
10 回やって 6 回勝てばいい。
当然、損をすることもありますが、その中で損失額を小さくしていく努力をして
いけば資産は増えていくんですよ。
ただ自分の場合、損失額も 1 億、2 億が当たり前になってきていてそれが辛いんです。
去年は 1 週間に 6 億損したこともありました。
やはり 1 億円というのは大きな額ですし、これを稼ぐのは大変なパワーが必要ですから。


異変を感じたのは 8 月 9 日でした。
普段は急騰しない銘柄がストップ高になり、それまで上昇を主導していた商社などが下げ止まら
なくなりました。
明らかにヘッジファンドの強引な売買で、そんな動きが世界的規模であって——。

その晩(銀行株のリバウンドを取り、2 億 6000 万円の含み益を持ち越して取引を終えた 16 日)の
 NY が一時 300 ドル以上下げてて、明日は 5 億円くらい損するだろうと覚悟しました。
ところが 17 日は銀行株が高く始まってくれて助かりました。
輸出株などでは 1 億 1000 万円の損が出たのですが、全部手仕舞って「今日はもう何も買わないぞ」
と相場を見守りました。

14 時 35 〜 38 分に先物が売り込まれた時に 2 分間迷って買わなかった。
買っていれば 5 億円は獲れたんです。
この 2 分間の判断が今年最大のミスでした。


('07 年度上半期は)日経平均がほぼ横ばいで推移するなか、商社、海運、非鉄金属など、
業績のいい企業が値を上げる“素直”な相場でしたね。

9 日に“異変”に気づいたんです。
日経平均は上げているが、好調だった商社は下げ止まらず、逆に普段はあまり動かない銘柄が暴投と、ヘッジファンドと思しき強引な売りと買い戻しで、お金が市場から逃げ出している感じでした。

16 日はこの辺が底値かと、銀行を中心に買いを入れ、含み益込みで 2 億 6000 万円儲けました。
そのまま銀行株などは持ち越したのですが、夜に米国市場が一時 300 ドル以上も急落、為替も一気に円高が進んだんですが、終値で米国株がかなり戻してくれていたので、翌 17 日の午前には持ち株を処分。
一晩で 1 億 1000 万円減らしましたが、トータルでは 1 億 5000 万円で利確できました。

17 日の後場はノーポジションでただ相場を見ていたんですが、前日比 600 円も下げていた日経平均が、午後 2 時 35 分〜 38 分さらに 200 円も急落!?
さすがに買いだろうと、80 億円突っ込もうか迷いましたが、この額だと注文に 20 分はかかる……。
大引けから逆算して、考える時間はわずか 2 分。
結局、買えませんでしたが、狙っていた銘柄は軒並み 7 % ほど上昇……。
この 2 分間が今年最大の判断ミスでしたね。
5 億円は儲けられていたはずですから。

8 月は取れたはずなのに取れなかった悔しい月。


今回ほどの下げ相場の場合、一日中チャートを見る時間がない限り、「損切り」を恐れずに現金で持
った方がよいでしょうね。
僕の売買の判断はすべて、これまでの経験に基づいた感覚。
アメリカやヨーロッパ、アジア株の動きに加え、為替や先物、雇用統計などの重要指標を常にチ
ェックしながら、総合的に判断しています。
手本にしていただく手法なんて、本当にないんです。

今が底かどうかは分からないし、知る必要もないですね。
分析しようとも思わない。

21 日の時点で保有する全株を売り注文して、翌朝までに現金化しました。
いったんノーポジションにしたうえで、寄付と同時に東証 1 部の大型株 50 - 60
銘柄を約 100 億円分買い進めた結果、終値では約 1 億 5000 万円の含み損になりました。
ですから、今日の利益を差し引きすれば、プラス 4 億円ですか。

自分は株取引がうまいと思ってないし、他人の金の運用はしたくない。

日経先物相場は利用価値の高い指標です。
ただし、(夕場は)時間的にアメリカ市場が開く前の指標で、あくまでも参考ということです。

その時の地合の見極めが重要で、今回のキツイ下げに直面したからといって、25 日移動平均線との乖離率だけで逆張りしてもダメ。
もともと高難度ですし、上げ相場の順張り同様、多くの値動きを 1 日中見て、体得するしかないんです。

相場に自分の思いは一切通用しません。
「ここまで儲けたいから、これだけ買う」という考え方は必ず失敗します。
厳しい相場では、一番難しいけど、一番大切なのが「売り時」。
これが分からないから、傷口を広げてしまう。


これら輸出、機械、商社関係株(トヨタ自動車やホンダ、三菱商事、丸紅といった有名企業の数々)
は特に下げがきつかったです。
長期的には分からないですが、これまでの感覚では、短期ではそう連日下がることはなかったので。

今週は FRB の追加利下げの発表があるかもしれません。
また動きそうですね。

 

 

昨年中ごろまで上げ相場だった日経平均が今年はずっと下げ続けているので、
上げ相場のときとは違って今は「逆張り」が中心。
ドンと下がったところに買いを入れて反発するのを待ってます。
でも、9 月に入ってからは値動きが尋常じゃない。
以前は「買い」だった大幅下げでも、そこからさらに下がってくるケースが目立つ。
今まで経験したことのないような相場で、まったく油断できません。

何パーセントで利益を確定するとか、損切りするとか、そういうルールは特にありません。
あくまで相場の雰囲気、空気を見ながら判断しています。
大事なことは欲を出さないこと、それと絶対に無理はしないってことでしょうか。

値動きだけを見るわけではなく、円高による業界への影響とか、個別の前提は頭に入れてるつもりです。
それと、米連邦公開市場委員会や日銀の金利にかかわる会議とか、11 月 15 日の金融サミットとか、経済に密接したイベントの日程も意識してますよ。

(10 月も)かなり儲かってますよ。

株価が急落して、10 月 28 日午前に 7100 円前後になったところで一気に買った。
60 億円ちょっとかな。
電機、銀行、商社、自動車……と何でも買ってますね(笑)。
7000 円を割り込んでから 1 億円以上の含み損が出てヒヤヒヤしたけど、最長で
11 月 4 日の米大統領選まで持つつもりでした。
政権交代への期待で多少の値上がりがあるかと思って。
でも、28 日午後に急反発し、29 日に 8200 円前後になったところで 90 銘柄ほどあったのをぜんぶ売った。
ひと晩で 12 億円の儲けが出た計算です。
もう少し待てばもっと儲かったけど、腹八分目ってことでちょうどよかったのかな。

9 月に米国株を始めて、リーマン株が暴落したときについ手が出て 7 億円ほど買った。
そしたら 2 日後に倒産……そのまま紙くずになった。
他の取引で最後は数億円の利益を出したけど、夜は眠れないし、為替リスクもあるし、手数料も高い
ので、米国株はもうやめた。
日経平均が千円以上の下げを記録したとき(10 月 10 日)には 5 億円の損が出た。
ま、そのぐらいの損切りでよく済んだなと思います。
損切りした次の日に何百円も下がったとか、そういうのが 2 度くらいあったから。
値下げ幅が大きくて損切りしづらい状況だけど、いつか上がるという希望的観測は絶対にダメ。
危ないと思ったらすぐ損切りする。
数分でも判断が遅ければ 1 億円が吹っ飛ぶことも少なくないから。
損切りをして次のチャンスを狙うほうがいい。
いや、損切りしたあとに予想が外れて反発しちゃうことも多いんだけど、今回は運が良かったですよ。

(秋葉原駅前のほぼ新築のビルを 90 億円で一棟買いしたのは)転売とか賃料収入とかに期待してるわけ
じゃなく、あくまで資産の分散が目的なんです。
現金が 200 億円あると、僕は全部使っちゃうから。
でも、いざ株を売り買いするときに 200 億円を取引するのは時間がかかっちゃってリスクが大きい。
100 億くらいが限界かなと思ってて、動かせない資産をつくろうと思ってビルを買ったんです。